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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「the rolling stones/it's only rock'n roll(1974)virgin records cdv2733」



中世やティコ・ブラーエなどはいったんおくとして少なくとも19世紀以降の科学という、経済と政治からお墨付きを与えられた古典的思考様式に過ぎぬものにへつらうことを糧としたサイエンス・フィクションというものを頭ごなしに馬鹿にしていてあまり読んでいなかったが、先週、スチーム・パンクというファッションの先鋭化を知るにつけ、いささか気になり、筑摩文庫のジュール・ベルヌの月世界旅行を、あらぬ理由で平日の16時頃に物欲しげに街ブラする中で古本屋で購入した。ページを開くと、上段の本文よりも下段の注釈のほうが文字が小さく膨大である。面白そうだ。ついでにマヤコフスキー・ノートも。水戸黄門が始まるまでは布団被って竜樹の中論を読む。もう、今年は終わった気がする。これ以上、何かしら小生の生活上の事でまた決起する気概も無い。悠長に構えるどころではないと分かりつつ、最早焦慮する気配もくったり衰微しつつある。次のXデーに向けて、己をして意志づかせるしかない。(「意志づく」、という言葉を創出してみた)休日、立ち向かわなければならない生活懸案あまたなれど何も乗り越えていない端から億劫にへたり、廿日市で新たに、フレンチ&アメリカ雑貨屋を開拓し刹那的物欲に浸らせることで小生自身と細君から、生活上の苦渋から目をそらせようとするせこく安っぽい隠蔽工作に走ったりする、目が慣れてきたら細君よりもここぞとばかりに雑貨たちと美意識を通わせ獰猛なまでに物品を多めに購買する体たらくの休日である。雑貨屋の帰りによさげな骨董屋にも立ち寄り、世にも珍奇な信楽焼のぐいのみをお助け。見込みの底に、いわゆる緑のビードロ釉ではなく、世にも珍しい漆黒のビードロ釉の中に恒星の光芒が白く青く爆ぜ、口縁には煙る灰かぶりとなっている。ただし高台の削りがぴっとせずいまいち。良心的な値段でこれも一度分け入ると奥が深すぎる伊万里コレクションが系統的に陳列してある。抹茶茶碗を置いていないところに店主の潔いこだわりを感ずる。髪切って鼻水が止まらず憔悴に拍車がかかる。今日は何でも鑑定団(再放送)が2連続、という退廃ぶりであった。再放送で2連ちゃんがたまにある、というのは鑑定団ぐらいだろう。いったいどこまで支持層が分厚いのか。出張鑑定では毎回毎回、地方の公民館の席が奥までお客さんでいっぱい。
 同じことを何度も書くが、ザッパ&ザ・マザーズと共に、ローリング・ストーンズというバンドは、「サイケデリアの点在する系譜」「悪趣味の系譜」のいずれにおいても、具の外れた扇のかなめである。そして、しぶとい。もう、今宵は、あまり小難しいことはいいたくない。小難しいことなど一度も書いたことは無い。小生は、これ以上剥ぎ取りようも無いほど単純で短絡的な、ほとんど罵詈に近い意志のみを繰り返し叫んでいるだけである。浅はかである。都と鄙の卑猥が、洗練と野暮が土俗の下に共沸するように共倒れする、脱力した、出来不出来も無いのか感じさせない巧みなのか模糊として、しかしそこそこ器用に立ち回る、いくらでもできるんじゃないかと思わせる強靭な、「失敗」というのを概念的に恐れる必要が無いしそんなものは創造し得ないほど最底辺のロックとなっている、無理して、うけるロックというのをやろうとしていない、どう転んでもロックになる人間の産物である。苦労もあるのかもしれない。ただもう、ほだされる。小生が吸っては吐いて吐いては吸う空気=環境が、意識=時間に意味を与える楽しみになろうとは。削ぎ落としてみたら虚栄と意匠のごちゃごちゃな空虚しか残らなかった、削ぎ落としてみたら、ロックしかなかった。のったりと。セレブ?

キース・リチャード:ギター、ボーカル、ベース
ミック・タイラー:ギター、ボーカル、シンセサイザー、コンガ、ベース
チャーリー・ワッツ:ドラムス
ミック:ジャガー:ボーカル、ギター
ビル・ワイマン:ベース、シンセサイザー
ビリー・プレストン:ピアノ、クラビネット
ニッキ―・ホプキンス:ピアノ
イアン・スチュワート:ピアノ
レイ・クーパー:パーカッション
ブルー・マジック:バッキング ボーカル
チャーリー・ジョリー:タブラ
エド・リーチ:カウベル

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