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「xtc/black sea(1980)cdvx2173 724385063626」
もう、日本シリーズも終わったというのに小生の生活は消化試合。何事かを強固なやる気でもって完遂する気は毛頭ない。今日は社会社からたっぷり己の希少なる人生時間を搾取される・・・結婚式や腰痛などといった論いに乗じて休日出勤を拒んでいたのが、阿るように組織内理屈に折れ、屈服し、おめおめと、はした金で、幾億円積まれても換金不可能なはずの己の時間を売ってきたのであった。金が欲しいから苦役しているのではない、単に強い者に大声で恫喝されて怖いから、という、あまりに空虚な成り行きで苦役している気がする。来年の夏、また、動くしかない。しかし、来年の夏まで待てない待ったなしの状況であるのだけが唯一の確かな秘め事である。もう、日が落ちるのが早くなって寒いから無理だ。アスファルトで地平線を仰がんとする蟷螂も、草色から枯葉色へと褪せる季節。ジュール・ベルヌとマヤコフスキーを、ナーガールジュナを時折挟みながら交互に読んでいると、マヤコフスキーが幼少の砌、ベルヌの科学冒険小説を読んでいたという記述に出くわし、奇怪な再会が読書体験を通して現代の小生において顕現する。読んでいると、と書いたが、読むというほどではない、かつてから、夜中の0時を過ぎないと読書で己を追い込む気がしない、それまでは、細君が風呂あるいは料理している間に執筆し(小生が早く帰ってきたら小生が料理している内に細君が帰ってきて風呂に入っている間に小生は執筆、あるいは、細君が早く帰ってきていたら細君が料理している間に小生、執筆)、その後、晩飯、そしてビール、ワイン、日本酒、ウヰスキーと家の中で不動のはしご酒しながらネットオークションで茶道具を検索したり贔屓の服飾ブランドのページを執拗に跋渉するといった心底退廃した時間を過ごした後に、日付を跨いでようやく読書となって1時半か2時まで読んでいたしそれが成立していたのだが(通例では7時20分起床、賃労働の都合によっては6時起床)、年のせいか、0時過ぎると眠くなって、情けないことに1、2行読んで意識を失う・・・何も進まない。「出口はもう前にしかないようだ」(ながい けん「神聖モテモテ王国」より、オンナスキーの台詞)そして物欲で以て刹那的に己を満たうとするはしたない貧相⇒金遣いが荒くなる⇒ますます賃仕事しなければならない⇒気持ちが荒れる⇒酒、物欲による刹那的慰め⇒金遣いが荒くなる⇒ますます賃仕事・・・という循環がどんどん濃縮される。裏地のチェック模様が透けて見えるリバーシブルの素敵オシャレシャツと、貝殻と砂を透明な樹脂で固めた石鹸置きを購入。
先週の東京カワイイTVで、ルームウェア特集という、目から鱗の着眼点のナイス企画に影響されて小生も・・・と思い、かねてより、家の中では大島紬の着流しで過ごしたい、と想っていたのを思い出して調べると目に適う品は普通に数十万円以上、手が出ない。一生ものだから頑張るべきか。もっと勉強してくれないかしらん。どこぞから大金が降ってきたら細君に着物(留袖などの訪問着など)を見立て、誂えるのが小生の夢。
「悪趣味の系譜」スチーム・パンクからの影響なのかXTCの黒海は、ベルヌの海底2万マイル風のジャケット写真である。かしましい、耳障りな苦みを効かせるが要所ですっかりキメてくる楽曲目白押しのポップンロックは相変わらずの健在である。悪とはなにか、そして悪が趣味と結ぶとどうなるか、考えたいと思ったが無駄話が多すぎた。
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