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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「原爆オナニーズ/five live the 原爆オナニーズ(2003)pzca-14/15」




山吹の爪に詰まりし箱蜜柑

日日蜜柑二つ残して雷きたる

あ、春。雷は「らい」と読んで。私用ながら依頼された別件の長論文を書いていたので精魂尽き果てた。手短に済ます。思えば先週長々と書いたにも関わらず、部屋のカーテンを菜っ切り包丁で袈裟掛けにばっさりやりたくなる凶暴が不穏なのは結局けりがつかぬ靖国のことだけではない。むしろ原爆オナニーズを瞑想のように第三の目=耳で括目するが如く清聴することによるある種健全な、やり場のない怒りのヤイバの手入れが丹念になされていることも意味する。かつて城代家老がいわれなき讒言による御咎めに潔く切腹した伝説が残っていそうな開かずの間の、光を与えられぬその奥の床の間にひっそりと掛けられた抜き身の大小の刀、その静謐なる呪いのぎらつきにまで心が静まってくるのである。この、土足で爆音と絶叫を御す音楽を荒立てるように聴き続けると。結局すっきりと件の蟠り問題と離れることが出来ず仕舞いだった。中韓が世界各国の大使館を通じて「靖国=ナチス」の国際世論作り、もう、ネットとかのそういう断片的なニュースを見て汚い憤りにかき乱されたくない、ネットの有毒を認識してはいてもついつい摘まみ読みしてしまういぎたない中毒の己に辟易する。中韓の、軍備拡張による恐喝とかしましい宣伝戦で領土拡張を図るのはそれこそナチスの常套手段じゃないかと指摘したくなるがそれこそネットやテレビの底辺での中傷合戦と同じレベルの言葉に過ぎないのは分かっているつもりだ。今じゃほとんど人々の記憶に残っていないような小さないざこざのニュース断片の集積がそれこそ粉塵爆発のように戦火の火蓋を切った大戦前の状況を教訓的に思い出し、事態打開には公式声明の断片的ぶつけ合いだけではどうにもなるまい、当事者どうしが膝突き合わせて互いの言論をこね合わせる理屈を超えた泥臭さしかないのも分かっている。相手がいることではあるが…。肉の音か骨の音か皮の音かと問うならばこれは肉の音。むくつけき醜男たちのぶよぶよの土の音が超高速のどろどろ(歌舞伎などで怪奇を前触れする太鼓の持続音)膨大巨躯の岩が無鉄砲に彷徨する極低音のうねりと過剰に音数が多い圧密の嵐の暴走でほとんど真っ黒に掻き消されながら微かに毛筋ほどのリズムが割れ目のように、それこそ聴く者の背骨に乗り移って激しくのたうつ。名は体を表さなくてもよい出鱈目な軽薄がロックバンドというものであるが、如何に「GO!GO!枯葉作戦!GO!GO!サリドマイド!」などといったえげつない歌詞を絶叫しようとも、その音楽がロックにおける身も蓋も無い誠実をずどんと貫いているから、不謹慎極まりないバンド名であっても、全く構わない。むしろ相応しいくらいに思える。血が溢れる肉塊の通った音、逞しい肉声の、いかついビートである。もう、この音楽に対して、ハードロックとかハードコアとか名指しすることに何の意味もないだろう。こういう音楽をやる人は切れるような神経質の気性の激しさというよりも、普段の温厚な人柄が忍ばれる。ああ、またか、また、やっていた、テレビで、「集団行動」今度は小学生スペシャル。気が狂いそうだ。集団行動の当事者と関係者からは公民権を剥奪して奴隷階級に落とすべきだと真剣に思っている。奴隷に成りたくて仕方がない潜在的人格奴隷には適材適所、いっそのこと社会的階級奴隷を新設してそこに放り込むべきだ。人民総奴隷化の資本民主主義のプラトー状況よりも、市民と奴隷との階級的差別を峻別する体制のほうがましに思える。古代と違って奴隷階級を世襲的に固定化しなければ問題ない。体育会系人間など潜在的人格奴隷の候補はあまた居るがまずは手始めに集団行動と三十人三十一脚の関係者から基本的人権、生存権及び公民権を剥奪せよ。どこかの軒先に風鈴が吊るしっぱなしで風が吹き続けるこの季節だから朝から晩までリンリンリンリンいつまでもうるさくてむしゃくしゃする。自分の努力ではどうにもならない領域で不安を広げて懊悩する癖を直したい。いつかきっとろくなことにならない。

気の滅入る言葉を一つ上げておこう。
「組織―それは理論と実践をつなぐ形式である」(ジョルジュ・ルカーチ)
もう一つおまけに、いっそ清々しい言葉を。
「『文化』という言葉を聞くと、私は拳銃を抜く」(アドルフ・ヒトラー)
皮肉なことにこの言葉の、何と文化的なことか。
昨日のタモリ倶楽部の名言。
「戦場はただの広場じゃない、地形だよ」
ここまで書いて、耳たぶが千切れそうなほど真っ赤に充血、頭に血が上る。
喉が渇いたのでほうじ茶を煮る。古書店で後学のため、広重の浮世絵を一枚買っておいた。東海道五十三次の赤坂。宿屋の蘇鉄と、縁側でくつろぐ酔っ払いの取り合わせが見所。

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eddie:bass gtr, vox
johnny:drs
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