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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「no new york/no new york(1978)onco-002」



穏やかな春の日差し、仄かな風はまだ冷然と佇むばかりだが…そこそこ気分は沈沈と落着している昼日中…雨水過ぎて喧しい寒風も止み件の風鈴も一旦鳴り止む平穏がささやかに続く幸運に感謝する、問題の深刻は根本解決を見ないがそれでも、あえかな希望のようにして目星もつきつつある…あの家が風鈴騒音の音源なのではないか、と…喉元過ぎれば鋸引きの刑に、痛みを感ぜぬほどの遅速で以って緩慢に処されるゆえ呆然と成り行き任せながらも感慨はいきり立ついっぱしの絶叫へと呵責する出口の無い焦熱も懐かしい愚昧に気圧されて…生活に漂う不穏が日々に濃淡織り交ぜて噴出する仕組みに難詰されるクサクサ感も復活する…思えば佐村河内氏のペテン師ぶりに救われるマイノリティという書き方したが明らかに過誤であった、むしろ多数派であり小生もそれに組する下世話に過ぎぬ物欲しなのであった…それだからといってすかさず守護に走るけんかいなる自尊心など滅相も無い…河川脇を北上する荒んだ国道、でかい焼肉屋、でかいディスカウントショップ、でかいホームセンターなどが国道挟んで川の反対側に一様にどかどか付随する国道を直道する車両群でしかない荒み国道沿いの中華料理司馬にて故あって晩食、一方で西条中央の中華料理屋ニイハオが潰れたという真偽不確かな情報に結構動揺しながらそれを確認しようともせず司馬で唐揚げ定食を御膳に、付け合せのちょっとした炒め物も中華の基本の渾然たる妙味の諧調のまとまりで満足するも卵スープの底に伏していたらしい一片の香草の類を、飲み干す段で噛み砕いたのがうっかりだったのだろう、それはスープの薫り付けのためであって実際に食すものではなかったと後で思われたがその途端激烈なる刺戟が口蓋全体を痺れさせ凍傷になったか、そしてあまり美味しくない水をがぶ飲みしても消散せぬ苦味でこれまでの料理の妙技が水泡に帰するがだからと言って料理屋への不満はないくらい、それくらい思い返しても司馬は旨かった、客が我々だけの閑散も気に入る、というのもあって…とは言い条とりわけ上顎の、前歯裏から喉に向かう天蓋というのか口蓋の痺れは歯医者での麻酔のような違和があって辛いが、それはまあ時間が経てばなんとか引く訳で問題化したのは、おそらくこの香草麻酔が口蓋への毒物的刺戟になったためだろう、前歯裏の、舌先で押すと皺寄った硬さを触覚する口内の甲とも言うべき、やっぱり要するに口蓋なのだが、その一部に、パチンコ玉でも埋め込まれたかのように、口蓋表皮から10mmほどの、体にしてみたら結構なる深層にマグマ溜まりのような膿溜まりが出来たようで、疼痛と違和感が苦しい…表皮上に膿が溜まったなら爪でガッとして膿苞を破砕せしめて一件落着だが、膿溜まりが深いから、口に指突っ込んで表皮から爪をぐいぐい衝き立ててもその膿溜まりを、地中の雀蜂の巣を土ごとユンボで掘り起こすように肉ごと掘り起こすべくその膿溜まり近辺に直接届くはずもなく…いっその事その患部に注射針を衝き立てて膿をちうと吸い取り、針を抜いた後は患部の上から口蓋の甲をぐいぐい指の腹で押しまくって針によって開通せし細穴から一滴残らず膿汁を絞り出す、という難手術に挑みたいがそんな勇気もあるはずもなく、パチンコ玉のような膿溜まりの違和と血管に熱く響く疼痛を口蓋の肉の内奥で意識せざるを得ない状況を様子見している…幅120mmのいかつい拳が全長1200mmのニシキヘビの肉体を尾から順番にドミノ方式で握り締めると10番目の拳がぐっとついに握りしめられた瞬間涙目のニシキヘビのカッと開闢された真っ赤な口蓋から搾り出される遣る瀬無い絶望と憤怒と呪詛の断末魔、牙の穴からヤマカガシよろしく毒液をピッピュと噴霧する異様…あるいは腕の立つ介錯人が実績もありよく研がれた大業物の日本刀ですっぱと首を水平斬りに始末、あまりの切れ味と手練れのため微力の抵抗も無く刀身が肉の組織の細胞の、近江石工のアノウ衆が謂う所の石のメとでもいうべき肉体のメに割って入り、骨肉を切ると言うよりも骨肉に潜む真空を通り過ぎるかのように斬られたために切断面に寸分のずれも生じず瞬時に癒着、そのまま細胞すらも斬られた事に気づかすに活動再開だから一度殺された事も知らぬままへらへらしている…そんな音楽なのだろうか。ノーニューヨーク。寧ろよく錆びた包丁を月曜日の朝に摩天楼の屋上からばらばらっとぶちまける。そして鎌鼬を知らぬニューヨーカーの表皮をつむじの風に紛れて斬り苛むのか。へなへなな非力と研ぎ澄まされた鋭利が両立する様は、凶行の前段階の憤怒も茶番に過ぎなくする冷徹な殺意で以って屠殺を業務するクールに突き放したピンポコノリノリの絶対零度電子リズムもあって、瞳孔開きっ放しの血塗れの傀儡が肉食する雄叫びを物す。最早人間すらも不在の絶望が技術の獣と化する狂いが潤滑する時に凶悪な血が流された歴史でもあった。機械化人間と人間化機械との不毛なる闘争の殺伐であった。ドライな手順が齟齬なく突き進むまっしぐらへの絶望であった…久しぶりに町田康氏の短編集ゴランノスポン(新潮文庫)読了、プロの作家先生の仕事は違うなと感心、いい感じに中原昌也氏の生活表層での凶悪を取り入れておられ、それと町田氏独自の作風とのコラボがいい感じで琴線を掻き鳴らしてくれてゲタゲタ笑った…金子兜太先生のスペシャルをNHKでやっていた…御歳九十四歳で風貌もいまだ丸々して矍鑠、口調も俳句も闊達自在、縄文火焔型土器や日本カモシカの暗がりから吐き出される熱く骨太のげっぷのような句風の健在ぶりに感慨一入、兜太先生は紛れも無い荒凡夫ですよ、小生もかくありたし、などといちいち有りがたく思うているとその後にアレが、「日本のジレンマ」が始まってしまって気味悪いから即刻変えるが、汚れもの見たさでちらちら見てしまうと、コンテンツ、という単語を自然に出演者が嘯くが聞こえ、決定的な嘔吐感を催したのであった…ほざけ、と思った。いい加減オリンピックノイローゼになりそうだ、さっさと終わって欲しいと切に願う。メガショッピングモールでは相変わらず荒んだ母子像がキレていたよ…レジの後の袋詰め場にて、多分小生よりも年下、厚塗り茶髪で眉が轢死した蟷螂の腹から脱出したばかりのハリガネムシのようにくっきり細黒い、踵が高めのブーティを召した母親が冷凍食品や乾麺を袋詰めしながら傍らの小4くらいの娘を視界から除外しながら「そこつっぱらかるから邪魔っ、どけよ、オマエって何か変…クソボケ」と遠目で、くさくさと独り言のように、怒る元気も無いとこれ見よがしに憎悪の倦怠を示して罵倒を吐き棄てる…娘は「どこが変なの…」と小声で反論するが聴いちゃいない女が足早にカツカツ移動するのに俯いてついて行くしかない娘…昨今ではどこにでもあるいつもの光景だ。土鍋の必要性を思いつく。黒釉で見込みは柿釉の、狎れて渋い釉の流れが楽しめる武悪な形態の土鍋を欲す。ショートトラックというのかパシュートというのか失念したが4、5人がスケート場を一斉に競争する競技で着用されているレモンのような色と形のヘルメットが乙。とうとう炬燵の中で汗ばむ季節になったのか。春が…

lydia lunch:guitar and vocal
james chance:sax and vocals
don christensen:drums
robin crutchfield:organ and vocal
gordon stevenson:bass
pat place:slide guitar
jody harris:guitar
ikue mori:drums
bradley field:drums
george scott Ⅲ:bass
adele bertei:acetone organ
arto lindsay:guitar and vocal
sumner crane:guitar and vocal
nancy arien:drums
mark cunningham:bass and vocal
china burg:guitar and vocal

 

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