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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「休載と糞電車」

照りたまふ団栗拾うヴァレンタイン

佐村河内氏の真正のペテン師ぶりにいっそ救われてしまうマイノリティの存在。かつての粘ついたくさくさ感は大分解毒されて来たがあのくさくさ感がオゾン層のように保護してくれたのにそれが無くなったから生活にじりじりと直接するイラつきの紫外線が、覚悟というほど地に足のつかぬ単なる想定内に過ぎぬとはいえ、しかし深刻の度を増すほどの恒常性かというと判然せぬ蓋然性で以てイラつきの余波が納まらぬばかり生活の度毎に励起される始末。建国記念日以来の不調もまた輪をかけて…窓閉めようとカーテン閉めようと耳障りな風鈴の音が聴こえ続ける…リーンリーンリーンリンリンリーーーンリリリンリーンリンリンリンリンリンリンリン風鈴が…最早看過できぬほど深刻な問題と化しつつある…寒風が朝から晩まで四六時中吹きすさぶこの季節、病病云う北風のむせびの鳴り止まなさもさることながらそれに便乗して何処からともなく襲来し、小生の焼き切れそうなまでに過敏になった神経を無神経にきんきんきんきん嫌がらせに爪弾いて頭ねじ切りたくなるほどイラつかせてくる風鈴の高周波が朝から晩まで神経をイラつかせてくるのが…どうしたものか…これが自分の中で問題化したらその暁にはガラス窓に頭ブチ込みたくなるリンリンリンリンリーーーンリリリンリンリンリーンリーンリーンリーンリーンリリンリリンリーンリーンリー――ンリン最も恐れている状況はこうだ…夏、この近所の誰かが涼を求めて貸家の軒先に風鈴を吊るしたと…しかし故あってその貸家を秋には出たが風鈴は吊るされたまま、その貸家は空家廃屋と成り果てて誰も管理せられぬまま風鈴だけは軒先に吊るされたままいつまでもいついつまでも風が吹いたらリンリン鳴り続け…恐ろしいのはこうだ…だから、身動きできず神経が焼き切れそうになり頭かち割って両手を左右の境に突っ込んでもっと分けたくなる無謀なイラつきに前後の見境がなくなるのであって…この音源を探し求めるためダッと一端外に出たが最後、風鈴が見つかるまでこの命が擦り切れて風化するまでそして肉が風化しても怨念だけは漂流し続けながら飽くまでもこの界隈で何もかも捨てて風鈴を探し続け決して家には戻らぬだろう…そうなるのが恐ろしくて気まぐれな風に怯えながら独居していると…神経がより研ぎ澄まされ…外界では風鈴がなっていない時でも頭の中であの甲高い耳障りな音をリーンリンリンリン再生するようになり、風が少しやんで風鈴が鳴るはずも無い時でも風鈴がまさに聴こえてしまう深刻に陥り、耳障りと思うから駄目なんだ、ちと季節外れだがこれは情緒も風情もある音なんだと即席の数寄を決め込んだところで昔日の怨念はごまかしようは無く無性にイラつかせる風鈴の音という存在は変わらない…ちなみに細君もこの風鈴の音は確認しているのでこれは小生の妄想ではない…確かに風鈴はなり続けているのである…割と近くから…しかも実際に鳴っていなくても既に小生の頭の中で成り続けるようにもなり記憶も支配された風鈴地獄が…矢も盾もたまらず怒りと狂いの光背を纏って吾を失いついに外出、しかし外出した途端風がやんで風鈴もやみ、音源不明になるという…馬鹿にしやがっておちょくりやがって…はち切れて玄関の傘立てを蹴り倒す寸前に踏みとどまって再度外出すると奴が高い処からリーンリーンリーンリーンリーンリリリリンリーーンリー――――ンリンリン強弱付けながら、凹凸の激しい地形に密集する家屋の隙間で乱流と化してその音源の方向性は闇雲、あっちから聴こえると思ったらやっぱりこっちから聴こえるという具合に完全に冷静を喪失した小生を翻弄、そこらじゅうの家家の軒先をのぞいて回るれっきとした不審者然として近在を探し荒らしたが、風鈴が見つかるはずはなかった…命すり減らすまで彷徨する事も無くすごすごと帰宅するも、風鈴はまだ鳴っている…もう、ここには住めないのかもしれない…そういう苦しい状況…引っ越しするとしても明日から、というわけにもいかないし、その間は心の内外含めて24時間風鈴に苛まれるわけで…むしゃくしゃが凶悪の度を増す、風鈴のせいで…建国記念日から三日ほど寝込んでいたのは、多分、冷たい台所で背中を冷やしたせいで体調を崩したのだろう、晩御飯、食べようとしたら悪寒に襲われ料理を食そうとしても胸のムカつきがひどくて喉を通らず発熱、という事態に陥り、解熱作用を期待して風邪薬を投与すると熱が下がって悪寒も引いたが食欲不振と倦怠感、胸のムカつきが長引いて寝込むことになったその矢先での出来事が風鈴攻撃なのであった…部屋に独居していると…しばらく風鈴が聴こえなくても…また聴こえるんじゃないか、また鳴るんじゃないか、と奇怪な期待と怯えに心底荒らされながら極度に耳を澄まし、ほら、ああ、くそ、また鳴りやがった、また聴こえた、となり、ここでいう「聴こえた」が実際に聴こえたのか小生の妄想なのか区別つかない処まで苦しく追い込まれ、それを確かめるべく窓を開けてみると案外聴こえなかったり、時に聴こえることで、窓を開けて風鈴が聴くと存外ほっとするがそれはイラつきが最高潮のレベルにある状況での少しの安心であって糞の足しにもならぬ。口内炎も発症していたのであった。下唇の裏側の粘膜が白く爛れ、事あるごとに涙が滲み出るほどに、痛みが鋭く沁みるのであってビタミン剤服用、治りかけた頃、件の事情もあってやけくそで乱暴に前歯を磨いていたら歯ブラシのプラスチックの柄の部分を上顎前歯の上の方の歯茎に勢い余って激しくぶつけ出血、歯肉を鋭く白く抉り、そこが口内炎に化けてまた涙が出るほど痛みが沁みる不幸が…土地柄のためか夜になると風がおさまり風鈴も止んでいる気がする…光にのって音が来るから夜になると光が消えて風鈴が聴こえなくなるのか…そんな馬鹿な、気が触れたか。数日臥せって食も細かったがためもあろうが最終の排泄がいつだったのかも思い出せぬほど苛酷な便秘も併発する…数日かけて存分に苦しんでようやくコルク栓の如き少量の、まさに再生コルクのように堅く圧密された糞を捻り出すのみ…便秘で糞を溜め込んでいると口臭が糞の臭いになる恐れあり、その上…圧密された糞の隙間の狭隘路をガスが縫うように通過する間に糞のスメルをじっくり拾い上げた放屁が間断なく無音ではなたれ、布団の中だから布団が、じっくり温もって饐えた屁で焚き染められる、お香で着物を焚き染めるように…化学分析でやったことがある人なら分かるだろうが、液体クロマトグラフィーやガスクロマトグラフィでのカラム(充填剤)を通過する混合物が分子量の違いに応じて各物質のリテンションタイムで検出されるように、小生自作の糞カラムで分離された各臭気が三々五々放屁される惨め…ベタなアレだが上は洪水下は大火事みたいに胃は空腹で捩じ切れそうだが下腹部は臭い屁と糞でパンパンに膨らみ喰いたいが喰えないで息がきれそうなほど苦しい…緊急事態、最近通じが上々と嘯く細君が電車通勤の効能を説くのでそれにあやかり藁をも掴む、専ら脱糞を目的として電車に乗る事にする。何という滑稽…往復一時間ほど電車で揺られとりわけその登攀の厳しさが有名なせのはち間の揺れは便意を期待させるが、結局期待通りに催すことは無く、無為な乗車だった…それでも、多少は気分が晴れた…久しぶりの晴れの週末、沿線の家家は一斉に洗濯物を干し…しばし風鈴ノイローゼの事を忘れられた。しかし家に戻るとやっぱりリーンリーンリンリンリンリンリンリーンリーーーーーーーーーンリンリリリリン風鈴は鳴りっぱなし、こめかみがぎゅんぎゅんキリキリ痛むが…だが夜になったら風がやみ風鈴も今だけは聴こえない。食欲は恢復したが酒を飲んだらすこぶる不味く感じたから本調子ではないのだろう、断腸の思いでビールを半分流しに捨てる。今はようやく飲めるようになった。まとめるとこうだ。

鳴り止まぬ風鈴探して糞電車

その人への信頼というのは最終的に「この人になら裏切られてもいい」と思える事であろう。

①意味は詩にならない/詩は意味になる
②意味は詩になる/詩は意味にならない

どちらでもよい。

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