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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「back from the grave volume three/raw' n ' crude mid-60's garage punk!」



眼が痒い…前髪が眼球面にちらちらいがり入ってきて痛ませるこの執拗…部位の名が分からぬが目の端の眉間側の睫毛をつまんで引っ張って抜ける睫毛は抜けるに任せ、睫毛を引っ張ることで浮き上がる目蓋と眼球との隙間に冷気を入れてやる事で眼球の充血の熱を逃がそうとする…食いっぱぐれそうになって嫌々ながら入ったしゃれ乙のロコモコ屋で冷やを飲むと…予め過敏に腫れた鼻腔内膜に、冷水を飲むことで冷気が流入するのが刺激になって、モリアオガエルの卵のような鼻水が止まらなくなる苦しみに襲われた。日の出と午前11時の、日に二回しか日が入らぬ部屋の、窓ガラスの結露をなめ続けて黒黴が増殖中のレースカーテンに洗濯物の影が…今週のリーガル・ハイ…法廷での古美門研介の民主主義批判演説に小生…泣いた。最強の多数弱者の安楽死=現状肯定を保証する民主的制度に包囲された四面楚歌のぎりぎりで奮発される不都合な事実の提唱…いつでも独裁=全体主義の崖下に転げ落ちる狭い尾根をいくしかない言説の妙を古美門が炸裂…新しい論点ではないともいえるのであるが…民主主義運用の質は人間の質と同じく古代ギリシャからなんら変わっていない現状であれば…物事の真理という他者的絶対(かつての、科学性)と、それを経験する人間による内輪の相対化の理屈である多数決民意との相克…そんな論争はギリシャのポリス社会で既に諤々であったし、責任を負える格を持つ有能な人が、隙に付け入ること口さがない無責任な無能連中にこき下ろされる民主劇が古代ギリシャ~ローマで腐るほど演じられたのを、此度の猪瀬知事の件でも想起せられる。ソフィスト必須の弁論術が昨今のビジネスブルジョア子弟がスマートにこなすプレゼンテーションとやらへお色直し、何となれば紀元前、スパルタとアテネとのぺロポンネソス戦争はそのまま第二次世界大戦のひな型といえよう。中央集権的農本的陸軍国家スパルタと自由主義的商業海軍国家アテネとの覇権争いは枢軸国と連合国への対応を思わせる。云わずもがなであるがちなみに勝敗の結果は第二次大戦とは逆であり、いろいろあって、寡頭政権のスパルタが急進民主制アテネを打ち負かす。かような歴史の本を読んでいるが、読んでいると頭が悪くなる気もする…出来事の羅列を何にも考えなくともどんどん理解できて読み進められるから知識がついた収穫感という錯覚がある。通常の読書は、たとえばその理解というものの造作なり基底なり習慣なりを覆すものだから要するに理解が破壊されながら理解せねばならぬ苦しい困難が伴う、これが読書であるがよくある歴史本はそんな心配がないから楽ちんだ、読めば読むほど頭が悪くなる気がする、心の老いた人が歴史本好きになる安全安心への堕落に思いを致す。年の瀬通り越してもう新年気分、心の中で…停滞する内心、うちほどけた事態、取り返しのつかぬ鬼心、べったり開いた平たい大愚の心持が…一切のやる気を抹消…人間の意志を頑迷に許さぬとち狂った生産=家族制度とその手先の国家からの追手が忍び寄るのをすこぶる妄想する妄想の影が暗い部屋の中で濃く増殖する週末…年の瀬、何をしたわけでもなくもう追手を返り討ちする気力はない、綱渡り生活…影と云えば…たまたま遭遇した夕暮れの水戸黄門…ドラクロワかレンブラントを髣髴する脂ぎった光と影の劇的輪郭が、何とも薄汚い、否、濃汚くて…そのワンカットだけでペラいNHK大河ドラマを一蹴するキツめの荒い誠実画質であって諸国漫遊する黄門様一行の人員がどんどん増えているのも福福しくて面白い。一代ながら手仕事せぬ甘い階級だったため軟弱を恥じ入るばかり、印刀を押す親指の爪が割れるダメージが…割れの広がりを防ぐため割れてない深さまで生爪を切ると、印刀を押すと指先が痛む軟弱な事態に辟易しつつ固くタフな丈夫な爪が伸びるのを待つじれったさ、ばんそうこうや凧糸もクッションにならず…なんとかなるとはいえ集中が難しい…メガショッピングモールのイオンだかのテーマソングに起用されたのかドリカムの歌が影を駆逐するモールの中で間断なく響き渡り繰り返され耳について頭がおかしくなりそうだ…歌詞はよく聞き取れぬが…恐らく…「どんどんうまくいく、これからますますよくなる、なにもかもうまくいく、すごくよくなる、なにもかもこれからも、ぜったいによくなる」といった内容に相違なくて、且つ、ボーカル女声が圧搾する奥行の無い繊維質の声のかすれにおしゃれな伸びを感じさせる無理やりな出来具合に気が狂いそうになるがいそいそとそこで買い物してしまう己の怠惰の従順への疑念も商品へとプリントされて廃棄される一切の無事へと加工されるに及んで、目先の便利に額づく…そのモールの焼き鳥はきちんと炭火で焼きながら醤油ベースのタレつけながらで香ばしくうまいから…焼き鳥はもう、タレでいいと思う、塩もいいのは舌では分かるが、何とも説明つかないがもう倫理的にはタレでいい。焼き鳥に塩という選択肢はもう、要らない。

また墓場からの帰還、ただし第三弾だ。過去に第一弾、第二弾と紹介したが第三弾、結局感想はこれまでと変わらない。出来はいい。ここでいう出来というのは荒みの心度合であり、小生が聴いた中であえて順番をつけると、荒み←第一弾>第三弾>第二弾>第四弾→おもねり、となる。事後の慰めの音楽ではない、耕作どころじゃない火薬の荒野に落雷した時、雲を落盤させる火柱の度胆の地団駄の今である。爪を数時間おきに確認してもなかなか伸びない。忘れたころに爪は伸びるのか。いずれにせよまだ月曜日は軽く憂鬱だ。ガス性の便秘を解消しようと小生にとっての特効薬のヨーグルトを夜に摂取すると夜中の3時ごろまで激苦痛の腹痛が…腹がねじ切れる、生汗だらだら、厠で震えながらおもわずいきり上げているとついに出てきたのが霧笛のように長い放屁、そしてどこかの火山島の鬼押谷というのか鹿の糞の如きごつごつころころした乾きもので、これらが出口をふさいでいたのであるが、雪隠と布団との難儀な往復の後、軟便への推移を感ずると今度は大腸一式を便器に提出せんがごとき勢いの怒涛の下痢でげっそりとなったのが先週のこと、磐梯山型のガス爆発、富士山型の軟便土石流、キラウエア火山型の下痢溶岩流がいっしょくたにやってきたのだ、一つの腹の中で…そして、今、また、例の便秘に…そして、冷蔵庫には、この便秘を良くも悪くも解消してくれる唯一の処方、ヨーグルトがある…また、今宵、あの苦しみが繰り返されるのか。家の中が廉価なトップバリュー商品ばかりに浸食される言い知れぬ感覚の有無で、君が人間かどうか試される時代になってきた。空腹と腹痛の区別がつかぬ休日のひもじさが、新生コタツの温もりから出られぬ事で助長される。

生活反歌(たんか)を一首、

骨にしむ氷雨黒猫家灯りシメジへし折る今日の炒めに

近所に住まう菊花趣味の独隠居、初霜のあたりにあわせじとて花じまいいたす処を一句、

厚物の房ごと落とす翁の譜

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