忍者ブログ
 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
[10][11][12][13][14][15][16][17][18][19][20]
カテゴリー「カテゴリーなし」の記事一覧

しりそめし…

最近は…テレビの音と、ネット上のニュースの文字を見るだけで動悸がする…自分にとって重要な活動中は動悸を意識する事無く集中できているからたいして問題ないのだが…だからどうしてもテレビを見ざるをえない時にはなるべく消音で見るようにしているし、なるべくネットは見ないようにして…携帯電話会社からは最後通告が届き…2022年にはてめえが使っている携帯電話のサービスは打ち切るから、さっさとスマホに乗り換えろ、今年の五月末までに切り替えるなら五千円免除してやる、さもなくば…と云った、例によって高圧的で一方的な上から目線の文書が届き…意思決定を迫られるも…話があるなら事前に面会予約しろ、携帯内のてめえのデータは事前に自分で保存しろ、こちとら責任もたねーぞ、などの、客を客とも思わない見下した文面に…此れまでにも悩まされた通信会社の傲慢な態度と向き合わないといけないと思うと…もう、こいつらとは本当に関わりたくないと云う胸糞悪い思いが先立ってまた動悸が来たりして…愛…しりそめし頃に…を、諸々の成り行きから読み…

ものたりぬ甘さゆかしき枇杷と風

拍手[1回]

PR

乗り切るために…

此の場で其の事をラフに記述するだけで体調が悪くなるので曖昧な事しか書けないが…此の五月のポリティカルなイベントに絡む話題や情報に少しでも接するだけでも動悸や息切れなどの苦しみに襲われる個人的な事情故に…此の連休をやり過ごすのは其れなりに試練でもあった…なるべく其の手の話題が自分の身体に届くのを徹底的に遮断しつつ…持て余した時間はアニメの美味しんぼに費やすと云う体たらくで…せいぜい実家に少し顔を出すのみで、後は、自律神経を整えるためにシューベルトをかけながら、ずぼらヨガや腹式呼吸に専念する日々で…そうは云っても…日々起こる些末な事象のいちいちに構ってられないような、虚弱な心身状態なれど…本質的な企みを遂行する集中の際には、斯様な自律神経の不調は起きないのだから、根本的には問題無く…寧ろ、本当に大事な事だけに集中しろ、と云われるまでも無く、だからこそ、本当に大事な事だけには集中できている事実は幸いと云うよりか、尊いと云うほかあるまい…有り難い…如何に胸糞悪い新元号が着実に、且つ段違いに此の国の全体主義を遂行しようとも…ずぼらヨガによって、長年の怠惰に起因する、背骨周りに硬直した筋肉を強制的にほぐす方向に持って行く事で…自律神経を軌道に乗せる、少なくともそうした方向には向かっている筈だが…ただ…ずぼらヨガをしていない間はたちどころに不調がぶり返す感じで、心身がデリケートにチューンされるのも問題で…いや…少し書きすぎた…また不調の兆しが出て来たのでこの辺で。

拍手[1回]

休載

所用につき本日休載いたします。次回は五月五日です。

拍手[0回]

春の海…

のぼせた鯨の背のように波立たない、のたりとした春の海を切り裂く高速船の軌跡は、すぐさま何事も無かったかのように平滑におさまり…横に吹き飛ぶ波しぶきは霞んだ光を受けてもなお鋭く輝きながら兎に角速く過ぎ去って空に消え…とある島で催されるらしきマルシェ的なイベントに行きたいと細君がせがむから、小生は専ら大好きな船に乗れる目的を喜びとして船出する…自分はどちらかと云うとフェリーが好きで、下の、車を留める大空間がやはり鯨が口を開けたかのような大らかな構造だから風通し良く、前後が同じ構造だから港から出る時にいちいちバックしなくてもよいリバーシブルなのも機能的で気に入っているし、フェリーは客席が二階以上だから比較的静かなんだなと気付いたのは此度久方ぶりに高速船に乗ったからで…船速は確かに速く、時に進行方向が同じ漁船と競艇のようにして伴走する事態の重なりに馬鹿げた偶然のおかしみを禁じ得ない場面もあったが…床から直接響くエンジンの音と振動にはいささか辟易しつつも…座席を前に移ると、当然ながらも騒音は減少する発見もまた何だか愉快ではあった。そんなこんなで20分程度、往復40分の春の海の、海も空も光に満ち満ちた境涯を楽しむ訳だが…港から歩いて峠を越えてようよう辿り付いたマルシェ的イベントは、春の海のごとき、自然たる円満とは程遠く、苦い思いを受容する羽目にはなった…主に細君が、であり、小生は以前から此の種のイベントに偽善の異臭を嗅ぎ取っていたから今更傷つく事も無かったが、此度其れに気付いてしまったらしき細君は空しい疲労を伴うそこはかとなき失望を味わったらしいのであった…会場は二つに分かれ、歴史的建造物で、こだわりの食材を用いた菓子や料理、鉄工や木工、陶器や布などの手作りのお雑貨などをピースフルな雰囲気で売り買いしつつ、時にライブイベントでアクセントをつけて地域ににぎわいを創出する趣向…其の内の一つは、代々島を治めていた庄屋の素封家が立てた普請道楽の建築と庭園が見もの…凝った作りの八角形の楼閣は瀟洒で…其の縁側で腰を下ろし、鮫肉のソーセージを挟んだホットドッグで腹ごなししたまでは良かったが…次のメイン会場は…帝国海軍の下士官向けの福利厚生施設だった洋風建築…コクリコ坂に出て来る下宿みたいな感じで味わい深く…コクリコ坂と違うのは、此の施設に向かう坂道沿いに延延とスナックや居酒屋が密集している事で…明らかに海軍ご用達の名残りもあり…下見板張りに総白ペンキ塗りながらも所々剥げ、雨樋に溜まった泥にナズナがぺんぺんしているのも其れなりに往時を忍ばせ…此処は入場料取られた上に支払いした証に紙のリボンを巻かれる一方的な決まりからして、今にして思えば不信感の予兆ではあり…病院で出産後の女性と赤子も照合のために紙のリボンを手首や足首に巻かれているからアリなのかもしれないが…人を家畜扱いする失敬な識別のようにも思えるが…目が肥えた今となっては少々の物では欲しうならぬのでなまじの雑貨にはそそられず…唯一、石を球体に削ったオブジェには逡巡させられたが、結果、買わずに済ませた事に、後になって安堵出来たからよかった…ついついプリミティブな物体に心惹かれる癖があり、其れも、脆そうな石英の中に、豆大福の豆のように鉄系の空隙が虫食いのように散在している様に魅せられたが…今にして思えば大したものではなかったから、正しい判断だった。将来的には、京都の骨董市でも何も買わずに済ませる事を誇れるようになりたい…センス良く仕上げられた木の匙もあったから、カレー用に、と思ったが、此れも御預け…次回に持ち越す…其れで…苦い思いや偽善やらの記録をしようと思ったが…余計な事を書きすぎてしまったが故に…どうでもよくなり…自分としては春の海を堪能できた事を良しとしたいから、恨みがましい事は潔く忘れたいと思う。手っ取り早く云えば、コミュニティやらネットワーク作りやらに貪欲な此の種の業界の出店者らが、自分らの仲間内でのおしゃべりにかまけて眼前の客への対応をおざなりにして憚らない事が、一般の企業間競争とは隔絶した草の根のイベントだから許されると勘違いしているらしき傲慢な甘えが見え隠れしたり、次のイベントへの出店を持ちかける仲間内の関係者らしきへの丁丁発止の対応にもこなれた感じのしたたかさが伺えて、オーガニックとは名ばかりの、否、まさにオーガニックとも云うべき生臭さを一般客の前で露呈して憚らなかったり、あるいは、耳障りな大声でワーキャー騒ぎながら店の業務そっちのけで仲間内で写真撮影に余念がない事が、SNSに此のイベントのポジティブな成功を公開するそつの無さを予想させるから、自分ら一般客が、彼らが持ち前の社交性を発揮して彼らの人生を楽しむために企画する意識の高い菓子や雑貨や人間を集めてにぎわう自己満足の道具にされたかのような、利用された疎外感を微かに覚えたからといって特に彼らのようにしたたかにコミュニティを築きたい訳ではないからやっかみ半分ではないのだが、要するに、結構お高い金払って待ってる客がいるのに仲間内でくっちゃべってちんたらしてんじゃねーよ、と云う怒りの沈黙を其の場で細君は滾らせたらしい、と云う事を、伝聞ながら小生は以上の如く推測したのであった。其れは、其の時だけ、細君は別行動でオーガニックコーヒーを鉄職人に入れてもらう店(其れなりにモダンな造形の、ドリッパーの支持体を鉄で作り、販売するついでの企画…)に行った時の事だった。小生としては、件の事情でガレットを長時間かけて焼いてもらった時、カセットコンロを二台並べて、それぞれで結構大きい鉄のフライパンで焼くのだが、二台の距離が近いから、中のボンベが加熱されていつか爆発するんじゃないかと云う危険を感じ、気が気ではなかった…自分が防火責任者か消防の人であれば、二台の距離を30cm以上離すように指導しただろう。選び抜かれた素材のガレットは、センス良く仕上げられ、確かに旨かった。しかし、此れが手渡されるまでに、件の如く眉を顰めてしまう事はあったのだが…意識が高い事に対して、小生は肯定的ではある、旨いから…。

拍手[1回]

両岸の観桜茶会記

川岸の桜並木を狙って茶会に繰り出す…

四月七日 日曜日 花曇り…

此岸の観桜茶会

桜の木陰で花見が出来るとあって着いた早々から所狭しと宴だらけで…敷物を敷いて花見弁当でも食しながら風情を楽しむのならまだしも、桜など見えないだろうにでっかいテントを設営して其の中でバーベキューに余念なく、イカツイ系の音楽を大音量でズムズムさせるとあっては狼藉此処に極まれりの感あり…致し方無く、隅の方の、何やら馬の蹄鉄の何かを偲ぶらしき刻字が殆ど磨滅した馬蹄型の石碑が暗がりにひっそり立っているジメッとした箇所に茣蓙を広げ、他の常緑樹のせいで日当たり悪く貧相な桜の近くで一会を催す…ジメついた日陰にも桜の花弁がひらひら舞い落ちる様子をつぶさに観察しつつ茶を喫すると周囲の喧騒をしばし忘れて…道具に宮崎土産などを用いた事により、図らずも名残りの茶会の体を為して…

主客 細君
亭主 私
菓子器 朝鮮蛤(青島)
菓子 金平糖 和三盆(讃岐)
湯 水筒
茶 宮崎茶会の余り
茶器 アルミ缶
茶杓 黒木
茶碗 井戸


彼岸の観桜茶会

爛れた狂騒の只中、数奇の一閃にて目に物を見せたつもりではあったが俗悪なる大勢が覆る筈も無く、文字通り河岸を変える事にする…川に沿って歩くと…橋の下をくぐる暗がりにてアルコール要因に係る頻尿を催したらしき男の立ち小便と遭遇するから、事が終えられるまでしばし待ちつつ…男去りし後、小便溜まりを嫌々避けつつ(特に細君…)更に川沿いを進むと、人気が切れた土手が広がる…人がなぜ少ないのかと云うと桜が植わっていないからと云う現金な理由によるものだが…有象無象の調子こいて酔っぱらった人間と氾濫するゴミと酒の瓶缶、迷子に肉、ズムズム音と阿鼻叫喚の塵埃を抜けた処に、気持ちよく川面の風が吹き渡るのは何物にも代え難く…しかし其れでもふと川の対岸を見やるとあちらの岸辺に桜並木がふわふわしているのが分かる…更に其の桜の背景には、浄土系の寺の本堂の甍が堂々として…近くに桜は無いが此処で十分じゃないか、と云う事で、人が通り過ぎるだけの土手を少し下りた緩い斜面に早速茣蓙の結界を張る。此岸の茶会と同じ道具組なれど…彼岸の桜を眺め、茶を喫しつつ…細君が持参したシャボン玉を飛ばす行く末を楽しみつつ…ツグミなんぞが独自の警戒感を露わにしながらよく刈られた草原を歩く暢気な風趣を楽しむ…しかし、時刻はとうに御昼時を過ぎ…折しも風向きによってはバーベキューの肉臭が否応なく漂うから、金平糖のみの茶会に対して恨みざらまし、の感を呈す主客ではあったものの…よい茶会ではあった。

道具組は、此岸の茶会に同じ。



拍手[1回]

少しずつ恢復したい…

憤死と云うのをご存じだろうか…単なる比喩ではなく、本当に憤死と云うのが有り得る可能性に肉迫してしまい…胸糞悪い最悪の新元号で遂に憤激の頂点に達した故に…ガチで循環器に不調を来しそうな実感に襲われ…心臓の中の血液の乱流が渦巻くような嫌な感覚…此れ以上忿怒していると本当に命を縮めて憤死に至る可能性があるから…今宵は其の内実については書くまい…本当はさっさと書いてしまって吐き出した方がある程度忘れられて心身が楽になるのだろうが…其れでも、記述する最中に本当に憤死しそうな現状で…自己を只管省察し過ぎたのだろう…浅い呼吸しか出来ない、常に意識していないと心臓が脈動しないのではないかと云う強迫観念の意識の地獄に襲われて…自律神経にまで意識の矢を的中し続けていると本当に生きていけない現実を目の当たりにしたから…此の恐るべき現実から恢復するために急遽花見に繰り出す事で少しは心身のバランスが恢復したような気になり…事の顛末は来週に回しつつ…意識と云うものの身体への毒性を思い知る。

ごみ桜改元までの千鳥足
寒戻り散る花もあり和を令す

日本神代文字研究原典なる胡散臭い書物を、定価9800円の処を古書店で2万円で買ってしまった事も、憔悴の原因の一つ…ネットで100円とかで売られてたらどうしよう、と後から思い付いたが、調べてみるとアマゾンで2万4千円が最安値だったから安堵した。竹内文書絡みだが…いやに説得力ある内容…此の本…著者とおぼしき、宴会中の赤ら顔の御老体のスナップショットの生写真が裏表紙に糊で貼り付けてあるのにぞっとした。

拍手[1回]

白昼の…

ファシストのトランプ、ファシスト=トランプ略してファシストランプのロシア疑惑も、政権安部の森友問題と同じく政治的に収束させられ…ロシアとの共謀の有無については情報を知らないので確言は避けざるを得ないが…もう一つの、寧ろ疑惑本体よりも深刻度の度合いからして閑却すべからざる司法妨害に関しては御茶を濁したような結論で有耶無耶にされたようで…そもそも、司法妨害に関しては、ファシストランプが自身の意に沿わぬFBI長官や司法長官を自らの職権を利用して更迭し、自分の意に沿う者に挿げ替えたのだから、此れ以上の、公然たる、白昼堂々の司法妨害は無いのは誰が見ても明白である…しかし…此れが、トランプがファシストのファシストたる所以なのだが…白昼の暴力行為や違法行為、あるいは違法とまでは行かないが反倫理的行為は其の公然性故に罪に問われず、日常において承認されてしまう、歴代のファシストが必ずと云ってよい程行使して来た手口を踏襲した事になるのである…公然の違法行為が肯定される最たるものは云うまでも無く戦争であるが…ファシストが政権奪取や政権維持のために取る手口と云うのは、殆どの場合、白昼の違法行為や反倫理的行為である…此のメカニズムについては過去の全体主義科学の中の社会科学部門で理論化されているだろうから繰り返すのも空しいばかりだし…其れに…私自身の体調も思わしくなく…自分の中の思念や呼吸器や循環器以外の何か別の事に集中している時は楽なのだが…思念や呼吸器や循環器から意識が離れないと、意識しないと呼吸出来ないような感じになって、いつの間にか呼吸していなくて苦しくなって慌てて自覚的に呼吸を再開する…と云う…そんな事の繰り返しのうちに何だか心臓までも苦しいような気分で浅い呼吸から抜け出せないような感じに陥る頻度が高く…落ち着いたような深呼吸を試みれば試みるほど呼吸への意識から解脱できず意識しないと呼吸できない自律神経の失調を招くようで…良い状態ではないから…件のファシストの手口を分析する元気はなく…あと、昨今の日韓関係の破綻状況についても自分なりに開陳したいところなれど、斯様な事由により心身的にままならず…参考までに、分析のために役立つだろう簡単な公式を提示しておく。

韓国の反日思想=日本の天皇制

此処まで云えば、勘のいい人ならばすぐピンと来て、私の考えを汲み取ってくれるに違いない…此の公式の有効性が際立って証明されたのが、韓国の国会議長による天皇への謝罪要求と其れに対する日本側の反応、と云う事になる。

今となっては後悔の念さえも枯れ果てたが…拙書「多様性原理」は、失敗にて。失敗と明確に分かる限りにおいては次のステップに生かせはするが…根本的な処で間違っているとしかいえず…生成と消滅の対称性によっては自己同一性は立脚できない…概念的な諸性質の集合によっては自己同一性は定義できないのだから、概念的説明に過ぎない件の対称性と云えども自己同一性から乖離していると云わざるを得ない…自己同一性は結局は、認識者の認識の範囲内での事象とするしかなく、認識が直接には及ばない素粒子現象では自己同一性は認められない、と云う風に、認識にとって都合よく恣意的に原理を分割するしかない無様を認めるしかないのだろう…認識においてのみ認められる自己同一性と云う事象は仮象であるしかないが…あとは、真実としての仮象を肯定すべきか否かと云う泥沼の根性論に堕すしかなく…酒を入れたら少しは呼吸や心臓がリラックスしたような気がする…

拍手[2回]

続編と云うシコリを抱えて…

ここ数か月に渡って続いていた胸苦しい状況は、何となく浅い呼吸や恒常的な動悸のような、呼吸器や循環器における病的な緊張状態に加えて、遂には胃が何となくシクシク痛むと云った、消化器での不調さえも思い当たらせるほど、精神的に追い詰められていたものの…何とはなしに、首の皮一枚で繋がった事を示唆する微妙なる事態の変化がやって来てくれて…自分から能動的に事態好転に向けて仕掛けた訳ではなく…無為のままに待ちに徹しただけではあったが…そう思うと、春の訪れと云う季節要因も相俟って…少なくとも、心理的な思い込みに過ぎない胃の痛みは都合の良い忘却に解消された現金さに気付き、其の現金さに乗じて、懸案だった春の行楽の計画でも立てようかと云う、少しは余裕ある気分にはなる…しかし、胃の痛みはさほど意識されなくなったものの、所詮は首の皮一枚、薄氷を踏むような毎日である事には変わりない現状への認識は閑却出来ないので、動悸、息切れのような胸苦しい状況は相変わらず続きつつも、少しずつ、其の頻度と程度がマイルドになりつつあるのを感じるが…其れでも、斯様な辛気臭い心理要因が長引けば、其れこそ心臓の不整脈に繋がりはせぬかと、きりが無い不安要因が間歇する…厄年が恨めしく…

そんな状況にあっても、見据えられた課題だけはこなさないといけないので、如何に心理的に不調であっても、実践において計画を怠る事は辛うじて無く…思想的鍛錬は続く…私は拙書「多様性原理」にて、多様性原理と現代物理学との対応を論述したが、似たような著書は既に過去に発表されている事は知っており…例えば40年程前に出版されたフリチョフ・カプラの「タオ自然学」では東洋思想(インド哲学、仏教、道教、易教等)と現代物理学との対応を明らかにしてベストセラーになっていたようであり、そうした概要は知っており知人に紹介さえもしていたが私自身は読んだ事はなく…此の度答え合わせのつもりでネットで取り寄せ、読んでみるに…まあ、だいたい同じような事が書いてあるなと思われるが…根本的な処で大きく食い違う部分もあり…私は主に、特殊相対性理論と量子力学の一般論で自然科学を代表させていたが、カプラは、私が少々面倒くさくて省略した一般相対性理論として有名な重力理論と、素粒子の場の理論で以て自然科学を代表させていたようである…其の意味ではカプラの論述は私の論述の足らざるを補うに相応しいとも云えるが…しかし、肝心の結論が、私とカプラでは似て非なるものと云わざるを得ず…簡単に云うと、自然科学と対応させる原理として、私は不連続体としての世界観を持つ多様性原理を掲示しているのに対し、カプラは解釈の一つに過ぎない連続体としての世界観を持つ東洋思想を掲示している事である…。
 カプラの問題点は二つある。一つは、現代物理学と東洋思想が対応しているからと云って、だから何なのかが明示されていない事である。明示されていないと云う事は、無自覚に現代物理学が真理である事を自明としているから、其れと対応する東洋思想も真理であると論証したいのだろうが…現代物理学が真理である根拠を証明できていないのだから、結局、東洋思想が真理であるかどうかも不明となり…本全体として、ただ単に現代物理学と東洋思想の対応を列挙しただけで、何の意味も無い結果になっている。現代物理学が真理か否かは、私は形而上学的に証明すべきと個人的には思っているが、其れ以外に方法があるのならば其れなりの方法で此の事は本文の中で改めて論証すべきであろうと思う、此れはカプラが物理学を生業としているがための矜持による盲目の落とし穴だったのだろう。
 二つ目は、真理と見ている世界観の違いである。先述したが、私は不連続体であるが、カプラは連続体である。私の立場からしたら、連続体は単なる合理性の暴走に過ぎず、一つの原理が通用しない部分が必ず生じる不連続体こそが世界原理として妥当だと主張する私の立場にとっては、カプラもまた連続体の誘惑に負けた凡庸な合理主義者と断ずる事になる。カプラが、仏教における合理性の暴走の典型である華厳経を取り上げたのも、自身の思想的閉塞による必然とも云えるが、此れは、空論を主とする般若経を以て華厳と対峙しなかったが故の、仏教に対する理解不足故とも考えられる…般若経を基礎として華厳経を読めば、華厳経から不連続体を読解出来ない事も無い…しかし、確かに、華厳経は、連続体に走り過ぎるキライはあるから、素朴な合理主義者にとっては要注意である…
 今更、逃げてもしょうがないから、ハーマンのオブジェクト指向存在論の本を読み始める…拙書でも、うっかり多様体を連続体のように記述した部分があったから、其の辺を修正しつつ…拙書では、敵を討ち漏らした感が強いから(ナショナリズムばかりを敵視し過ぎて、現代においてはナショナリズムの新たな駆動力となっている似非多様体への批判が中途半端に終わってしまった件)、私の新たな見解を盛り込んだ「続 多様性原理」を書きたい欲求が疼いているが…取りも直さず私がしてやられたハーマンの著作を読んだ後に、続編執筆の可否を判断したい…反還元主義としての非唯物論やオブジェクト指向ならば、多様体から、もっとシンプルに自己同一性や人民主権が論証できるだろう…其れをハーマン一派がやっているかどうかを確認する必要があるからだ…30ページほど読んだが、今の処、其の痕跡は見当たらず…

其れにしても、長野打たねーな~。鈴木は今や四番としての風格すら漂い始めたのは頼もしい限りだが…投手陣は去年に引き続きピリっとせず、開幕一週間を切る…

拍手[2回]

胸が閊える日々…

此の一年の態勢が定まらない不安による胸苦しさによって、楽しめない日々が続き…集中すべき事に集中できていない悪い流れから抜け出せないが、其れでも刹那的に訪れる集中可能な時に賭けるしかなく…此ればかりは、今月いっぱいか四月上旬まで待たないとはっきりしないから如何ともし難い…不安の種は全て己の心にあると分かってはいても…修業が足りないせいなのか、山岳修行にでも励めば安心(あんじん)が得られるのだろうか…其れは兎も角…季節の移ろいのおかげで、辛うじて句境をそそられ…

楽しめず金柑齧る風の春
不快なるシーツの毛玉波動縺れて
納豆の糸舞い上がれ種に水
ピエールの正則行列瀧だとよ

そういえば、先週悩まされた右耳の奥のゴロゴロ音…結局、耳鼻科で二時間待ちに堪え…鼓膜は破らないが耳滓は吸引できる絶妙な吸引力を備えたステンレス製の細いストローのようなもので鼓膜に付着した微細な耳滓を吸引してもらうと、ゴロゴロ音が消えて、すっかりすっきりする…数ある懸案の中の一つは解決出来た事を前向きに捉えたい。

拍手[1回]

心此処にあらず…

一雨ごとに春の機運が増す良い季節なのに…心此処にあらず…今後一年のスパンでの生活の態勢が定まらない季節でもあるから…気もそぞろで…無闇な不安に苛まれ…きちんと話し合ったり、訊ねたりすればよいのだろうが其れがままならない別の心的理由もあるから一向に胸の閊えが取れない、鬱々とした日々を送り…繊細に移ろう季節の醍醐味を味わえない人生の無駄遣いから抜け出せない…其れに加えて…無駄に執拗に耳掃除し過ぎた自業自得で右耳の鼓膜に異物が付着したのか、耳に力を入れるとゴロゴロと不快に馬鹿でかい異音に苛まれ…更に…目に余る風呂の汚れに一念発起して風呂掃除に励んだ処、翌日になってダメージのデカい腰痛で腰砕けで…気が散る事ばかりで…三月以内には此の一年の生活体制が決まるのだろうが、一か月も胸の閊えのせいで無為に過ごすのはマズすぎる状況なので…何としても集中したい…私が初めて己の数奇眼にまかせて購った茶碗に、百円ショップで700円で買ったリューターで穴を空けて土を盛り、去年いただいた約20粒中、一晩水に漬けても浮かずに吸水能力を発揮した精鋭5粒の蝋梅の種を蒔く…発芽を切に願う…緑釉の器に、黄色い蝋梅の花が映える様を夢想…しかし花が咲くには7年ぐらいかかるらしい…心頭滅却…落ち着かない日々から抜け出したい…耳のゴロゴロが気になる…耳鼻科に診てもらったほうがいいんだろうか…

拍手[2回]

忍者ツールズプロフィールは終了しました

HN:
々々
性別:
非公開

04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

ロック史最新記事

(03/03)

ブログ内検索

最新トラックバック

最新コメント

忍者アナライズ

Copyright ©  -- 仄々斎不吉 --  All Rights Reserved

Design by 好評ゼロ / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]