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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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困った時の実験音楽「jean dubuffet/experiences musicales(1961)man4871」



久方ぶりの雨も地方によってはお湿り程度の生温さじゃないがこちらはさめさめとぬれしょぼる。降っているという感じじゃなく、空気が汗かいているようなじめり。困った時の実験音楽…よく知っている、体験済みの日日の拷問と、こっちを選択したら早速やってくるだろう未知の拷問、どちらを選ぶのか、意志であれば未知の拷問を掴むのであろうが運命の巧みな揺さぶりの最も手強いやり口とは即ち懐柔、急進的な誉めそやしの稀有であって、人間悪い気はせぬそこんところの卑しさに付け入る事巧みな甘言ほど厄介なものは無い…かれんなる拷問のほうが自分の意志に反して反射的に抗いが生じやすいから寧ろ拷問は意志の支えになりうるが懐柔工作の甘ったるさは全く…攻撃的に常に緊張していた心を、不意にほだして、足元をすくってくる揺さぶりの巧みさに凄く翻弄され…意志を試してくる、意志というのが、本当に依拠できるものがきれいさっぱり更地にされた真平な只中で屹立するしかない峻厳を…神聖モテモテ王国読んでいたら、人間最後の欲望「尊厳」、とあった。肉の繊維を千切ってくる気ままに獰猛なチェロ、笛という楽器がリードやら管内構造との共鳴による音色発現によって立つという前提を端から無視して、笛の中に、素材や空気と共鳴せぬ獰猛な空気を野放図に送り込むと徒に毛羽立った空気の棒の音が掠れて、ぶおおぶおおぶおおぶおおすぴっぴ音階を拒否して聞こえるのであって、このお方、ジャン・デュビュッフェは画家であるが、彼の提唱した「生の芸術」云々は別途調べていただきたいが、(障碍者の絵画への評価の眼差し…)収集した民族楽器やらそれらを結合させた自作楽器を本来の楽器としての用途から解き放ちながら、珈琲豆を焙煎していると豆が爆破したような取り返しのつかなさで殺伐としたひょうきんを濃厚に粘らせ、周りの空気を巻き込む太い声を土足で突っ込んでくる知的野卑、儀式を踏み潰すほど内容の無いふざけた呪いの声を朗々と唸るフランスの義太夫この自由このコク。ノイズとか物音系とはいえど、評価の基準が粉砕されたさなかであっても、出来不出来というのがあるなあと感想させる。また失敗した。ああ、葉っぱ一枚うまくいかない。毎日葉っぱ一枚ずつなんとか彫ろうと思うが、それは兎も角、息と胸が時折苦しい…息が狭くなるというか、深い処まで吸えない感覚がたまにあるし、人間の心臓であるはずの自分の心臓が鼠の心臓のように小刻みに打ち生き急ぐような動悸に攻め立てられるのは気のせいなのか妄想なのかも分からない、胸につかえているのはある本を紛失してしまったこと、社会社への出頭の手持ち無沙汰を補う社会社用の鞄に忍ばせていた杉浦日向子先生の百物語、ふっと消えてしまってもおかしくない漫画だから致し方ないと諦めるしかないかもしれぬが、腑に落ちぬし、社会社の何処かに落としたとあれば証拠として弾圧されるならまだしも、想像を絶する辱めに吊るし上げられるのではと迷妄が止まらない。決して遠ざからない音、直ぐ間近で熱く臭い息を吹きつけてくる、下らないいかがわしさが秀逸の音楽である。内蔵臭いフランス語の音感が遺憾なく発揮されている。無茶苦茶に足を踏み鳴らすし、拳に違いない、鍵盤のぶっ叩き方が半端ない。弦を千切るために弾いているとしか思えない執拗な暗い明るさだ。その千切りも、破壊という意味=称号すらも与えられずに…頓狂な高速もあって、ついていけない。誰にも頼まれていない新作が息切れという形でなだれ込むように完成、その編集作業と印刷手配が待っているがやる事が多すぎて、滞っている。息が、浅い。宇宙戦艦ヤマト2199に出てくる戦艦ヤマトの主砲たる波動砲がぶっ放される開放口の位置は船首だが、そこんところには、本家の戦艦大和には菊の御紋の浮彫がほどこされてあった気がする…波動砲が使われるたびに菊の御紋から波動砲が放たれている気がする…保守翼賛の雰囲気が強まるこのご時世にまことにうまく便乗した企画アニメゆえに、これも、団塊スタイルや天国への階段(番組名うろ覚え、西田敏行ナレーション)テラスハウス同様に毎週欠かさず視聴…特に団塊スタイル…定年退職後も体力財力に余裕のある団塊世代が地域社会に溶け込んで米粉パンや有機野菜に挑戦する生き生きを、ジッと、血眼で、目を皿のようにして、ほとんど舐めるように、内心を黒黒と沸沸させながら、世代間格差などという低俗な言葉形式になるのを禁じる、怨念や憎悪ですらない、筆舌に尽くしがたい情念をたぎらせながら。

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