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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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悪趣味の系譜編「10cc/how dare you!(1976)phcr-4418」



突然の夕立というよりも亜熱帯性スコールによって室内が暗くなったから写真もどんよりと煤けて見える。サイレン、汚い怒号、爆音、絶叫、轟音、…無性に気性が荒くなる夕暮れ、掴めるものは何でも掴んで握り潰したいイラつきが殺伐を荒ませるどうしようもなくきな臭い時間がこらえ難い…どこか等閑なる梅雨の晴れ間なれど動悸がきりきりと絞られる不安心地は苦しい。湿度が高いと車載オーディオの調子が頗るよく重低音に空間の深みを齎すがこの音楽は湿度頼りの安い車載オーディオではなくきちんとした再生装置で聴取すると何とも、地中海の絵葉書のように音質が鮮烈であった。何度も何度も聴き過ぎてCDケースの開け閉め回数が頻繁だから手を滑らせて落とす回数も多いため、開閉式ケースの接合部が破壊されている…冒頭のギロの音が原色動物図鑑だ。園児や児童がやらされ高校生吹奏楽部くらいになると率先して忠誠する、命を人質にして保身をはかるのに余念が無い合奏と、独立した人が期を一にして会する命がけのバンド演奏との差異が揺れる巧妙な仕組み…邦題「びっくり電話」…歪んだ画像がいやらしい立体的をどぎつくさせる、つぼをわきまえた楽曲が謳歌するかと思いきや、チャンネル切替のような断絶とも接続ともとれぬ不自然な成立のようにして薄気味悪い陰湿の暗みがくだを巻くのもある現象、しかもほどよく脱力した潔癖は…黴が埃へと枯れた古代の叙情ではなくいつまでも真新しい、故障の屈託をまだ知らぬつるんの抒情であり、…こうした現象から何とか悪趣味の系譜を旗揚げせしめるに相応しい事を言いたいと思ったが昼下がり15:39、昨日に引き続く鑑定団再放送の二回目を待つ浮き足立った腐敗した時間は関係ないが、一言にはとてもまとまらぬ…関係ないが、半透明あるいは白色の絹糸を、青竹から煮出した染液で煩雑な工程を経て染色すると白く染め上がるのであって、光に透かすと虹色に分光される眩暈のような瞬間…あらゆる色が溶け合う白…あらゆる色を飲み込む黒…白は黒を溶かさない、それは絵の具の問題だけではなく当然ながら白人音楽と黒人音楽のことを思うのだろうが…とにかく、白糸を竹で白に染めると虹になる、そんな奇跡に魅せられた染織家が居たのを知った、30年前の雑誌で…薄気味悪く不快な挿入的展開はポップ抒情を切り裂くわけでもなく丁寧に、しかし違和を解消させる事無く毛羽立たせて織り込んである新時代のテキスタイルであるびっくり電話は。白地を白く染める竹染めのオーロラ、黒漆の上に黒漆で加飾する黒蒔絵の夜桜、といった工芸技法に触手が動くが先立つものは無い。制度と心との板挟み、葛藤、憎悪、そしてそれらでもみくちゃの怒気が。金曜日夜のテレヴィ番組テラスハウスに釘づけ。インターネットというのは人間の言葉というもののいわば下半身的欲求というのを速やかに満たしてくるから、如何に役立とうとも卑猥でしかない。言葉というものの性欲とは即ち伝達、という下世話である。以上の、そしてこれまでのこうした文章も結局そうしたものである。ありふれた、くだらぬ、営営として…批判に値せぬ。細君に連れられほうぼうを物欲し探訪に行くが狙っていた三件中二件が閉店…どこか満たされぬ思いから小生は剣山をつまらなく買う。剣山で大正琴弾いたら面白かろう。七夕か。投げやりがひどすぎる。思えばエアコンを速攻で買い替えたのは近年まれにみる英断だった。三菱霧ヶ峰、本体も室外機も音がうるさすぎてご近所にも迷惑なばかりか室内の小生も眠れやしないしおまけに購入6年目にして涼風が出ず熱風ばかり吐き出してくる始末、修理も考えたがそのためのやり取りや時間の手間、そして肉迫する夏を思えばそんな猶予はないと判断したのだった…電気屋に買いに行くと店員が日本製ですよとしきりに霧ヶ峰を推してきたが小生日本製の良さなどほとんど信じていない、物事の変化に弱いくせに下剋上的で理念が通用しない劣悪日本人労働者は物事の変化にびくついているから改善も遅すぎて旧態依然から手抜きへと誇り高く堕落するのを目の当たりにしてきた。日本製など最早悪質ブランドである。ダイキンのが欲しかったがなかったので今回のエアコンは富士通ゼネラル製の先着5名様までの最安値エアコンだったが音は静か、涼風がきちんと出る、おそらく中国製。だから、いい。糞忌忌しい生活軍隊生活がまた明日から始まる、出生届が赤紙だった。朝顔とノウゼンカズラが満開で項垂れる半夏生。か細いうめきが恨めしく上がるのは何も古井戸からばかりじゃない。息が、殺される。野に揺れる桔梗のつぼみが好きだった…また運転中、目にゴミが入った危機が。前髪が目にかかるからそれに伝って目にゴミが入りやすくなると訝しみ、前髪を自分で少し切る。スケッチブックを先週買ったが放置。朝6時起床、朝餉をこしらえ、8時から古典の臨書、9時から草のデッサン(今のところ樹や花に興味無し)、10時から執筆、正午に昼餉、そして昼寝して2時から4時まで執筆、それから4時から6時まで彫刻、6時から夕餉の支度、晩酌、読書、気が向けば彫刻あるいは執筆、0時就寝…そんな毎日を夢見て。何もかもがくだらないのは重々承知であった。

首尾よくいくかどうか分からぬがいずれにせよ来週は故あってこの地を離れるので休載するので悪しからず。

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