また休載

首筋から後頭部の筋から下顎にかけて常態的な疼痛が。家人によるとまた夜毎の歯ぎしりがひどいとのこと。首筋と顎を揉んでもらうと一瞬すっと軽くなって爽快だが…朝起きるとぐったり疲弊し、人型の汗のシミが布団に染めつけられて。いったん湯を出すと止まらなくなる、風呂のデジタル給湯器の故障もあってここ数か月風呂に入っていなかったがいろいろあり過ぎての疲労を恢復させるため夏の終わり、ついに風呂に湯を張る。止まらない湯は、蛇口下のネジを回して手動で止める最後の手段で湯を止める。小生と細君所持の、ずっと忌忌しく思っていた実家色の強かった、汗と涙で煮締められた布団を、明日の粗大ごみの日に合わせて所定場所に廃棄、敷布団掛け布団合わせてモールで新調。粗大ごみの日にかける近隣住民の意気込みたるや、申し訳程度の自治会の祭りレベルじゃない、粗大ごみの日が近づくと、高齢化著しい普段は静閑なるのが、片づけのこまごました音がかいがいしく沸き立ってぐっと熱情をこみ上げて浮き足立ってくるのが部屋の中にいても分かる。そして粗大ごみ当日の回収時間以前に暗躍する非正規業者の車の横行音も騒々しく、前日の夜に出された大型家電などを軽トラに積んでは去っていく、過去に、小生が出したオーディオ機器が、１時間後にはもう非正規業者に引き取られていたこともあった。結局、年４回の粗大ごみの日が一年で一番元気になる町に住んでいる小生。蒲団の新調にかかる疲労が鉛のようだ…蒲団疲れ、そして風立ちぬを三回見た映画疲れ、落札疲れ、落札した品を受け取るためのやり取り疲れ、入金疲れ、受け取り疲れ、新作「廃業」の製本も完成、印刷会社とのやり取り疲れ、指示疲れ、入金疲れ、そしてまた受け取り疲れ、花びら三枚彫るだけでの花びら疲れ、愛読する藤枝静男…心に浸みる…猫も杓子もプレゼンプレゼン、今は盛りのプレゼン社会かよ、胸糞悪い…これについては荒み宣言で根本的に書きまくったのでここで発表できないのがもどかしいが、状況の逼迫が発表を阻止にかかるかと思うと無念だ無念だ…最早、待てやしない、この宣言が発表されずに隠蔽されるとすれば慙愧に堪えぬ、いっそ性急に任せてまき散らしてやろうか、荒みの逆鱗に触れよ、オリンピックを東京が受注だと…下らない、だいたい、七年後の事を考えたって、東京はいつ大地震で崩壊するかもしれず、七年経っても原発廃炉は道半ばで収束はしまい、イスタンブールの反政府デモなんか七年も続くものか、東京は候補三都市の中では最も危険な都市じゃないか…どう考えたって…結局金か。安全だといえる科学的根拠を外国人記者から問われて総理は港湾内に汚染水はとどまっており安全だと答弁しているが科学的でもなんでもない嘘っぱちであることくらい外国人記者ならずとも誰でも分かるだろう、汚染水が外洋に流れ出しているのはもう周知の事実だ。東電ですら認めているではないか。無茶苦茶だ。プレゼン馬鹿の茶番もここまで至ったか。イスタンブール断固支持、そのうえで反オリンピック。ウヰスキーは水道水で割ると不味くてしょうがないが、焼酎は一度煮沸した水道水で割っても十分のめる、というか、焼酎に味わいを求めぬ、ただ酔うためにのむ…イラツキが激しい、いちいち書いていたら切りがない、新調した布団、今までのに馴れているせいか、ちょっと硬すぎるかも、と、早くも汚れた悔いが。寝るたびに筋肉痛で疲れてしまったら、と思うと、また眠れぬ、藤枝静男が、浸みる…ＮＨＫでマーラーの５番か。軽くて大きいなあ。そしてアダージオ…荒み荒みでともすれば忘れがちだった美しいものに不意に出遭うと、あらがいようもなく足腰が立たずくずおれるほどの、美しさが、どっと来て、極太の深い低音があらゆる感情を底上げさせて湧昇させ、注ぐは、月光、あらゆる自制がばつばつ抜錨されて、おいおい額づきたくなるほどの弱りが無性に過敏だ…もういい、失せろ。と、 来週からは何とか持ち直して、捨て鉢ではない、ましなことを書きたい。