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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「あぶらだこ/[青盤](1996)tkca-70828」



真っ青な空…しかし、突き抜けるような爽快感や透明感は絶無の、分厚く塗り込められた、しかし塗り跡も絶無で手仕事の親しみも無い艶消しの青を眺めるだけで網膜に移りそう…学徒出陣保存会地方大会の決勝を見ながら書いているので執筆に集中できないが…軍靴の踵でぎりぎり踏み躙られてぺしゃんこの蛙の絶叫の、狡猾でさえある不屈…如何に虐げられようとも気が抜けるほど薄汚く陽気な、へこたれない不敵な濁声を、己の体を睨み揚げるように反らせて誦する、あるいは呪する…あぶらだこの、通称青盤…アレンジなどの小手先の修飾も最早ついてゆけないほどラディカルに、それこそ社会=生命的には不必要に自らを追究する先鋭化が…脱色された音はハード以外の何ものでもないがそうした轟音のまま磨崖仏を津波の速さで創作する磊落精緻にして荒んだリズム乃至は地団駄あるいは地響きかと思えば高高い(たかだかい)調子で飛翔するギターのゆったりした睥睨を醸す余裕の雅致にも糞と吐瀉物をこき混ぜた聖典の如き、しかし、軽みの、素っ頓狂な声が…ちんどん屋風のほぐされたダラケの合間も挟みながらやる時は一気呵成に狂う集中力がどぎつく暴走する…此の国の天地(あめつち)に根差したという意味で真に在野のハードロック…小生の精神に夏休みなど許されていないが周囲の雰囲気に流されて無意味に夏休み気分…昨晩は近くの港で花火大会…腹にくる振動がガラスをビビらす…実際に出くわしたことは無いが野球漫画とかで学徒=球児である、丸坊主の馬鈴薯みたいなガキのプレイなどをちやほや観戦する、高校野球ファンなどというものの実態たる腐女子ならぬ腐れオヤジどもやアメトークの高校野球大好き芸人たちが愛玩する馬鈴薯球児(=幼い男)のプレイを見て「あの子いいよね」とか云っているのが本当に気持悪くて吐き気がする…故あってまた、プロ野球のナイターを球場で観戦…菊池の初球打ち凡退癖はどうにかならんのか…打てないなら打てないでファールとかで粘りに粘って相手投手を少しでも疲れさせるという姑息な常套を潔しとしない美学なのか…美学と云えば今日のNHK将棋での谷川九段がまたしても…素人目にはまだまだぜんぜんいける、自陣の守りは盤石な上で、敵方の王将を豊富な持ち駒で攻め立てている最中なのに何故か「参りました」と自分から投了を宣言…谷川九段の対局を前回見た時も、同じような、どうみても素人目には戦えるのに潔すぎる敗北宣言の唐突なる不可解があった…解説者もこの事態を解説するのに毎回苦慮している模様…感想戦見ても、当事者同士が自分らにしか分からないプロ級の速さと小声で反省するから視聴者には全く分からない、馬鹿の一つ覚えで風情なく無思慮に「説明責任」が吹聴される世知辛い浮世にあっての、深い味わいがある。学生ブラックバイト=学徒出陣…此の国の切迫と疲弊を物語る…そして高校野球=学徒出陣保存会100年の歴史は…此の国の愛玩性宥めすかし全体主義の永続性を物語る…小口切りにしてタッパーで保存していた葱が全滅…二日ぶりで蓋を空けるとドロドロ、饐えた悪臭…葱は必要に応じてその度毎に切るのがいいのだろう…牛蒡は大丈夫だから似たようなものと思って蓮根も室温で放置していたら真っ白い黴の餌食に…腐敗部分の切除手術を試みるも通気孔の内壁にまでびっしり白黴が繁茂しており可食部分が無いという失態を悔いる…先週の事ながら…南部陽一郎博士の死去…ご冥福御祈り致します…ハイゼンベルグの不確定性原理の限界の中でガロア的対称性とシュレンディンガーの波動確率論で語られる素粒子理論の最大の謎である質量を、「対称性の自発的破れ」で以て喝破する…その題目だけ見たらば織部の破格を思わせる美意識の発露であって…無論、学問的に実証的に詰めているのだろう…小生如きは、質量とは慣性係数であるというファインマンの説明だけで蒙が啓けた気がする…何にせよ、あぶらだこは…俗を以て雅となす、是を俳という。正岡子規一人の責任ではないが、明治以降の俳句が詰まらないのは季語に執心するばかりで「俳言」が失われているからと思われる。漢籍に知悉した明治人である子規や虚子や漱石が「俳」の何たるかを知らないはずはないのだが…。野球観戦に行く度に大抵、近くに「観戦巧者」が妙を得た野次なり解説なり応援なりを叫ぶから、初心者の小生としては学ぶ処が多いのだが…此度の観戦でも小生の斜め後ろに夫婦もの(50代)が居て、辺り憚らぬ丁々発止の発言のいちいちが聴き捨てならぬ。「あの球、置きにいってるから打てたよね」「マエケンは立ち上がりが悪いから…まだ球が抜けてるわな」エルドレッドの代わりにスタメン入りしたがチャンスで打てないグスマンを叱咤して「ロサリオに替えるぞごるぁ」小生、この、市井の「監督兼解説者」に野球の見方を実地に学ぶ…試合は、マエケンと巨人=自民党の菅野の投手戦…八回までゼロ/ゼロだが、例によって決断できずに、というか中継ぎ投手への決定的不信感からマエケンをずるずる9回まで引っ張った結果、巨人=自民党打線に捕まって点を入れられ…自民党は9回できちんと投手を抑えに変更、しかし何時見ても打てねえなと見下していたカープの捕手会澤がまさかのソロホームランで一矢報いたが結局自民党に負けるというザマ。真夏のナイター…赤黒い夕焼けを見送って、ビール(700円/1杯/500ml?×4杯)が進む進む。牛筋煮込みのポン酢和え略してすじポンなるもの(550円)を肴に。開始前、球場へ向かう群衆の一部として歩いていると…スーパーの、パンパンにはち切れんばかりのビニール袋を両手に下げた独りの中年男氏の「仕込み」に圧倒される…右手に缶ビール500ml×10本近く、左手におむすびや枝豆や唐揚げなどの惣菜や柿の種などの御菓子類をびっしり詰め込んで…球場で買うと高いし売店に買いに行ってると決定的なプレーを見逃すから、歴戦の「観戦巧者」らは予め仕込んでいるのだろう。夜中に無性に耳が痒くなって耳かきをまさぐったが見つからず、痛恨であった。自動車会社がしきりにバブリーに喧伝する「走りの悦び」とか…最近は分からないでもないが、男臭すぎて何だかな…と思う。

ベース:小町 裕
ドラムス:伊藤健一
ギター:和泉明夫
ヴォーカル:長谷川裕倫
マネジメント:高橋英昭

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不穏Ⅱ

頭が痛いし、何を云っているのか皆目分からぬ行政の有線放送に過敏に反応する莫迦犬がまたギャンスカ吠えまくるからイラつきの熾火が掻き起されて精神の不穏が…時間も無い…書く時間が無い…明日は休みとか関係ない…易経とデデキントとド・ブロイも至急読まないとまずい状況だし芭蕉七部集ばかり淫読している場合じゃなく気持ちばかり無性に無償に焦燥する…安保法制の顛末について一家言弄してもよいが今は無理数と連続性のことで心が一杯で…花菖蒲を立体的に配した団扇を買う…裏が白いからなんぞ揮毫したいものだ…今や扇子全盛で団扇があまり売られていない現状に直面するが…些細な暑さでエアコンに頼ってばかりいても腰が冷えて凝るばかりで体によくない、風呂場にある扇風機を移動させるのは面倒だ、団扇があればどんなに手頃だった事だろう…と痛感する事しばしば、だった…本当は鰻屋なんかが炭火を煽るのに使う、赤黒くて大きめの団扇が欲しかったがキッチン、厨房用品の店にまで行っても見つからず…なぜか野球漬けの毎日…テレビでやってるペナントレースとオールスター(大阪桐蔭の同窓会か)、それに引き続くスポーツニュースを毎回気持ち悪くなりそうなほど視聴…野球に関する諸々の事が知りたい、と渇望する細君に参考書代わりに薦めたモーニングKCの「グラゼニ」も熟読し…本誌最新の夏之介…左ひじ手術というドン底…目が離せない…音楽は聴いている。

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「debile menthol/emile a la campagne(1981?)recdec601」



集団の中に安全に身を浸しながら其の意識なく、標的にした個人を「お前は悪魔だお前は悪魔だ」と罵りながら其の個人の首切り落としたり真裸で片足縛りの逆さ吊りで嬲り殺すという、いざとなったらそう云う事も平気でやる普通の人間たちの方が真正の悪魔であると真正面から剥き出しに描き付けるのが永井豪先生のデビルマンであって、集団心理だから、などといった例の甘ったれた、且つ反省なしに狡猾に保身する心理用語如きで免罪する気ゼロの永井先生だからこそ人間のおぞましさと残虐を、徹底的に救いの無い絶望状況の中で表現できる…デビル・メントールという、国籍不明だがフランス語圏のバンド…得体の知れぬこの2枚組のCD…聴いてみる…欧州の知的上層階級の変態さんの集まりなのかな、と思いきや、変態さんに成りきれるほどの薄汚い迸りは少なくて、ベルリンフィルとかウイーンフィルの、各楽器の首席奏者らが手慰みにロックやフュージョンや前衛ジャズやプログレに色目使いました、風の、超絶技巧の生真面目さを、今少し抜け切れない珍曲において貫く事で醸すおかしみ、は、小茄子茶入を甍の如くきちりと割り継いだ石田光成的創意程度には発生していた…今、聴きたい音楽じゃないな…しかし、今聴きたい音楽を聴いてもその後の、満足する方向性も含めて未来が読めてしまう飽き飽きも予見される中、渋渋聴いたのであった…普通に、ごく有名なクラシック(西洋古典音楽)を聴きたい…メンデルスゾーンとか…すると、1枚目の最後の曲は佳曲、日本人には思いもつかないような意表を衝く筆致の細いコーラスと苦み走った変拍子が新鮮ではあった。ディズニー男子だとかテレビでほざかれている…顔に産毛の生えた10~20代の男どもが4,5人でつるんで女子抜きでディズニーランドではしゃぐらしい…画面のキムタクに匹敵する糞みたいだ…ミッキーのパレードに導かれて本当にガス室送りにならないと其の愚が了解出来ないほどの愚昧なんだろうか…ギロが欲しい。ファゴットも欲しい。楽器演奏自体には興味はないが、最近は、楽器の形態の面白さにそそられて、そうした楽器を鑑賞用に手元に置きたくなる…興が乗った黄昏時に、ヴィブラスラップを鳴らして楽しんでいます…でんぱ組.incは、ある種の限界を超えた処でやっている、アイドル歌謡のハードコアなのだろう…如何なる分野にせよハードコアであれば一目置かざるを得ないし、でんぱ組.incの、稲妻モチーフのTシャツはかっこよい。政局から戦局へとようやく歯車が動き出したへうげもの…其の結末を思うと山田先生の如何なる創意で以てしても断腸の思いは避けられぬがそれはさておき、織部妄魂の北野大茶会、最終回を記念して本当にやらないのだろうか…やるとしたらそろそろメディア発表があってもよい時分だと思うが…数年前に小生が、抹茶と茶筅で揮毫した「織部妄魂」の書を同封して講談社に檄文を送りその趣旨を丁寧に説いたはずだが反応ゼロ…また不発か。もう一回送ろうかな…。近隣のマイルドヤンキーとの諍いも今は小康状態…生まれて死ぬまで激動しかない劇的な人もいたかもしれぬが概ね人生と云うのは不穏を抱えた小康状態なのだろう…理屈はいい、結局、魚介がおいしい居酒屋で思う存分のみたいだけであった…在り来たりだがまずは生ビール中ジョッキ、出し巻卵、牛筋煮込み、焼鳥盛り合わせ、刺身盛り合わせ、冷奴、鳥の唐揚げ、サイコロステーキ、シーザーサラダ、蛍烏賊の沖漬け、枝豆、アスパラベーコン、揚げ餅、カマンベールチーズ揚げ等、無論、想像できないような郷土料理があれば尚良いが…ジョッキ3杯くらいやって時と場所が温もったら日本酒2合…酔いが回り弁論が乗ればハイボールに移り、カリフォルニア巻か穴子の握り寿司でさっぱり締めて…恐らく22:00、長い夜に備えて河岸を変えるべく街に繰り出し…一体何を想像しているのか夏…馬鹿馬鹿しい。女子会ショッピングに出かけた細君の留守をついて、愛用していたコーヒーカップ(アメリカ陶)の罅割れを漆で繕う…沸沸と火山性軽石みたいな気孔のあるざんぐり温かみのある土が覗き、四方八方からドロァッと釉薬が暴れる大ぶりの分厚めカップ…焼きが甘いからか湯を注ぐとピシッと罅割れが生じて水漏れの惨事に…いいんだか悪いんだか分からないが溶岩みたいに傷口を漆で盛り上げて一先ず終了…直に皮膚に漆が接触すると最悪なので注意を要するが、注意の路線を慎重に歩んでいるとある瞬間に捨て鉢になってちゃぶ台返す気質の小生…換気や漆の乾きへの影響を少なくするためエアコンや扇風機なしでやっていたから汗だく、漆の付着した手袋も汗だくなので汗だけでも落としたいから無論洗濯機には入れず洗い場で水で其の手袋をじゃぶじゃぶ手洗いしてぎゅっと絞った後、うっかり、顔もばしゃばしゃ洗ってしまい…手に付着した漆が顔になすられた可能性に後で気づき(漆は水では落ちない)、何となく顔がひりひり痒いように感じ、焦り早速漆芸辞典を紐解くと2,3時間後にかぶれ発症、とあるから恐れていたが運よくかぶれなかった。ひりひりは、顔の水滴をタオルで拭う時にごしごしやり過ぎたためなのだろう…先週、新幹線のドクターイエローを目撃したおかげだと思う。麦茶から、蛙の卵が沈む浅い池の臭いがする…日曜日午後、鑑定団二本立ての週がこのところ毎週続いている…土曜日も含めて、毎週、鑑定団を三本視聴せざるを得ない苛酷…ヤンキー家族が持ち前の繁殖力でヤンキーを増やしまくるヤンキー国家、日本。富と権力の少数集中と貧民の多数化といった資本主義の末路が原因なのか漢籍を読まなくなったのが原因なのか不明だが…民度の低下、草の根の暴力=治安の悪化が他人事でなくなりつつある…汚い巻き舌での恫喝、恐喝、悪口、ガタイに物言わせる威嚇と暴力、姑息なひったくりがそこかしこで剥き出しに身近になりつつある…子猫ってのはちっともかわいくない。大人の猫のほうがはるかにかわいい。それも、顔のほころんだ年寄りの猫ほどかわいいものはない。

francois liegme:batteries
patrice dupasquier:percussion
cedric p. vuille:claviers
yvan g. chkolnix:basses
marie c. schwab:guitares
gilles vincent rieder:violin
jean-maurice rossel:saxs
jean-vincent huguenin:voix

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不穏…

生活の不穏著しく…今週も書けない…近隣のゴロツキあるいはマイルドヤンキーとの、会話にならぬ、ねちこい、くだらぬ諍い(いさかい)や、物の見方や価値も分からぬくせに浅すぎる知識を振り回して恥を知らぬ高慢ちきなリサイクルショップ店員とのくだらない揉め事に辟易、困憊、結局のところ貧しいさもしさ故か短気に激高したり、むきになって我を失った小生の愚も顧みられては時遅く慙愧の念を殊更に深めて気分が粘着質に落ち込み、切り立った殺伐…その他諸々、ついてない事続きで…ドクターイエローを目撃したからこれにあやかって不運続きのこの流れから脱却し、つきを取り戻したい…漱石の倫敦塔と硝子戸の中を買う…これで運気を取り戻せるか。エヴァの使徒みたいな物体も、手芸屋でお助けする。

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「お休み」

右手首と左手首の筋が痛むゆえ、今週はお休み…キーボード打ち過ぎなのか、別件の作業のし過ぎなのか…右手の親指の付け根も痛むし…怖いもの見たさ、下手物見たさでついまたNKHニッポンのジレンマを見てしまい、ヘドが出るような引き裂かれた憎悪と憤怒に苛まれる深更…男女共同参画とやらをテーマに女性論者に喋らす…このままだと国民総生産が減って日本が駄目になるから少子化対策と労働力不足解消のための女性の産業進出促進、専業主婦否定という政権の政策そのままを民間の立場で代弁する事で、政権の思惑を国民の総意として醸成させる手先の役割を、恐らく官邸から直接は頼まれもせず率先して演じる、社会的発言力を獲得したらしき女性論者のスマートな口舌を数秒聴いていると…彼女らの有り様から小生が想起させられたのは、戦前の、「国防婦人会」の発足である…軍国主義と思想統制に関して、軍部はいまだ政治への介入に関しては躊躇していた時局において何故か官憲から頼まれもせず軍部協賛機関を、民間の、それも戦死した息子をもつ母親たちが、率先して軍部への忠誠として社会運動にした歴史は、その後の軍国主義の促進にあたって国家のためらいを払拭せしめるに充分であった。昨今の、市場原理と共同体原理(と生命原理)の乖離を限りなくゼロに近づける、幼稚な洗脳政策の論理を流暢に開陳する女性論者を観覧する、恐らく民主的協賛の図を演ずるためにかき集められたらしき「同世代の女性」たちの表情は一様に固く…何とはなしの違和感を感じながらも論者らを反駁しうる論理を構築できずにいるもどかしさに鬱屈、質問してもプレゼン上手の女性論者に速攻で鎮火せられて歯切れは悪い。市場原理と共同体原理が生命原理を紐帯として結託するのであるが人間は生命原理を超克し、市場原理と共同体原理の自堕落な同一化を引き裂く意志を興すものである…この女性論者たちは、結局、人間の何たるかを知らない、現政権を組織する国家主義的男どもの、かように怯えた奴隷的論理におもねて暗唱できるようになったために社会的発言力を得たに過ぎず、そうした国家主義への民主的協賛の図に利用すべく集められた観覧者の「同性代の女性」たちの社会的立場とは乖離している、という違和感を、観覧者自身や視聴者たちに知らしめる結果になった。国民総生産だとか国力だとか平均値だとかいった単なる計算値にして人間個人そのものと何の関係も無い妄想の維持向上を目的に、人間個人を動かそうとする国家主権の国家主義的政策への論理的批判は小生が過去に書いた。ただし、国力減退による戦力減退に、近隣のゴロツキ国家が付け込んできて国民の財産と主権を簒奪するかも、という推測に対しては、戦力減退が実際に起こるならばその兆候をデータで把握しつつ、決定的なほど戦力が減退する前に情報戦も駆使して戦力減退を隠蔽しつつ外交戦略で専守防衛するしかない…間違っても浮足立って戦備えに汲々する愚策に多額の税を投入してはならぬ。とは言え、戦備えが近隣のゴロツキを刺激して戦端を開くきっかけになるやも、というのは小生とて人の良い平和ボケの、過剰に知性的な情緒的勘繰りに過ぎないのは分かるし、結局ゴロツキは、相手が弱ければ攻めるし強ければ攻めてこない、という、それ以上でも以下でもないドライな野生の原理に従っているだけなのだから適当なる専守防衛を備える事に対して、相手国に情緒的に気兼ねする必要は皆無である。名目だけかもしれぬが曲がりなりにも日米安保を確約させた東シナ海のある程度抑制された状況と、当事国の戦力不足に付け込んでやられ放題の南シナ海の状況を見れば一目瞭然である…まあ…理屈を張り合うと碌な事にならぬから、「うまいことやる」しかないのだろう…手首が痛い。ギリシャのデフォルト…それ自体もかなり深刻だが、実際、対岸の火事ではない…

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「japan/tin drum(2003?)7243 5 91022 2 1」



デヴィッド・ボウイとYMO、とりわけ坂本龍一の傑作「左うでの夢」との合いの子みたいな…きめ細やかな汎ジャポニカ―ナ的田園風景に、ボウイ的なヨーロッパの厳格且つ静謐で凶悪なる鋼鉄の骨が芯を貫く…その骨の骨髄は毒々しい紅の熟肉を呈しておりつつ、ささ波の稲穂原が虹色の籾を実らせたような総天然色漫画ジャパン…不思議な佳作である。ひねこびて神経質そうな、部屋に埃を一粒でも持ち込もうならナイフで切られそうな危険な男のぬめった歌声…

せっかく梅雨の合間の貴重な晴天、涼やかな風が心地よい、穏やかな一日を過ごしたのにまた近所の莫迦犬がギャンギャンギャンギャン無駄吠えで、イラツキの熾火を掻き起してくる…トヨタの一役員如きのくだらん個別的事件如きをあげつらうのに誤魔化されたかのように、しれっと、深刻な政治状況が進行、派遣法が衆院通過という重大な劣悪状況が矮小化され、取るに足らぬ事のように扱われる欺瞞にもう我慢ならないのは小生のみなのだろうか…あ、今、吠え止んだのでその隙間を縫って、小生が今日如何に穏やかな充実した一日だったかを記すと…思い出されるのはやはり逆鱗に触れた雄山、であって、巷で評判のいい洋食屋を訪れた雄山、出されるメニュウにしばらく満足げだったのが、レモンを添えられたカキフライが出された途端逆鱗、「なぜレモンなのだ!」と怒り心頭で手に付けられぬ模様…「なぜカキフライにレモンを添えるのだ。他の食材の組み合わせを試した事はあるのか!どうなんだ!」とコックを恫喝、正鵠を射る指摘だったからうろたえて答えられないコックを尻目に雄山は店を出る…その後雄山はねちこい事に、雑誌で、日頃の仕事に疑いを持たず漫然と食材を組み合わせる料理人としての堕落した怠惰の一例、としてこの洋食屋を挙げたから客激減、憎悪を募らせたコックが雄山を街中で待ち伏せして刃物を持ち出し、殺人未遂の刃傷沙汰に及ぶ、その後は例によって士郎の入れ知恵によってコックは目出度く雄山の鼻を明かす、という展開なのだが…この逸話を持ち出したのは、以前から小生が取り組んでいる、麦藁帽子に黒いリボン、の組み合わせ、への疑問と怒り、なのであって、何故麦藁帽子に黒いリボンなのか、他の組み合わせは試したのか、他の材質はどうなんだ、という、作り手へ怒りがこみ上げるが小生の満足に足る試みを勇躍成し遂げたような帽子は巷には無い、無いなら己で作るしかないから早速自分の麦藁帽子の黒リボンを断ち切り、無いなら無いで物足りぬという事実を改めて己自身で学びつつ代替として種々の布質のリボンを試したが納得いかず遂に金属がよいのでは、と思いを致し、アルミの針金を巻いてみたがいまいち、といった結果で前回の報告は終わっていたと思う。その後、真鍮の極細針金なんぞを、幾分ふんわりと、あたかも小鳥の巣のようなあしらいで麦藁帽子に巻いてみたが、悪くはないものの、最近はロンドンパンク、ニューウェーブ、ノーウェーブ的な先鋭が纏うゴシック的凶悪のどっしり豪奢な感じに興がそそられるのもあってか侘び風情一辺倒では物足りぬ…できれば、車のバンパーみたいなクロムメッキした金属の、断面が半円か台形の形状で存在感をヴォリュームで主張するリボンをガッと麦藁帽子に巻きたい…という欲望にかられるが、かような材料は入手困難…結局、クリエイティヴなお店東急ハンズの素材コーナーで、焼き入れした炭素鋼リボン(0.3mm厚*幅10mmぜんまい用)が目に留まりお助け、早速帽子に巻いてみると悪くない、麦藁の侘び風情と炭素鋼のインダストリアルな荒み感が、両者の素材感の剥き出しによっていい感じに活きてくるのであった…出色の出来栄えである。

如何なる形にせよ体制化された労働によって直接糧を得る事で生活する人間にとって一に労働、二に労働であって労働問題というのは直接的に人間の基本的人権を蹂躙する体制犯罪である。安保法制は国家の大事である。しかし、その陰で、多大なる無力感と諦めの静けさの中、派遣法改悪が委員会と衆院をしれっと通過するという事態は、日々の生活そのものという労働問題の直接性からいえば安保以上に深刻である。そして本当に深刻なのはこうした事態の深刻性が社会的に共有されない、あるいは社会的同意の下に表明されない事こそ、なのである。あるいはその深刻性を共有していてもそれが民主的総意にならぬようマスコミ操作などによって巧妙に疎外されている事なのである。その証拠に、派遣法改悪に関する世論調査をマスコミは大々的に公表しないのである。ネットごときで幾らつぶやこうとも散発的に過ぎず民主的力にはならない…頭の悪い資本主義体制化において労働条件は劣悪化の一途を辿るベクトルであるのは自明の理であり、そのベクトルに歯止めをかけ基本的人権を遵守するのが国家の存在意義の4割は占めるといってよい。ところが小泉-安倍自民党政権はこの劣悪ベクトルを阻止するどころか、少数者にして民主的正統性皆無な寡頭資本の取り巻き連中からの献金漬けによってこの劣悪ベクトルの方向と強度をさらに劣悪に推し進めるのであって、今時政権の国民への敵性は露悪趣味なほどに顕著になっている。自国民ばかりか近隣の諸国民までも研修生と称して労働搾取する実態を放置し、種々の労働犯罪を等閑に付す無神経な怠慢を晒しながら此の国の首相は法と民主主義という共通の価値観云々などと外交現場で披瀝する恥知らずは目に余る。

加えて、労働条件の劣悪化ベクトルを更に劣悪に推し進める、国家の仕事を放棄し敵性国家に成り果てた政策を美辞麗句して、「働き方の多様性」などと喧伝するに至ってはあいた口がふさがらない詭弁にして、有権者及び労働者を愚弄する愚劣を極めた。誰も求めもしない、労働条件の劣悪化を更に促進する政策の、そうした根本を隠蔽する概念として、多様性、などという、あたかも民主的に喜ばれる言辞を援用する見え透いた欺瞞、子供だましを公言するに至っては国民は此の政権にとことんまで馬鹿にされていると思わなければならない。派遣労働者に所定期間が来たら正社員か他の職場か派遣会社への雇用を確保する義務を課するとしていたり、同一労働同一賃金などと云っているが微々たる罰則規定しかない、骨抜きの法案であり、電話で、派遣会社「正社員にしてくれませんかね」、派遣先「正社員にはしません」、派遣会社「はい、そうですか」で終わるだけである…要するに、虚ろなポエムに過ぎない。労働者を守る条件は見かけ倒しで率先して骨抜きにされ、しかし労働者を搾取する条件だけは刑務所の檻のようにがっしり機能する法なのである…それこそ、劣悪飲食業が「いきがい」「やりがい」「夢」とかいった美辞麗句をあいだみつを風にまぶした社訓の唱和によって若い店員を洗脳し体よく長時間搾取する体制犯罪腐れポエムの一種である。

結局の処、労働者派遣法の中身云々というよりも、そもそも、労組による団交等によって、労働条件を、対等の立場の労使間で交渉できない派遣会社制度の存在並びに労組などの交渉手段を持たない会社、あるいはたかだか社内法によって労組を禁ずる会社の存在(←いずれも団結権、労働基準法違反)およびそれを助長、承認する国家の存在自体が憲法で規定する団結権、団体交渉権をないがしろにするものだから違憲であり、最終的には人権蹂躙会社/人権蹂躙国家/反立憲国家にして人類の敵なのである。多様性などといった子供だましの嘘を並べたてながら民主的笑顔で平然と人権を蹂躙するおぞましい此の政権は…しかし、安保法制は…(続く)

NHK時論公論…派遣法について、で、数十年働いてきた派遣先から解雇を言い渡されて。

「自分の人生を踏みにじられていると思いました」 50代女性 派遣社員

david sylvian:keyboards, keyboard programing, tapes, guitar, vocals
steve jansen:drums, percussion, electronic & keyboard percussion
richard barbieri:keyboards, keyboard programing, tapes
mick karn:fretless bass, african flute, dida
yuka fujii:vocals
simon house:violin

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「new musik/from a to b(1980)esca7850」


ニューミュージック…英国テクノポップの優等生…本来、欧米圏で「ニューミュージック」というとジョン・ケージなどの前衛音楽を指す言葉であるというのを踏まえたバンド名である事は、たかが私的な感想であっても注記すべきである…ミョンミョンいうシンセ…悩み事の無い爽快なドライブ…一瞬、龍一坂本を想起させるノスタルジックでリリカルな音色を器用に織り交ぜてくる…それ以上、特筆すべき事は思いつかない。

意外に朝から晩までカラスが五月蠅く…無力の個人に託ちながら政治状況に思いを致す時は「肥溜めに落ちた鬼瓦」のような赤熱した心境で忿怒と憎悪を煮詰まらせているが…近所の莫迦犬の無駄吠えへの怒りはその時々の激高の跳ね上がりが怒髪天を衝く鋭さで頭頂から血が噴出するが如き、徒に攻撃的な怒りと破壊衝動に自分自身が壊されそうである昼下がり…質の悪い睡眠も、そうした情緒不安定を助長するのだろうと思うと、過日の、馬齢を重ねる直前に受けた人間ドッグが懐かしく思い出される…心残りの先週の宿題への疼き(抑圧移譲の原理⇒排除の原理)は冷めやらぬまましかし月日が経てば如何なる惨事も無かった事にされるふざけた欺瞞を野放しにする惰性の堕落…結局、目先の睡眠不足が全てのやる気を削ぐのであって…つい、タモリ倶楽部が「第一回接岸選手権」なるものをやるから午前1:15まで無理して起きて視聴したがために1:45から全く眠れず…隠岐の島などの大型フェリーでの接岸作業に一方ならず魅了されていた小生…そこへタモリ倶楽部がぶっこんできたから見ざるを得ない…すると、七類港への、馴染みの隠岐汽船「くにが」の接岸作業もノミネートされており…勉強になり小さく興奮する…ただ、遠方からのアングルでしか捉えていない接岸動画ばかりだったのが残念、もっと作業員の近くで肉迫してほしかった。電車の車両の連結や切り離しには撮り鉄の方方が大勢注目しているが…大型船の接岸の魅力も、これを機に掘り起こされてもいいと思うし、こっちの方が見た目にも面白いと思う。結局、午前0時前後の眠気の流れに身を任せられなかったらその晩は夜通し目覚めており、目を固く瞑っても脳が自ら白色光をギンギンに発光しているような感じで悶悶と眠れぬ…そして吐き気とムカつき著しい朝となってその日一日無駄になるという…諸々の理由があって休肝日を設ける殊勝な心掛けも…酒に替わる何か、刺激の強い嗜好品として珈琲の味を覚えてしまい…そうすると、常態的なアルコールによる眠気が無い地盤に、カフェインによる眠気の払拭もあいまってまた不眠、という悪循環…ある程度原因が分かっているから対処のしようのある不眠とはいえ、質の良い睡眠への憧憬あまりあるから、過日の、人間ドッグの胃カメラ前に意識をなくしてくれる注射を二の腕にブッスと打たれた直後の、強力に強制的に眠りへと押し流してくれて意識がなくなる直前の、大いなる眠気の、豊かな快感が忘れられない…実際の話、あんなふうに死ねたら、と真剣に考えてしまう。それで、結果は思わしくないものだった…採血の時、小生が終わるまでに隣席では二人が採血を終わらせていたのも前兆ではあったが…所定量採れるまで時間がかかり…看護師は「血管が細いからですかね」と云ってくれていたが小生の目からすれば何となく血液の粘性の高さと血圧の低さが原因のようにも思われ…案の定、血中コレステロール(悪玉)が過去2番目に高い数値をマークしたのであった…此度の人間ドッグにあたっては、血中コレステロールを下げるために努力してきたからその成果を出さんとして並々ならぬ意気込みで臨んでおり…この一、二年、荒みにまかせての週2,3回のマック通い(毎回ダブルチーズバーガーのセット、ポテトとコーラLサイズ+チキンナゲットという暴食…)をきっぱり止め、のり弁、唐揚げ弁当などのコンビニ弁当をやめ、採っていなかった朝食を始めて、その朝食でも野菜をしっかり採るように実行し、晩の魚料理も週1回から週3、4回まで増やして飯は腹八分、断腸の思いでしおらしく休肝日を設け、毎日体重測定を実施して体重管理を徹底させつつ近所の激しい登り坂を利用した自転車での有酸素運動を取り入れて体重を全盛期よりも7kg落とし…それなのになぜかコレステロールはむしろ前回より急増して基準値を遥かに上回るという納得いかない結果…血中コレステロールは体質の影響も大きいから食餌療法が効かないと聞くがそういうことなのか。しかし、前回基準値上限ぎりぎりだった血糖値は今回下がってくれた事と、種々の人生苦、思想苦による得体の知れぬ不安に襲われて夕方になると動悸のようなものに襲われる気がしていたが心電図には取りあえず異状は見られなかった事で良しとしたい…理屈はどうでもよい、抑圧移譲の原理も排除の原理も…結局小生が芯から切望しているのは居酒屋でよい酒よい肴を充実して飲み食いする事、ただそれだけである。頭痛がひどい…マイナンバー、労働者派遣法改悪など稀に見る劣悪法が政権によって次々成立しつつあるが…申し訳程度に定理を一つ捨て台詞する。ちなみに昨今盛んな安保法制に対する小生の考えの立ち位置は複雑で、一言では要領を開陳できない。

①間接民主制=間接独裁制(間接寡頭制) ※境界条件:選挙と、次の選挙の間の期間
②悪貨は良貨を駆逐する、という格言のように、悪貨=独裁(寡頭)は良貨=民主を駆逐する傾向は免れない。
③間接独裁制(間接寡頭制)=直接独裁制(直接寡頭制)

よって、①、②、③を演算すると…間接民主制とは畢竟、独裁、乃至は、一部の社会階級の利益を代表する寡頭制に他ならない。この結果は、究極的な過程を経なくても、日常的に成立するといってよい。間接民主制とは直接独裁制(直接寡頭制)という実態を隠蔽する欺瞞の用語に過ぎなくなる。ならば直接民主制だといいのかというとそうでもなく、多数の衆愚が直接政権を握るというリスクが直接的に急進的に高まるのであって…間接民主制というある種の曖昧な逃げ道があるからこそ…(省略)頭が痛い。それは兎も角、労働者派遣法改正に対する世論調査をなぜマスコミは実施しないのか。結果があるのに公表しないのか。いずれにせよ隣国のしくじりや情報統制をうれしげに笑う場合ではないほど、此の国の「情報統制」は悪質かつ深刻である。

phil towner:drums, percussion
clive gates:keyboards
tony hibbert:bass guitar
tony mansfield:guitar, keyboards,vocals

 

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「deaf school/what a way to end it all(1976-1978)cmedo797」



糸遊に結びつきたる煙哉 芭蕉

デフ・スクールという英国のバンド。時間が無いのライナー斜め読みすると…リヴァプールのアート・カレッジ、クリスマスでのダンスパーティでモテたいがために結成したダンスバンドが始まり、というありがちながら…隣接する聾唖学校でセッションを重ねたとの由。いわゆる英国アートスクール系ポップロックにして広義にはモダンポップ/モダンロックの一潮流…従って常套の形容詞を挙げればライナーによると…モダン、シニカル、ノスタルジー、ロマンティズム、デカダンス、ユーモアといった処…屈託なくブルースロックの様式から解き放たれて、民族調の女性コーラスを背景に、雰囲気作りをぶち壊すならず者の御下劣サックス浪人先生を雇いながら、甘ったれつつ何処かラリった変態声の男が音程無視で下品に歌い染めてくる…野太く腐った丸太じみた男どもの斉唱も土砂土砂したリズムと共に鉈のように打ち込んでくるからこうした系譜はやはりどうしてもザッパの音楽に聴こえる瞬間もありつつ…古代ギリシャ人かローマ人の自然哲学者の誰かは、人間というのは心の原子と体の原子が交互に配列している、という独創的な原子論を書き残しているが…デフ・スクールも、ポップと前衛が交互に配列した背骨であるかのように、要するに不可解である。従って奇抜、という突出も最終的には埋没してしまうほど異色の楽器編成と量子的に捉え処の無い楽曲展開であり聴き処だらけであった…いつ買ったのか忘れたが最初の1、2曲聴いただけで放置していたこの物件、この度改めて聴き通すと意表突かれる事多数である。水際立って華麗なプログレ展開が繰り出されたかと思いきや、同時に、その高雅なプログレッシブ趣を平気でぶち壊す御下劣サックスがべーべーと下世話に鳴らされ、品のいい趣味のリスナーには聞くに堪えない代物への没入も戦略的にやる尖りがそこかしこで自爆している…XTCや10ccほどの作風の完成度は望めないものの、その分、風通しよく、すかすかに寛ぎながら一筋縄ではいかぬ先鋭を意外な処から掬い取るのに長けており、雑多な事物が蠢く基底により近い柔軟性が聴こえる。ラディカルである事がある種の脱力を伴うという先見も聴こえてくる…

休日雑感 五句

馴れるほど葱はつながる小口切り
湯に溶けよ胸刺す楔ドライヤー
プロ野球お好み焼に美味しんぼ
いざ抜いた鼻毛は白し青梅かな
酒余り逃して悔し豆腐売り

六月二日、雨、ナイター、広島対日ハム戦を球場で観戦…雨合羽持ってきてよかった…しかし試合中止になるほど篠突く雨ではない、霧雨風情の雨なので…体が冷える一方でビールもさほど進まず、しかし体の冷えによって少量のビールでも大量の尿が出るから中座を余儀なくされつつ、種々の荷物の雨仕舞いなどに追われて試合展開にも集中できない悪循環もあったが試合も最悪、雨の中、中継ぎへの絶対的不信感から先発のマエケンに8回まで投げさせた挙句、辛くも4-2で広島がリードを維持していたところ、9回で、多少は頼りがいのあると思っていた抑えのエース中崎がまさかの乱調、フォアボール連続で日ハムの追加点をゆるし、浮足立ったベンチは闇雲に中崎→戸田→中田(廉)と継投に走るも、もともと頼りにならぬ中継ぎだから日ハムの、清原への私淑を勘繰らせて余りある悪羅悪羅系が似合う4番中田とかにどんどん不甲斐無く打たれて9回だけで5点も取られて4-7で惨敗という、開いた口が塞がらぬ結果…しかし、実力通りの、納得の結果でもあり、…先の4点も、日ハムのフォアボールとエラーに付け込んだ盗塁によるごっつぁん的な得点に過ぎなかったのであった…とは言え球場での観戦では観客の観客性の剥き出しが観察され、テレビ観戦では味わえない臨場感は貴重である。それにしても広島の攻めは三者凡退続きであっという間に終わるが日ハムの攻めは執拗に長く一回一回の3アウトまでがすこぶる長いから広島の投手への負担は推して知る必要も無く、投球数が1.5倍というデータできちんと示されている…8回、ずぶ濡れ且つぼろぼろのマエケンが疲労で制球が甘くなりヒット性の打球が例の中田から左中間へ飛ばされるが、たまたまその場にいただけの、その辺をのそのそするだけで走る守備をする気の無いらしきエルドレッドのグローブにボールが直接吸い込まれて、喉から手が出るほど欲しいアウトをようやく得るという奇跡があると後方から満場に響く野太い男声がすかさず「ありがとーっ」という心の叫びを露呈、観客性剥き出しへの直面に図らずも感動したのであった。この御方、先ほどから機敏にしてなかなか的を射た野次を飛ばしてくる…特に捕手会澤への野次が当意即妙にして執拗である…「ピッチャー一人にするなやーっ」「芝生が怖いんかお前はーっ」など…ピンチの時、一塁の新井がマエケンに駆け寄るというシーンはあったが捕手が動いたことは確かになかったし、野球観戦初心者の小生はドカベンとかタッチとかの影響で捕手は5番くらいで本塁打などを打つ事で投手を助けるものと思い込んでいたがこの会澤は打席に立ってもボールを見る気全くなし、見逃し三振でも悪びれ無いふてぶてしさが悪目立ちしていたのである。まだ打席のマエケンの方がボールにくらいついて打点に貢献する場面が多かったのである。日ハムの大谷が代打で出たがあっさりマエケンに三振で打ち取られて一打席だけで引っ込むという、試合の流れ上必要性が疑われる、客寄せパンダのような起用の小さな珍事が面白かった。

制度内であれこれするだけで根本的に創造的でないスポーツというものを、見る方も見られる方も奴隷の御遊戯として徹底的に軽蔑していた小生が何だかんだで観戦を楽しむ、乃至は味わうようになっているのは…野外でのビールの旨さもさることながら…世相が詰まった、あるいは巧妙に隠蔽されたニュースなど視聴すると怒りに激高し胸が痛み精神的に動悸著しく生活や創造に支障を来すので休憩がてら漫然と、直接には政治的でない野球中継や将棋トーナメントを視聴するようになったという流れである…と、ニュースと云えばNHKニュースウォッチ9…さほど政治的に突っ込んだ発言をしている訳でもないのに原発関連で多少政府を問い質すようなごく常識的な抑制されたコメントを繰り返しただけで官邸から恫喝されて降板させられた大越氏に代わって登場した男性キャスターの露骨なまでの政治的自粛が凄まじいほどで…安全保障、労働、原発、年金といった政治関連のニュースには絶対にコメントを入れない無言という徹底ぶり、政治的にどうでもよい話題の時だけ生硬なコメントを入れるという…そしてお天気とかスポーツコーナーになるとそうした不自然を払拭するようにわざとらしく明るく切り替えてくる…誰もが気づいていることではあろうが…皮肉なことに今、最も「政治的」なニュース番組に仕上がっている…だいたい、民放などは自民党の支持母体である経団連大企業をスポンサーにしているから政権批判が困難なのは分かるがNHKなんかは直接国民から受信料を徴収して経営しているのだから最も国民の側に立って政権批判に徹すべき立場であり、だからこその公共放送であるものを、最早たんなる国策国営大本営放送へ堕している…政治向きの意見は時論公論にでも譲っているつもりなのだろうが…いずれにせよNHKは放送時間のあらゆる時間を使って国民の側に立ち政権批判に徹しない限り公共放送としては無価値にして死んでいるといっていい…国民主権を国家主権に取り違える愚民開発放送…ワンピース一本槍、我が道を行く井田さんと対照的に、此度の女性キャスターのファッションは、…通夜の喪服や田舎の法事での服装のように何だか地味で見栄えせぬ…同じNHKのニュースウェブを渋渋、音を消してまで見ているのは女性キャスター鎌倉千秋のモード系ファッションの斬新さや着こなしが目を見張るからであって、特に、画面を指さす時に自ずとクローズアップされる手首のブレスレットが夜の世界の美しさを醸しており毎日目が離せない…それに引き替え目障りなのは画面下のツイッタ―垂れ流しであって、ニュースウェブと銘打っているから視聴者としては受け入れるしかないのであるがファッション目当てと云えどどうしてもちらちらとその内容を黙読してしまう訳でその度に疼く怒りが禁じえない…過日の、個別系塾講師バイトの大学生たちが労組結成して塾側と労働条件の改善を団交するという話題でも…取り上げられたツイッタ―意見の大半は「自分のバイト先はたいしてきつくない」「学生を甘やかせすぎ」「すぐやめたらいいんじゃない?」「そこまでするまで何とかならなかったのか」といった、労組結成に対して冷淡な反応、危険を冒して自らの権利を守ろうと、政治的歴史的に正攻法で立ち上がった、今時珍しい学生の勇気と努力を讃え励ます事はなく、そうした行為に対して何処か傍観者的な、君子危うきに近寄らず的な及び腰の、小賢しくさもしい警戒を怠らぬ保身の態度が垣間見える、歯に衣着せたツイートばかりだったのである…事例紹介ばかりしても仕方ない。

野球の話とか、労組への冷淡とか、結局何が言いたかったかというと、此の国の共同体原理にはびこる「抑圧移譲の原理」なのである…野球のような娯楽でこの原理が働くのはぎりぎり許せるようになったが、政治状況でこの原理が作動すると絶対に容認してはならない…「抑圧移譲の原理」とは、丸山真男が戦時中の皇軍実態の解析において導入した概念の一つである。その現代的事例は枚挙に暇ないが…飲食店やコンビニでの、店員に対する高圧的土下座要求、学校や老人介護施設や障害者就労施設での絶え間ない虐待、長時間労働の強制やブラック企業などの労働問題、それらの反作用としての皇室礼賛など…すべて、この「抑圧移譲の原理」の現象論を現代の事例に当てはめれば説明がつく。「抑圧移譲の原理」の行き着く終着点は「排除の論理」、要するに「嫌なら会社やめろ」「此の国が嫌なら出ていけ」「非国民!」である…今日は、鑑定団二本立てを2時間視聴して疲れ、鈍器で殴られたように激しい眠気に襲われているので…次回、「抑圧移譲の原理」(要するに「憂さ晴らし」「弱い者いじめ」「足の引っ張り合い」という弱者の坩堝)で現代日本の劣悪諸相をつぶさに説明し、丸裸にすることでこの「抑圧移譲の原理」と「排除の論理」を小生が徹底的に粉砕する予定である。有り触れた話なんだけども…

そういえばNHKの低俗歴史番組「歴史秘話ヒストリア」…「オレは即身仏になる!」などと…明らかに「即身仏にオレはなる!」という構文であの億万漫画を想起させつつ、それではあまりにもアレなので露骨に避けはする、というあざとさが、ふざけるにも程がある。女性司会者が湯殿山の即身仏と御対面して一泣き入れる、という申し訳程度の畏敬もあったがどうにも…ふざけるにも程がある。

クライヴ・ランガ‐:g
スティーヴ・アレン:vo
スティーヴ・リンジー:b
ジョン・ウッド:kbd
マーティン3姉妹:コーラス隊
ティム・ウィタカー:ds
サム・デイヴィス:vo
イアン・リッチー:sax
他、合計12名

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「悪態の終わりに」

この時間になるとその種の注射でも首筋に撃たれたかのような無情な眠気と、しかし心中穏やかならぬ苛立ちも毛羽立ち…他者との何とはなしの他 愛ない齟齬の積み重ねに得も言われぬ不快が沈積…頭の中に腐った沢庵漬でも置き忘れたかのような饐えた感覚にやる気は失墜したのも…所蔵の麦 藁帽子のリボンを、早速近所のホームセンターで入手したアルミ(直径2.5mm)の針金に置き換えると具合が悪くない…本式に取り付ける前に、何と云うのか、頭周と帽子内部の接触円周部分の当て布、兜で言えばシコロとか云うかもしれぬ部分が経年使用で脂沁みているのに過敏になり…歯ブラシに洗剤つけて当該箇所を洗い、水で濯いでいると見る間に麦藁の型が崩れる、というしくじりもあって内的不穏が先鋭的に過敏にささくれ立つのであって…寝起きのむかつきはギリギリしている。一方で野球見ながら鑑定団も鑑賞…チャンネルをぴちぴち忙しなく変えながらチェックするのであって…いつの間にか漫然と野球観戦ができるようになった自分に一抹の老いを覚える…と、ここで、脚が痺れる。

古代ローマのコロッセオなど引き合いに出すまでも無く、選手の働きを無自覚に品定めできるようになる上から目線に慣れてしまうというのが観戦の作法なのか…野球に限った事ではない。すると、此の国にはびこる階級的抑圧移譲の体系について滔滔と述べようと思ったが、ここで、急激に、本意が遂げられない衰弱に襲われて…政治向きの話にも飽いたので、ここらで、来週から、ロック史の感想に戻ろうと、しおらしく思う次第…眠りの浅さがひどく、意識の血走りが矢鱈と散乱してコメカミがぎりぎり痛むので今日は早々と終えて静かに読書でもしたい。坂の上の新居がまた頭の悪い愛玩犬を飼い始めたらしく…このところ事ある毎に夜中まで断続的にギャンギャン吠え立てるのにも堪え難く…鉈で莫迦犬を躊躇無く打ち首にした後の断面から血柱が太く噴出する映像を何度も見る…朝と、夕、山鳩が力強く鳴くのが幽かな救いである。

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行く春を惜しむ

誰も決して求めはしないだろう無駄の余白の勘違いの荒野へ永久機関のように人間味無くひたすら簡素な演算をびっしり撒き散らすだけの作業を、極めて冷酷冷静に推し進める今となっては小生の生身は元よりここでの駄文もまた生気の無い抜け殻に過ぎないのだが…しかし、生が無価値であるならばそれと同じく芸能・技術・思想の産物すべてにも価値は無い。翻って芸能・技術・思想の産物すべてに価値が無いのであるならば生にも価値は無い。のんびりした陽気の昼下がりの休日…如何ともし難い幽閉蟄居閉塞感に伴うクサクサ感から得体の知れぬ脅迫妄想による怯懦が生活を窮屈に仕向ける動悸が時を選ばず胸騒ぎを発作させる安逸ならざる惨めが…さておき、以前にも零したかもしれないが東急ハンズが提案するクリエイティヴな品々に比べてロフトという小売業者の生活雑貨のつまらぬ事といったら耐え難いものだった…しかしながらそれは恐らく素人目線の話であって、本職のプロからすればハンズといえど使い物にはならぬチャラい工夫に過ぎぬ道具と思うけれども…動悸の日々とはいえ生活の草草にものする創意というのは沸沸と沸いて止まず、老舗の生地屋でポップ且つ斬新な裂地を買い上げ…それは、深紅の艶っぽいサテン生地に蝸牛の目玉ほどの極小の螺鈿貝みたいなグリッターがばらばらでなく整然と緻密にびっしり貼りつけられたポップ感覚なので…所蔵の茶入に着させる仕覆の仕立てへの創意が一段と盛り上がりつつ、型紙の勉強の必要に肉迫される。と、ここで激烈な眠気…無理してタモリ倶楽部を見たのが助長する寝付けない浅い眠りとなかなかシャットダウンしない思索の噴出によって夜中に何度もメモを取らないといけないから午前中ひいては午後3時頃までは何もやる気がしない倦怠感がひどい…そこへ、ピンポンピンポン鳴り、家人に内緒でこっそり注文していたヴィブラスラップが予定より早く到着してしまい動揺が収まらない…カーッという音は出るが何だか思ったような音質には聴こえないが、演奏している本人にはそのようであっても少し距離を置いた家人からはいわゆるカーッという妖怪音が聴こえるという事だったから御の字としたい。加えて、所持している麦藁帽子の、本体と鍔の接合部分に巻いてあった黒いリボンが気に入らなくて外したもののそれだと何処か引き締まらず、替わりに種々のリボンを買い求めて家人の協力もお願いしつつ試したもののしっくりこない…そこで夜中に思いついたのは金属、という材料の大々的転換であって、帽子に、アルミかステンレスの針金か展伸リボンを巻くと地味ながらエッジが効いていい気がする…発条を巻きつけるというアイデアもある。

官邸に放射性物質を積んだドローンを特攻させた人は蓋を開ければ今時珍しい思想犯だったようで、聴けばメッセージ性と完成度の高い漫画作品もものしているという…思えば数年前、消えた年金問題で国中の緊張がビンビンに高まった時局において所轄の厚生労働事務次官夫妻が宅配業者に化けた男に暴行乃至は殺傷された事件があったが、すわ思想犯かと思いきや、蓋を開ければこの男、自分の愛犬が保健所で殺処分された恨み、であったという馬鹿げた腰砕けの珍事の、絶望的な表層感、物語の無効性に時代の先鋭を感じさせられたが…昨今のガチの思想犯の出現とあっては工夫の乏しさは否めないもののかつての珍事を面白がる余裕すら失われた時局の急迫が現実化していると見ていいのだろう。

敵愾心に満ちた胸糞悪さと己の無力感へのキツイ自責の念に苛まれるのは取りも直さず労働問題であって…最近ではブラック企業、ブラックバイトなどとまるで現代特有の新しい問題かのように錯覚させるが中味は産業革命以降旧態依然とした労働問題が政権と資本の結託によって劣悪化の一途を辿っているが…労働問題というのはまず体制犯罪である。これは、個別的人間の本然的自由意思や偶然性に依拠する個別犯罪とは異なる。体制犯罪とは、個人の自由意志を仮設的戦略的に制約する事で個人の尊厳をある程度保障しようとする名目たる体制それ自体に依拠した犯罪なのである。例えば人種差別政策や思想弾圧、らい病患者隔離政策や官憲による冤罪工作など…それらと同列に労働問題はある。しかるに現政権とその追従マスコミ及び彼らの金銭スポンサーである経団連企業資本は…専ら、ブラック企業・ブラックバイトといった体制犯罪に対し、小手先の傾向と対策といった対処療法をその場しのぎ的に推奨するばかりでその根本を根絶やしにする気がないという事はそれの、つまり劣悪労働体制犯罪の存続を社会的に承認していると見ていい。体制犯罪は本来、体制の元締めである国家が国家の存在意義をかけて撲滅を目指し、撲滅を目指せばそれが十分可能なものである。個別犯罪は人間本来の自由を原因とするため国家は対処療法的に事後的に処理するしか出来ないし、根本的に対処しようとすると人間の自由を絶対的に否定し尽くす必要になるから事後的に対応するしかない。しかし体制犯罪は体制の根本を担う国家の責任に帰結されるものであり、民間による申し訳程度の対処療法にまかせるものではない。労働問題の発生自体を体制的に野放しにすることは国家が体制犯罪を追認しているのを証明するに等しい。無論、民間が派遣ユニオンや学生ユニオンを自発的に結成し資本に対抗するのは正攻法として大いに促進されるべき勇気として賞賛、激励すべきものである。

しかし一方で体制とは個別的人間の個別的背景や自由意志を捨象して主権を移譲することで社会的福祉を講ずる形式である。この主権移譲は仮説的即ち戦略的即ち虚構的であるにも関わらずその虚構性故に招かれる恣意的解釈と個別的意識に付け込んで、体制の運営者が(←これも虚構)、被支配者=被雇用者に隷属を強い搾取を正当化する…まさに体制特有の犯罪傾向である。要するに国民主権という、個別の人間という「現実」に根差した本来を忘れるか、勘違いしているのかあえて認めない性向によって、国家主権乃至は体制主権という「虚構」を奉ずる国家主義者による奴隷貿易という、人間の尊厳を踏みにじる最悪の体制犯罪なのである。そもそもこうした体制特有の犯罪傾向を抑止するために憲法を骨格とした立法府の存在意義があるのである。したがって体制犯罪を体制的にゼロにせず野放しにするのは立法・行政・司法の三権を総合する国家の怠慢としか言いようがなく国家の存在意義を自ら貶めるものである。従って労働問題のような体制犯罪が一つでも起きればそれは時の内閣の仕事が全否定されてしかるべき大事件ととらえられるべきであり国民は労働問題によって己自身の尊厳が蹂躙されたと肝に銘じなければならない。そもそも労働問題とは労働現場という生活の根幹をなす現場での直接的人権蹂躙なのであり逆鱗に触れないほうがおかしい。しかるにいまだに止まぬ過労死や長時間労働、封建的な強制労働や給料不払い、残業代不払いや残業強制労働への恫喝、業務上のしくじりを理由に罰金を取る違法などといった劣悪労働実態が現実問題として存在する事が、報道でも政権の態度においても、政権転覆ほどの大事件であるにもかかわらず、まあよくある、不可抗力として発生する犯罪であるかのように取るに足らぬ事として処理されるのは常軌を逸していると云わざるを得ない。明らかに選挙法を違反した国会議員小渕が何事も無く選挙で再選を果たすような体たらくなのだから何を云っても無駄なのだろうが、この問題への不感症は結局国家が国民の総奴隷化を推奨し国民は自らの総奴隷化を追認する事になると肝に銘じよ。従業員が数千人以上の大企業が何回か行政の指導・勧告を無視した場合に限りブラック企業として公表するという政策をしぶしぶ出しているがブラックの大半が労組の無い中小企業なのだから意味の無い、子供だましの野放し追認政策に過ぎない。家族経営やパート、アルバイトだろうが何だろうが従業員数が二人以上の会社は原則労組を結成しないと営業禁止、派遣会社の登録者も原則労組結成しないと派遣業を禁止し、労働条件を団交する事、労働基準法に抵触した企業は一発で御取り潰しにするくらいしないと駄目だ。それにしてもこの国の選挙制度に巣喰う後援会制度というのは疑似氏族制度というか一族郎党みたいなのを囲っておいて確実に権力を世襲するシステムの封建擬制に他ならない。投票率が悪いからこうした封建制をのさばらすのだろうが、何とかならないのだろうか。

それはそうとヴィブラスラップ、思っていたような音と違って落胆していたのを家人が見かねてアドヴァイスしてくれて、発音部分の蝶螺子を緩めて角度を調節する事で、期待通りのカーッという化け物出現音を出す事に成功した。感謝感激欣喜雀躍である。

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