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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「liszt/late piano works(1980)phcp-9610」



ホバリング雀受け止め蓬原

土俵際で持ちこたえようと策を打ってきたつもりだったが、無駄だった、つまり風邪ひいた。喉が激烈に痛い。思想にも飽いた。そのうち日本中がメガショッピングモールのイオンとエグザイルに支配される、既にされている。イオンがやって来たらその町は兎に角駄目になることを心するがよい。小生もその一人だ、イオンに入り浸りだ。家の中はイオンのPB商品ばっかりだ。安いからだ…糞だ。悟空「クリリンの事か…クリリンの事かぁッ!」あるいはベジータ「超えてやる…超えてやるぞぉッ!」の気持ちと勢いで、「付け込みやがって…付け込みやがってッ!」と声なき絶叫する小生。貧困層からプチブルまであらゆる階級に網羅的に付け込んでくるイオン。くそ不味いお惣菜と腐りかけの海産物を毎度陳列しながら地の利だけで集客するたいして安くもない小規模地元スーパーか(交通手段の無いお年寄りが主たるターゲット)、エグザイル=イオン連合の二択に挟まれて憤死しそうだ。怒りすぎてもうこちらの心が滅多打ちに壊れたから寄る辺ない心の煙の揺らめき程度の御線香心境でしかないが園遊会に招かれたエグザイルが陛下に対して「親孝行できてうれしい」などと言上、平成の御代において天皇の赤子(せきし)たることを公言する臣民ぶりに及んでも、もう、なるべく何とも思わないよう、自分に手加減している…突っ込んで追求したら頭がおかしくなりそうだから。それに、こちらが何を云おうともどうせエグザイルはジムに籠ってエアロバイクをこぎまくって非労働筋肉トレーニングに励んでいるだけなのだから。
しかしそれでも、ガブリエル・ガルシア・マルケスの死を悼む。ある意味小ざっぱりした陽性の権力と人間のべらぼうぶりが混然と丁丁発止渡り合う賑やかな彼の世界は、圧制が不動の氷河のように静的に勝るゆえにピンポイントで精確に異物を摘発してくるこの国においてはユートピア小説のようでもあった。ユートピアだからといって、芸術を憂さ晴らしに堕するかどうかは読み手の気概次第ではあるが…。

時間もなく、それでも、書く分量を、原点に戻って減らしながら、細々と、続けるのか。それに対して何の見返りもないのははなから承知している。虚無への供物を気取る余裕すら荒みきって台無しになっている。点線からただの点へ…ほとんど途切れがちな心を僅かでも繋ぎ止める詮無い試みは自ずと最底辺の仕草にしかならなくて、さしあたって、これを聴いた、という事しか、書けない、という事から、再出発を図るものとする。それ以上の事は、もう、今は、書けない…それは、これも既に形骸化した常套句として、終わりの始まりに漸近するしかないのだとしても…リストの、晩年のピアノ曲を、修行しながら、聴いた、風からも捨てられた、桜の終わりと共にとりえのない、春の盛りの曇り空。巡礼の年である。

幸田露伴が戯曲「名和長年」という脚本を書いていたそうだが、だれか上演してくれないか。露伴らしい、慧眼なるテーマチョイスである。

ピアノ:アルフレッド・ブレンデル

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