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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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細君 焦熱のワンマンリサイタル ~日本戦後歌謡史「絶唱」~

先月の、1月下旬某日…基本的に歌わない小生との生活様式がある種の抑圧を伴ったのか、長年にわたり歌いたい欲求が堪え難く充満した細君が遂に発奮して怒りのカラオケ行きを決意…限られた時間の中で出来るだけ沢山歌うために、小生のリクエストも少し加えて、予め歌いたい曲目リストを作成すれば占めて全34曲、自ずと戦後歌謡史の態を示し…満を持してカラオケ屋に乗り込む…歌わない小生の主な役割は、間断なく次々と、日馬富士が貴の岩を殴るのに使ったと云う伝説のゴツいタブレット端末を、元来乏しいIT的野性の勘で駆使しつつ、無駄な間が空かぬよう、どんどん歌えるように予定の曲目を間髪入れず検索して予約する事だが…其れに加えて、各楽曲を2番まで歌っていては2時間のルームチャージでは収まらないので、基本的には細君が1番を歌い終えた処で速やかに演奏を停止させる操作も必要もあるし、しかし細君の調子が上がって2番まで歌いたい様子を察知すれば停止ボタンを押さずに2番まで歌わせないといけない、そうした人間的判断も要求されつつ…更に細君の歌い出しの様子を聴いて、このままでは原曲の音程に合わせるのが困難と判断すればすかさず歌い易いように♯や♭などを押して曲の音程を調整してやったり…場を盛り上げるために持参したビブラスラップで合いの手を入れる、歌い終われば拍手やブラボーも怠らない、などと云った芸当もやってのけ…こうした作業を同時並行でやっていたから、取り敢えず注文した、尋常ならざる山盛りのフライドポテトに手を伸ばす暇も無く、歌い手同様半ば汗だくになりながら気が休まる間も無く黒子役に徹し…見事に炎のリサイタルを予定通り完遂したのであった。機種はジョイサウンド。下記の全曲目がきちんと収録されていたし、ヴォイスサポート付きと云うのか、本家の歌手の歌声も流れているのもあるから、其れに合わせて自分が歌えば何となく自分が其の歌手になったかのように気持ちよく歌える便利な機能も途中で発見されれば、其れを選択する気配りも必要にはなった。

話は変わるが鑑定団の中島先生の世紀の誤鑑定と云われる天目茶碗…素人目にも明らかに贋物の土産物なのに中島先生がどうした訳か眼力の衰えのせいなのか本物認定してしまった贋天目茶碗は、今も健在である中国人陶芸家の作品である事で衆目一致しており、しかしテレ東は例によって番組独自の判断と云う事で誤鑑定である事は認めていないが…其の件の贋天目茶碗が、種々の伝手を経て何故かへうげものの山田先生の処にやって来ているとの由…数奇な運命なのか。それはさておき、やはり本物の九谷の皿や、揃いの九谷の湯呑が欲しいものである。

ピョンヤンもといピョンチャン冬季オリンピック…聖火台を、李朝の白磁の壺から聖火が燃える見立てにしている、其の創意はよい…あのなまめかしい白磁の名品「月の壺」は確かに雪で覆われた会場の中で凛とした佇まいを与えてくれるだろうが…しかし日本人ならば、いっその事、巨大な井戸茶碗を聖火台にして欲しかったと思ってしまうが…

北朝鮮の現体制を以下の事柄によって肯定するものではないが…其れに付けても北朝鮮の軍事パレードの度に小生を魅力的に惹きつけて止まぬのは…ピョンヤンの青空にぷかぷか浮かぶ、北朝鮮国旗をプリントしたアドバルーンの、何とも丸っこくて可愛らしい様子であって…たとえ其の下を行く、ミサイルやら戦車やら、これもまた独創的と云わざるを得ない独特のスタイルを確立した、無駄に気忙しく高速で角角した、マルセル・デュシャンやジョルジュ・ブラックを髣髴とさせる前衛的行進が軍事的緊張を先鋭化させようとも…どうにもあの北朝鮮国旗のアドバルーンは、実に能天気に間が抜けて愛らしいのである。もっと云えば朝鮮労働党の紋章では、共産党伝統のハンマーと鎌の組み合わせに加えて、中央に万年筆を屹立させているが…此れは恐らく実質的には党中央の指導力を表象しているにしても、北朝鮮体制の現実を捨象すれば工場労働者と農民との協力体制を言論の自由の下に希求する表象としても想起されるから、単純にあの紋章の図像としての創意は高いと云わざるを得ないのである、専ら美意識の観点からすれば…。

北朝鮮楽団が資本主義国韓国で持て囃されるのは…「共産主義型独裁体制と、其の体制下で許容される伝統的美学を今に伝える」「負の世界遺産としての北朝鮮」に対して、珍奇なものを求める好奇心もある程度はあるのだろう…共産主義型独裁体制と其の美学は、かつてはソ連や東欧、中国で健在だったが、其の二つがある程度純粋に、伝統的様相で伝承されているのは今や北朝鮮一国になってしまったのが現実であろう…そんな北朝鮮でも、ディズニーやら軍服風ミニスカートといった多少の資本主義的「開放」で息抜き的に「チラ見せ」するのが最近は顕著だが、其れでも総体としては古風な振り付けに代表されるように伝統的共産主義的抑制が冷厳に効いている故に、資本主義的下衆な云い方すれば、むしろそそる、といった情念を掻き立てるのであろう…通俗的なSM(サドとマゾ)ショーである…



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仄々斎不吉
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非公開
自己紹介:
 数寄の天下を獲らんがため号するは、仄々斎不吉。

 三千家(裏千家・表千家・武者小路千家)及び諸家茶道流派に例外無き教条点前に豪を煮やす一方、近代数寄者(益田鈍翁、高橋掃庵等)以上に見立ての幅が広がった現代茶会に更なる侘びの新風を吹き込むべく研鑽を積む。

 利休の、無産有産といった階級をも併せ飲む侘びの骨頂に根ざしながら、そうはいってもありがちなブルジョア金満足だけは厳に慎みたい労農茶人。

 草木に臥してなお風雅を愛でる仲間であるために、茶の湯だけでなく、路上観察、テレビ跋渉、音楽及び納豆評論、 30人31脚批判もこなす趣味人にして愛陶家。 猫舌。


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