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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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梅雨待ちの小雨…

民衆の、政治的被虐趣味が嵩じた、理性や良識の縛りに対する人目を憚る欲望…一種の御破算への欲望に連なる暗い「心理」は、衆参同日選挙が何とはなしに立ち消えになった今となっても萎みはしないどころか、捌け口を失って今や充満運動へと昂進している雰囲気がひしひしと伝わる…目先の捌け口が拍子抜けした今、次なる捌け口としてごく僅かでも、御破算=全体主義に向かうのに都合のよい政治的亀裂が見出せたなら一挙に付け込んで事を成就する全体主義エネルギーの充満が…心穏やかならぬのは斯様な政治状況もありつつ…物事がキビキビと運ばない不如意が断ち切れずに続く不快感もあって…テレビを付ければ…最早当たり前の光景となって天気予報くらいに在って当然の日常への溶け込みが完了した感もあり…所、たけし、爆問が揃い踏みで日本礼讃番組をレギュラー化…いったいいつから此の国は自画自賛を恥じぬ国になったのか(民主党政権時の、中国による尖閣工作の活発化と大震災&原発事故以降なのは分かっている)、その裏で中国の珍映像を嬉しげにあさってはあら探しして嘲笑する自己満足に余念がなくて総じて貧相で惨めな卑屈が露わなのが分からないのか…日本の技術、日本のおもてなしとやらを外国人に誉めさせる、しかも、大抵の場合、日本語が堪能な金髪碧眼の白色人種に日本語で誉めさせる、と云う用意周到な自作自演のえげつなさ…民族的な卑屈の露顕とも思われかねない、斯様な昨今の常套にも、いつしか慣れて行くのだろうか…日本茶などと恥ずかしげも無く吹聴しているが茶はどうあっても中国~朝鮮伝来のもので、茶の歴史、文化、技術の多様性や奥深さは到底大陸には及ばないと云うのに厚顔無恥=無知も甚だしい…NHKクローズアップ現代がクロ現プラスに様変わりし、悪い意味ではないがしなびたナスビのような、長年勤めたアナウンサーを替えて、当世きっての綺羅星の如き主力級の女子アナたちをかわるがわる投入させながらも、番組の取材内容は劣化、上っ面だけの御粗末な代物が最近目立つ…霞が関がチンコロ垂れる政治ニュースや諸犯罪のニュース以外でのテレビ番組のほとんどの結論は家族って大事、家族の絆は大事、の一色にいつの間にやら塗り込められており…ニュースの合い間に流される地方のちょっとしたほのぼのエピソードの結論や、震災、災害系、朝ドラの全話全シーン、民放のドラマ、注目を浴びたスポーツ選手のコメントの結論の全ては、家族は大事、家族の絆、家族への恩返し、で締め括られており…其の事例をいちいち挙げたらきりが無いが、主題は家族ではなくても実に巧妙に話の隙間に家族の絆を擦り込んで説得力とまとまりが補強されているのが、少し意識すればいちいち目に付いて、此れが目に付くようになるともう此の国でテレビは見られない…シリア難民のニュースさえも、問題の本質を棚上げして、巧妙に家族の絆にすりかえられている事がままあるのは、制作者側に罪悪感無く偽善的であるゆえに事の本質としては深刻に最悪である。気が狂いそうになる…家族は大事のそれ自体は正面から否定しようも無いが、正面から否定しようもない一つの言説ばかりをこれでもかと捲くし立てており、異常に偏った思想統制でしかない…確かに、家族が大事、と云う感想や結論は、生きておればごく自然に導き出されるものかもしれないし、其れが思想であるならばそうでないかもしれないが…其の背後や中には当然ながら、家族を国家の出先機関と見なす国家の影が見え隠れしておるし…そして、家族の絆一色が事あるごとにありとあらゆる機会を逃さずさりげなく、あるいは大きな声で喧伝される一方で、此の国の、家族間殺人、暴力事件の、世界でも指折りの多さと言ったら…親が子を殺し、子が親を殺し、妻が夫を殺し、夫が妻を殺し、兄弟で殺し合い、家族ではないが近所で殺し合い、介護疲れは別にしても、戦国時代もかくありやと思われるほど、常軌を逸した陰惨が、此の国の実相ではないのか。事あるごとに家族の絆と吹聴すればするほど、誰もが納得を強要される大義名分美辞麗句で人間を追い込めば追い込むほど、真綿で首を締めるようなソフトな口ぶりで統制を強めれば強めるほど、其の裏で、表立って大局としての制度への抵抗と改革の道が切り開けない無辜の民は、政治的被虐趣味を内にこじらせて、家族間殺人事件が横行する陰惨な背景が根深くなるだろう…徳川統制化での仇花であった近松の心中物と仕組みは近い…そして今や、一億総中流が過去のものとなり、アメリカからセレブと呼ばれるショウビズ界出身の階級が上層に持ち上げられて持て囃されるのも違和感が形になる暇も無く一般的になり、正規、非正規雇用の断絶と差別も世の趨勢として諦められて久しい昨今…都市部で嬉しげに林立する高層マンションでは住む階層が価格を媒介にしてそのまま身分的階級に転化した階級社会が成立しつつあると聴くし、女子高生どもがクラス内での己の階級を開き直った明るさで公言する無邪気はまだよいが、そこはかとなく蔓延する、身分制を社会が承認した雰囲気に無反省に便乗した正社員が非正規社員を、家畜か奴隷のような扱いで仕事内容と関係なく口汚く罵倒したりして憂さを晴らし、その事で非正規社員の人間が、人間としての尊厳を守れと反論すれば嫌なら出て行けと安易な排除の論理を持ち出されて罷り通る始末…こうした排除の論理の誤用においてはっきりさせないといけないのは…この場合当然ながら善がその場に居る権利を有し悪はその場に居る権利を剥奪されるもので、人間の尊厳を蔑にする悪の方が排除されなければならないのである。まずその事を己の肝でしっかり意識した上で、実際上の戦略を練らないといけない(ただし、此れは目の粗い一般論に過ぎず…実際の職場には度し難い程無能な人間も存在するので、其の罵詈雑言が「正しい」描写である可能性も否定できない…)…もっと万遍無き民衆レベルでもそこはかとなく職業差別のようなものが公然たるものとして人の口の端に上るようになり薄気味悪く…惨めな国であると痛感する。現実という名の大義名分やスマートという名の美辞麗句に誤魔化された封建的隷従への諦めが主体性無く貧相に蔓延する…下の者が下の者どうしで足を引っ張り合う虐待の坩堝、虐待の国…そんなわけでテレビを閉じ、細君が実家に帰った隙を見計らって…数年前に人からもらった、ほぼ気が抜けたシャンパンの白を不味くきこしめながら…孤独のグルメのDVDを楽しむ…原作者は大いに飲める口のようであるが、主人公の井之頭五郎が下戸であるという設定は英断である…最近は女性タレントが朝まで梯子酒的な番組や、女芸人が際限なく飲み歩く企画が、少し下火になりつつ存在するが…大食い番組と同じくいずれも自堕落な印象は否めず、変な言い方になるが、酒の肴になる飲み方ではない…飲み放題好きなだけ飲んでいる映像を見てもそそられないし、興が湧かないから其の映像を見て飲む気など到底湧き上がらない訳である…池波正太郎などの時代劇の剣客が湯豆腐を相手に静かに飲むのは雅趣があるが…ある種の制約の中で醸し出される節操があるからこそ孤独のグルメは成功しており…其の制約とは畢竟五郎自身の節度ある生活信条もさることながら、酒が飲めないという箍でもあり、此れは、作品としては心憎い布石である…仮に五郎が大いに食事と酒を際限なく楽しんでいるとすれば、其の映像は、視聴者にとっては酒の肴にはなりえないだろう…きりっと引き締まった抑制、其の内心での食欲への緻密な探求があるからこそのおかしみ…いや、しかし、きれいなジャイアンことジョンウン氏の声は誰もが納得の、実にワルげな濁声で…此のだみ声でブルースなど歌わせたら案外ものになりそうな…クーデターや政変などで死にかけたら、ブルースシンガーとしての再起を期待したい。日体大が中心となって軍隊行進の整然性や其の巧技を競技化した「集団行動」なるものが持て囃される此の国日本にあっては北朝鮮のマスゲームを嗤う立場にはないばかりか、敷衍すれば北朝鮮の実情と変わらない線に乗っかる此の国日本…清原とか桑田とか、…元プロ野球選手と云うよりも、48歳の高校球児(PL)にしか見えない。

蚊にかまれ叩き殺せばつがいの蚊

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HN:
仄々斎不吉
性別:
非公開
自己紹介:
 数寄の天下を獲らんがため号するは、仄々斎不吉。

 三千家(裏千家・表千家・武者小路千家)及び諸家茶道流派に例外無き教条点前に豪を煮やす一方、近代数寄者(益田鈍翁、高橋掃庵等)以上に見立ての幅が広がった現代茶会に更なる侘びの新風を吹き込むべく研鑽を積む。

 利休の、無産有産といった階級をも併せ飲む侘びの骨頂に根ざしながら、そうはいってもありがちなブルジョア金満足だけは厳に慎みたい労農茶人。

 草木に臥してなお風雅を愛でる仲間であるために、茶の湯だけでなく、路上観察、テレビ跋渉、音楽及び納豆評論、 30人31脚批判もこなす趣味人にして愛陶家。 猫舌。


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