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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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いまだに、歌の別れ…

薄く冷めたほうじ茶をすすりつつ…一向に本腰が入らないのは至ってままならぬ家具状況ゆえもあって…顛末を思い出すだに胸糞悪い消化不良感がこみ上げてくるし…座卓に胡坐でパソコン入力と云うスタイルが腰や膝を通年的に痛めて来たのが既述のように無視できぬほど顕在化したのもあって椅子を発注したが椅子が来るまで八月まで待たされる堪え難い状況…従って椅子が来るまで本腰を入れて執筆は出来ないと云う、やり場のない怒り…椅子が来て本腰を入れて書けるようになった頃には此の国は純正全体主義国家に成り果てている忸怩たる思いに自家中毒…相変わらずトランプによるファシスト現象が、「過激発言」「暴言」と云った形容で矮小化される事で、事の本質であるファシスト現象を隠蔽しつつファシスト現象を現実化させる事に寄与している体たらく…年末にはアメリカがファシスト化する事も必定、トランプの、反民主主義、反人権的ファシスト性向からすれば、リベラルなEUやNATO諸国などよりも、国家資本主義的独裁制を決め込むロシア、中国との親和性が高いのだから、アメリカ、ロシア、中国と云う「悪の枢軸」が容易に成立するだろう…少なくともこうした想定は政治的にはナンセンスではない事を意識しなければならない…過去のドイツや日本のように、資源も経済力も無い国がファシスト化、全体主義化しても、外部の軍事力で壊滅できようが…軍事、資源、経済、技術いずれも最強の此の枢軸が成立したらば誰も手を付けられないであろう…人類史上、世界史上、最悪の状況である。現時点でも既にトランプは日本に対して、軍事的にも経済的にも日本を敵国想定して帝国主義的要求を公言してはばからないと云うのに、此の日本国内の、どことなくトランプ大統領を待ち望む雰囲気は一体何なのか…トランプのファシスト性向が、日本の潜在的全体主義的国家主義的性向と親和性が高い事を嗅ぎ付けるがゆえの、「日本国内でのトランプ待望論」なのだろうが…其れが現実となった暁には日本が最も苦境に立たされ、侮辱的従属的要求の下に置かれるのを理解しての事なのか…他方で、米軍撤退による国防の主権回復は保守、リベラル関係なく主権国家としては筋の通った話ではあるにしても…金払わなければ素直に撤退してくれるならよいが、今度は米軍の撤退費用まで嵩増しして日本にボッタクリ要求してくる可能性もある…もっと云えば、米中結託が成立すれば在日米軍はそれこそ事実上の占領軍として機能し日本国内の枢要に匕首を突き付けることになるだろう…沖縄、岩国、そして横須賀…ままならぬ歴史的経緯とは云え他国の軍隊を国内に安住させてきたツケが此処に来て災厄の火種となろう…米中結託が成立すれば尖閣、為替レートその他諸々の領土的経済的要求で日本を目の敵にして食いものにしてくる懸念も、絵空事ではない…この程度の事は防衛、外交当局はとっくに検討開始しているだろうが…いずれにしても対外状況の困難はすかさず国内の統制強化にはね返って、強権的な全体主義的国家主義の成立を正当化する悪夢こそ正夢…既に自民党は、公開している憲法改正草案において、9条はともかく、民主主義の根幹である21条の表現の自由を徹底的に蹂躙しており、緊急事態条項追加と称して、戦争や災害などの緊急事態においては内閣は国会に諮ることなく法律を成立させることができるとしており、ナチスの全権委任法や戦前日本の国家総動員法への窓口を開こうと躍起である…「今、国家に命を捧げる生き方が、私たち世代の気分です」と云ったキャッチコピーがananやnonnoなどの女性ファッション誌の表紙を飾る日もそう遠くはない。ナチュラルめかしたカーキ色や迷彩柄が最近流行しているのも軍国主義の前兆なのか。

こんなにもフラジャイルなものを守るためには人間はあまりに無神経で、鈍感で、根源的不安に耐えられないほど根本的に弱すぎて、始終びくびく怯えているから己の命運を外部に委ねて安心したいのだろう…。だから、「国家」や「社会」や「生命」と云った、己の外部の理屈に己の命を委ねてやまないのだろう…「歌の別れ」(中野重治)の時はとっくに来ているにもかかわらず、大島弓子の他愛ない、しかしだからこそ美しい反体制漫画「ローズティーセレモニー」の主軸を為すポール・エリュアールの詩に目頭を熱くしている場合ではないと決然しても、己の持ち前の繊細さは業としか云いようがなく…

ぼくの生徒の日のノートの上に
ぼくの学校机と樹木の上に
砂の上に 雪の上に
ぼくは書く おまえの名を

読まれた 全ての頁の上に
書かれてない 全ての頁の上に
石 血 紙あるいは灰の上に
ぼくは書く おまえの名を

金色に塗られた絵本の上に
騎士たちの甲冑の上に
王たちの冠の上に
ぼくは書く おまえの名を

夜々の奇蹟の上に
日々の白いパンの上に
婚約の季節の上に
ぼくは書く おまえの名を

夜明けの一息ごとの息吹の上に
海の上に そこに泛ぶ船の上に
そびえる山の上に
ぼくは書く おまえの名を

戻ってきた健康の上に
消え去った危険の上に
記憶のない希望の上に
ぼくは書く おまえの名を

そしてただ一つの語の力をかりて
ぼくはもう一度 人生をはじめる
ぼくは生まれた
おまえを知るために
おまえを名づけるために

自由(リベルテ)と

『エリュアール詩集』(思潮社)
安東次男 訳

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HN:
仄々斎不吉
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非公開
自己紹介:
 数寄の天下を獲らんがため号するは、仄々斎不吉。

 三千家(裏千家・表千家・武者小路千家)及び諸家茶道流派に例外無き教条点前に豪を煮やす一方、近代数寄者(益田鈍翁、高橋掃庵等)以上に見立ての幅が広がった現代茶会に更なる侘びの新風を吹き込むべく研鑽を積む。

 利休の、無産有産といった階級をも併せ飲む侘びの骨頂に根ざしながら、そうはいってもありがちなブルジョア金満足だけは厳に慎みたい労農茶人。

 草木に臥してなお風雅を愛でる仲間であるために、茶の湯だけでなく、路上観察、テレビ跋渉、音楽及び納豆評論、 30人31脚批判もこなす趣味人にして愛陶家。 猫舌。


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