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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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五月雨の終わり、梅雨入りまでの…時局

それにつけても自民党の、政治的雰囲気を醸成する手際の、小憎らしいほどのウマさよ…消費税云々の駆け引きが表面上は喫緊の課題のように目立っており…それすらも其れ自体は否定できないと云う手駒の妙なのだが…結局彼らの最終目的は権力の維持と絶対化であって…国家=資本主義政体の確立による全体主義化、基本的人権の否定、資本上層部と国家権力上層部の結託による甘い蜜私腹肥やしであり、其の第一段階としての衆参同日選挙の実施と、其の御破算的相乗効果による衆参両院での3分の2以上の議席獲得、そして憲法改悪による人権条項の無効化である…まず一発、観測気球と称して昵懇のマスメディアに衆参同日選挙の可能性を垂れ流す…政権側の其の大目的は上記の通りなのだが…そうした撒き餌に喰いつく日本民衆の本質は…何かにつけてびくびく怯えるしか能がない、一身独立出来ない貧相体質にしていつでも何かしらへの不安にさいなまれ続けているので…衆参同日選挙、と聞いたならば、其の実質内容を思慮よく精査する知性は期待できず、むしろ、全てを一旦ゼロベースにチャラにしてやり直す、と云う形式を餌のように与えられたことになり…不安でしようがない民衆は不安を終わる事なき現実として生き続ける胆力も欠けた浮つき模様なのだから、潜在的な最悪事態を常に想定させて無限に増大させる不安を生き続ける現状よりも、潜在的な最悪事態をいっそのこと現実化させて不安の持続を打ち切りたい願望にさいなまれるようになるのである…此れはかつて安部公房が云っていた「御破算の思想」とでも云うべきもので…毎日毎日御用メディアが「衆参同日」の可能性を示唆し続ければ、其の是非を理性的に問う重要性は頓挫され、兎にも角にも衆参同日選挙の実現と云う一種の形式的な「御破算」を熱望するようになるのである…此の、「理性」が破産した「心理」と同伴するようにして…現政権と其の結託メディアが基本的人権蹂躙を声高にあの手この手で云い続ける既成事実に抗するのに疲労を覚えさせ、民衆の理性が根負けするどさくさを期待する政権の思惑も効果的でありつつ…一方で大多数派の、理性への後ろめたさをどこかでうっすら抱えながら内的外的抑圧の巧みさに負けて理性を立脚、維持出来ない自分にその都度対面させられるうちに理性を逆恨みするようにもなった倒錯的民衆としては、そうした倒錯による不安が続くくらいならいっそのこと理性が決定的に破産した全体主義国家になったほうがましだとばかりにやけくそで理性弾圧に乗り出した即席の美意識とこき混ぜた国家主義に身を投ずるようになる、そうした行き先なのである…こうした雰囲気をじりじり愚民に醸成させておいて…、自民党は、今度は、理性への未練すらも断ち切れない愚民にはもってこいの浅薄なる大義名分作りに乗り出すからまたウマいとしか云いようがない…サミットで、徒に己の論旨に都合の良いデータを持参して、世界経済の危機を煽ってサミットでのお墨付きを獲得する事で増税延期の下地作りに余念がないという…サミットでの議論までも国内の党利党略に利用しようとする厚かましさ、形振り構わなさはある意味凄い…まねできない…各国首脳の辟易苦笑を惹起させただけの恥さらしに終わったのは情けないが…其れに挫けず、選挙前に消費増税延期をちらつかせたのは…増税反対で一致していた野党の出鼻をくじく政治的実際的戦略で、増税延期の主導権を野党から奪還し世論の支持を独り占めしようとする巧みさもさることながら…思わしくない経済指標が示唆する増税強硬による経済失速と議席減少、権力減少への不安が先立ったのだろうが…自分が云いだした増税決行を、従前より発表していた増税延期の大義名分即ち震災級リーマン級の事象も無いのに、自分の都合で覆すと云う、理性をかなぐり捨てた自作自演の茶番に過ぎないのを、舌の根も乾かぬうちに、増税するといっておきながらやっぱり増税したくなくなったからこの浮き足立った、理性的ではない気弱な自分勝手が許されるべきか否か国民に信を問いたいなどと胸を張って立派な大義名分にすり替える真顔の厚顔無恥…そして、こうした浅はかな大義名分にも矢も盾もたまらず肯定的に飛びつくように、愚民の御破算渇望エネルギーは潜在的に予め溢れんばかりに熟成させているのである…全く、周到狡猾としか云いようがない政治的手腕…増税を土壇場で延期してしまう怖気づいた自分をさらした演技をしてまで、其れを大義名分に仕立て直すしたたかさよ…一番深刻な財政規律を犠牲にしてまでの、見上げた権力欲、衆参同日選挙による国家主義体制の確立への意志は誠に凄まじい…オバマ氏の広島訪問は…確かに彼の、人間の誠に訴える演説は雄弁で真摯、感動に値するものであったが…任期終わりで政治的実際的効果は期待できないにしても人の好い彼の精一杯の誠意であることは伝わるにしても…その先、アメリカがファシスト化する蓋然性が日増しに高まる現在においてはアメリカの、リベラル的良心最期のあだ花という意味しかなく…むしろ絶望の闇を際立たせる、一筋の黄昏の残光であって…国際的にも絶望の度は深まるばかりの未曾有である…衣替えしたばかりの身にはいささか寒く感じる雨…幾らなんでも薄すぎるスライスベーコンを小分けパックまるごと分をフライパンで焼く怒り…紙漉きの動作で俎板を洗う…人工知能だのSNSだのスマホだのラインだのを幾ら嬉しげにいじくっても、原発の放射性廃棄物の無害化や廃炉は出来ないだろう…多少の助けにはなるのだろうが…結局は生身の人間が体と頭を使って、人間ならざる「自然」と対峙した生臭い泥臭い経験を積み重ねないと駄目で、既成の情報をモニター上で組み合わせるだけで何にも新しくないばかりかクリエイティヴ気取りも甚だしく不必要に人間を駆り立てるそつの無い金儲けを嬉しげに競うITに浮かれるよりも、本当に必要とされるこうした昔ながらの工学技術にこそ価値がある。

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HN:
仄々斎不吉
性別:
非公開
自己紹介:
 数寄の天下を獲らんがため号するは、仄々斎不吉。

 三千家(裏千家・表千家・武者小路千家)及び諸家茶道流派に例外無き教条点前に豪を煮やす一方、近代数寄者(益田鈍翁、高橋掃庵等)以上に見立ての幅が広がった現代茶会に更なる侘びの新風を吹き込むべく研鑽を積む。

 利休の、無産有産といった階級をも併せ飲む侘びの骨頂に根ざしながら、そうはいってもありがちなブルジョア金満足だけは厳に慎みたい労農茶人。

 草木に臥してなお風雅を愛でる仲間であるために、茶の湯だけでなく、路上観察、テレビ跋渉、音楽及び納豆評論、 30人31脚批判もこなす趣味人にして愛陶家。 猫舌。


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