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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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言論の自由を否定する言論の自由は唯一否定すべきである

最早此処での文章は小生の個人的な、慣用表現の練習にしか過ぎないが…固湿りした蒲団に仰向けになって日がな一日団扇を使うと重く湿った室内を吸う肺に水が溜まるような胸苦しさで頭痛さえ催す寝過ぎ…頗る元気は低迷し…まめな大家さんが育てる紫陽花は例年通り真っ赤で食欲を無くす…ヘイトスピーチで特定の民族を殺せ殺せと連呼するゲスの輩の言い分は、己が其の主張の根底で否定している民主主義の原則そのものに依存している、と云う論理破綻を呈しており…にもかかわらず彼らは民主主義の原則である言論の自由を根拠にして、己の主張の存在の正当性を確保しようとする…何重にもゲスの輩であり…特定の民族なり立場なりの人間を殊更に殺せ殺せと連呼する事は文字通りそれらの人人の尊厳並びに言論の自由を否定するものであり…そのように、言説の中身が「言論の自由の否定」を含む以上、そうした言説の存在が、「言論の自由」の名の下に肯定される根拠は全く存在しない…自ら否定している根拠を根拠にして正当化する論法は論理的観点からして誤謬であり、そもそも言論の自由を否定している人間の言論の自由は、社会的道義的観点からしても保証する必要はない…したがってヘイトスピーチをやるための言論の自由は存在しないし、禁止すべき代物である…京都や大阪、川崎あたりで繰り出されるヘイトスピーチデモに対して、市民が自らの意志に立脚して反ヘイトスピーチに立ち上がって遂にヘイトデモを中止に追い込んだ行為は、近年稀に見る民主主義的希望であって大いに称賛されるべきことである…メディアがこぞって此れを称賛すべきであるくらい、本当に凄い事なのだが一部メディアでしか詳細は報告されず…地味に無かった事にされつつある現象は…民衆が自らの意志を以て立ち上がる行為を好ましく思わない国家あるいは資本権力に率先しておもねる隷従的自粛、自発的な情報統制によるものであったら…またしても絶望が塗り込められるが…それでも、共生を呼び掛ける市民たちの自立した決起は、希望の曙光ではあろう…

参院選に入るや否や自民党は…己の極悪憲法改正法案論議については腹黒にもだんまりを決め込んで、一に経済二に経済三四が無くて五に経済とばかりにほぼ経済だけで争点を捲し立て…議席3分の2を確保出来た暁には「国民からの支持は得られた」として、速攻で憲法改悪するのは目に見えていると云う見え透いた戦術だと云うのに…それでも騙される国民が居るのか…最早…いっそのこと…こんな糞みたいな、奴隷根性が抜けない、情報と云う飼葉で満足して思考停止するのがかっこいいと思っている、国民主権ならぬ国家主権の国家主義者が大勢を占めるのであれば…尖閣と、トランプによる日米同盟破綻によって現実味を帯びて来た米中露との核戦争によって七千万人くらいの日本国内の国家主義者が死に絶えた後に、奇跡的に生き残った国民主権論者らによる真の民主主義国家の樹立、という…馬鹿げた妄想が唯一の希望なのか、と思い詰める…それこそ、そうした切迫状況になれば真っ先に国家主義者によって殺されるのは国民主権論者なのは明白なのだが…家康が天下泰平のため関ヶ原、大坂の陣で武士を減らした戦略にならった御破算的戦略的妄想…最近の日米が国際会議で足並みそろえて中国の海洋戦略を非難するのに業を煮やしてアメリカ大統領選と云う権力の空白にも付け込む形で中国海軍の軍艦が尖閣の接続領域に侵入するという…明らかに軍事的緊張のフェーズを一段階上げて来た深刻な事態をよそに…世をにぎわすのは舛添のちんけな公金着服、有象無象の不倫…内政、外交、共に切迫した事態だというのに此の有様からすると…舛添のニュースは最早、国民みんなが安心して楽しめるネタ、として、「馬鹿どもにはちょうどいいめくらまし」(「天空の城ラピュタ」のムスカ)である…乳首おじさんには度胆を抜かれる…

「公益及び公の秩序を害する」と云う概念で以て表現の自由を制限する自民党の憲法改正草案は、それこそ時の権力の「解釈」次第で、「公益および公の秩序を害する」と云う決めつけが幾らでも可能ゆえに幾らでも表現の自由を弾圧できる、明明白白なる民主主義の根本的否定である。従って、そうした草案を公表する公党を支持してはならないし、支持すれば己を奴隷に貶める行為である。奴隷に奴隷だとののしっても奴隷のまま意志が目覚める事はないのかもしれないが…言論とは、表現とは…畢竟、奴隷を奴隷ならざる存在に止揚する不可能事を成し遂げる唯一の行為である。表現の自由を制限すべき付帯事項としては、それこそまさに、表現の自由を制限し封殺する事を目的とした表現および実力行為こそ、制限すべきなのである。

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