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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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余白の荒野へ

精神的には大型休暇というような安逸が赦される事態ではないのになまじ周囲に流されて休んでしまったが最後、それまでの生活リズムが変質を遂げた結果、漫然とこのブログを続けるというのが苦しくなったという契機は事を結実させる最終の一刺激に過ぎず…その実、内的には半ば意識的に進めてきた事が今時分になって顕在化したのはひとえに自然であったとも云える…いずれにせよ下記のような心境に突入した今となってはこの、己が何一つ追い込まれる事は無い暇潰しのブログへの去就が取り正されるのも時宜を得た話である。暇潰し、と筆が滑ったが暇だった事などありはしない、いつだって何とか隙間の時間を工面して書いてきたのである。

胸苦しいような、自ら無闇に締め付けるので動悸の輪郭が内部から異常に強調される胸騒ぎが疼き…この胸苦しさの正体は結局、脱糞前の体の催し、に過ぎなかったという馬鹿げた事情なのだがそれは兎も角…最早…己自身がとことん試されるような、自分自身がとことん追い詰められるような文章以外書く気が起こらない肝の据わった心が…人生への布石と称して徒な道草や遠回りに甘んじたり出し惜しみしたりするのにも力無く、しかしどこか異様なほどの丹田の沈着に、己が執拗に渇望しながらいざそれが定着すると忌まわしい呪いとしか思えぬその重厚なる覚悟が備わってしまった今となってはやはり、それを、意図せずして、としか云いようのない代物なのだ…しかしその代物は己との乖離や疎外が皆無な、どうにも揺るぎない一如の覚悟なのである…それは、世界の歴史的には恐らくざっと大目に見積もって百人未満の果敢者たちが芸術の必然によって一度は足を踏み入れながら、経済的条件と云うよりも寧ろ己自身を蝕む所業ゆえ歩き続ける事がかなわずに以後なんだかんだ芸術上の、しかしその内実は世俗上の理由を付着させて忌避したりした、しいて云えば名付けえぬもの、あるいは意味の余白とでもいうべき不毛の、実りが及ばぬ荒野なのだが…人知れず小生はその余白の荒野を一周してから、件の如く種々の、遠回りと称する一級の近道を歩んだ結果、幾らでもその余白の、無意味の、不毛の荒野を闊歩し続ける魂魄になってしまった事に覚醒したのである…見果てぬ荒筋が目先を霞んで未だ喰らえぬのは小生の不徳の致す処、今は何処にも逢着せぬ、ある枠組み内の、いまいちその限界を突破できぬ無駄な演算をひたすら繰り返しているのは百も承知、しかしこの上はいずれ、数学や物理で云う一般化の問題(ex.天動説/地動説の問題が、ニュートン以降、万有引力による天体運動の問題へと一般化されたように)とは異なって、何かしら開ける予感の疼きだけは、あの、便意の催し前の動悸にも微かに混じっていたはずだと断言できるのである…この無駄な演算の不毛な耕しが沃野を荒野に還すように…しかるに新しき礎とは、既に目の前にある陳腐に他ならず…また来週。

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