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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「私設応援団/丸のテーマ(20??)」あるいは不穏Ⅳ

ジリリリリと小さくしかし確実に目覚まし時計が神経の端を耳障りにつついてきてまたアイツか、アイツがまたアナログ目覚まし時計をセットしたまま外出したのかと切り立つ激高が拳で窓ガラスをぶち破る妄想を抱えながら雨に降り込められた窓を開けると、聴こえない。…幻聴か、しかし実際にまた数時間鳴らされまくるよりは幻聴の方がましだ…とひとまず安堵するがイラツキの余波は収まらず…と、そこへ、ピンポンピンポンと玄関のチャイムが鳴る。はて、何ぞ取り寄せた記憶も無いし贈り物の類も此の時期ではないのに…と訝しく思いつつ抜き足差し足でゆっくり玄関に近づき覗き穴で確認しても誰も居ない、またか、そういえば先週か先々週も日曜日にピンポンされたが覗き穴で見た時には中高年の男の後ろ姿しか確認できなかった、という不審者情報が記憶に新しく…数分後、今度は、○○さん、と小生の名を呼ぶ壮年~中年男の聞き覚えの無い他人声が聴こえピンポンやられ、不用意に応対して攻撃されてはまずいので覗き穴で確認して明らかに危険人物であれば居留守を使う、宅配業者であれば応対するという方針の下、まずは此方の在宅を気取られないために抜き足差し足ゆっくり近づいて傘立てに挿してある十手に手を掛けながら覗き穴から外を確認するともう居ない…こっちに用があるならピンポン押した後しばらく待てばいいものを、せっかちなのか何なのかいたずらピンポンダッシュ並みに押して直ぐ立ち去る短気だから不審者からの攻撃を恐れる当方からしてみれば正体不明の不審者から毎週のように、そして恐らく来週や再来週も謎の中高年男から訪問攻撃を受ける恐れが高まるのだから無闇に薄気味悪さが増すばかりで憂鬱の刃で平穏の肉が抉り上げられて溝に捨てられる気分である。

数週間前から煩悶の種になっている、小生の人生に仕込まれた比喩的時限爆弾…その爆発への諦念と恐慌の交互の勃発の振幅が矢鱈に鋭く激化する日々…とはいえ小生の精神の大勢としては沈んだ諦念へと収まりつつあった処へ、そのような天命へ殉ずる平安を真っ先におちょくるような事実が此処に来て発覚し…時限爆弾の事をふと身近な人に独りごちると、其れが爆発する確率を大幅に減らせる手続きの事を教えてくれたりして…早速其の手続きに走るが、しかし時既に遅し、其の手続きの効果が発揮されるのは遅くて10日後とあり最早手遅れとなった可能性が濃厚…もっと早く、数週間前から相談すれば爆弾が爆発する確率は現段階では大幅に減らせていたのに、最も其の爆弾が爆発する確率が高い来週において其の手続きの効果が得られないのだから結局爆弾が爆発する確率は特に来週においては最も高く80%くらい…という手遅れの感が否めないのであって、数週間前から無駄に、内に閉じた惨めな煩悶に汲々としていたがために事態を大幅に打開できるチャンスを自ら棒に振った事に気づいて、先述の諦念と恐慌の感情に加えて、後悔、という、粘着質で濯ぎ難い人間臭い汚れた感情までも新たに抱え込む破目になって吐きそうになっている日常である。しかし手続きを終えたおかげで、仮に来週爆発しなければ再来週水曜日から手続き発動により再来週水曜日~年末にかけて爆発する確率は大幅に減った事にはなり、微小の効能は得た。思えば例えば小生がナチスから目を付けられていつ何時摘発されるか分からないから一刻も早く亡命せねばならないという時に、馬鹿正直に天命を受け入れるように遅々として進まぬ正規の手続きを待つ間にゲシュタポから摘発される確率を日一日と無駄に高めながらも、世知に長けた他人に相談せず内に籠った惨めに甘んじていたために相談すれば其の他人が齎してくれたであろう即効の裏手続の機会を自ら逸していたとしたらそれこそ今頃ゲシュタポの魔の手に落ちていた、という事なのである…内向的な無為というしくじりの放置が人生においてはまさに命取りになるのであって、真新しい後悔の念に苛まれる今となっては澄まし返った諦念の化けの皮があっさり剥がされた無様が一層惨めである…そう思えば小生の、人生の危機に対する甘さ、諦めに逃げる軟弱さが、今回はゲシュタポ絡みのように命こそ取られずに済むだろうが、露呈したのであって、此度の事で改めて厳しく猛省が促されるのである。しかしながら最早手遅れであるのは変わりない、新たに加えられた後悔と共に苦悩の杭を脇腹に打ち込まれつつあるような日々を生きながら生活するしかないのである。

音楽もむさぼるが結局昔から愛聴している、既に此処で紹介したことがある音源ばかり聴いているので此処で新たに音楽に向き合うのが苦しい状況である。記事にしたことは無いが聴きたくも無い音楽を記事のために嫌々ながら聴くことなど到底できない。

ヤクルトの観客たちはほとんどがめいめい異なった普段の私服で神宮球場にぶらりと来ており、其の余裕が好ましいが、どこかの球団の観客のようにほとんどが真っ赤なユニフォームを着て其の一角が真っ赤に染まっているのは、ヤクルトと比較すると其の野暮と窮屈が強調される…しかしヤクルトの応援団の演奏曲はルパン三世のテーマや、ゾーンだかホワイトベイリーだかの少女バンドのヒット曲の打ち上げ花火の歌ばかりで、こうした楽曲は高校野球でも無差別に演奏される定番なのだから、それをプロの試合の応援に使用するのは矢張りアマチュア感が否めぬダサさが際立つような気がする…カープの丸が打席に立った時に応援団が演奏するテーマ曲は金管楽器が色褪せて冴える、どこか懐かしい茜色のオリジナル楽曲で、ナイターが始まったばかりの時間帯の、ホッとだらけながら何かが始まる予感が沸き立つ夕焼け空に似合っている。半音ずれてはにかむ曲調に情趣がある。

18歳以下の野球のワールドカップ…夏の甲子園で勝ち抜いた球児たちから選抜された日本チームが、其の勢いのままに対韓国戦で12対0で7回コールド勝ち、などという試合結果を見ると…単なるアナロジーではあるが、戦国時代を勝ち抜いて生き残った豊臣恩顧の武将たちが朝鮮半島に攻め込んだ文禄・慶長の役、というのを思い出す。実際に、日本チームのことを侍ジャパン、などと云っているし…小保方氏STAP問題→佐野氏エンブレム問題。コピーと切り貼りバッシングの繰り返し…。佐野氏のエンブレム自体はオリジナルだと小生は考えるが、他でボロを出し過ぎた…。

今日のNHK日曜美術館はあまりに視聴者を馬鹿にした糞番組だった。先々週あたりに放送したETVスペシャル、江戸時代の輪島塗の超絶技巧を現代の若手職人が再現する、という番組を、構成もそのままに冠だけ日曜美術館という題目で放送する、最後の最後で申し訳程度に日曜美術館の出演者井浦新を輪島でちょこっと取材させる、という安手の作りで…こんな糞番組の制作者が、日本の物作り云々などと厚かましいにもほどがある。

しつこく来訪しては直ぐ去る不審者…夕刻再訪してきて、ようやく出てみると国勢調査員である事が判明…居住者数と小生のフルネームを聞いてきたが、身分証明らしきを首に下げてはいるものの酔っぱらったような、水色のポロシャツの小太り中年男で、胡散臭い人物なので、偽名を教える。

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