忍者ブログ
 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
[435][434][433][432][431][430][429][428][427][426][425]

「ジュンテンドーのテーマ」

ストレスという外来語を日本語に翻訳すると何なのか鬱屈、鬱圧とでも云うべきか腑に落ちないがどうにもストレス、イラツキを溜めながら野球のテレビ中継を見るともなく…12連戦、8勝4敗くらいなのかと希望していたらまだ一勝…連休明ければ安保法制の報道は下火、辛うじて小規模のデモは持続されていると云う彼らの意志は立派であるにしても強行採決してしまえば後は参院選まで経済政策という餌をばら撒いておれば忘れっぽい愚民の票は得られるという見え透いた思惑の、しかし此の国においては惨めなまでに確固たる其の有効性たるや…連休明ければ報道の蓋を開ければ北斗晶の乳がん手術と失楽園で脱いだワイン女優の胆管がんによる逝去報道(気の毒ではあるが正直どうでもよい…)、あとは個別犯罪殺人の…所詮は個別的事件でしかなく国家の大局を揺るがすに足らぬ瑣末が賑わうばかり…このようにしてほとぼりの冷めた顛末の惨めを噛み締めつつ此の現時点で安保法制反対論者たちに云い置くべき事は、何にしても、「遅すぎた」と云う事である…

此度の安保法制の顛末…そもそも、政権側は国民側にそれなりの誠意を見せているというか筋を通していると認めざるを得ないのであって…我々は固く思い出さなければならない。去年、政権側は、まず護憲派の内閣法制局長官を更迭して傀儡の長官に挿げ替える、という一手を差した後、多少は子の公明党が駄々こねて抗う姿勢を示すが結局親の自民党の云う通りになるという茶番を演じた後(軽減税率に係る一揉めも結論ありきの茶番。公明に自論を自民に押し通せる気概など無いのは自民に徹底的に見透かされて)、去年の2014年5月14日の閣議で以て憲法解釈変更による安保法制整備が決定されているのである。牽強付会の感はある不可思議な事例を以て集団的自衛権容認を含む此の法案の内容は当時広く報道され、それなりに物議を醸したが国論の二分を迫る程問題意識が先鋭化される切迫感は皆無であったのである。そして去年の2014年12月14日、野党が騙し討ちと称して政権を獲る気の無い杜撰な己の油断の言い訳する見苦しさを呈した、まさかの、しかし周到なる衆議院選挙に首相安倍が討って出たのである。そして安保法制は今年の2015年9月に成立している。この政治日程は決して忘れてはならない。

選挙の争点は首相安倍曰く、確か、消費税を8から10%に上げるのを延期した事に対する民意を問う、という不可思議なもので、国民としては延期する事に大した反対はないのに何故、という狐に摘ままれたような理屈だったがそれはともかく声高に吹聴された争点は経済対策、ではあった。しかし選挙に際して公表された自民党の政権公約には、確かに、「安全保障法制の整備」と、小さい字で明記されていたのである。従って、自民党は、きちんと、選挙前に、安保法制をやる、と云う事を国民に広く公表するという、筋を通しているのである。「でも、あの時は争点が経済対策で、安保じゃなかった」などというのは選挙民としてあまりに甘えた、主体性の欠如した怠惰としか云わざるを得ない。与党の戦略に乗っかるマスコミが騒ぎ立てる情報だけを鵜呑みにする、主体性なき愚民であると自ら札に墨書して首に掛けて街を歩いているに等しい。契約書を隅々まできちんと読まなかった、あるいは読んでいたけれどもさほど重視しなかったのが悪いだけである。なぜならば、自民党はきちんと、「選挙前」に、安保法制整備について閣議決定したと公表しているからである。此れは事実である。従って、自民が選挙に勝って衆議院で自公合わせて3分の2以上の議席を確保すれば、選挙後、直ちに「安保法制の整備」に入るのは必然である。世論調査によると今回の国会での安保法案成立には6割が反対しているらしい…従って、前回の衆院選で、自公が選挙戦略で何を喧伝しようともあくまでもそれぞれの国民自らが安保法制をきちんと重視しておれば、自公の議席は半数に満たない可能性もあったわけで、安保法制阻止もあり得たのである…しかし結果は自公が衆院で多数を占めたのである。だから、自公政権としては、安保法制に対する民意が示されたと解釈する道理は確かに存在する。従って、安保法制反対論者たちは…反対運動を盛り上げるのであれば、当然ながら先般の「衆院選挙の時」に、国会前デモでも何でも実行すべきであったのである。しかし実際は、「その時」に大規模な運動が展開される事はなかった。それどころか、法案成立に腹の据わった自公が絶対多数の国会で法案成立させる「直前」になって慌てて駄々を捏ねるが如く反対運動するという稚戯の体たらくであり、政治的有効性は皆無なのである。せいぜい、遅まきながら、スポーツで云う処の「次につながるプレー」とでもいうのか、政治的問題意識を喚起し行動する事の重要性を世に知らしめた事は特筆に値する…

過ぎた事を云っても仕方がないのであって、安保法制反対論者たちは此度の始末を猛省し、次の参院選では実効性ある運動展開しないと、政権は、とことんまで有権者を馬鹿にした政策を繰り出して憚りないであろう。子供でも分かる事だが「衆院選の後、参院選の後」では後の祭りなのである。既に此度の事で此の国の有権者のちょろさ、愚かしさが露呈したのである。既に、安保法制論者たちは、此度の事で、自分らが守りたいものを如何に守るかという素朴な意味での安全保障という事に対する甘さを自ら内外に露呈した事になっているのである。唯一有権者が政治的効力を発揮しうる選挙の直前に、政権が公表している事に対して即応出来ず、選挙の後の、与党が絶対多数で有権者としては外野から手の打ちようのない法案成立直前の時期になって、純粋に方法論的意味において駄々を捏ねる程度しか効果はないデモ展開を弄するという、寝ぼけたしくじりは最早許されないだろう。

時期的にそろそろ仕上げないとこれからどんどん寒くなるので今年中に出来ないという危惧があって上塗り用の朱合漆と金粉、朱の顔料を購入…夏場に、砥の粉漆で罅割れや欠けを修理していた器の数々…朱と所定の漆を秘伝の配合で練って、その上にこれまた秘伝のタイミングで金粉を蒔いて仕上げないといけないので本日、そういった金継ぎのハイライトを実行に移す…思いの外修理待ちの器が多くて金粉が足りなかったのも出てきて、且つ、これまでは器一個ずつと湿らせたタオルを茶碗用の桐箱に入れて漆の架橋反応を進めていたが今回はいっぺんに多くの器を仕上げたから漆を乾かす風呂もないから部屋で自然反応を待つ状況でうまくいくか不安…温度はいいが今日は天気がいいので湿度低し…うまくいくのだろうか。夢中でやっていたら漆が直に手に着き、大急ぎでテレピン油⇒界面活性剤を使う順番で落とす…今の処痒くない。なんだかんだで噴火したくなるような熱い興奮と充実感に見舞われる日曜日の昼下がり。

ホームセンターのジュンテンドー…店内に入ると時折、此の、自社のテーマソングがかかっているが…此れが思いの外悪くないばかりかなかなかに聴かせる楽曲である。初音ミクほど電化されていない、恐らく20代前半の女子の、これ見よがしな歌の上手さが鼻に衝くほど玄人がかってはいない即ち素人風情の生声に多少電化をかけて中性的に均した耳触りの良い歌声…曲自体も、たとえばナカタヤスタカであるとか、そういった当代きってのポップ職人の手になるを想像させる出来栄えで、企業ソングに要求される、思わず頭の中でルーティンさせてしまうような心憎い作りであって、酒で云えば飲み飽きない淡麗水の如しとでもいようか。AメロであるとかBメロであるとか、そういったくだらん概念で構成された音楽など歯牙にもかけなかったつもりでいたが、此のジュンテンドーのテーマソングは露骨にAメロBメロなんだろうけれども爽やかに購買意欲を掻き立てる。此の曲は近々ブレイクするのではないかしらんと数年前から小生思いを寄せていたところ、去年の年末、大掃除シーズン、ジュンテンドーは矢張り自信があるのか、此の楽曲を前面に出したCM展開を繰り出していたが…今の処人々の耳目を集めるには至っていないとは云え…なかなかの佳曲であると推したい。連休中に津山に旅行したが…来週、その事に少し触れたい。

中秋の名月には間に合わなかったが…今年は何とかして御月見などしてみたいものだ。しかし場所が無い…自宅だと夜間窓を開けると階上のマイルドヤンキーが下劣な大声を上げているから台無し…

拍手[3回]

PR

この記事へのコメント

Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧できます
 

忍者ツールズプロフィールは終了しました

HN:
々々
性別:
非公開

02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

ロック史最新記事

(03/03)

ブログ内検索

最新トラックバック

最新コメント

[03/27 TrealdaDupt]
[03/21 TrealdaDupt]
[03/20 TrealdaDupt]
[03/19 TrealdaDupt]
[03/07 Briceamast]

忍者アナライズ

Copyright ©  -- 仄々斎不吉 --  All Rights Reserved

Design by 好評ゼロ / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]