忍者ブログ
 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
[410][409][408][407][406][405][404][403][402][401][400]

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「squarepusher/big loada(1997)srcs8417」



尊厳や誇りと云った重厚感あるとっつきにくいものというよりも普段の気持ちをしっかり持って行動しなければ、外部のゴロツキ国家と自国の世襲政治家と経団連といった既得権者の私腹を肥やす具合に幾らでもやられ放題で劣悪化する政治状況、経済状況への疲れ目…徒な過敏による憂国の絵空事に惑わされずに直接己が身に突きつけられた刃にのみ集中すべしと心転ずれば季節は清明の春爛漫、しめやかな下冷えの風に、潤んだ花々が吹分けられて垣間見える新緑の眩しさにこの世の憂さを忘れて太平楽を託つ…

花に風かろく来て吹け酒の泡 嵐雪
彦山の花はひこひこ小春かな 惟然
呑むほどに三日月かかる桜哉 万子
よきものを笑い出しけり山桜 乙由

春雨前線の合間を縫って花見にしゃれこむ機敏もまた春眠足らぬ午睡に妨げられて俳諧の花を興ずる日永一日。馬鹿の知恵は後からで、過去の、市川海老蔵の一件で妄想を膨らます…題して「西麻布酒場之過誤」(にしあざぶさかばのしくじり)…政治家小沢一郎の…平家さながらの自民党幹事長時代から自由党、民主党を経て讒言国策捜査による失脚、原発事故後の夫人からの三行半(みくだりはん)を文藝春秋に紙面公開に至って「生活の党と山本太郎と仲間たち」という、団体名からして何がしたいのか失笑を禁じ得ぬ迷走の顛末は夢幻「能」にすべきだと以前から提案しているが(角栄の幽霊と対話する一郎…)…歌舞伎というのはもともと、徳川検閲当局からの摘発をぎりぎりのラインでかわしながら巷間に広まる話題を逸早くネタにする下世話で以て同時代の庶民を楽しませるのを旨とするのだから、海老蔵のあの一件はぜひとも海老蔵自身が歌舞伎台本に仕立てて上演すべきであって、それでこそ成田屋の面目というか、平成荒事十八番への期待が高まるというものである。草葉の陰で先代団十郎も頼もしく思ってくださるはず。役者はざっとこんなものか。

利尾介の先輩:中村勘九郎
伊藤利尾介:本人
壱河蟹蔵:市川海老蔵 本人
壱河段五郎:団十郎、勘三郎など、歌舞伎界の重鎮が次次亡くなっておられるので…ここは先頃引退を発表した義太夫の竹本綱太夫氏に、親代わりになって頂く。あるいはギャグで、海老蔵と昵懇の中村獅童なら快諾されるだろう。

夜な夜な西麻布の遊郭を荒らし回る、人気役者の跡取り息子の蟹蔵。親の権威を暈に着ての御大尽、女郎総上げで酒池肉林に及ぶ処…月代の黛も青々とした鯔背な火消しの「先輩」が通りかかるのに、蟹蔵が贔屓にしている芸妓が流し目を使うのが気に喰わず、…先輩を座敷に呼びつけては無理難題の因縁をつける海老蔵、間違った、「蟹蔵」であった。海老蔵が灰皿にテキーラを入れて先輩に飲まそうと強要するあの有名な灰皿テキーラの場面は…あろうことか蟹蔵は煙草盆の火入れに清酒をなみなみ注いで先輩に飲まそうとする、という具合に翻案されるだろう。蟹蔵「吾こそは人間国宝、平成の助六なり~わが盃干しやれ~や~」。傍で控える、憤懣やる方ない舎弟の伊藤利尾介、その顔面は、西洋タトゥーのデザインも取り入れたイカツイ隈取りの化粧なのだが…利尾介「あな口惜しや口惜しや、この恨み如何に晴らしてくれようぞ~」などと大見栄切って、勧進帳ばりに蟹蔵をボコボコに打ち据えるのだった。蟹蔵「御止めくだされ御止めくだされ~御堪忍御堪忍~」。事を為した利尾介、団十郎ばりの飛び六方で花道を引っ込む。片目だけ真っ赤な隈取りを施した蟹蔵の謝罪会見というか口上、その次に段五郎の口上「返す返すも愚息の不祥事、偏に親の不徳ゆえ、此の責め一身に御受け奉り候ば皆々様の御赦しを平に平にお願い申し上げ奉りまする~」で幕、こんな感じでよいだろう。山場だらけの大一番だと思う。

スクエアプッシャー。トム・ジェンキンソンだったか。いわゆる90年代ドラムンベースの嚆矢なのだろう…最早人力では演奏不可能の高速複雑ビートを電子機器で以て構築するが、その方法としてドラムとベース音を根幹とした、それが現れたらば受け手にとって馴染みやすいが創作者としてはしっかりした信念が無いと出来ない厳然たる選択によって表現たり得ようとしたものであった。とは言え、騒がしくも精巧に刻まれるビートの骨格を覆うようにして怒涛する背景輻射音のシンセは悲しみに暮れており、悲しみを受容する感覚すらも麻痺してしまった希薄な悲しみが癒える事は決してないとばかりに、イイダコほどの大きさの赤黒い胎児を流産しながら何処か猟奇的悦楽を北叟笑む薄ら寒さをも表出の核に据えている。サンプリングも旺盛で、剽窃の苦労からも逸脱して、ビチビチの下痢便の音もビートに供出される何でもありが啓けた。

秋篠宮系の次女の内親王が衆目を集めているが…異国の神を奉ずる大学に転入するのは構わぬとして、しかし、皇統である以上、その前に、事前にしっかりと、伊勢皇大神宮に参ってその旨を報告し、ゆるしを乞うているのだろうか。古の聖武天皇は大仏建立に先立って、伊勢神宮に参拝して数日籠り、皇祖神と内的に向き合って、産土の御国を取り巻く内外の諸事情を勘案して異国の神を輸入する旨を届け出、天つ神や国つ神の妬みと荒みを和らげ寛容の沙汰がなされるよう古式に則り一心不乱に祈ったという…キリスト系大学への転入が決まったと報じられた「後に」、この内親王は皇室の名代として伊勢神宮に参詣している報道があったのが看過できぬのは小生だけなのだろうか。少なくとも宮内庁は、内親王がキリスト系大学への転入手続きをする前に、伊勢神宮に参拝し主祭神に報告したかどうか、を公にすべきである。およそ近代憲法下において税金で食っている特権階級を庶民が崇めないといけない理由など無く、あるとすれば、外交での効果の源泉でもある、やまと歌も含めた有職故実の文化に通暁している事に他ならないが、しかるに近年の皇統主催の「歌会始めの儀」で披露されるやまと歌の粗悪な事といったら!今上皇后陛下を除けば、他の皇族の歌のほとんどが小学生の標語レベルであり、とても歌とは呼べない代物である。歌学の基本である有心の情というものが全く成っていない、それも、うまく出来ていないならまだしも、端から全く習った事が無いが如き態の、歌学を知らぬ明治以降の素人歌人の空真似レベル以下なのである。歌学を守らず何の皇統か。藤原俊成、定家の嫡流にして今も古今伝授を司る京都の二条家は何故この堕落した現状を黙って見過ごしているのか。

桜日や鶯嬢のけたたまし
熊蜂や鮨一貫の飛来せり

拍手[2回]

PR

この記事へのコメント

Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧できます
 

忍者ツールズプロフィールは終了しました

HN:
々々
性別:
非公開

08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

ロック史最新記事

(03/03)

ブログ内検索

最新トラックバック

忍者アナライズ

Copyright ©  -- 仄々斎不吉 --  All Rights Reserved

Design by 好評ゼロ / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]