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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「p-model/in a model room(1979)ss-101」



発売当初のシングルのジャケットに刻まれた謳い文句にはこうある…「…コンピューターに…かしずく…突撃…ポップ…マネキン…!…丸ごと…80年代…!!…メトロポリスの見る夢は…コンピューターの打ち明け話…マシンも怒れ!!カメアリPOP!!」今となっては鼻白むほど血気盛んである。と…ここで…急激に激しい眠気が…延髄か何かに薬剤を注入されたかのように…指先まで幼く温もって、首ががっくんがっくんするほど兎に角頗る眠くて、もう書くの止めたい…p-modelのこのアルバム…それはさておき…最近の鑑定団は割に見所あるお宝が出ているのはよいのだが、陶芸以外の工芸全般(漆芸、金工、木工)を専門にする大熊先生の出演がめっきり無くなって寂しい限りであるが…美術館で会った女性(ひと)への執拗なる思いを牙剥いて吐き捨てる恫喝歌唱とピコピコ電子音で展望する陰湿テクノパンクポップ「美術館で会ったひとだろ」…身が薄いほど対象が切れ易くなるし、軽くなるため手扱いも容易となるだろう刃物…とはいえ薄すぎると曲がりやすく折れやすくなるため相応の厚みが要求されるのが刃物であって、しかるに刀身の薄さと実用上の強度を両立させるには材料自体の強度や硬度の向上が望ましくはなるのだが…テクノパンク路線へと先鋭化した初期p-modelがそんなバランス感覚に優れた優等生的な日本刀であるはずもなく…軽く、薄く、無性に軽薄を追求するだけで凛を拒否し、ぐなぐなに曲がり易いだろう不敵は具に供されるを排する音楽であった…前のめりの性急はピンピコポヨンの打ち込み電子音で全面的に、上から目線でなく正面から揶揄されながら、を受け止める怒気に芯があった。うろ覚えだがp-modelはそれ以前、70年代初頭からマンドレイクというプログレバンドを追究していたはずだが…同一メンバーがプログレからパンクへ転向、という珍しい事例でもあり、この種の転向で囁かれるある種の拘泥も、ひょっとしたら小生一人が思いこんでいる空疎な神話なのだろう…しかしながらp-modelが、プログレもパンクも俯瞰しうる広い視野の持ち主、という評価は当たらない、何よりロックという音楽に広い視野など不要なのだから…その証拠に、このアルバム収録の楽曲にもパンクとプログレの同居が聴こえるがそれはファッション的な風味づけと異なり、しっかり構造的にぎゅむぎゅむとスピード重視で食い込んでおり、マンドレイク時代の模索が生きている。プログレからモダンロック/モダンポップへの変節は珍しくないのだろうが、プログレからテクノパンクへの転向は、その時代の当事者の内的傾向にあっては意外に困難は無いのだろうが、振り返る事の出来る現在にあっては、ロック史においては稀な結果であったと云える。下世話ついでに興味がそそられるのは対バン相手のYMO(ムーンライダーズ?)と楽屋でたいまん張る、といった真偽定かならぬ噂の方であり、往時の殺気立ったシーンを彷彿とさせるからだが、口さがない庶民の性でもある。レンタル屋で彷徨していたらキッズコーナーの昆虫コーナーが常軌を逸した発達を示しており…実際の昆虫どうしを戦わせた様子を撮影したものらしいが…カブトムシvsクワガタムシ、のDVDなど可愛いもので…小生が借りざるを得なかった色物は、「劇場版 虫皇帝~昆虫軍vs毒蟲軍~」、という内容で…ニホンカブトムシvs何とかアフリカサソリ、や、何とかアマゾネスタガメvsクワガタ、といった、えぐい対戦カードの生録が視聴できる趣向で…本来の生態圏では決して出会う事の無かった凶悪なメンツとのバトルを強制される異常を、昨今の少年は楽しむのだろうか…劇場版、というのも、理解を越えている。NHKのど自慢チャンピオン大会見ていて「民謡系は反則だろ…」と懸念していたら民謡の御方が優勝してしまい…福島、震災、地域貢献、祖母からの伝承、とネタが揃い過ぎているのも目についたが誰にも文句を云わせないほど歌唱もうまいのでぐうの音も出ないが、…手放しで納得はしていない。川崎の事件や、東京の繁華街でぼったくり犯として逮捕された店主の凶相を見て…階級による棲み分けが進んでいない公立中学というのはリアル北斗の拳の世界というか…身体的、社会的弱者と見なされたら速攻で標的にされ、隷従と虐待の対象にされる弱肉強食の世界…遠い昔…小生が中学性だった頃も、どうしようもなく凶悪で残忍な、猟奇的性向の人間というのは少なからず近くに居て、いつ殺されてもおかしくない状況であったのをふと思い出した。授業中に生きた蝉をカッターナイフで輪切りにする男子生徒(小生、この男に手のひらを切り付けられた事あり)、処構わず、たけしの暴力映画のような非情の暴力を執拗に標的に実行する男子生徒、授業中に素手で教室の窓ガラスを割りながら疾走する女子生徒、給食時間中に三角錐紙パック牛乳を投げ合って、壁や黒板にそれがぶつかる度にビシャービシャーと真っ白い牛乳液が叩き付けられる、いつも乳臭い、荒れに荒れた教室だった…その他諸々…隠岐諸島西ノ島には少なからぬ思い出があるだけに…絶対的に凶悪狂暴な奴が北斗の拳の世界のようにうようよ存在する中学校を生き抜く困難というのは男にとって切実である。教育がどうの、だとか、絶対的に凶悪な人間に吸い寄せられるようにして率先して諂い従って衆を形成して標的攻撃を成立させる取り巻き連中への社会的批判など無意味だ。あっ、地震だ。スイッチスト、という役割も、既成音楽に対して挑発的だ。

時間に火がつくまで、マッチを擦り続けろ。 イェーツ

susumu hirasawa:vocal, guitar, synthesizers
katsuhiko akiyama:bass, synthesizers, backing vocal
yasumi tanaka:organ, synthesizers, backing vocal
sadatoshi tainaka:drums
masahide sakuma:switchist

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