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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「smokey robinson & the miracles/going to a go-go(1966)motown」悲歌



 土佐鶴の純米吟醸を傾けつつ。
 まだ買って間もないパソコンの画面がいきなり緑と灰の嵐に見舞われたかと思うと瞬時に勝手に消えた。その後電源入れてもうんともすんとも動かぬ状態が続いた。そして、こちらの意思とは関係なく何とかまた起動した…。このブログが更新されなくなったら、小生のパソコンの不調のせいであると思っていただきたい。

 今週は最悪だった。週の真ん中、水曜日の夜、仕入れ先のメーカーの接待を受ける…。路地裏の御洒落系割烹での饗応だけで終わるはずもなく、クラブというのかキャバレーというのかよく分からぬが兎も角うら若い女性が侍ってくる店へ強制収容される…割烹では、日本酒を頼む度に、細かく区切られた箱にびっしり並べられた猪口を選ぶ趣向であるが、どれもそそられぬ、つまらぬものばかりである。経済情勢や今後の日本の科学技術の進むべき方向性などが熱く語られる中、そうした枠組みに没入している事にも無自覚に没入している人間もいるんだなと思いつつ、枠組み自体に熱中できぬ自分にしてみれば技術も海外でのタフ経験も全くどうでもよかった。
 何軒目か記憶は全くないが、ブラジャーにモンペ姿の女性が侍る店と認識していたが、後日、それはアラビア風衣装であったと気が付く。
 成り行きでセーラー服キャバレーなる店に送還されると、店員に、申し訳ありませんがただ今満員でございまして、女の子も二人しか用意できませんが、と言われる。見ると、その女の子と言われた二人、明らかに、セーラー服着ているが脛毛ぼうぼうのおっさん。そんな店が水曜日の午前2時であってもお客さんでいっぱいという、流川である…。
 客の両端に何が何でも職業的化粧の激しい半裸の女性を割り込ませてくるバブリーなキャバレー…店内を賑やかす、ピロピロと陽気なクラリネットが鳴るビッグバンドジャズは自室で聴くよりもこうした雰囲気の処が馴染むものであるな、と感銘している上の空で音楽や喧噪聴きこんでいる最中に、侍る女性が、小生の数少ない言葉尻を必死にとらまえて話題を膨らまそうとする職業的努力がわずらわしく、何だか小生も疲れる…夜の店でなくとも、当たり障りのない面白おかしい話が全く出来ない小生…。
 カラオケスナック的なところ…無言で目の前のテレヴィ画面見ていると、新規に配布されるカラオケ用楽曲の曲名と歌手の名が流れている…極限まで薄められた不味いブランデーを煽っていると、モーニング娘。の新曲「あっぱれ回転寿司!」という文字を見る…さすがだな、と思った。たとえAKB48なぞに御鉢を奪われている昨今であっても、自分らがやるべきことを決して見失っていない、地面に這いつくばってでも雑草の真実を承知するように、日の本の生活の根本でくすぶる、安っぽくすさんだ部分をえげつなくも的確にとらえている…汚れに徹してこそ到達してしまう形振り構わぬ歌謡曲の業の新しい姿というのを、ある種の底辺から、虎視眈々と、モーニング娘。は狙っている。

それにしても、かような、割烹→キャバレー→スナックという、この国のサラリーマンの接待あるいは遊びというのはいつまでつづくのだろうか。仲間どうしでの居酒屋のはしごならまだ分からぬでもないが、たとえ表面上小奇麗にしてあっても決して心と話がかみ合わない見ず知らずの半裸女性とのトークを織り交ぜる事に如何なる楽しみがあるのか見当つかない。何一つ学ぶべきものがないのは確かだ。午前3時過ぎ帰宅、午前7時起床、重度の二日酔い、そして地獄の出勤…

 NHKの、いささか失笑の的である子供里山教育番組と、その欺瞞が鼻に付く子供里山教育番組の計2番組についての論考は次回に先送り。

 スモーキーロビンソン&ミラクルズ。もっとよい楽曲を収めたアルバムもあるのだろうと思いつつ、これしか持っていない不甲斐無さであっても、仕方なく車の中で何度も聞いている内に、よくなってくる。関係ないが、移動するために密室に籠らなければならない車、という存在に気が付き、少し気が触れそうになる。男か女か分からぬリードボーカル…ストリングスも交えた豪奢な演奏。弦を張り詰められた夜の綺羅星たちがお互いをうっとりと爪弾くようなメロウ…それでも、土埃の臭い薄れこそすれ、心臓の真下から突き上げてくる盛り上げのビートを繰り出してくるアフロも濃い。
 季節は先取りしてこそ…気持ち的には早、消化試合の呈である。今年論じる予定だった、「悪趣味の系譜 ‐モダンポップを中心にして‐」と「ハードロックの巴 -肯定の歌、永遠の詩、そして次は誰だ?-」は出来るのだろうか?いつまで現状に甘えていられるのだろうか、最早取り返しのつかぬところまで来ている気がする。言わずもがなだが、自分次第だ。

bill smokey robinson
ronnie white
pete moore
bobby rodgers

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