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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「殿様キングス/殿様キングス(19??)vicl-41051」 2009年11月15日 知床忌


 過日さんざんにそのマズサを告発した、広島駅内の回転寿司屋「仙台平禄寿司」に、性懲りも無くまた、金曜日の夜、行ってしまった、絶対後悔するんだろうなといういたたまれぬ絶望感を己に見つめ直しながら。入店した途端、湯呑みでボタンを押して自分でお茶を注ぐところが全蛇口で故障との表示があり、寿司屋としてまだ底辺があるのかと早くも憔悴した小生であったが、ところが、結果、思いの他改善されていた。これまでのどうしようもない不味さ、回転系の基本のなって無さは、一回やそこらで下した判断では無い。少なくとも十数回は通った挙句での、その毎回変わる事ない不味さに基づいていたので、今までの不味さは確かである。
 しかし、この度、行くと、まず、回転寿司の基本である、回転コンベア上に、寿司乗せた皿が回る、という事がきちんと、相当数、成されていた。また、寿司自体も以前に比べるとそこそこ旨くなっていた。そうはいっても、下の下だったのが、下の上くらいに上がった程度ではあるが、小生、うれしくて、ついつい食べ過ぎてしまった。頭の食欲に胃腸の力がついていけなかったのか、その晩、激しい腹痛に襲われ力みに力んだ末での全身衰弱。食欲と胃腸能力のずれに、晩秋と共に訪れた加齢、という現実の濃い影による尾行に気付いた不気味さだ。
 諸般の事にげんなりしながらの、小生の全てを賭けうる一縷の希望、西日本宝くじであるが、600円投じて200円当たったという小吉によって、何ほどのことがあろうか。
 何もかも投げ出したい、ここではないどこかに行きたいという心の叫び抑えやまず、向かった先は伊勢神宮。昨日土曜日、広島~伊勢までの日帰り強行軍で開運に励む。一泊したかったが色々あって日帰り。その件は後日に回すとして、帰ってくると、以前から断続していたが、小生の計算機に、0.1mmほどの、肌色した、粒状の、よく分からぬ虫がうようよ蠢いていた。リップタイプの糊にも取り付きうじゃうじゃしており、隣のシャープペンシルにも蠢く。先日は小生が取り組んでいる問題集にうじゃうじゃしており、取り合えずティッシューで拭き取るしかないのだが、どうも小生の手垢や脂を摂取して大発生している模様。幻覚でなければいいが、事実でも、ちょっと困っている。
 しなければならないと思うとやりたくなくなるのが人のサガ、予告していたエステティックの件も後回し。以上の状況や旅疲れにより、それほど衰弱している。

 何も考えたくないので殿様キングスでも、と思っても、聴いてみるとやはりただならぬ。写真の通り、脂の乗り切った中年男性が、勝手な妄想なのかいじらしい女心の襞に分け入り歌うムード歌謡の至宝である。どっちもどっちかもしれないが着物叙情演歌とダブルスーツムード歌謡を比べた場合、ムード歌謡の衰退が気になる。これは、当事者や聴衆が、着物演歌とムード歌謡との峻別を怠ったのに起因すると思われる。
 人情を、定型化した自然風物による比喩で歌う着物演歌よりも、叙景などかったるいとばかりに身勝手に妄想した女心を具体的に叙述し歌い示すムード歌謡の方が心の襞に分け入る事に優れ、小生好みである。この両者はしたがって似て非なるものなのであるが、音楽に迫る意志に乏しいポップス界、良くも悪くも両者を混同してしまった五木ひろしや森進一の功罪は大きい(嫌いではないが…)。着物演歌の大御所、北島三郎の、最早自然の比喩化をも超えた、自然化祭り化についてはいずれ稿を割きたい(「根っこ」など)。
 しおらしく設定されているが執念深そうな女心の控え目な逼迫を、小沢一郎のように脂の乗った男たちが時にえげつなく唇を歪めてまで艶っぽくなりきって歌うのだから聴かざるを得ない。
 ムード歌謡の再確立を目指して、幻の名盤同盟や秘密博士などの、小沢昭一的心の民間芸能収集にも似た、ムード歌謡収集といった試みもありはしたものの、内山田洋とクールファイヴ以降、殿様キングスやピンカラ兄弟にならぶムード歌謡の継承者は、今、居るのだろうか。心に染み入るあのコーラス…酒場の慰め…途絶えさせたくない系譜である。応援したい。参考にしたCD、発表年月日が無記載のいい加減なものである。
 市販の袋ラーメンは、麺がすこしばかりのびたのが、麺がスープになれて旨いと思う。特にうまかっちゃん。

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