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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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腫れた無念…

予定していた計画も、多額の金をとられた上で、上っ面のセンス自慢に長けるばかりで事物の本質をとらえる腹の据わった理性が決定的に欠けているスマート自慢の若者どもによる組織犯罪、其の実態たるや単なる子供だましのその場凌ぎの幼稚なゴマカシにあって頓挫を余儀なくされつつ…全てがうまくいくわけではないにしても苦々しくもどうにかこうにか事を進めなければならない遣る瀬無さに耐える鬱屈した苦渋たるや…往年の歯軋りによる下顎から首筋、後頭部、こめかみにいたる疼痛、そして此の疼痛に拍車をかける口内炎の激痛は、故あって図に乗ったが故の暴飲暴食の祟りで…喋るたび、物食うたびに全てが情けのうなる惨めな痛みで一日中涙目の、徹底的に台無しにされたGW…一切のやる気を削がれ…巷に肉迫する肉親の老いの苦しみの話題を傾聴するだけで己の寿命もごっそり抉り取られる落剝冷めやらず…何にも手につかない…あと120年も経てば今生きている人間は皆此の世には居ないだろう、と云う推測だけが唯一の救いなのか厭離穢土欣求浄土生老病死愛別離苦山川草木悉皆成仏。山上宗二記にある「ぬるい」「たぎる」と云う形容語は、釜の湯の温度の事かと思いきや、そうではなく、数奇心を催させる物の強度を表しており…桃山の数寄者の業の深さを思い知る…

眼流星 機制電
殺人刀 活人剣

…『無門関』

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所用につき…

プロ野球…逆転される心配がない中で負け試合を肴に安ウヰスキーをだらだらとたしなむのも侘びた至福と云えるこの頃…所要につき今週休載、次回は5/1です。雑文を書くまとまった時間すらもままならない。来るべき茶会に備えて、山上宗二記を読む…興味深い記述の数々…

敷島や大和言葉の海にしてひろひし玉はみがかれにけり 後京極摂政太政大臣

…『茶話指月集』


大道無門 千差有路
透得此関 乾坤独歩  

…『無門関』

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記憶への追随…奈良の旅①

桜も花が落ちてようやく落ち着きを取り戻し、裏白い新緑が山際に眩しく晴れが続いた季節のとある休日の昼下がり…通常では有り得ないほどけたたましい地震速報を、身に覚え無く勝手にインプットされた機能で以って発揮する携帯電話によって深更夢見がちに気付いた程度だったからほっとけばそのまま滑らかに眠りに付いたものの天変地異に対して異常に小心な細君が狼狽のままに起こすから其れきっかけで其の後の睡眠が妨害され今時分でも頭や胸は気持ち悪いがあの貧相な自粛ムード(ニーチェ的意味で。)が蔓延する前の駆け込み需要なのか自粛せず細君は予約していた美容室に出掛けた隙をついての、ようやく腰の落ち着いた執筆態度となっている…つい先日利用した豊肥線では脱線…K市には一人暮らしの祖母が居るので実際最早他人事ではなくなっているが喧騒する当事者の盲目を付いて今は等閑に付す猶予期間に甘んじるのか…身近な条件の激変を外部から余儀無くさせる暗い予感もさることながら、専らの懸念はやはり此の国の全体主義体制の補完状況であって…トランプによってアメリカがファシスト化すれば、それでなくても自発的に草の根的に全体主義化する内的要因と結果が世の中に満ち満ちている此の国なのだから、トランプによってアメリカがファシスト化すれば箍が外れたようにバスに乗り遅れるなとばかりの浮薄の輩の便乗勢力も加わってあっという間に全体主義化し、更には全体主義が辛うじて残している保守的思想性すらも、其の時代ではもう嘲笑的な意味しか持たない「思想」と云うレッテルの下に嘲笑的に抹消される末期に至ればその場限りの勢いまかせの出任せの見せ掛けの現場、実力主義が幅を利かせてあっという間に徴兵制、軍国主義が再来するだろう(これらの見通しに小生は確信、確証があるが詳細の情勢分析は此処では割愛…取り越し苦労であってくれたら一番良いが…)…そして関東大震災や東北大震災が国家総動員あるいは一億総活躍体制の呼び水になったのは明らかなだけに、此度の熊本の地震もまた、全体主義の後押しに政治利用されつつ草の根的全体主義の追肥になるのもまた明らかで、そろそろ公共広告機構がCMを、「ありがとウサギ」がほっぺを遠心力で膨らませながら回転する愛らしい様子で埋め尽くしやしないかと固唾を呑んで見ている始末…明らかに其の道程だけは現時局において明るく照らされている…何もかも馬鹿馬鹿しいほど明らかだが明らかであればあるほど罷り通る政治なのであるから今が奮起のしどころと分かってはいるが…されど…奮起せぬ。奮起せぬのは体制へ臆する様様な配慮的びくつきのせいなのか、はたまた小生の身辺で巻き起こる個別的内憂外患によって生気をごっそり削ぎ落とされているのを理由とするのはその場凌ぎの言い訳に過ぎないのは分かってはいるが…今は何とか政治的奮起への導火線を綯うべく、人生と云うリハビリに専念するしかない…そんな時間本当はないはずなのだが…精神のリハビリにいいのは何と云っても過去に自分が実際に経験した事を記憶のままに書き綴る事であり…普段、生活の為に心にも無い事や、あるいは金輪際古今東西空前絶後に此の世界に有り得ないような超絶的文章ばかり書いていて神経を徹底的に痛めている自分としては、過去の、楽しかった旅の思い出を記憶のままに徒然に記述するのは、荒れた胃を休める優しいスープのような滋養が期待されるわけで…熊本地震が惹起する国家レベルから個人レベルまでの種種の不安をうっすら抱えながら…心は一路、大和路快速に飛び乗るのであった。ありがとウサギの出番はなさそうだが…ファシズムと全体主義の権力構造には相違はあれど其の発生における同様としては…ファシズムも全体主義も、言葉と理性の価値の大暴落であって…何を云っても何を(理性に)訴えても無効になると云う状況である…歴史上、近代の、徹底的に結晶化したファシズムも全体主義も内部からの体制崩壊運動は認められず外部からの武力圧力による体制破壊しか有り得なかったが、此度のアメリカ大統領選は、ファシズム発生が体制内において予防されうるか否か、歴史上稀有な試金石となる。小生は今、言葉と理性が暴落した全体主義前夜において其れを阻止する方法論と、全体主義成立後の己の身の振り方と覚悟を、並行して思案している。

必然的に大阪駅までの新幹線代が重荷となるのであるが…昨今の日本人あるいは激増する外国人らの強かさを甘く見た罰なのか…早く予約すれば割引される特権的切符の入手へと着手した時には時既に遅しで、予約出来ず、正規の値段で指定席を予約する…致し方ないとは云え事前に湧き立つ期待に水を差す顛末にも昨今の時局が侵入してくるようでげんなりしつつ…前日、待ちに待ちすぎて一睡も出来なかったというしくじりで早朝から吐き気を催しつつ新幹線に乗り込む…味も素っ気もない、旅的にはトンネルだらけの糞詰まらない新幹線旅に嘔吐感を助長させられつつ…新大阪駅に定刻着、待ち合わせ場所の大阪駅行きに乗り換えて…予定通りである。人が多すぎる大阪駅構内にも率先して嫌気がさしながら同行する御二方と無事合流を果たす…腹ごしらえに、食い気で腫れ上がった駅ビルで如何に腹を満たせるか試されるが上手い事大勢の成り行きの裏をかいて品のいい英国流喫茶店にて、手早さを見込んでカレーを注文…隣席ではバッハのかつらのような白髪の紳士と若い娘が談話している…コクがほどよく納まった欧風カレーを堪能…大和路快速への乗り継ぎに向かう…(続く)

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忌中

時勢の転変の尖兵なのか己に直結する生活すらもいちいち棘立って小生を苛むし、時代の大局=時局は時局で小生の神経をいちいち刺激する転変を殊更に激しくするからそれらにいちいち反応している内に神経の苛立ちが磨滅して見えるほど微細になり過ぎて肉眼では磨滅している心…結果として深甚なる経験を重ねた奈良旅行を終えてほとぼりも冷めやらぬ内に心の隅で覚悟してはいた親族の訃報、葬式と云った一連の流れに巻き込まれ…反吐が出るほど見飽きた各地の桜風景の中を新幹線ですっ飛ばしながら…小生の本質が脅かされる経験ではないにしても寿命がごっそり10年は縮む疲労が伴う葬儀への参列…世界各地の神話の創世の古代人の寿命が異常に長いのは、まだ人口が少ないために葬式が少なかったせいなのか、と間の抜けた愚想にふけりつつ…進行役の、葬儀屋の係員の眉間を分かつ、やくざの戯画のような露骨な縫い傷と眉毛の無さが印象に残る…とはいえ訃報が三月の奈良旅行に重ならなくてよかったと内心安堵もしている現金な思いも否めない…紆余曲折合って冷静さを失ったまま赤熱した頭でこたつ布団を怪しげな業者に発注してしまったがゆえの漠然とした不安にも苛まれ…何にも手につかない…米を買いに車で出ながらザッパのファーストアルバムを久方ぶりに聴く…此の音楽を聴いて喉元からこみ上げるものが無かったら小生は人間として終わりであろうが幸か不幸か如何わしくも誠の男たちの歌、演奏に相変わらず熱いものがこみ上げる…奈良市は今西本店の奈良漬けは絶品である…胡瓜の奈良漬けを包丁で切ると其の切断面のねっとりと艶っぽい漆黒はさながら黒曜石の其れを思わせて妖しくも美しすぎるし、馥郁と幾重にも醸された風味は形容しがたい…一切れで飯一杯イケる事請け合い。繰り返すがザッパのファーストを聴けばまだこみ上げてくるのだからまだ大丈夫だ、と己に言い聞かせるほど、シャレにならない人生苦、生活苦が…

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締切を落とす…

4/3掲載の予定が…のっぴきならぬ事態に陥り掲載ならず…初めて締切をすっぽかす結果となってしまった4/4と云う事実を重く受け止めている。それでも次回は4/10です。

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また休載

頭痛がひどく、且つ何が忙しいのか詳らかにする暇が無い程忙しいので今週も休載します。次回は4/3予定です。

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今週休載

今週は休載します。次回は3/27です。

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パールカラーにゆれて

歌;山口百恵 作詞;千家和也 作曲;佐藤寿一 編曲;船山基紀

車の往来が慌しい排気ガス塗れの、且つ室外機から生臭く汚い空気を吐き続けている店先の路面にワカメの根株がごときを笊に乗せて乾燥させてい る小汚い通り…ドブ川をあさる白鷺の嘴は元元黒くて…ショウウインドウに映る、生クリームの腐ったような顔は誰かと思えば自分の其れでしかな く…致し方ないと気持ちの起伏も萎えたまま昼下がりをぶらついていると、満開の沈丁花が匂わないのは自分の嗅覚の麻痺のせいなのか…白鷺の嘴 の黒さが感傷の中で際立って、ビジュアル系のメタルやポップロックを思い出すよりも先に、80年代のファッション業界やショウビジネスアイド ル業界の最先端…中森明菜とか、口紅がどぎついピンクや病的な紫色をした女像を想起しつつ…鑑賞中のゼータガンダムの爽快さは…人間関係に一 切の馴れ合いがない、互いに、表や裏で冷酷に抉るように容赦なく互いの人間性を批評し合っている油断できない関係性であって…昨今の、皆同じ 顔した女の子たちがにゃんにゃんにゃんにゃん甘ったるく馴れ合うアイドルアニメの腐敗とは全く隔絶した、殆ど子供の見るものじゃないような厳 しい関係性と無軌道な個人の突出が清清しく、そうした厳しさを形にするのが、ゼータに頻出する、紫色の唇をして目つきは至って鋭い病的な女像 なのであった。山鳩がポーポーポポーと啼く午後…イントロのエキゾチックでオリエンタルな深みと、すかさず添えられたヴィブラスラップのカー ッ音が印象的…歌詞には殆ど意味がないお洒落オリエンタル旅情風情…繰り出される木琴やらギターの爪弾きが苦み走った不協和音をアクセントに して、あなたとならどこまで…知らない港に着きたい…パールカラーという言葉で小生が俄然気になっているのは成り行きで使っているシャンプー の物質感であって…プッシュして掌に出してみると真珠のような光沢を呈しておる…此れを漆と混ぜて、うまく硬化してくれたら真珠色の漆が出来 るのだろうかと創意を夢想している…所持している浄法寺漆器の、松と藤の漆絵が侘びている絵皿の…裏側の朱漆がぼろぼろに剥げて、木面から浮き上が った漆との隙間に未虫が発生して気が狂いそうなのでヤスリできれいさっぱり剥げかけた朱漆を除去したので、其の部分で、春が来て暖かくなったら真珠漆が出来 るか直ぐ試みたい。重く湿った夕暮れの…季節変わりの雨の兆しはどんよりとして歯切れは悪い。意外に乾いた洗濯物を取り入れ…歌詞は結局、速めのテンポ過ぎて聴き書きが出来 なかった。昨日遊び疲れて一日中炬燵で寝ていた細君が渋渋掃除機をかける…しゅうまいを六個、皿に盛り付ける。

シュレッダーをあさる鴉や沈丁花

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愛に走って

 
歌;山口百恵 作詞;千家和也 作曲;三木たかし 編曲;萩田光雄

今更百恵論にどっぷり嵌まるつもりはないにしてもふと思い出して改めて聴いてみるといいに決まっており…小生は「百恵伝説Ⅱ」と云う5枚組CDを所持しており、此れは其の内の2枚目のCD全21曲の7番目の所収されている楽曲である…具体的には、初期の青春路線が成熟期に入ったが宇崎・阿木時代に突入する直前の時代の楽曲と思っていい。裏も深みも無いピンピンの素っ気無いキーボードの主旋律を呼び水としてこれまた素っ気無く歌い出される此の歌は…大ヒットした有名楽曲でもなければ、百恵楽曲の中で時折噴出する異常な実験精神の発露があるわけでもない、淡淡とした楽曲でありながら寧ろそれゆえこそに歌の本筋が顕わになって…従来からして若さゆえの肉感の中に冷めた切れ味を忍ばす諦念に溢れていたのが此のあたりで既に若さゆえの肉感すら潔く捨て去って、うっかり触ればすぱっと気付かず切れているくらいピンと張り詰めた冷めた鋭利さの声だけで歌の勝負をしている、そうした試みの手始めの捨て曲のような気負い無さだからこそ…冷め切った狂気を剥き出しにしている…歌詞内容からして夢遊病じみているが当然此の歌唱は心理学的説明で事を収束させない人間のあからさまな本質を飾り無く歌うのであって…見えない糸の先を、どこか覚めながらも無闇に手探りする「悲しい行い」の必死な自分へ翻る恐れが殊更に自己を深めて…如何にも切れやすい糸だけを紡いで生きていく人生の危うさ…本物の寂しさと怯えを生きている人間模様だから、パジャマのままで、靴も履かず素足で夜の街に、愛を求めずただひたむきに愛に翻弄されて、恐らく「あなた」には全く理解できない次元の「愛」に走ってしまうのだろう…研ぎ澄まされた神経は人間や世界に対して過剰に敏感であるゆえに、電話の声の寂しい響きは、気のせいだけでは決して済まされない、妄執にも似た決然たる構成力に翻弄されるのだろう…真面目に聴いているとおかしくなる…そんな実態を、試みに素っ気無く引き絞ってみた声に既に宿ってしまった琥珀色の艶を晒して、死と発情に分かれる分岐点の一歩手前に抑制された含みを備えた控えめに上ずった声で切切と歌われては。その声は血糊のようにくも膜下出血のように脳裏に焼き付いて離れないほど美しい…冒頭の、控え目なキーボードのピンピンピンピン云うイントロは…病院の心拍モニターの音にも聴こえる…臨終を経験した魂の歌の降臨かと思えば、たまに挿入される女声コーラスが天界からの其れにも聴こえる…もう、全てが終わっている。百恵は菩薩なのか、と云う、いわゆる百恵菩薩論が本気で紛糾した往時を忍ぶ。

パジャマのままで走ってきたの 暗闇の中
あなたを追って
電話の声の 寂しい響き 気のせいだけで すまされなかったの
ほんとの気持ちが聴きたいの ひとりで何処かへ行かないで
うまいことばが見つからなくて ただ泣くばかり
何かにわたし 怯えているの
あなたの愛が掴みきれないから

素足にあたる小石が痛い 青ざめた頬
あなたの前に
自分が何を しているかさえ 分からないほど こころが乱れるの
何にも考え 浮かばない 悲しい行い 責めないで
握りこぶしに 力を込めて ただ震えてる
何かをわたし 恐れているの
あなたの愛が掴みきれないから

うまいことばが見つからなくて ただ泣くばかり
何かにわたし 怯えているの
あなたの愛が掴みきれないから

人々のスピードについて行けない侘びた心持だけは一層、枯れた牡丹の花みたいに咲き崩れる小汚い雨も降る…魚は不味い、お惣菜は良く云えば独創的だが概して不味い、遠くに出掛けられない近所のお年寄りに高額で低品質の品物を売り付けてはいたが其れなりに其の界隈では需要を満たしていた小さなスーパーが閉店となる。今日の鑑定団で倉敷市住の82歳の御老体が60年近く嗜んでいるという生け花が凄かった…やられた、と思った…庭の蘇鉄の幹をぶった切って平たい花器の剣山にどかんと毛むくじゃらの化け物のようなものを鎮座させ、其の周囲を蘇鉄の獰猛な古代臭ぷんぷんの葉であしらうと云う豪快な作行きであり、只者ではない感じがした。その辺の針葉樹や広葉樹なら何てことなかろうが、そうした一般の樹木とは科とか属とかが全く異なるから切断したらどうなるのか分かったものではない自愛の蘇鉄の幹を、「己の花」のために切ってしまうと云う蛮勇たるや…推して知るべし。暮鴉は「ぼあ」と読む。

棕櫚の頂暮鴉むら立ちぬ店仕舞

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春まだ遠く

外に出ると家の中より暖かな空気…ひよどりが枝垂れ梅からわさわさ飛び出て上空は雀がちゅんちゅら…柄にもない浅慮焦燥による長大な坂を自転車でこぎ切る運動は結局基礎筋肉が醸成されないままに俄仕込みで断続的になされたから結局徒に膝関節を痛めただけで大した基礎体力向上には結実しなかったと云う惨めな結果を思い知らされ…先週だいぶ膝の違和感が緩和された気がしたから、此れまで出来ていた事が出来なくなる怯えやらにさもしくしがみついて唆されて週末に調子に乗って自転車で長大な坂をこぎ切ったら数日後膝関節痛をぶり返す無様に陥り、日々の仕事に支障を来す程ではないにしても此れを期に心身の落胆が、解決出来ない種々の人生問題も絡んで不連続にがっくり落ち込んで浮上ままならず…地を這うように養生するような、しかし傍目には変わらない日常を苦しく続けていたら股関節や膝関節の違和感は緩和されたような気がしたが今度はアキレス腱辺りの筋肉痛で少し引きずるような感じに陥ったが葛根湯のおかげでだいぶ楽になりつつあるがもう急激な無理は出来ない体の衰えを認めざるを得ない落剝した心境ばかりが確実なものとして残ったのであった…本質的な事を書く体力が今は奮起せず駄文に甘んじる…それにしてもマルクス・レーニン主義の教科書そのままが現在のアメリカで露骨なほど分かりやすく起きているのを目の当たりにして…しかしその事が喉から出かかっているむず痒さを感じているのに其れを決して公には口に出せない此の国あるいはこの世界における思想統制の圧力の凄さと違和感が際立つ毎日ではないか…元元マルクス・レーニン理論においては、ブルジョワ革命を経た資本主義先進国であるアメリカにおいて最も早期に共産主義革命が起こることを熱望、予言しており、ブルジョワ革命すら経ていないロシア革命は理論上はイレギュラーな事象と見なし理論家も当初はロシア革命にはたいして肩入れしていなかったという歴史を思い出せば、昨今のアメリカ大統領選における事象はおよそ100年遅れでの理論的中ではあったがしかし予断は許されない歴史的事実は既に少なくともファシズム発祥の地欧州は経験済みな訳で…資本主義極相状態にあるアメリカで貧富の格差が拡大し少数者の富裕層と多数者の貧困層に分断が進むと俄然…共産主義まではいかない社会主義的気運が多数者の間で起こる…すると少数富裕層の中から社会主義的気運=理論への、「理論なき反動」として、政治的にも経済的に叩き上げの独善的指導者=ファシスト型独裁者が求心力を持ち始める…其の指導者は当然少数富裕層の利益確保を約束するので少数富裕層から強力な資金援助を獲得する事で安定的な政治基盤を構築しつつ、多数貧困層の分断工作にも余念がなく多数貧困層からの民主的承認さえも取り付けるのが上手い…具体的には…貧富の差の拡大する資本主義社会に対して民主党サンダース候補は社会主義的政策を提唱するという理論的王道を立ち上げる事で、制度自体を懐疑できる知的水準の高い少数者を核として多数派貧困層の支持を集めるという傾向であり、其れに対して共和党トランプ候補は、社会主義政権によって既得権益が奪われるのを何よりも恐れる少数富裕層の、社会主義への恐怖と云う反動を利用して少数富裕層の支持を取り付けて陰なる核としつつ、多数貧困層が現実的に抱える経済的不安と民族的不安を煽りつつ直結させて解決させようとする強硬姿勢を示す事で直情的に多数貧困層の支持を獲得する(低賃金で働くためアメリカ人の雇用を奪うヒスパニック系民族の排斥、テロへの潜在的恐怖に火を付けるイスラム教徒排斥等々)という按配…何も新しくはない、教科書通りの事象である…比較的穏健なリベラル政権であった「オバマ政権」を「ワイマール共和制」に置き換え、「サンダース」系勢力を、当時世界最強の左派勢力であった「ドイツ社会民主党」に置き換え、トランプ氏が排斥しようとする「ヒスパニック系やイスラム系」を「ユダヤ人」に置き換えれば1930年代のドイツの状況そのものである。そして「トランプ」はまぎれも無く、「ヒトラー」に置き換えられるだろう。トランプ氏の数々の発言を単に「過激な発言」で済ませている風潮があるが…ナチズムと云うのは嘲笑や苦笑のうちにいつの間にか成立しているものなのである。嘲笑いながら基本的人権を蹂躙し、其の事実を嘲笑の内に公然たるものに転化させるのがファシズムである。あの男もそうだったではないか。あの男、そう、アドルフ・ヒトラーも…まさかそんなこと、本気でいってるわけじゃないんだろう、ちょび髭伍長のくせに威勢のいい事云いやがって、せいぜい利用させてもらおうか、などと嘲笑ったり苦笑いしたりしてその場しのぎの保身にお高く止まっている内に全てが現実化したではないか…ワシントンポスト紙はようやくトランプ批判の社説を載せてアメリカの良心を見せたようだが…この期に及んで遠慮している場合ではない。トランプは純正なるファシストである。そしてもっと深刻なのは、「トランプはファシストである」と云う、誰もが少なからず思っている事を公言できず相変わらず「過激な発言」と云う表現で事態を過小評価しつつ嘲笑や苦笑の内に収めている此の国のマスコミである。日本のマスコミは何を遠慮しているのか、それともあれか?「トランプはファシストである」と批判することが「安部はファシストである」と批判する事と同義になる事を潜在的に感づいて、逸早く「自粛」しているのか、とまで勘繰りたくなるではないか。トランプ氏をファシストだと断言できないマスコミは基本的人権の擁護も表現の自由も自ら放棄した大本営発表に堕したと見なすべきである。ファシストをファシストとも云えもしないマスコミなどもう死んでいると云ってよい。次期大統領になる可能性が現実味を帯びてきたトランプ氏への配慮も潜在的に働いているのだろう…社会主義vsファシズムの対決の結果は…欧州の歴史から云えば社会主義が勝利した事は無い、だいたいファシズムが勝っているのである…この点から云えばマルクス・レーニン理論は当たっていないと云わざるを得ない。日本のマスコミはサンダースを支持する若者を、「冷戦時代の社会主義国の惨状を知らないからだ」と、勝手な理屈で過小評価して済ませているが…確かに社会主義には社会主義型独裁制と経済破綻と云う歴史的事実があるがサンダース氏は少なくとも社会主義型独裁制への不安払拭のため「民主社会主義」と云う概念を提唱しているのだろうから、其処の処を論点にしないのは意図的な否定を前提としているとしか思えない…経済政策については未知数なのは難点と云わざるを得ないにしても(富裕層からの富みの奪取=再分配が彼の経済政策なのか)…。何にしても、多数貧困層がほぼ同数ずつ分断されるならば、単純な足し算の結果からトランプ=ファシズム政権が樹立される可能性が高い。サンダースvsトランプとなれば富裕層は持てる金の力でなりふり構わず反動勢力となって選挙戦を仕掛けると思われるから…。それぞれの勢力の獲得票関数の大きさは次式の通りになる可能性が、欧州の前例からすれば、高い。トランプの現時点での排外主義的政策案はアメリカの国内事情を勘案すれば其れなりに政治家として道理はあるだろうが、権力を一旦握ればそうした排外主義は基本的人権の蹂躙へと加速するのは、過去のファシストが政権を維持する歴史的事実から照合しても確実である。だからこそ彼はファシストではないと言い切れる状況証拠は何もないのである。

サンダース(少数知識層,多数貧困層)<トランプ(少数富裕層,多数貧困層)

こうしてみると結局、知識(政治的理念=基本的人権)vs金(賃金を遥かに上回って雪だるま式に増殖する資本の暴走、政治への介入、癒着等々)の問題として抽出されるのか…選挙において、投票権を持つアメリカ市民の良識がぎりぎりのところで試されるし、無論、此の国とて対岸の火事ではない。サンダースvsトランプだと反共の歴史が深いアメリカではトランプ有利だろうから、社会主義反動への票の流入を少しは防いで票を取り込めるだろうヒラリーの方が、トランプに勝つには有利だとも思われるが…。ヒラリーの方がトランプよりはまし、と云う判断で…。そうならない程、アメリカ国内も切迫しているのだろう。と、ここで、予備選でヒラリーの連勝が報道された。

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