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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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パールカラーにゆれて

歌;山口百恵 作詞;千家和也 作曲;佐藤寿一 編曲;船山基紀

車の往来が慌しい排気ガス塗れの、且つ室外機から生臭く汚い空気を吐き続けている店先の路面にワカメの根株がごときを笊に乗せて乾燥させてい る小汚い通り…ドブ川をあさる白鷺の嘴は元元黒くて…ショウウインドウに映る、生クリームの腐ったような顔は誰かと思えば自分の其れでしかな く…致し方ないと気持ちの起伏も萎えたまま昼下がりをぶらついていると、満開の沈丁花が匂わないのは自分の嗅覚の麻痺のせいなのか…白鷺の嘴 の黒さが感傷の中で際立って、ビジュアル系のメタルやポップロックを思い出すよりも先に、80年代のファッション業界やショウビジネスアイド ル業界の最先端…中森明菜とか、口紅がどぎついピンクや病的な紫色をした女像を想起しつつ…鑑賞中のゼータガンダムの爽快さは…人間関係に一 切の馴れ合いがない、互いに、表や裏で冷酷に抉るように容赦なく互いの人間性を批評し合っている油断できない関係性であって…昨今の、皆同じ 顔した女の子たちがにゃんにゃんにゃんにゃん甘ったるく馴れ合うアイドルアニメの腐敗とは全く隔絶した、殆ど子供の見るものじゃないような厳 しい関係性と無軌道な個人の突出が清清しく、そうした厳しさを形にするのが、ゼータに頻出する、紫色の唇をして目つきは至って鋭い病的な女像 なのであった。山鳩がポーポーポポーと啼く午後…イントロのエキゾチックでオリエンタルな深みと、すかさず添えられたヴィブラスラップのカー ッ音が印象的…歌詞には殆ど意味がないお洒落オリエンタル旅情風情…繰り出される木琴やらギターの爪弾きが苦み走った不協和音をアクセントに して、あなたとならどこまで…知らない港に着きたい…パールカラーという言葉で小生が俄然気になっているのは成り行きで使っているシャンプー の物質感であって…プッシュして掌に出してみると真珠のような光沢を呈しておる…此れを漆と混ぜて、うまく硬化してくれたら真珠色の漆が出来 るのだろうかと創意を夢想している…所持している浄法寺漆器の、松と藤の漆絵が侘びている絵皿の…裏側の朱漆がぼろぼろに剥げて、木面から浮き上が った漆との隙間に未虫が発生して気が狂いそうなのでヤスリできれいさっぱり剥げかけた朱漆を除去したので、其の部分で、春が来て暖かくなったら真珠漆が出来 るか直ぐ試みたい。重く湿った夕暮れの…季節変わりの雨の兆しはどんよりとして歯切れは悪い。意外に乾いた洗濯物を取り入れ…歌詞は結局、速めのテンポ過ぎて聴き書きが出来 なかった。昨日遊び疲れて一日中炬燵で寝ていた細君が渋渋掃除機をかける…しゅうまいを六個、皿に盛り付ける。

シュレッダーをあさる鴉や沈丁花

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