ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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蝉の別れ…
第二百十一段
万の事は頼むべからず。愚かなる人は、深く物を頼む故に、恨み、怒る事あり。勢ひありとて、頼むべからず。こはき者先づ滅ぶ。財多しとて、頼むべからず。時の間に失ひ易し。才ありとて、頼むべからず。孔子も時に遇はず。徳ありとて、頼むべからず。顔回も不幸なりき。君の寵も頼むべからず。誅を受くる事速かなり。奴従へりとて、頼むべからず。背き走る事あり。人の志をも頼むべからず。必ず変ず。約をも頼むべからず。信ある事少なし。
身をも人をも頼まざれば、是ある時は喜び、非なる時は恨みず。左右広ければ障らず、前後遠ければ塞がらず。狭き時は拉げ砕く。心をもちいる事少しきにして厳しい時は、物に逆らひ、争ひて破る。緩くして柔らかなる時は、一毛も損せず。
人は天地の霊なり。天地は限る事なし。人の性、何ぞ異ならん。寛大にして極まらざる時は、喜怒これに障らずして、物のために煩はず。
第二百十二段
秋の月は、限りなくめでたきものなり。いつとても月はかくこそあれとて、思ひ分かざらん人は、無下に心うかるべき事なり。
…『徒然草』
万の事は頼むべからず。愚かなる人は、深く物を頼む故に、恨み、怒る事あり。勢ひありとて、頼むべからず。こはき者先づ滅ぶ。財多しとて、頼むべからず。時の間に失ひ易し。才ありとて、頼むべからず。孔子も時に遇はず。徳ありとて、頼むべからず。顔回も不幸なりき。君の寵も頼むべからず。誅を受くる事速かなり。奴従へりとて、頼むべからず。背き走る事あり。人の志をも頼むべからず。必ず変ず。約をも頼むべからず。信ある事少なし。
身をも人をも頼まざれば、是ある時は喜び、非なる時は恨みず。左右広ければ障らず、前後遠ければ塞がらず。狭き時は拉げ砕く。心をもちいる事少しきにして厳しい時は、物に逆らひ、争ひて破る。緩くして柔らかなる時は、一毛も損せず。
人は天地の霊なり。天地は限る事なし。人の性、何ぞ異ならん。寛大にして極まらざる時は、喜怒これに障らずして、物のために煩はず。
第二百十二段
秋の月は、限りなくめでたきものなり。いつとても月はかくこそあれとて、思ひ分かざらん人は、無下に心うかるべき事なり。
…『徒然草』
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