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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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横道編「meat puppets/meat puppetsⅡ(1999)rcd10467」資本論



 絹漉しの雨音がみたらし団子のようにダサく荒くなったかと思ったら止んだ静けさ。下らぬサンダルのように一日中泣き叫ぶ子供、洗濯物や車の出し入れの度にカーテンを少し開けてこちらを厳しく監視してくる寝たきりの老婆、風呂場で豪快に痰を喉の手前に集めて吐き出す独特の不快音を周囲にまき散らす老人、私用の文を綴っておりもうあまり何も出ないので今回も手短に済ませたい。鼻の下の骨のあたりが妙に痛むと思っていたら、馬鹿馬のように口唇めくり上げたらば見えた、歯茎と口唇との付け根に口内炎が白く膿んでいた。過度の飲酒によるビタミン不足に備えて常備しているビタミン剤を服用する。目も痒い。真っ赤に充血、眼球に夕焼けが訪れたようだ…ビタミン剤を読むと、効用対象として口内炎の他に目の痒み充血も含まれている。目の充血もビタミン不足を因とするようだ。久しぶりに森鴎外を読む。舞姫で、「我学問荒びぬ」と二回出てくるが、どういう意味だろう。
 何故か所持している肉人形のもう一つのアルバム。前作のガーベイジ・パンク(ゴミ・パンク…よい意味で)とは打って変わって何故か異常に日当たりのよい床の間に捨て置かれた目刺がからからに乾きながら穏やかに執拗に繰り出す霞んだ素頓狂カントリーミュージックが多かった。本当はビーチ・ボーイズしか昨今は聴いていない。何もしたくない、何もすべきではない、という無色に無色を重ねる無為に、アスファルトの窪みに出来た他愛ない水溜りに産卵する蜻蛉のつがいを眺める夕間暮れ、禁じられた悲しみに堕したところで最早罰するものもない空しい。

 今週の言葉のうろ覚え…「泥沼の嫁姑戦争に、法という名の火種がブチ込まれる!」?(「カバチタレ」先週のモーニング所収)

curt kirkwood:guitar,vocals
cris kirkwood:bass,vocals
derrick bostrom:drums

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