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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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横道編「buzzcocks/another music in a different kitchen(1978?)tocp-53286」五月闇



 
 
 煎茶よりも抹茶、紅茶よりも珈琲を嗜みつつある。底の見えない飲み物への、いかんともしがたい傾倒。

 最近視力が落ちている。遠くの物が霞むことが多い。気のせいかもしれない。自分の感覚と感覚に対する認識など全く信用していないにも関わらず、である。ここ数年の健康診断でもそうしたデータが如実になっている。現場でプラスチック製の防護眼鏡を装着させられるのが原因のような八つ当たりの気分である。かつては視力2.0を誇っていたのが、防護眼鏡の装着を強制されるようになって以来、視力が1.5、1.0と年々落ちている。今年はもっと落ちるような気がする。やり場のはっきりした、意気地の無い憤懣やる方ない憎悪で心の臓が踊り炊きされる煮えくり返る。ブライアン・ウイルソンの存命を日本放送協会の番組で確認した。全米ツアーする模様。日本にも来てくれないかなと切に希望する。彼の音楽は自分の魂を形成するものの一つである。故あって久しぶりにエスパー魔美を読む。アニメ版のエスパー魔美のオープニングテーマ(恋はテレポーテーション、だったか?)は楽曲の作りがまことに丁寧で、凝っており、シュープリームズやロネッツといった女性のソウルフルな歌唱に似合う、良質のソウル・ポップである。尊敬する男、高畑和夫。その至言の数数。「でてる」(魔美から、「あなた最近おなか出てるんじゃない」と聞かれ」)「理屈じゃないんだよ、人を信じるってことは」(魔美が盗聴犯に疑われた時に魔美に言った言葉。理屈の男、高畑さんは、何よりも、理屈の限界を心得ている)そして、言論の自由を守るために凶暴な応援団に対して独力で戦いに出る高畑さん・・・男として、かくありたい、と思わせた、小生にとって唯一の人物である。そういえば、ハウス名作劇場の赤毛のアンのオープニングテーマも楽曲の作りが凝っているな、マーラーの大地の歌をポップにまとめたような、おおらかながら機転の効かせた構造の妙が面白いと思っていたら、三善晃の作曲だった。現代音楽畑の人。昨日、宮本三郎などの戦時中の戦争画の複製17枚と、「肉体のアナーキズム 1960年代日本美術におけるパフォーマンスの地下水脈」(黒ダライ児 著)を買う。本の装丁が黒ければとりあえず買うことにしている。これもその類である。強まる統制によって当然の因果的に弱まる反撃、では、北朝鮮のようにいかんともし難いが、強まる統制に対して因果を絶して高まる反撃の潮目ということになれば過去に、革命と呼ばれる出来事は起きていた、その内実は簡単には割り切れぬものであるとはいえ。政治的にはアナキズム、芸能的には専ら方法上の区別で文学、絵画、音楽等々と呼ばれる(なぜなら芸能=無政府)、衆に恃まぬ点在の同時多発的自発勃発というのがいよいよ現実味を帯びてきつつある昨今である。強烈な独裁制や、世論調査代議制による無責任衆愚制、国権をレイヤー構造のように透かし見るNPO至上主義などとは異なる、示し合せたわけでもないのに各所の単発的人間が勃発する時、彼らの共通要素をあげつらって何かしらの概念(同時代性云々・・・)にくくることは無意味だ、とも云える、即ち独立した人間の誕生、というのが、来る。絶対、来る。独立した人間に未来は無いから、今、やりたい放題だ。来るも何も、制約が無いから、いつからでも自由である。

 今に始まった事ではないがもう、音楽を言葉でどうこうすることに心底うんざりしている。どうこうできているつもりも全く無い己の有限の生の浪費にほとほとうんざりしている。覚書。趣味の弁証法の階段を昇降する者。地獄と下賤の底辺での宴を託つ者。その間。すこやかなもやしの生長。もやしの逆剥け。フランスのシチュアシオニズムについてせっかちに学ぶ過程でセックス・ピストルズの仕掛け人マルコム・マクラーレンの所業に触発されてセックス・ピストルズ聴いていたらいつの間にかバズコックス聴いていた。

steve diggle:guitar and vocals
pete shelly:guitar and vocals
john maher:drums and vocals
steve garvey:bass guitar


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