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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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感想文なき感想もまた一つの成果と

時制関係なくいたるところで追記している。件のミュージアムショップで購入した秋山祐徳太子の泡沫傑人列伝~知られざる超前衛~軽めのエッセイ読み物ゆえ一晩で読了。腐った素麺や腐ったラーメンを画廊にぶちまける、画廊で生きた子牛の首にナイフを突き立てその場で血飛沫屠殺、存在演劇と称して集客した上で舞台では1、2時間何も出てこなかった挙句に終わりのアナウンスするケージばりの過激な試みなどは兎も角として、前衛芸術から前衛芸能へと移り変わる事例をつぶさに知るに至る…欧米のようにパブリックな承認が得られない今、それはそれで好都合、絶好のチャンスとばかりに市井の道端でひっそり咲く突然変異のタンポポたらんとして生活になじみながらの異形の芸風へと生きながらえるのみ、そういえば織部もタンポポを好み、ダダカンことイトイカンジ氏はタンポポを主食としているとのこと、タンポポとはいえ日の本では在来種よりも西洋タンポポが繁茂する昨今ではあるが…泡沫性、という概念がよかった。パンクの一回性とは異なり、奇人変人の類ではなく、不意に突発しながら連綿と市井の中で芽生えては枯れ芽生えては枯れる草のような…うまく説明できないが、補足として赤瀬川氏の「奇人はブラックホールだが泡沫性は暗黒物質」という宇宙物理学的説明で合点がいった。飲んでも飲んでも酔いが深まらない、きりのない、浅瀬でしかちゃぷちゃぷできないもどかしさが、正調の古典派ピアノ協奏曲も奏でられ、瀬をはやむ転げ散るピアノ演奏…ゆったりと速く細やかで、印象や述語に辿り付かない不甲斐なさが、結局地平なんだと、耕作を忌避する不毛はゆとりが睥睨する豊かさから滑落する足掛かりの愚昧に託けて、どしどし、瀬をはやみ…書いて彫っていれば一日は矢のごとく過ぎ去るを痛飲、どこぞに行きたしと思えども懸念される人ごみと乗車率に辟易して結局家に蟄居する連休であり、そういえば明日は本当に休みなのか記憶が覚束なくなり記憶に頼る羽目になった己のうっかりぶりに今さらながらこてんぱんにのされ、びりびりと寒々しく苦しくおののいている、確認などしたくもないかさついた気持ちが捨て鉢な憎悪と怒りへと安く炸裂すればまだいいものを、それにしても過日訪れてくれた友人をもてなすにあたって黄色と緑色の春色尽くしでくだけた感じの茶会もそれとなく滑り込ませ、野の河原で摘んできた菜の花、散り方が思い切りよく客人来訪までには八割どっさり落花、野の花のあまりの潔さについていけない悲しみは以前もあったが忘れていてまた痛感させられ、なんぞ新しい言葉を、書きながら書けなければ必ずしも悪くはないにしても衰滅する一方、備忘のためメモランダムに、日々の思索を未熟なまま殴りつけているがそれを正書のように書き興す作業それ自体、今あるものをただ追認する形式のようで吐き気を催し衰弱免れぬのでメモ書きも当てにできないし且つ咄嗟の発想もないから何も出来ない。茶会後に訪れた現代美術館は面白かった。日本の70年代、と、大雑把に題した回顧展、その時代の政治、文化、風俗、前衛もろもろの状況をいっしょくたに展示する…昭和の絵師上村一夫の「同棲時代」の原画、ペン使い筆使いが水際立っており、拝む…もの派の方の、巨大な綿の塊のインスタレーションに正拳突きしていたら監視者に制されもしたが、興味深い当時の作品の数々…川の映像を撮ったフィルムを、同じ川面に映写するコンセプチュアルアートの、意表を突くほどの侘びの底辺や、装丁家だと思っていた粟津潔の、グランドピアノを燃やしながら鍵盤まで炎が来るまでぎりぎりまで熱い演奏続けるガッツあるフィルム…今となっては「時代」ということに収容されている味の、全然同時代でもないにも関わらず小生ですらどこか面映ゆい心地悪さのあるプロテストポスターや百家放斉の雑誌群の数々…寺山修二、天井桟敷、横尾忠則、赤瀬川原平、樺美智子、…時代のイコンへと遠ざかり…もう、たいていのことはなされている、そう思わせてくれないとこちらはやる気がしない、そういう意味で、待ちに待った閉塞感を現在にプレゼントしてくれた有意義な回顧展であった…比治山の現代美術館は自然の中腹にあり環境も四季折々すがすがしくてよいのでまた行きたい。今から、何とか、懸案事項の一つをやり遂げたい、特定の個人の方に向けたお手紙なので公表は差し控えるが、それを以て今週の成果としたい…過日列挙した課題をあらかた片づけないことには、王道なきロック史の再開が出来ない個人的な心情です。明日、本当に休みなのか…気がふれそうだ…ワイン飲みすぎた…こめかみが、こみかみに、鋲を撃ち込まれたように、ずっきんずっきん痛む。課題の一つである手紙も何とか走り書いて、一つ、果たした。ロック史に一歩近づいた。

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