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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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ジャズか…

何とも夢幻的な…この世のものとは思えぬ光景…水鳥公園…バス停から徒歩20分とあり…結果的に確かにその通りだったが…初めての道…炎天下…両脇の大草原を真っ直ぐ突っ切る一本道を歩くと、増幅される不安によって途方も無い距離感で…それよりも…およそこの世のものとは思えぬ、濃藍の長い髪を指でおさえつつ菜穂子が歩いて登りつつ風に溶けてしまってもおかしくはない…草々の先をつたう大きい風はそのまま水面の波立ちの先から幻の鳥影が飛翔するのを見てしまうかのような…そうした風の草原からこんもり異常に大きく盛り上がるは粟嶋神社の森…その背後にはかの霊峰が刻々と雲影に変化しつつ聳える…ようやくたどり着いたところはこれまた非現実的な地形で…海の中の、岸辺に近い広大な島の中に細長い池があって…干拓事業の名残りと聞けば納得もする…葦も生い茂り水鳥の楽園…風が無暗に冴えわたる…なんとはなし…何とはなしに…自分でも思いがけない程解き放たれてしまったような境涯なのか…ジャズが…自分の問題として、主体的に来ている感じがする…いや…問題とか主体的という気負い立った、肩肘張った気持ちではなく、単純に、ジャズが聴きたくなった、と云う素直が…潮が満ちるように静かに…今までもジャズを聴いてはおり其れなりに楽しんだ聴き方をしていたはずだが結局教養の範囲を出る事はなかった気がするが此処に来てジャズが己と地続きになって拓けたというか…ジャズの…其れ自体としては素っ気ない、気負いのない、他愛ないようなフレーズの変奏、合奏、そしてだらしないばらし方の、剥き出しの素材感が…今の自分の心境に相当に心地よく…部品や道具がそのままの姿の未完のままきれいに陳列されたホームセンターを闊歩するかのようなジャズが…今は快い気がして…今となっては最早…歴史性や文化的位置づけを論じさせる軛から解き放たれた心境が嵩じており…精密に加工された木製の部材がかたかたしているようなジャズが気になっており… 広大なジャズ平原、ジャズ山脈を前にして、風は新しい…

若竹や豆腐一丁米二合 子規

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