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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「son house/father of the delta blues; the complete 1965 sessions(1965) srcs5958~9」 2009年5月23日 曇魔


 いつか、既に所持しているの新しい気持ちで、幸田露伴の幻談・観画談と、ベルクソンの思想と動くもの、という書物を再度購入してしまうということを書いたが、今度は音楽において、ウォーホースという、ディープパープルを解雇させられた方が結成した英国湿り気オルガンハードロックバンドのCDを、既に所持しているのに、それを忘れて、また買ってしまった。ヴァーティゴレーベルをよく手がけるキーフのジャケットデザインに惹かれたのか。ある意味、自分の心の嗜好の、再現性が確かめられたのであるが、所持品の記憶が失われると同じ物をお助けするばかりで、新たな嗜好、あるいは数寄の境地の開拓難しく、危惧する次第です。

 今週はひどく鬱屈している。こうした時は如何なるロックもどうしようもなく五月蝿く感じ入るので、義太夫とかブルースを聴くに限る。特に、ギター一本で黒い民が他愛の無い事やどきりとすることを唸っているだけ、がよい。サン・ハウス。取り立てて声が凄くしゃがれているとか、スモーキーであるとかはなく、こざっぱりした声の歌い手であるが、滋味あって滲みるのである。意味も歴史もどうでもよい、これ以上何も言う必要の無い、黒い民がギターをぴんぴんさせながら淡々と語るように歌い続ける嘆きと道化の小風景、ミシシッピ・デルタブルース。

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