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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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雑感編

 一週間前、自分が何に対してむきになって思いつめていたのか、思い出そうとする努力すらも疎ましく、億劫に思える、あっという間の気移りである。自分の生活史思想史について赤裸々に述べる、などと…あらゆるものに媚びへつらい様子をうかがい、ぎりぎりにせよ順応してきた浅ましい市井人としての有り様を、多くの人々は既に見透かしている既成事実であるにも関わらず今更告白然として披瀝されたって、勝手にしろと唾棄されるが落ちの凡庸な私事である…他者のためではない、専ら自分のためではあっても、自分なども他者に過ぎぬ、というのは軽薄なレトリックではあるにしても…あらゆる矛盾とされていることは、これこそ、まさに言葉の中での整合性の問題に過ぎぬ…言語化された人間の頭の中の身勝手な自家撞着などと無関係なところで、諸現象というのはいくらでも生成されている…矛盾云々は主観者たる人間の、何の必然性も無い悩みに過ぎぬ…並々ならぬ空しさの波間に揺れるうたかたは喜怒哀楽に取り縋る日々の暮らしは今何処…内省編など、大上段に振りかざしたりして、恥ずかしい…どうでもよくなってきた…無傷で無神経で無害な精神へと、生活と云う砥石によって磨滅していく過程での鋭利に過ぎなかったのかもしれない…いずれにせよやらなければならないことは決まったので、あとはそれに向けて猛進するのみ、といえど潔さなどどこ吹く風で横道しかない生活の猥雑にも事切れて如何ともしがたく、いまだに未練がましく後悔の念を赤熱させているのは、数か月前に突入した福山での骨董市で、うまく判断が付かずにお助けしそびれた、小ぶりの天目茶碗のこと…ぐい飲みよりは大きく通常の茶碗よりは小さい妙な大きさのその天目はようかせた黒味が光を返さずに煮凝りのように深海のように自然と暗く、そそり立つような口狭の器形、見込みには木の葉天目紛いの落葉が化石のように沁み付いている…茶筅で茶を練るには小さすぎると思って、他にも(偽)天目茶碗は既に所持しているし買うまでもないかとその時は見逃してしまったら、帰宅後、ようよう考えたらそれで日本酒でもやればさぞや…などといった嫌らしい欲望に、最早一生出会う事も無いという嘆きの壁の事もあって、無駄に苦しい後悔に毎日苛まれている始末である…

 数か月前の事…行きつけの近所の激マズ寿司に行く…入店早々、「今の時間帯は流しませんので」と、店員から通告。その時は夜の7時くらい…晩飯時だろう…この時間帯に寿司をコンベアに流さずに、一体何時流すつもりなのだ…しかし店員は小生と、作業服の男とその関係者の熟年女性、そしてタクシーの運転手の四人だけだから致し方ないとはいえ…仕方なくバイト店員に注文…小生、アメリカンロールなる創作寿司を依頼する…恥ずかしながら、アメリカンロール(カリフォルニア巻)は嫌いではない…むしろえげつなく陰湿に好んでいる…なぜなら、おいしいから…元来はアボガドや大葉など気の利いた具材を酢飯で巻いた上に海苔とサーモンを巻き、ゴマなんぞ振りかける、アメリカ西海岸の人が創作したものの逆輸入なのだろうが、この激マズ寿司では、アボガドではなく、言語道断にもキュウリを用いているのである…そこんところを指摘してやろうと思って、話のタネに頼んだのである…しかし、待てど暮らせど、来ない…二つ隣の作業服男はこれまた無遠慮に、一度に五種類ものネタを何度も矢継ぎ早に頼みまくる…ぎこちない、慣れていぬバイト店員二人、4人しか客がいないのにまったくこなし切れていない悪状況…いっそのことコンベア解禁にすれば、多少は、客からの直接的な注文攻撃からは逃れられるだろうに、最早時期を逸している…それでも、こうした、回転寿司における注文系の無作法客というのは、たとえコンベアに寿司が回っていたとしても、直接、店員に注文するのだろう…コンベアで回っているものよりも、直接注文後に握られた寿司のほうが新鮮だとでも思っているのだろうか…くだらない…こんな激マズ寿司屋で新鮮も糞もあるか。あまりにも貧相な貪欲と無知による愚の表明以外の何物でもないことに、自分では気づきもしないのだろう。気付け!だいたい、回転寿司屋で店員に直接注文するときは、せいぜい2種類を上限とするのが作法と云うものだろう…それをこの大食漢は全く…しかし来ない…アメリカンロールや天ぷら巻のような特殊ネタはカウンターではなく奥の調理場の女性が制作するはずだが、これまたただならぬしくじりを繰り返している模様で、こなし切れていない様子…だいたいこの店、来る度にバイトが変わっていて、一向に、「慣れる」ということを知らぬようだ…人生に対してどこまでも新鮮で生まれたばかりのような態度は結構だが、経営に関してはどうにかしてほしい。もう一度、店員に声を掛け、それの遅参状況を指摘すべきなのだろうが、しかし、二度と云えるものか…「アメリカンロールください」などと…まるで、下劣でパーティ漬けの筋肉馬鹿のセレブ白人どもに犯される、褌一丁で角ばった尻をさらす煮干しのような小日本男児、を思わせるこの寿司…二度と云えるものか…アメリカンロールなどと…アメリカンロールなどと!結局、それが出てくることもなく、その日は筆舌に尽くしがたい情けない気持ちで席を立った…行く度に、解消しようもなく新鮮な不快感を創出してくる。それが激マズ寿司である。

 どうでもよい話だが、日本ハムとソフトバンクの試合結果に「日ソ」と表示してあると、日ソ中立条約を思い出す…この国の定説では、大戦末期、ソ連が条約を一方的に破棄して満州になだれ込んだ、ソ連は最悪、ということになっているが、一方で、独ソ戦が激しかった頃、関東軍がソ連と満蒙国境付近に演習と称して数個師団集結させたため(いわゆる関東軍特別演習、関特演)、ソ連は極東にも兵力を分散せざるを得なかったためにドイツの快進撃を許した、という見方もある。ソ連にしてみれば、日ソ条約の内実を先に破壊したのは日本だという認識である。無論、独ソ不可侵条約を無視してソ連に侵攻したドイツと三国同盟を結ぶ日本のことをスターリンが条約ごときで信じていたはずはない。想定されうるあらゆる状況に対し少しでも自国に有利な大義名分を確保するための外交上の布石に過ぎぬ。

 耳たぶのない人間が苦手だ…耳と頭部の付け根が鋭角に切れ上がっており、耳たぶがほとんどない人間というのが結構いる。同じ人間ではないのだろう。耳たぶが無い人間は冷酷、という偏見から逃れられない。就中、耳たぶのない女性というのをよく目撃する…男はほとんど耳たぶがある…女性は三分の一くらいは耳たぶがない。あれはどういうことだ。耳たぶとは、耳と頭部の接着部分の下端よりも下に垂れている部位のことである。妻には耳たぶがあるからよかった。

 夢の中での経験のほうが、現実よりも過酷だ…だから、あまり夢を見ないし、なるべく見ないようにしている…夢を見ると、苦しくて、夜中、キリキリキリキリ歯ぎしりしているらしいので、朝起きると顎やらコメカミやらが痛く、首筋の痛みや頭痛がひどい…

 職において、別の事業所に行くために小生は車を運転し、その車に職場の人(上司とか、上司とか、上司とか…なぜ自分がこんな他人に服従しなければならないのか→金をもらうため、というのが冷たく突っ切って、吐き気を催す…とうに限界は越えた)が同乗する、という事態に陥る。ごく在り来たりな状況なれど、8年間一緒に居ても全く心開いたことなく共通の話題は気候以外に絶対的に皆無であり必要最低限のこと以外話した事がないため話題は一切なく、心が動揺、元より精神の状況が運転の状況に直結しやすい、運転には向いていないひ弱な心の小生である(免許取得以来13年間無事故)。仕事の事をきかれ、何もしていないことがばれ、周章狼狽、急に速度を落として左折するため車道中央までふくらんで曲りだしたバイクを轢きそうになり、赤信号の交差点に突っ込み、信号も何もない、皆がスピードを出している直線道路で無意味に停止してしまったり、行き慣れているはずの道を間違えてあらぬところでUターン、といった危険運転を繰り返す破目に…二度と話しかけられなかった…何とか生きて帰ってこれたものの、ぎりぎりである…いつだって、ぎりぎりである…

腹見せぬ蝉の不動や路上の死

フランス語で、「社会から疎まれた存在」のことを「アリエネ」と云う。

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