忍者ブログ
 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
[449][448][447][446][445][444][443][442][441][440][439]

歳末雑感

帰省前に殺気立って郷土の祭り寿司作製に没頭する家人が使い慣れぬ調理道具やら調味料の蓋やらをいちいち床に落とす小惨事の音が誠に気忙しく 浮足立って落ち着かない騒ぎを圧する、風力を適切に調整する余裕もないままに過剰に強めた換気扇の全滅音の最中…ぎっちり書いてすっきりした い欲求の対象である糞のような政治状況の分析にかまける時間もいちいち簒奪…酢飯を扇ぐ役目をきつく仰せつかっているものだから隙を見て荒れ た都の崩れた土塀に書き殴る粗末な落首然とした小文で粗末な溜飲を下げるしかない抑圧状況…何もかも完璧にうまく運ぶわけがない人生の諸事… いかばかりでも進展が見られたらば良しとせねばならぬだろう、とは偏に誰に頼まれたのでもない専ら内発的な己の創作の数々について目につく情 けないアラ…其れなりに未知の色々に挑戦した日々でもあったがその中の末期のハイライトとして小生2週間前に出刃包丁を購う、という壮挙に打 って出る始末…そういう貧しい土地柄故なのか人脈が徹底的に乏しい己自身の人間性に帰する言い逃れ出来ぬ孤立状況故なのか兎角近隣で入手出来 る魚介類が糞不味い、という日々の状況に堪え難くなって…其れに先立って健康上の理由から週2,3回はせねばならぬ魚料理を作製する上で毎度 毎度スーパーで買わざるを得ない切り身、という存在にも心底辟易し、そうした鬱屈が永に渡って積年如何ともし難く、矢張り自分の手さばきで魚 一匹捌かなければならぬと一念発起、そうすれば乾き切った切り身魚よりも鮮度はましであろうから鬱憤が溜まっていた魚への不満が解消するに違 いない…と、勢い込んで出刃包丁を一振り購ったのであった。生鮮品が安いが質が悪いのに悪びれる様子も無いとあるスーパーでまなこの濁ったア ジを一尾ほど試しに178円で買って帰る…ネットで予め三枚下ろしの手順を一通り眺めるが煩わしくなったので結局自分流に魚本体と直接対峙し ながら捌く、あるいは「解剖」する方針が定まる…鱗取りでぎゃりぎゃりすれば四方八方に飛び散り事後の掃除の面倒を思って初っ端から暗雲が垂 れるが此処が正念場とばかりに何とか人生初鱗取りを成就…よく分からぬままにまず頭を落とし、人で云えば首筋辺りから腹に向けて一太刀開いて 内臓を掻き出し、内壁を念入りに洗う…さて、たしか背骨に沿って腹か背から包丁を入れるのだろうと思いつつ何となく背に刃を当たると激しい違 和感…出刃包丁なのだから当然の事とはいえ此れは片刃であり、…何か物凄い切り難いという違和感にぞっとする…しかし頭や内臓を取る時に切れ 味は流石新品の鋼製で、普段使いのステンレス両刃三徳包丁と比べるまでも無い、恐ろしいくらいのずばっと行く切れ味で、油断すれば自分の小指 一本などあっという間に切断し兼ねないほどである…それがいざ本番、肉に刃を当てた途端、そのままスパッと行く感覚が急に途切れて、何とも切 れないのである…この時点で初めて気づいた片刃である真実から、ひょっとして此れは左利き用なのでは、という疑念が擡げたが其れを調べるには 既に手はギトギト、兎に角此の包丁で何とか捌くしかなく…その後は記憶真っ白、物凄くやり辛い持ち方を強いられながら無我夢中で三枚に下ろし たのであった。説明し難いが、片刃の、刃の面を下にして魚に当てると肉面と刃面の角度が平行に近くなって刃が肉に入り難い、という事なのだろ う…結局捌くのに40分ほど掛かったが目が濁って見た目には少々皺が寄ったようなアジであっても、自分で捌いて仕上がった刺身は肉がピンピン 鮮度抜群で満足の行く旨さであった。もう、乾き切った切り身の刺身盛り合わせなどには戻れないだろう…後日出刃包丁について調べると小生の包 丁はきちんと右利き用であり間違ってはいなかった。そして此の、出刃包丁の、例えば右利き用は現在の左利き用の方が使いやすいのでは、という 問題は古来から紛糾して尾を引いているようで…初心者にとっては現在の刃のつき方はやりにくい、という怨嗟の声と、現在の刃のつき方が正当で あり身の削ぎやすさ云々といった観点から断然此方がいいと云う玄人の叱咤がネット上で全く噛みあわない状況を呈しており…小生の違和感も取り 立てて珍しい事ではないと知って一安心した。馴れるに限るのだろう。来年はどしどし自分で魚を捌いて行きたい。水揚げからの経過日数が同じな ら切り身パック品よりも、丸ごと一匹買って自分で捌いたもののほうが鮮度がよくて気分もしゃっきりするからだ。鯛や平目などの三枚おろしにも 挑戦したい。

拍手[2回]

PR

この記事へのコメント

Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧できます
 

忍者ツールズプロフィールは終了しました

HN:
仄々斎不吉
性別:
非公開
自己紹介:
 数寄の天下を獲らんがため号するは、仄々斎不吉。

 三千家(裏千家・表千家・武者小路千家)及び諸家茶道流派に例外無き教条点前に豪を煮やす一方、近代数寄者(益田鈍翁、高橋掃庵等)以上に見立ての幅が広がった現代茶会に更なる侘びの新風を吹き込むべく研鑽を積む。

 利休の、無産有産といった階級をも併せ飲む侘びの骨頂に根ざしながら、そうはいってもありがちなブルジョア金満足だけは厳に慎みたい労農茶人。

 草木に臥してなお風雅を愛でる仲間であるために、茶の湯だけでなく、路上観察、テレビ跋渉、音楽及び納豆評論、 30人31脚批判もこなす趣味人にして愛陶家。 猫舌。


★コメントの投稿の仕方★

 ブログ本文の右下の「コメント」をクリックするとコメント入力画面になります。コメント欄に文章を打ち込んで送信ボタンをクリックしてください。

 お名前やメールアドレスなどの入力は必須ではありませんのでお気軽にどうぞ。  → → → 

09 2017/10 11
S M T W T F S
2 3 4 5 6
8 9 10 11 12 13 14
16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

ロック史最新記事

(10/15)

ブログ内検索

最新コメント

[07/04 Michaelbes]
[06/25 RichardCal]
[11/24 シーザー]

最新トラックバック

忍者アナライズ

Copyright ©  -- 仄々斎不吉 --  All Rights Reserved

Design by 好評ゼロ / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]