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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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アニメ夜話か…

思えば去年は、否応なく政治臭がしてその度毎に怒りが堪え切れないテレビ見たくなさに、見るべきものはアニメぐらいしか置いていない劣悪レンタルショップ蔦屋でアニメDVDばかり借りて来ては毎日視聴していたのであった…もう午後10時51分…時間がない…予期せぬ外出による歩き回りによる疲労もあって眠気と酔いが思索を麻痺の陶酔へと落とし込みつつ…馬鹿げた欠伸が止まらない…往年のアニメーションの名作を追体験…アルプスの少女ハイジ全巻、赤毛のアン全巻、あらいぐまラスカル、ルパン三世第一シリーズ全巻、第二シリーズ全巻(第二シリーズだけでDVD全26巻)第三シリーズ、未来少年コナン全巻、(犬の)ホームズ、妖怪人間べム、ファーストガンダム全巻…その他諸々のアニメーションで時を費やしたもので、それぞれの作品に対して大いに気炎を揚げたいところだが本日底上げして射抜かれたのはつい先ほど見たゼータガンダム…其の昔も、レンタルして見始めたものの途中で理解できずに投げ出した事があったが見たがる細君の存在もあって此の度改めて借りて視聴してみると速攻で心を射抜かれ、好き、となって気持ちが甘酸っぱい梅干しくらいに苦しく縮こまってぎゅんぎゅん動悸が冷めやらぬトキめいた気持ちに上気したのであった…欠伸が…オープニングもエンディングもテーマソングがまず秀逸で…80年代という…ペラッペラな軽薄シンセサイザー輻射がツルツルプラスチック丸っこさでポヨポヨ浮遊するパステルカラーは何処までも透明感溢れる甘さである…流行のアイドル歌謡やフュージョン風味付けが今となっては古格すら帯びて新鮮味がリアルに迫って…オープニングテーマで反復される、理解不能なほど前のめりにつんのめった急迫性はアイドル歌謡とパンクスが同根だった本質が誠実だった80年代の特有を顕在化しており(反復は「理解」しない…ドゥルーズ「差異と反復」)…新主人公カミーユという少年のぶっ飛んだ無軌道さを表して余りある…対してエンディングテーマのしっとりした情感の優しさが透明シロップの銀河に乗ってのびやかな女性歌謡にうっとり…特に80年代バブル風情を称賛するつもりはないし、AKIRAにしても此のゼータガンダムの登場人物らにしても彼らの突っ張り感から甘ったれた感じを受けるのは…資本の原理による労働状況の劣悪化と国際軍事情勢の緊迫化が嵩じるにつれ…従来まで有効だったある種の建前が、資本と武力と云う赤裸々な実力によって剥奪され資本と武力の論理=原理が剥き出しになった現在にあってはどうにも、80年代の彼らの突っ張り状況全体が甘ったれたものに思えてしまうと云う事があって…諸君(?)も、80年代にデラックスな青春を謳歌したらしき、金を使う遊びに長けた40代の上司のある種の傾向に見られるイケイケドンドン的な薄っぺらな勢い主義に直面する度に、苦悩と矛盾と蟠りの現実を経験せずに済んだための其の甘ったれた風情を嗅ぎ取っては辟易を禁じ得ない経験はあるのではなかろうか…とは言え続編とあってゼータガンダムの脚本はさすがに凝った作りとなっている…まだ一話と二話しか見ていないのでゼータと云う題名の由来は分からないが…ゼータと云えばゼータ関数…素数の配列を支配すると云う…

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