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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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政治問題演習

気付くと今年もあと一週間ほど…やり残した事が多すぎるし、人生的、肉体的危機が遂に鮮明化した年の瀬であった。ふとテレビで表現の不自由展其の後についてやっていて…右派の支離滅裂な論理に対してアーティストたちは、完全に及び腰の態で其れに対し正確に論破する気概が全く見られず表現の多義性などと云う逃げ口上でその場をしのごうとする惨めな体たらくだったのを見るにつけ、云いたい事はごまんとある訳だが…結局、幾重にも折り重なった誤りの塊である右派の論理を批判するために解きほぐす弁論をしていると結論を云えだの要領よくまとめろだのの野次に潰されて終わるのだから、確かに厳しい戦いなのだろう…あの場で起きた事の全容について微に入り細に渡って論述すべきなのだろうが、此処では右派の論理の一つを批判する。其の命題は、「今日の日本の平和があるのは戦争で命を投げうって死んだ日本人のおかげ」と云う理屈である。此の論理が正しいのは、日本が戦争に勝ち、戦後も主権を維持できた場合に限られる。一応、鬼畜米英と呼ばれて恐怖を煽られ、仮に負けてそんな鬼畜である米英に占領され日本が国家としての主権を奪われたのであれば男は皆殺しにされ女子供は奴隷にされると云う可能性がまことしやかな場合において、命がけで米英と戦って彼らによる無慈悲な侵略を退ける事に成功した暁に、日本が今日に至るまで国内の平和を樹立出来たのであれば、あの命題は正しい。しかし、日本は多大な戦死者を犠牲にしてさえも戦争では負けているのが現実である。負けた結果、日本は国家としての主権をGHQに奪われ、いうなれば其の生殺与奪の権をGHQに奪われている事になる。日本は主権を奪われGHQの命令に従わざるを得なかった以上、戦後の日本の礎を政治権力において築いたのは他ならぬGHQであって日本人ではない。日本は負けたため、政治の原理から云うとGHQからどんなにひどい目に遭わされても文句は云えない奴隷状態なのであり、しかしそうはならず、基本的人権が保障され外交や内政において平和が維持されたのは、ひとえにGHQの温情であり、憐みであり、理性のためである。GHQが、啓蒙思想を中核的信条とする英米によって運営されたからこそ、今日の日本の平和の基礎が築かれたのであり、仮にソ連に占領されていたら東ドイツの例で分かるように、人権や経済において豊かな平和を享受できなかったであろう。こうした反論をした場合、右派は次のような理屈で反駁する。連合軍は日本軍との戦いにおいて日本兵の命を惜しまぬガッツを思い知らされており、再度本土決戦と云う事になったら面倒だから、GHQの占領政策は紳士的になった、つまり、日本兵のガッツが今日の平和の礎を築いた、と云う理屈である。しかし、此の理屈は幻想に過ぎない。なぜなら、沖縄戦…何より核が…と、此処で、急激に体がだるくなり…体温を測ると、37.3℃であり…自分の平熱36.5℃に比べて明らかに発熱している…昨日訳あって病院に云った処、激しく咳き込む女性患者と遭遇したのが原因だろう…続きは明日に持ち越し。

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