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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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初雪は牡丹雪

窓が白く眩しくて開くと深々とした雪景色…空からは綿埃のような大きい牡丹雪が柔らかく降り積んで行く…夜は静かである。最早此の場で何事か世に問う文を草する気分は遠ざかり…せいぜい本番の言葉を発するための雨樋掃除のような役割でしかなく…苦吟する事三句。

枯糞や風雨も抜けてピンク色
明日葉や飯若返れ海苔の風
ファッショ台頭し国は仇なり人よ立て

体が…風邪になろうなろうとしてぎりぎりの攻防を凌いでいるのがよく分かる…風邪になりそうな瞬間、と云うのが此の頃よく分かるようになるほど神経の冴えが常習的に鍛錬されて来たから、すかさず葛根湯を一服して厚着にいそしむ…

豊洲問題…当初から何を莫迦な事をやっておるのかと怪訝に胸に閊えていたが…土壌が汚染された土地に生鮮市場を作らざるを得ないのは致し方ないとして、其の(見かけ上の)対策として土を数m除去して新たに汚染されていない土を入れるとして、設計段階で地下空間を設ける事が、新たに土を入れる手間も省けた上で更に設備保守上の利便性も高いとあっては当然正しい変更ではあると思われる…しかし何故か問題視されたのは、建屋敷地全面に盛り土するとしていた事が、ある段階から一部盛り土の代わりに地下室を設けた事になっており…此の問題視の内容は2種あるように思われ…

一つ目は、一部盛り土しなかった事によって汚染土壌対策が損なわれたとする認識、二つ目は、かような設計変更が社会的合意形成を怠って行われたとする認識である。一つ目は、科学的、あるいは工学的な見地からの批判であり、二つ目は政治的観点からの批判である。しかし、まず一つ目の批判は工学的に全く的を射ていない迷妄、誤謬に過ぎないと小生には思われ…此の工事の眼目は、汚染土壌と建屋の間に何かをかます事であり、其れが新しい土であろうと人工の地下室であろうと其の本質は何も変わらないからである。むしろ土を入れる方が、水の毛細管現象によってじわじわ汚染物質が地表にせり上がる可能性も考えられるから汚染対策としては中途半端で、それならば盛り土せずきちんと遮水施工された地下室を設ける方が汚染物質がせり上がるのを防げて、遥かに汚染対策にはなるではないか。従って、工学的には盛り土せず地下室にする事は何の問題もないのである。

しかし都知事選の政治的騒動の余波で単純に盛り土→地下空間への設計変更が嗅ぎ付けられると最早問題は政治的なものへと移行し、一つ目の批判の工学的認識の過ち、迷妄性を隠蔽し強化するようにして、二つ目の社会的合意形成への怠慢があげつらわれ、その結果工学的正当性が蹂躙され工学的問題解決の言明が政治の大声に掻き消されて退けられるから問題解決の糸口はますます混迷する次第である。元元工学的問題なのだから工学的責任者の発想と責任で設計変更しただけなのに、無闇に政治化する事で素人考えの工学的誤謬(一つ目の工学的認識の誤謬)の方に正当性を与えられてもう訳が分からなくなっている。問題とすべきは其の地下室がきちんと遮水施工されていなかったと云う、建屋としての決定的な不首尾なのであって…建屋の床下が、湧き出る地下水でじゃぶじゃぶになると云うのは建物としては重篤な欠陥であり、責められるべきは専ら建築物としての此の欠陥そのものであるべきではないのか。それなのに何故か問題の焦点は、其の地下空間に浸入して溜まった地下水から有害物質が出たとか出ないとかになっており、…そんな事は、地下室から排水して、二度と地下水が地下室に浸み入って来ないよう遮水施工すればよいだけで解決するだろうに…

どうも此の不安と疑念は、地下水そのものが汚染されている事に発しているように思われるが…そもそも地下水そのものから発癌性物質であるベンゼンやらなにやらを除去する対策などは当初から施しておらず、そもそもあそこの土地柄上幾らでも湧き出る地下水から汚染物質を除去する事はほぼ不可能なのだから計画当初から地下水の除染など眼目にないはずである。そもそも不可能なのだから。地中深くまで浸みこんだ微量の汚染物質をじゃぶじゃぶの地下水が拾うのだから、数mくらい土を入れ替えたくらいでは地下水のベンゼンを取り除く事は不可能である。ならば何m掘り返せば除去出来るのか、費用の事もあるので現実的ではないだろう…従って検査すれば幾らでも汚染物質が検出されるのは至極当然の事であり、その事は元の土地所有者の東京ガスも、東京都も承知のはずである。そこの地下水を汲み上げて野菜や魚を洗うのに使うと云うのなら地下水の汚染は大問題だがそんな事は絶対にする予定ではないのだから、地下水など幾ら汚染されていようが市場にとっては関係ない、まあせいぜい表層の土壌くらいは交換しておこうか、風評がうるさいし、というのが東京都と市場の工学的認識だったはずである。其れは小生も理性的な判断と考える。なぜなら先述のように地下水は直接的には市場で扱う品物に影響を与える事はないのであるから…豊洲の空気が、地下水から蒸発するベンゼンによって健康を脅かす程だと云うのなら別だが、解放空間によって幾らでも希釈されるのだからそんな事実はないであろう…従って、地下室の遮水施工を追加的に行えば、ベンゼン云々は市場の食品の安全性とは関係なくなって即移転できるものを…何をとちくるったか自らの首を絞めるようにわざわざ地下水の成分分析などしては公表するものだから、事態はますます風評被害の迷妄を深めるだけで悪化の一途である。豊洲の地下水から有害物質が基準値を超えて出るのは自明の事であり、検査すれば絶対に基準値を超えるのは明白であり、幾ら再検査しても再検査する度に有害物質は出てくるし、寧ろ出てこないデータを出せばそれこそ検査の信憑性が疑われる悪循環になろう…むしろ意味があるとすれば豊洲の建屋内外の空気と、豊洲で使う水道水の成分分析であり、こうしたデータを公表して安全性を訴えるべきであろうに…一体何がしたいのか、あれだけの建屋を無駄にしたいのか、全く訳が分からない、と思った次第。

事態が此処まで悪化したので政治的収拾は困難と見て…拙速だと市場関係者が風評被害の責任を東京都に被せるから、市場関係者をあえてじらして、移転延期を示唆する事で経済的にも苦しくさせた上で、我慢しきれなくなった市場関係者自らに、直ぐに移転させてくれと申し出させる、政治家小池の政治的作戦なのかもしれないが…いずれにしても地下水の検査結果など何の意味も無い事を東京都自身が科学的にきちんと説明する責任はあるだろう。地下水がいくら汚染されていようとも、市場が扱う食品の安全性には何ら問題ない事を科学的に説明するしかないであろう。

生活の党と山本太郎と仲間たちはいつのまにか自由党に変名していたのか…理性の価値を暴落させるファシストが台頭する新興ファシスト国際社会の中においてはむしろ、全体主義としては先進国、あるいは老舗の感のあるプチ軍国主義国家日本における野党共闘に前のめりな小沢氏…

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仄々斎不吉
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非公開
自己紹介:
 数寄の天下を獲らんがため号するは、仄々斎不吉。

 三千家(裏千家・表千家・武者小路千家)及び諸家茶道流派に例外無き教条点前に豪を煮やす一方、近代数寄者(益田鈍翁、高橋掃庵等)以上に見立ての幅が広がった現代茶会に更なる侘びの新風を吹き込むべく研鑽を積む。

 利休の、無産有産といった階級をも併せ飲む侘びの骨頂に根ざしながら、そうはいってもありがちなブルジョア金満足だけは厳に慎みたい労農茶人。

 草木に臥してなお風雅を愛でる仲間であるために、茶の湯だけでなく、路上観察、テレビ跋渉、音楽及び納豆評論、 30人31脚批判もこなす趣味人にして愛陶家。 猫舌。


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