世界中の音が聴こえて来る恐怖

宇多田の音楽の文明（滅亡）性について書こうと思っていたが宇多田が原因の聴覚過敏がひどくなって神経が蝕まれており其の余裕がない…前段は隣人の室外機の騒音…此れは数年前に問題が起こり、室外機にプラスチックの台が付属せず、プラスチック台と室外機を接続する金属部品がコンクリートブロックに直接乗っかっている事が原因だったから、すったもんだの挙句交渉して当方が金属部品とブロックの間に防振ゴムを設置する事で解決を見たが…其れから数年経って更に室外機やゴムが老化し、尚且つ冬季は室外機の回転が悪くなるだろうから（ベアリングの油の粘性が低温で高くなるから？）、更に騒音がひどくなり、此れは社会通念上耐え難いと云えるレベルであった。其処で、また小生から働きかけ、色々あった挙句、更なる防音対策を小生たちが施す事に成功し、見事にほぼ解決したと云う成功体験があった。しかし、其の過程で、室外機の音に過敏になってしまい…隣だけでなく、此れまで気にならなかった階下の室外機の音まで気になるようになり…其れは冷静に考えれば社会通念上問題となるレベルのデシベルではないにも関わらず、一旦気になりだすと意識の中で無暗に増幅され…しかも、どうも去年の年末引っ越してきて以来、すっとエアコンを運転し続けて一度も電源を切ったことが無く２４時間運転しっぱなしで外出する時も運転し続けている様子もうかがわれ、２４時間、地味だが決して終わらない微弱な重低音が、実際に聴こえているのか記憶が創作しているのか判然せずに間断なく意識に流入するので息が詰まりそうな圧迫感に始終襲われてともすれば気が動転しそうな発作の前兆に日々蝕まれて食欲も減退、呼吸も浅くなり、頭痛や耳への圧迫感にも苛まれ、大事な集中力もかなり削がれて課題にも支障を来たす危機が最早看過できないほど暴発寸前である…手をこまねいても仕方がないので、通常の防振ゴムで段ボールを挟んだ三層構造の特製防音シートをこしらえ、其れを室外機の足と床の間に設置するよう交渉する作戦を企図しているが…しかし賃貸アパートの住人と云うのはガチの他者、昨今の強盗事件も思い合わせればどんな暴力性を持った支配欲の塊の男が逼塞しているとも限らない…そんな社会の罠にうっかり顔を出したが最後、陰湿な脅迫的暴力の支配下に置かれてしまう最悪な事態もありうる…と思うと迂闊には訪問できない不安も先立ち…今週末は故あって家人が留守にしているので、其の交渉事を決行するといざ暴力沙汰があった時に警察などを呼んでもらう事が出来ないので見送り、特製防音シートの作製に一時間半費やしただけで、交渉は来週末に決行しようと思っているが、今度ばかりはうまくいく楽観性があまりなく、懊悩している…。今聴こえている重低音が床のコンクリート振動のせいならば特製防音シートが効くはずだが、窓を通した空気振動だと効果は期待できない…。其の階下の人、カーテン、窓を閉め切り洗濯物は干さず絶対に開けないタイプ（隣人もそう）、ひょっとしたら春になってよい気候になっても一年中窓を閉め切って２４時間エアコン稼働し続けるタイプである可能性が濃厚だから、此の重低音騒音が解決されないと一年中連続的に苛まれる事になる。そんな事を考えていたら世界中の音が無制限に自分の意識に聴こえてきそうな恐怖にも襲われ、息が詰まる。 次回は２月１９日です。