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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「nuggets vol.1/original artyfacts from the first psychedelic era(1965-1968)r2 75466」



風の無い厚曇り、梅雨のはざま、長閑な昼下がり…雨を吸ってずっしり涼しい気温が心地よく集中が壊れていく音もなく、蝶がまぐれのたまたまの浮き沈み、その下を、それぞれの関係性の猫三匹がサカリ声を人語のように妖しくなすり付け、子らのドッヂが塀にぶつかるゴム音が間断なくうるさく…雀はちゅんちゅら。目出度いばかりか恨めしいくらいの、生誕を起点とする還り日も近づくにつれて、真っ黒の柾目のような慟哭を、声を忍んで、目から黒い血が流れたらいっそせいせいするものを、開き切った目が見る物はそこらの、いつも目にする、ありふれた家具。ほうじ茶を啜り…日の傾きの遅れに豪を煮やしつつ夕方に向けて緩慢なる日差しの強まりも思い出でて、近所は、まだ、晩の支度に着手せぬまでの長閑が能然としている。(「能然」という言葉は多分ないと思う。小生の咄嗟の造語)気晴らしにワインと赤肉塊(ローストビーフ)でも買いに行くかとぼんやり思い、極私的な聖餐を妄想…しかし故あって別途飯を炊かねばならず、憂鬱もある。思い起こせば、それがしくじれば、あるいは強烈な他者の悪意の的になってしまったならばもろに自分の生命財産や大切なものを脅かす恐れが強大だが、しかしだからといってそれの解決のために小生自らが直接的に行動に打って出る事は出来ぬというか出る幕が無い、そうした社会的規定状況にあって、煩悶は徒に貧相なびくつきへと苦しく、小生を苦しめ、不甲斐無く、それをふと思い起こす度に、気持ちが陰惨になり、ぐったりと、如何なる祝いの隙をも抹消してくる暴力が目下、続くしかなくて、気まぐれ且つ明確な悪意目的を遂行しかねぬ他人の御目こぼし頼りというはなはだ心許ない危うさの中で、苦しい日が、最低でも一週間は続く目算だから、浮かばれない、自粛モードが氷河のように日常を少しずつ奈落へと攻め落とそうとする不安が…加えていわゆる誕生日も近いのだからなお一層、日頃の、浮ついた、地に足のつかぬ、ゴミへの漸近でしかない志ははや滅多打ち、何もかも台無しにされたような被害妄想に窒息寸前の妄想暴走…惨めどころじゃない苦しさが最近のトレンドとなっている。つい数か月前にインターネット上の仮想通貨ビットコインを扱っていたある会社が破産、というのがあったがそもそも仮想でない通貨などあるのだろうか…国家通貨だろうがビットコインだろうが、通貨というのはそれ自体仮想でしかない…通帳をまじまじ眺め、貯金=寿命と考えた場合、こんな吹けば飛ぶような、ゼロの多い少ない関係なく、素っ気なく印字された数字(=今はやりの「ポイント」へと還元されるだろう、近い将来…)に何の実態があるのか…世のシステムが全的に悪意で壊されるか全的にうっかり壊れるかしたら、「はいッ、残念でした~(笑)」といった軽い感じで、通貨=ポイントなんか、たちどころに霧散して取り返しつかぬ消失は免れないのだから…また、ぎゅっと苦しくなる。

権力に中心など無いだと、そんな、上から目線の御託は、余裕こいたプチブルどもの戯言だ、この期に及んでそんな小奇麗な歌合せに付き合ってられるか、あいつだろ、あいつが全ての元凶なんだ、と、急進、切迫する余裕の無い藪睨みの底辺が焦点を焦付かせんとするそのあいつを実力で排除した処で替わりのあいつがどんどん更新されてでてくる玉葱の皮むきだと…そんなら剥きまくってやれ、玉葱の皮を飽く事無く剥いて剥いて剥きまくってやれば何にも無い虚無が剥き出しになるだろう、その剥きだしの虚無を表沙汰にする事で安全安心が撹乱されるのが怖いから権力に中心は無いなどと正論に座して乙に風流ぶってんじゃないのかよ、こっちは余裕は無いんだ、だから、あいつが真に権力の中心かどうか、など、神学論争やってる暇は皆無、まずは目先のあいつに目を付けて皮を剥いてやれ、所詮人間のやる事、皮は無限じゃない、兎に角表にぶちまけてやれ、と、毒つきが止めどないのは本当は、近所の留守宅で鳴り止まぬ目覚まし時計のジリリリ連続音に苛まれているからであって…目覚まし時計をセットしたまま家を出て、蛻の殻の家屋で一つ、指定時間通りに目覚ましが鳴り捲り、しかしそれを止めてくれる家人が外出で居ないのだから目覚ましはいつまでもいつまでも鳴り続け…15分鳴り続けて一旦鳴り止んだ後、5分後にまた鳴り始めるという…何が何でも主人の目が覚めた、という確証を得たい目覚ましはその肝要な処をバチコンと苛立たしく叩き押されるまで、執拗に、律儀にジリリリリリリリ鳴り続け…休日だと言うのに…茶碗蒸しのような小生の脳みそに、バリも取ってないささくれ立ったフォークを突っ込んでぐちゃぐちゃに掻き回されているような耐え難いイラツキが激昂…早朝から深夜午前2時までひたすら続く、上の階の子のドタドタ音や、風の日にはこれまた鳴り止まぬ近所の風鈴音など、騒音での拷問は種が尽きないが目覚まし時計もまた、解決せず持続するだろう…近所と言っても、一体何処の家からなのか、絞りきれぬゆえに。(子のドタドタ音は、引っ越してくれたので一応の解決を見た)あいつの最近の所業…いよいよ以って年金破綻が目に見えたのもあって小出しの誠意で取り繕おうってか、激甘な見通しであの年金額予測…ひとまず景気浮揚の絶対目的として年金を人質にしておいて国民の綱紀粛正(資本への奴隷化)のだしに使うか、という見え透いた策略…加えて年金の運用における株式運用の比率をアップする法案も検討だと…生き馬の目を抜く株式市場で、とっぽいお役人が出し抜かれるのが目に見える。難局打開にはリスクを伴うのは理解するが、そのワリを食うのはやっぱり被支配者層であり、上層支配層ではない(ただ…年金運用の最大の投資先が現状、「日本国債」、であり、株式どころじゃない、最も×××(自己規制!))…さらには消費者金融の法定金利上限を上げる法案…此処までくると、国民への、裏表無き悪意としか思えない。沖縄返還に暗躍した若泉敬や鴎外の「堺事件」のような、失策や失政の責をとって自決するくらいの覚悟を前例で形で示してもらわない限り、政権の純然たる悪意が結実しているようにしか思えない。富の再分配による基本的人権の保障を目的とする社会契約的公の精神をかなぐり捨てた国家が資本の論理と結託した挙句、国家が国民を資本家と被支配者層へと分断し、国家=資本へと振舞うつもりならばそれは国民を棄民と見なす事であるからして、国民自身が国家の治安に気兼ねする必要も無くなる。最早…憂さ晴らしにこんなところで反吐している場合じゃない。

ナゲッツ四枚組の第一弾。ジャケットのアートワークがよい。ガレージパンクというものを掬い上げ先鋭化したバッグ フロム ザ グレイブ(以下、グレイブ)に比するとその純度は劣るが言わずと知れたガレージ集成の嚆矢である。とはいえ、ナゲッツでは、グレイブが先鋭化したガレージパンクの純度が低い分、より鳥瞰的なところから、如何にガレージへと急進的に先鋭化されたか、の、過程が大雑把に聞き取れる。ここでいうガレージパンクというのは、その語を知らなかった小生がかつてサイケデリアのフルサトとして想念していた、アメリカ文化の真髄に位置するあの獰猛性=荒みであるといえる。このアルバムに収録されたバンドを下記のように列挙しており、その横に○印がついているものがあるがそれは、小生が過去に「王道なきロック史」で取り上げたバンドであり、その主要概念であるサイケデリア=ガレージパンクを強く突き動かしてくれるバンドたちである。小生の精神の核を成していると言ってもいい。ナゲッツには、だから、ガレージへと濃縮される以前の原液の雑多ぶりが彷彿しており、ソフトサイケやガレージサイケ、フォークサイケやコーラスサイケやスイートサイケやポップサイケなど万華鏡有象無象である。みな、いとおしい。何もかも終わってしまって、今となっては、何もかもが懐かしい、という気持ちと、まさに今、この音楽が己の精神と生活を進行形で耕してくる、切迫して生きた当事者意識、との差異が擦り切れてなくなるような…グレイブを聞き込んでいた時期はナゲッツに物足りなさを感じていたものだが今となってはこの如何わしい多様性に立ち返ってこそ可能性が臭うのだろう。そして…ザ・シーズやエレクトリックプルーンズ、13フロアエレヴェーターといった小生の精神を形成した化け物に出くわすとやはりその度に度肝を抜かれる…精神の波形が黒死病の死者数のように鋭く他を排して屹立する制御の出来なさ…この3バンドが、ナゲッツに拾ってもらえなければ歴史の藻屑へと消え失せたかもしれないのだったらこのナゲッツの功績というのは文字通り計り知れない。あるいは、ナゲッツが無ければ、狂わされる人間が少しでも減ったのではないか、という慙愧の歯軋りが悲喜こもごもなのである。小生も、その、狂わされた一人だからだ。過去に何度も書いたが、人生への険悪の種、ザ・シーズのpushin' too hardに出くわすと今も頭がおかしくなりそうになる…これ以上の危険思想というのはあるのだろうか。○印以外にも、精神の基底を揺さぶってあまりある、不逞なるバンドは多い…ザ・キャスタウェイとか…異次元人の古典芸能としか思えない。 チョコレートウオッチバンド、ずっと探していたが入手できずにいたがこんな所にいたとは。これほどまでに土迫力とは思わなかった。ミュージックマシーンに匹敵する。黒人に武器を持たせてしまった白人の後悔とでもいおうか、音楽的な意味で。

すれ違う群衆の一人が、「芸能なんか、服従への慰めに過ぎんよ」「学術も芸能も宗教も政治も、所詮薄汚い隷属を、悟り、信仰、知への愛、真実、善、美、表現、崇高、荒み、福祉、公共、自由等々の意匠に言い換えて、飽きもせずとっかえひっかえ御色直し=編集している茶番だ」と唾棄する声が今、聞こえた。 その声に今は…反撃できない。侮辱の中で甘んじるしかない。反論、ではない。反論などいくらでも出来る。ねちねち反論に弄する時間はない。やるべきは反撃だ。来年から、反撃を開始します。今は、その来るべき時のための文献修行の真っ最中だから。ナッズが怒涛の煌めきでopen my eyesさせてくれたから。私の辞書には「=」(等号)という言葉は無い。絶叫と感嘆と宣言と命令だけ。結局ローストビーフでワインがぶ飲み。大の字に寝、腕と脚の付け根と膝と足首にまで酔いが回ってじんわり温かく麻痺する感覚が心地よい…。

the electric prunes ○
the standelles
the strangeloves
the knickerbockers
the vagrants
mouse
the blue project
the shadows of knight
the seeds ○
the barbarians
the remains ○
the magicians
the castaways
the thirteenth floor elevators ○
count five ○
the leaves
michael & the messengers
the cryan shames
the amboy dukes
blues magoos ○
chocolate watch band
the mojo men
the third rail
sagittarius
nazz
the premiers
the magic mushrooms

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