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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「daniel menche/screaming caress(1997)dfk23」 2010年7月11日 夏越祭

 
 政見放送で自らの政策を語る党首と、その傍らにいる手話の人との遠近法が非情に気になる。正確には隣ではなく、党首の斜め後ろに手話の人が居て、目立たないように小さく写るようにしているのだろうが、古典的SFの手法みたいで、手話の人が正真正銘の小人(こびと)に見えるではないか…
 クッソウ…何だかんだで…モーニング誌掲載の…「僕はビートルズ」の動向が気になるじゃないかァ…黙殺すべきだという意見は今でも変わらないが、それでもほぼ毎回読んでしまうので、これではれっきとした熱い読者ではないか…情けない…。
 テレヴィなぞをつらつら見るとも無く視聴していると、白シャツにループタイを装うナイス男性を見受けることがある…夏が来た…日本の夏、戦後の夏が…。映画「耳をすませば」を漫然と視聴、雫と天沢とのうれしはずかし裏声ジャムセッションに飛び入り参加した三人の老人のうちの一人、タンバリンやリコーダーなどのマルチプレーヤーの老人が、ちゃんと、ループタイを身につけているではないか…分かっておる、と合点しつつ、さらに見ると、翌日、西洋アンティーク系雑貨屋の老人の胸元に、またもやループタイが…。満足であるが、しかし、店内の、西洋アンティーク小物に対する精緻な書き込み陰影描写に比して、ループタイの描写がまったくおざなりであり、残念であった。ハヤオ・ミヤザキはループタイの何たるかが分かっていない証左である。ともあれ、耳をすませばは、原作の、柊あおい先生の漫画の方も結構面白い。雫の友達の赤毛のお下げの女の子は、男に恋したことで夢や幻想を失った、魅力なき赤毛のアンであり、将来の雫の隠喩であろうことは映画でも仄めかしていたが、原作では、天沢が雫に、幼い告白をするシーンで、天沢の顔が、告白にそぐわぬ、恐ろしくも蒼白にして壮絶な呈を示したのだった…これは、雫のファンタジーの死の宣告するものであった…このことを証明するかのように、雫は、その後、自分の物語に、ヒロインのお相手としての天沢らしき男を追加で登場させちゃったりして雫自身と思しき姫と一緒に冒険までさせる始末なのだ…最早、ファンタジー原石を磨く磨かないの問題ではない、ただの色恋沙汰に堕したのであった…。
 
 王道なきロック史低迷編。なんて読むのだろう、ダニエル・メンケでいいのだろうか。1997年、ドイツの電子脅迫音響作品である。とにかく最悪である。このアルバムは、卒業する先輩からもらったもの。収集道というのは、当然ながら収集家が数寄な物を集めるのであるが、物がある程度集まりだすと、ある時点から、物が物を呼ぶような感あり。茶碗なども最近は縁あって人から譲ってもらったりすることもあるし、有り難いものである…しかしこの音源は、聞くと、本当に胸糞悪くなる。無論、ファンキーモンキーベイベーだのミスチルだのを聞かされる拷問における苦しさとは別種の、どちらかというとほくそ笑みたくなる種類の胸糞悪さだが、一度聞いたら二度と聞きたくない代物であることは確かだ…最高だ…。
 まさに電子音の鬼畜である。まずしょっぱなから、地獄の門の容赦ない閉門に挟まれて二回目で断頭されるがごとく、物凄い音圧の閉門の電子音響が耳をつんざく…心の臓を容赦なく魂消らせる…そこからはもう、薄気味悪い静と動を過剰に織り交ぜながら、陰湿で脅迫的に、殺意や執念を増大加速させる、嫌がらせを目的にしているのだけがはっきりとした電子音像である。ここまで、ひたすらゴモゴモ、ドォーンドォーン、あるいは空襲爆撃の最中のようなヒュウヒュウドカンドカン電子音響で、人間の憎悪を剥きだした音響を、小生は知らない。荒み、キツめの芸能でないと、どうにも我慢ならない小生であっても、これは、限界に位置するかもしれない…、まだ灰野敬二や非常階段などの程度のノイズのほうが、受容しやすい。
 それはそうと、既に所持しているファッグズのアルバムを、所持しているのを忘れて、また、買ってしまった…、家に帰ったら、棚の隅に、同じのがあるではないか…同じ物を買ってしまう性向を、どうにかしたい…。

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