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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「非常階段/tapes(1994)arcd-069」



何だか本業の執筆の調子が低迷すると他の事も身に入らぬ始末…年の瀬の、やりっ放しな、もう終わってしまった気分の、自堕落な気分で…気が削がれて一字一句踏み出せなかったから帽子探しをせがむ細君に合わせてアーケードに連れて行く…恨みがましい、高圧の熱狂がないとどうしようもないのか、あるいは低迷の地べたを嘗め回すことで土の味が分かるようになるのか…会社の星見ても怒りの焔は消沈したまま…もう、勝手にやってろという捨て鉢な、しかし意見を構築へ導くご注進にも事欠く休みぼけの正直が黙って坐する…街を歩くと気の早いクリスマス気分…便乗した小生、何の手柄も無いのに己への贈物を画策、60年代ガレージ・パンク研究の基礎資料として、ガレージのコンピレーション・アルバムの嚆矢たるナゲッツのボックスセットその他を発注、今週中に納入完了したのであった…そんな満足が、低迷の原因か…しかしノイズ・ミュージックを清聴すればするほど自ずと、タギるものがある…キリスト教圏では4週間前くらいからそわそわ祝い出すようだからそんな事まで浸透してきたのか…非常階段…ノイズが、心地よい…ささくれ立って爛れた心にはふんわりしたタオルよりも紙やすりが心地いいように…そういえば、アナキズム/アクティヴィズム系の人の本の装丁で、表紙に紙やすりを貼る趣向があった…本屋の、両隣に置かれた他人の本をがさがさに傷つけんとする底意地…思想も嗜好も裏をかいて、単なる快楽としてうっとりノイズ、汚い絶叫、吠え、極私の嘆きに耳を澄ます…ぼんやりと、出来のよいノイズとあまりよろしくないノイズ、といった判別というか好みも生じてくる…ガレージ再聴からすっとんでノイズ研究に走りそうな予感…だって、ただただ気持よいのだから…雑音いっぱい魂にぶち込むといやったらしい雑念が消え、瞑想の域に、地べたで沈んで…とはいえ雑念は浮沈する浮世の性…込み入った事情は省くが、要するに、なんであいつは楽してんだ、みたいな陰口を言われていた、という内容を人伝てに聴く…同じ枠組みの労働を強いられている者どうしが、互いの仕事の軽重を監視し合い、計算高くねたみ合う有り様ほど救いがたい醜さはない…過去に何度かあったことでもあるし、あ、思い出した、ちょっと苦しいのでたとえで誤魔化すが要するに社会社で事を穏便にすますためにその不平者の靴を率先して舐めて赦しを乞う、ということもやった事があったのを苦苦しく思い出しもしたが、下下の人間の下劣がいかようにも、己の下劣を深化させるために天才的なひらめきや涙ぐましい努力の手練手管を行使しうるその可能性の深深とした闇を思えばこそ、その闇はむしろどうしようもない浅さとして顕現、互いに足を引っ張り合うのみで己が何故にかような状況にあるのか、己を取り巻く生産体制や社会歴史を相対化する能力が決定的に欠けているゆえのあまりに浅薄ないがみ合い嫉み合いに過ぎず…そうした馬鹿騒ぎも、もう、小生が己の本番として切羽詰ることも消え失せ…衰弱…ノイズと云うのはリズムもメロディも対位法もいったん放棄しているから、静謐だ。ノイズというのはロックの文脈においては専ら快楽のみに特化した音楽である。コンテンポラリーの側からいえばまた別の言いぐさがあるのだろうが…糞、フィギュアスケートのせいでタモリ倶楽部がないじゃないか…氷の上のお遊戯に、一体彼らはいつまで拍手を送り続けるのだろう…切実に、茶会やりたい。

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