ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「八世 竹本綱大夫/傾城恋飛脚~新口村~人間国宝シリーズ②(?)cocf-13836」 2010年5月22日 荒川忌
今週、60年代~70年代コンセプチュアル・アートの旗手として名を成した荒川修作氏が逝去されたようだった。ご冥福お祈り申し上げます。かねがね、来るべき美濃攻略のついでに、荒川氏の代表作の一つ、岐阜にある養老天命反転地を訪れたいと思っていたところであり、今年中には何とか訪れたい。
モーニング誌掲載の「僕はビートルズ」、連載開始直後、本ブログで出鼻を挫くべく酷評し、回を重ねた今となってもその結論は変わらず、何を面白おかしく物語ろうとも結局はビートルズ史観を補強する、強制なき状況下での率先したおべっかに過ぎぬとは思っているにしても、毎回、なんだかんだでその動向が気になり、読んでいる。現代のビートルズコピーバンドが、ビートルズが蔓延る以前の日本にタイムトリップしたら、というもしもシリーズなのだが、当時の日本で想定しうるビートルズ音楽への無理解を律儀に描いていた。予め、自分の世界観とは関係ないと自分で仕切りしている外部(御上)から承認されたものでないと受け入れられない日本庶民の赤裸々である。だからといって、件の史観の補強にはならぬとは云えぬだろうが、今後も注視する必要ありあり。ただ、遣唐使廃止以降の平安あわれ、バサラ、侘び、そして萌えといった、自ら創出し無理解と偏見と戦い価値を高めていった国風文化もありはした。いや、しかし、先の三つは時の権力者公認の嗜好であるから、数を恃みに本当に価値を闘い取ったのは萌えくらいかもしれない。
このところ毎週末、激マズ寿司屋に行っている。理由は自分でも分からない。自暴自棄というものなのだろうか。この先に何があるのか、必ず、何も無いのは分かってはいても、行ってしまう。そして必ず後悔→関係なくまた行く。何度通おうが不味いものは決定的に不味い。 それに加えて、閉店間際の激マズ回転寿司屋、という、危険を顧みぬ無謀に打って出たものだから、案の定、情けなくもひどい目にあった。一流の店は別として、多くの回転寿司屋の閉店時間間際というのは、もう引き際を考え始める姑息な時間であり、客も少ないとあって、ネタを多く流さなくなる。閉店時に、多くの、乾ききった寿司が廻っていたら、店員が食すのを除いて、廃棄処分即ち損害になるに違いないからだ。(幾らなんでも翌日に出すことはないだろうと信じる)
回転寿司屋では極力、店員に口頭で頼まず、廻っている皿を取る主義の小生にとっては、閉店間際の三流回転寿司屋というのは、歯噛みする思いの生き地獄である。一夜干しのようなハマチやかっぱ巻きなどの、時間をいっぱい使ってマズサを極めたごく数枚のネタが、疎らに廻っている…。それでもきっちり、回転皿のネタを食す小生は、店にとって、さながら、態のいい在庫処理係となっていた。
それくらいならまだいい。先週行ったところでは、入店早々、店員が開口一番、「お時間の都合で廻しませんので、どんどんご注文なさって下さいね!…」 オイッ!と内心激怒。俺は回転している寿司を食いに来たんだ、どこまで根が腐れば気が済むんだ!回転寿司屋が寿司を回転させないでどうする!席に座ると、確かに皿は廻っておらず、コンベアのみがからから廻っている。しょうがないから店員に注文するも、素早く出されたネタはまた確実に不味かった。小生以外に居る、作業服姿の客二人のみが、押しの強い獰猛なタイプらしく、やつぎばやに、馴れぬバイト職人に注文しまくるから、小生が注文できる隙はほとんどない。骨だらけのアナゴで歯茎を痛ませながら、早々に店を出る。
今週、また同じ激マズ店に、閉店間際に行くと、今度は店員が違うからなのだろうか、かような事は云われなかったが、問題なのは客が小生一人だったこと。乾ききった激マズネタがコンベアにびっしり廻っており、その在庫処理に忙しい小生の前で、手持ち無沙汰に、店員が小生からの注文をじっと待っている様子。他に何か仕事見つけてくれたらいいのに…。数分おきに「どんどん注文なさってくださいねー」と威勢よく云って来るのは有り難いが、決して注文しない無言の小生と店員との間に、変な緊張感が張り詰め、何だか疲れる。仕方が無いから注文し、食べると、確実に不味い。不毛である。
何も云いたくないので、今宵はしっとりと義太夫でも聴く。横綱白鵬、磐石なる優勝おめでとうございます。H2Aロケット打ち上げ成功おめでとうございます。宇宙ヨットの成功祈ります。
語り 八世 竹本綱大夫
三味線 竹沢弥七
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