[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
「スクリャービン リサイタル/ピアノ:ホロヴィッツ(1966~1972)cbs/sony32dc443」226
くさくさ感の度合いが日々窮迫を増し、土曜日の夜から既に猛烈にくさくさしている。本当は土曜日出勤して実験しなければならぬほどの、賃金仕事上の窮迫状況であるにも関わらず、珍しく運が味方したのか更なる事態悪化への呼び水なのかうまく休めている…目先の休息にがっつかぬ理由は無い。提出したデータをよく見たらば目的からかけ離れた結果であるにも関わらずあまりよく分かっていない管理者に「(推測に推測を重ねて更に運が良ければ)うまくいきます」と軽く豪語、休日出勤をうまいこと免れるが月曜日が最悪な事態になることは此れ必定。とはいえ天下国家にとってはまことにどうでもよい、一企業内の個別事象に過ぎぬからどうでもよいとはいえ、自分への無益な弾圧は免れぬから苦しい。
危険を冒す野獣は居ない。危険を冒すのは人間のみなのか。そういえば、雌に喰われる雄のカマキリは、どう考えればよいのか…
本物や老舗は違うのかもしれぬが、スーパーやコンビニの焼鳥やみたらし団子は、なにゆえ、タレを肉ないしは団子に浸けてから炭火あるいはガスで焼かないのだろうか…どう見ても、先に肉ないしは団子を焼いてから、言い訳がましく味付ましたといわんばかりに、タレを浸けてパッケージしているように思える…タレを浸けてから焼いた形跡がないではないか。先にタレをつけてから焼いた方が、食欲をそそる醤油の芳ばしさが生きてくるだろうに…焼いた後にタレをつけるから、肉や団子の旨味とタレの濃い味が寒々しくそっぽ向いているように感ずる。タレをつけてから焼けば、そこのところに一体感が生まれ、全てうまくいくというのに、なにゆえ、かような、嫌がらせのような調理方法に固執するのか。
なぜひとびとは隷属こそが自由であるかのように自身の隷属を求めて闘うのだろう スピノザ/G・ドゥルーズ
スクリャービン(1872~1915)の晩年のピアノ作品、エチュードとかソナタを70代のホロヴィッツがまことに切れ味鋭く弾いている…全く衰えをしらぬとばかりに、あるいはスクリャービンを弾くという時になっていきなり奇跡的に往年の指の動きが蘇ったかのように…スクリャービンといえば色光ピアノの発明というのがあって、打鍵に応じて光が放出される仕組みなどを試みた、20世紀初頭の、政治的にも芸能的にも革命の嵐が暴発する季節を生き抜いた芸能者の一人である。法悦の詩、という作品で有名だろう。神秘和音といったものの創発にも凝り、本人的には音楽による恍惚境への没入を志しているようであるが、小生には、音を聴く限り、至極現実的に聴こえる。音を聴いても何の情景も浮かばない、音しかない、あまりに音楽の現実に忠実な音楽である。こう書くと、作曲理論原理主義のようないわゆるコンテンポラリー音楽かと誤解されるかもしれぬが、たとえそうであっても一向に構わぬし実際スクリャービンは当時の最前衛の音楽の成果の一翼を担う存在でもあったが、いいたいのは、スクリャービンの音楽は一部のコンクールなどでのみ生息を承認されるがごとき絶滅危惧種音楽ではなく、たとえば那智の滝の後ろからスクリャービンの音楽が流れていても全くおかしくない現実性を帯びているということなのである。那智の滝の後ろでラジカセをセットして観光客相手にスクリャービンを流す、という意味ではなく、滝の後ろが自らスクリャービンの音楽を流すという意味である。ちなみに小生はあまり夢を見ない、見てもすぐ忘れる、その代わりなのか、白昼、眼前の物体を括目しながら、だいたい別の事を考えている。小生はスクリャービンを、相当好んでいる。何なのだろうか…ロマン派のある種大仰なしつこさや甘ったるさが無い、たとえばラフマニノフのような、人の記憶に残ってうっとりさせようとするあざとい叙情とは無縁に、甘くない甘さ、それこそ和三盆のような…いや、和三盆は結局甘いからたとえには相応しくないのであるが…かといってロシア/スラブ民族の苦み走った、松脂のような、それこそバルトークのような調べを凶暴にぶつけてくる訳でもなく…枯淡というわけでもなく…光に味がないように、でも透明感の無い現実でもあって、しかし徒に土着するでもなくシティ派技巧派でもなく、モーツァルトのようなとち狂ったアンファンテリブルでもない、人間の青年の音楽であって…不思議かつ、熱い。ドビュッシーらしくないドビュッシーというか…何を云っているのか。
タモリ倶楽部…ダイヤモンド☆ユカイの軽く程よい如何わしさが絵面的に優しくて、よい。…コンニャクについて、次、書く。最近、隠岐の島かどこかで深海魚が頻繁に打ち上げられているようだ…何かの異変の予兆か。南朝の人々の怨霊か…
この記事へのコメント