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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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「…」

つまらぬことを追記。下線部。
向かいの家、いつも小生が車庫入れするたびに窓際の介護用ベッドから痩せた手を伸ばしてカーテンを少し開けて厳しい監視の目を突き刺してきていた老婆が、ここ数か月前から気配を消している…しかるべき施設に入ったのか…歯切れ悪く悪状況はだらだらと、収束への道筋が決定的な見て見ぬふりとしくじりと踏ん張り処で逃げ出し踏み外す臆病と蒙昧と気遅れによって逸した今となっては迷い水さながらに苦しく彷徨うしかない動悸の日日はそれでもしぶとく続く…加えて、予め恐れていた内憂もまたついに勃発というか再発、のっぴきならぬ状況に、鬱屈とくさくさ感で汚れきった雑巾のようなざらついた溜息を長く大きく吐くし、しかし息が何だか苦しく、酸素が足りない錯覚もまた間断ない…目の前の解決能力の無さがずぼらに開陳、仕組みについての理解に時間を割く事への反射的嫌悪…保険とか…契約書とか、一文も読むに堪えない…気持ちが悪い…いぎたなく高騰するやつれた殺伐の低姿勢…旨い回転寿司屋があった…その回転寿司屋は、旨かったのだ…開店当初から、悪く云えばそつのないシステムを整えた今時な風情だがそれでも細かな工夫がたとえばネタが乾かぬよう一つ一つの、握り寿司が鎮座してかしこまる皿には透明樹脂の覆いを被せ、握る職人は皆、唾液等が掛らぬよう機能的な樹脂製マスクで顎から口にかけて鼠返しのように巧みに覆い、ネタも近隣の港から、価格に見合った選りすぐりの珍味や定番ものを取りそろえ、サイドメニューにも心配り、冷えた寿司ばかりで腹が冷えるだろう客を気遣うあったかいウドンのヴァラエティも富ませ…カウンター席に二席おきに小さな間仕切りを設けるなどのプライバシーへの配慮…金曜日の夜だった…ヅケや煮蛤など、ネタにひと手間かける下拵えを重視する江戸前は別として昨今ではたいていでは生魚の切り身を酢飯と一体させる握り寿司の形式ではなかなか新たな仕事を加えるのは難しかろうが十年前くらいから勃発したいわゆる炙り物、あの、ガスバーナーで上からネタを炙るという、雄山激怒の代物では案外素人にとっては工夫のしどころが多く各店で切磋琢磨しているようであるがこの寿司屋でも今や回転寿司屋の重鎮たる炙り物の日日の革新も怠らず、21世紀に入って日本人の食生活を激変させたといっても過言ではないアボガド使いも巧みである…ところが…金曜日の夜だった…先週は心の無余裕の荒みに任せて近所の韓国焼肉屋に飛び込み体育会系市井のファシストの座談を小耳に挟む内に心身を害したゆえに(肉は絶品)今週は寿司でも、という成り行きであって、いつもならこの時間帯は客が少ないはずが、その時はたまたまなのか混雑していた…店の前で一刻も待てない性分の小生は「出ようか」と見切りつけると細君が「少しくらい待っても」というから待つ…つぶさに店員の仕事ぶりを観察…うまく仕事が回っていない、客が去った後にも関わらず食い散らされた皿がそのまま幾棟もの聳えたち、片付けが間に合っていず、客をいつまでも待たせている状況…ようやく着席…うーん、回転しているネタが、以前に比べて、何だか少ないな…そして、かつて見た事のある悲惨な光景が、ここでも似たような形で繰り広げられていたのである…テーブル席にわんさか陣取って子らがコンベアの上に乗り出すように食い意地剥き出しに首を伸ばすいぎたないファミリーが、間髪いれずあちこちのファミリーが、職人に直接無茶苦茶な数を注文している…注文するならせいぜい一回につき二つくらいが風情ってものだろう、それを、一時に10以上も注文するなんてざら…馬鹿かこいつら、と憤怒がこみ上げる…カウンター席でも、老若男女が口頭もしくは書いて注文しまくる…その対応に手いっぱいの職人らはコンベアに寿司を流す暇がなくなり、コンベアに流れていないから食欲で殺気立った客は直接職人に注文しまくる、という、回転寿司屋の悪循環が起こっていた…そう、小生がかつて足しげく通っていたあの、いまは潰れて無い激マズ回転寿司屋…その末期症状が、この、比較的新しい、そこそこ旨い寿司屋でも発病していたのである…(この激マズ屋、潰れてから店舗がつけ麺屋になったが小生は気に入っていたもののその魚介系のさっぱりまろやかなスープがいまいち流行らなくて潰れ、昨日、博多系濃厚豚骨ラーメン屋になるという、荒みの転生が繰り広げられている)

 あああ、そうだったのか…最初から激マズ寿司なんてなかったんだ…初めは、店は、旨い寿司を素早く気持ちよく客に提供しようと、あの手この手で工夫して精進していたんだ…それが…大衆が、回転している寿司を食うという回転寿司屋での最低限の作法を我が物顔に侮辱し尽くした挙句、大衆の、食って食って食いまくり、注文して注文して注文しまくる無分別で節操のない、食欲と無神経、自分は安全な場所に居ながら立場の弱い他人をかけずり回らせて無自覚に悦に入る厚顔無恥によって、文字通り食い潰され、耐えきれなくなって店はだんだん激マズ寿司への下り坂をゆっくりと、そしてある瞬間から急激に転がり落ちていったんだ、劣悪な客の対応で仕事ぶりも荒んでいってそのうちネタも不味くなり気配りも衰え、そしてついに激マズ寿司になった店はついに傲慢な下劣客からも見放され(小生は見放さない)、食い潰され、店自体も経営的に潰されていったんだ…店側も悪いのかもしれない、回転寿司にも関わらず、「お気軽にご注文ください」と表示しているのだから…だからといって、回転寿司屋に入ったら郷に入らば郷に従え、まずは回転している寿司を食うべきではないか、それを、店の好意に卑しく付け入り回転しているのは一顧だにせず何様のつもりなのか店員への直接注文を嫌がらせのように大量に発注する悪魔の、人間の所業…小生「御勘定お願いします」と店員に告げて帰り際、二人の熟年男が来店、見たことあるな、と小生思っていると、息の上がった店員が「汁物のご注文はいかがでしょうか」と云い終えぬ内に、「酒や!」とがなり飛ばす…いきなり日本酒では寿司の旨味も分かるまい、そんな事に頓着するレベルではない荒んだ客層が常連…そして、別のファミリー客が、「おあいそっ」と店員に告げる…回転寿司の作法もわきまえぬ輩が江戸っ子気取りの粋自慢ですか…あきれ果てものも言えぬ…ああ、駄目なのか、この店も、客に食い潰されてしまうのか…この店は、しかし、ネタは、まだ、旨かった。しかし、そこそこ旨い、比較的新しいこの店でも、ついに、かような、荒んだ凋落の兆しの不吉が垣間見え、心底いたたまれぬ気持になったと同時に、明確なる怒りがやり場無く、己を徒につんざくのみで、まことにやり切れない、苦々しい家路であった…。身近なファシズム状況と国家論を書く予定だったが以上のような緊急事態だったゆえご容赦。兎に角切り立って、余裕の無い生活。少しずつ、生活を立て直さなければ…


綾も錦も君ありてこそ 和宮

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「…」

雨ざらしの春…移って、粗く寒気がまぶされた風が大きいが光は晴れて、しかし、居住する賃貸アパートのガスコンロに放置された鍋の底には四日前のカレーが、まるで腐った脳みそのようだ…心身の疲労困憊劇的に著しく手足の関節を挟んだ、痩せて細まりつつある筋肉が酷使された目刺の乾物のようにずたぼろで、神経は、休まらぬ動悸で疼きが序破急の青天井でどこまでも、多少の緩急つけながら限りがなく、臓器全部吐き出して早まりたい…何だか浮世の壁の落首をつぶさにみるとアナーキーな傾向がくっきりとあからさまだ…ジャンプ系の雑誌に連載中の本宮ひろし先生の男樹四代目では国家否定を明言する展開、ヤクザ稼業の莫大な遺産を引き継いだ四代目が40万の若者それぞれに金を与え、無言のデモ行進…統一された政治的主張ではなく各員がそれぞれのやりたいことをプラカードに掲げての…江頭2:50の名言集…「法律こそ最大の人権侵害だ」…表向きの反動保守の盤石なる台頭とは裏腹に、急進的性急的無政府傾向が針のように降り注いでいる…江頭「ハイリスク、ノーリターン」…いよいよもって他ならぬ小生も屑のボヤの如き体制内テロを敢行する事と相成り…無論、体制内テロとは、何かしら大きい物語に支えられたイデオロギーを本願する上等な行為とは見なされず、体制内では単なるしくじり、と見なされる事が成就の秘訣であり肝要…無計画無自覚ゆえに登り詰める事が可能な、生産体制/政治体制にとって決定的かつ致命的な瞬間、その瞬間ないし一事を無残に台無しに帰する…とはいえ体制内テロとは自爆テロと同義であり、己の安全を犠牲にしなければ成就不可能…所詮一瞬のボヤに過ぎずその後すかさず徹底的に叩かれながら火消しされるに過ぎぬ、結果として大した損害にはならぬかもしれない…社会社内の行く先々で胸ぐら掴まれて体をがくがく揺さぶられ、連日の、難詰者に独り包囲されての取り調べ…かような表現の五分の一程度が実際になり、小さい有限の枠組み内でしか現実的ではない理屈に責められたところで狂人のたわ言に過ぎぬと他の理屈では分かっていながら、直接的な攻撃をまるで現実のように体制からやられるとそれでも疲弊と動悸による小生の消耗は激甚であり、朝5時起きで10時過ぎまで攻撃にさらされ、…さすがに日日の動悸が苦しいので体制内テロリストとしての自我というのを立派に定立(キャラクタライズ)してそれに縋ろうとするも、覚悟などというものは己が安全安心したいがための心の小手先操作に過ぎず、ばかばかしいこと限りない…もう、どうとでもなるだろう…生産体制とは、それに所属する集団が集団内組織によって物資の変成を換金もしくは食材化する仕組みであり、要するに分業であり、それがぶち壊されたら現状ではその集団の生がたちどころに維持できなくなるのでぶち壊した張本人を集団がこぞって攻撃するのは当然である。しかし小生は分業制を自明とは思わぬ。分業制の次代の姿として、アナキズム工芸論、もしくはアナルコクラフトアーティヴィズム、無政府共産ならぬ無政府自産、を小生が樹立する予定であるが(これくらいのこと、19世紀に誰かが言っているとも思われるが…空想的社会主義の復権?)、それは稿を改めたい。メモ。分業=体育会系集団統制工業による美と人間の奴隷化、自産=美の勃発点在としての生産の勃発点在化、統制の駆逐、人間の復権…吉本隆明詩集…「絶望から苛酷へ」…詩の題名であるが、その題名以降の詩の本文はどうでもよい…今はもう、専ら、題目を唱えるように、この題目を心中、唱えている…「絶望から苛酷へ絶望から苛酷へ絶望から苛酷へ…」殺せるものなら殺してみろよ…何にも手につかない、課題山積、不動で、荒れている。何も手についていない、ということが、これらの駄文となって顕現している。この国の草の根のファシスト状況も嫌でも散見され、先週の丸刈りアイドルと、焼き肉屋で隣席となったファシスト教師らの言動への憤怒の詳細までこれから書き進める気概も潰える…一言…ヒトラー、ムッソリーニ、ヒロヒト…彼ら独裁者はファシストではない…ファシストとは大衆のみが有する属性である。ファシズム社会でファシストではない有り様が許されるのは独裁者(=大衆の奴隷)のみである、なぜならばファシズムでは反ファシズムが許されぬのだから(ヒロヒト=独裁者、とするのは雑すぎるだろう、日本型無責任の体系…)…ただ分かりやすい場所にあるから何となく足を向けてしまう御粗末骨董&レゲエ、水煙草、タトゥーショップで、すんのりと侘びた佇まいの錫の茶器と、生け花で花器の底で花を支えるらしき亀の鋳物を連れて帰る…眼前にこれらを並べて独酌していると、妻「何してるの?」小生「歓迎会…」妻「こんなに寂しい人、見た事ない…」苦しみに気が付くと息を止めていたこともあるが、生きる。

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「20代という幼児への虐待」

ああ、巨万の富と暇があれば、萩焼の屋根瓦を葺いた平屋の家を普請したい…鬼萩、休雪白、萩井戸の、雨が降るたびに七変化する屋根瓦…あ、春。一雨ごとに寒さ和らぐ如月の入り、束の間の小春日和に薄着を楽しみながら、思えば早くも過ぎ去ってしまった先週、伯耆大山が麓にて決起仕った厳冬茶会の、望むがまま望む以上の雪降りの中での強行荒み茶会第二回を沸沸総じて、懐かしさ思い余って惨めにも今週末またもや、今週こそが先週の茶会の決日だと韜晦を無理強いする我儘の老いさらばえた惨めが呆けていそいそと茶の湯の支度を繰り返しかねない金曜日の心の落ち目はいかばかりか…無論夢想の中においてではあるが…さりとて今週は致し方なく上の空でいつもにもまして取るもの手につかず、月曜日、大雪の朝、車で下り坂、遠目にも慎重に、前方に停車するのあり、その前にはバイクと女性が転倒しており、小生、急を避けてゆっくりブレーキしたつもりが、効かず、凍結した下り坂をツツーと、ぞっとして、このままでは前方の車に衝突、あわやハンドルをおもむろに左に切って歩道の縁石を乗り上げ、前方の車の隣にて辛くも停車、衝突を免れたのであった…追突事故は免れたがタイヤが破損、交換修理工賃がびしりとのしかかってきた…ふらっと不注意でバックで道に出る時に横から来た軽トラックがスピード落とさずあわや衝突の、暗い山間部、といった、浮ついた危機一髪もあって、ふわふわしながらか細い命を繋げてこれた一週間であった。蛇神様のおかげか…内憂外患いうよりも専ら己が播種してきた事どもが一斉に己に刃を向けてくる…明日月曜日には、いよいよ、小生の、理論家というよりも実践家としての業が試される…社会社での体制内テロが結実するか否かがはっきりする日を前にして、動悸が心臓を嗚咽しそうなほど無闇に苦しい…なぜならばその結果による報いは全て己に帰ってくるのがテロリストの末路故に…予めその事を何度も確認していればよかったものを根回しにげんなり困憊して怠惰が勝り確認を怠ったがゆえにそれがうまくいく保証はよく分からずうまくいかなかった場合のダメージは一人の人間が背負えるレベルではないインダストリアルに巨大巨額な規模となるだろう…そのことを知っているのは小生ただ一人という杜撰な管理の甘さが他ならぬ小生と社会社の陥穽となって共倒れ必至…もう、この時の流れを止めることは出来ない以上、賽は投げられた…持ち前の不発力に期待するも…覚悟は…そんなものは、無い…いつでも現場で慌てぬいてやる所存…心頭滅却して火は無茶苦茶熱し…そして、更なる懸案、にっちもさっちもいかなくなっている、第一回荒み茶会で使った砂利25㎏の撤去問題も先送りできぬ窮迫であり、地球に返すべく、街を彷徨う…元々地球にあった砂利を地球に返すだけの何の罪も無い行為なのに、街というのは全く、突飛な個人の贈り物を許容する余裕など無く、いつでもどこでも他人の眼が光っていて、不審な動きがやりづらい…砂利を乗せて半日ほど思い当たる、しかし手短に済ませたいから身近な処を彷徨った挙句身近だからおいそれと砂利を投棄できる場所もなく無意味に時間ばかりが過ぎて不毛な無駄足が苛立ちを募らせる切羽詰った夫妻…海にも山にも監視の目が…結局、疲労困憊の焦燥極限の判断浮足立ちの中、民家密集する川沿いに停車、川に捨てると音が出るのを恐れて、何となく無人のような、戦後バラックから少し発展した平屋の市営住宅の玄関先の、草が少し生えた狭いところに夜陰に紛れて砂利を放棄したのであった…証拠隠滅、川に捨てればよかったものを…無駄な罪悪感に苛まれる抑圧された土曜日の夜の最悪…その最悪加減は、他人の言を信じて試してみた広島市内での喫茶店での、結果不味過ぎる珈琲による体調不良にもよった…去年の夏、山口市のとある喫茶店でも全く同じ経験をしたのであった…団塊/熟年世代の男がマスターの、店内に古伊万里などの骨董が節操なく飾られた、ウッディではあるものの古格というよりも不潔な感じに脂ぎって埃っぽい、換気が弱く空気が苦しい類の喫茶店で、腐ったダシ汁のような珈琲を出されたのであった…くそ不味いのでミルクで薄まらんかと小手先の対処するにミルクの脂が、その珈琲が何故か発する脂臭をむわっと際立たせ切実なる嘔吐を催す…不味い時は決定的に不味い場合もありうる、という絶望の苛酷な底辺が存在するというのは激マズ回転寿司と同格に珈琲喫茶が芸能になりうる資格があるとは思うが…客層も大概悪く、マスターと同世代の熟年男女らが大声で同窓会の相談しているから落ち着くことは許されない蟄居空間…テーブルのど真ん中に内閣総理大臣大平正芳の色紙「一言重 百金軽」(田中角栄への嫌味か)と、金鱗の鯉の自在置物、というのが狂いそうで笑えたが喫茶には頗る邪魔…恋愛禁止令という企業内私法が敷かれたアイドルグループの一人が、週刊誌にお泊りデートをすっぱ抜かれた事から、率先して、と自ら称して丸刈り謝罪を動画サイトで公開する…泣きながら謝罪の言葉を嗚咽する、手ずからの荒い仕上げの丸坊主姿の20代女子…愛玩される体制マゾヒスト兼草の根のファシスト…(前置きが長すぎたので、続く…)

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全部消えた

さっきまで書いていた文章が全部消えた。そういうことなのだろう。まったくやる気をなくした。今週来週は休載。

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「cassiber/man or monkey(1982)rercd2



新年ももう汚れた。老いた生クリームみたいな己の顔…気持ち悪い…痩せず、肥えながら疲弊する老醜…駄目だ、とてもじゃないが書けない。今週から賃金仕事初めの予定が、天佑、月曜日に病を得て…もう、今年の幸運を、1月の初旬に全て消耗した感じでむしろぞっとする…感染性胃腸炎という診断…月曜日の夜明け前…あの、何というのか、断面が菱形した木馬の形の、そこの鋭角に跨らせる拷問危惧…そんなものが肺と胃の間にクッとせり上げられる瞬間があって眠りながら、ぞくぞくしながら起床すれば六曲一双の洛中洛外図屏風の大半を覆った金雲のようなムカつきが嘔吐を志向、普段、目先の餌であればいぎたなく何でも安く喰い付く、じめついた、貧相な卑屈を執念強く生きながらえさせる虎視にも関わらず物理的風一つひかない境遇に、風さえあたえてくださらぬ惨めに甘んじていたところへ本当の病との邂逅、文字通りめくるめく幸運、しかし、どうしようもなく未来の、悪化するしかない不運への兆しにしか思えず、それでも、兎に角、あながちフィクションではないがもうそんな区別曖昧なまま、すかさずつけいるだけつけいって一週間引き篭もった。ノロじゃないから比較的軽症にも関わらず…来週を思えばぞっとする。読書三昧昼寝三昧で、いつも疲労と眠気と読書不足不満の暗雲が視界を掠めるのに事ここに至っては、いざ意識がクリアになってみると、こんなクリアで健康的なツヤツヤした意識が、大した事出来ぬ不甲斐無い自分にはもったいなさ過ぎて逆に何も出来ない。無駄にクリアであった。病院のベッドでの点滴…「病人」として「収容」されるヨロコビを抱きしめながら…堕落は底なしの私生活…数日前までは、酒を体が受け付けない、という、二日酔い以外ではまことに稀有な体験を得て、それでも、専ら己のために、少しは飲めるようにならないとな、と、ひとりごち、少しずつ無理して嚥下させていたところこの頃ではすっかり元通りに…休肝日を決して設けない無自覚ゆえに知らぬところで体が少しずつ蝕まれ、他愛ない菌にしてやられたのかもしれない。数年ぶりに休肝日となったがそれも過去の御話。こんな泥亀の愚痴のような事しか書けなくなる、否、思えなくなる底辺を徘徊。なんだかどこにでも底辺が遍在する気がする…如何なる階級も底辺なのか…もういいだろう。

カシ―バー。このバンドの文脈を知りたい方は幾らでも他のネット情報その他で調べていただければよいでしょう。クリス・カトラーとかハイナー・ゲッペルズとか。オシャレノイズとオシャレインプロ。楽器数がラグジュアリーである。ノイズ・ミュージックの起源…20世紀初めのダダや未来派(イタリア未来派の一人ルイジ・ルッソロの「ノイズ宣言」が1913年3月11日)ではなく、19世紀半ばのウィーンでの、パン屋や肉屋の横暴やインチキ、ひいてはオーストリア=ハンガリー二重帝国に対する民衆の抗議活動として鍋や薬缶を夜な夜な出鱈目に叩き鳴らし叫ぶ、ブルジョア階級からは地獄の音楽だとして最終的には鎮圧された「シャリヴァリ」であると(平井玄「破壊的音楽」より)。ベートーベンの交響楽がブルジョアホール(市民会館)で演奏されリストの演奏会では長蛇の列、後期ロマン派が一世風靡した音楽の都ウィーンの底辺ではノイズが勃発していた。幕末のええじゃないかを想起させる。ノイズは、やむにやまれぬ乱としての、不穏な、不逞の、抗議の、抵抗の音楽だったのである。今、日曜で明日が月曜。意味が分からない。どういうことなのか…なんなのか…おかしい…まったく解せぬ…どういうこと?あれ、あの言葉を咄嗟に忘れた、なんていったっけ、あの、あれ、意味のニュアンスは覚えていたのに、忘れたことを思い出した衝撃で、その、微かなヒントである意味のニュアンスも吹っ飛んで忘れた、なんだっけ、気持ち悪い…広辞苑を「あ」から読み返さないといけないのかこれから…

christoph anders:vocal,korg-synthesiser,e-guitar,tennor-sax,prepared cassettes,metal sheets,violin
chris cutler:drums,noise,objects,whistle
heiner goebbels:piano,ppg-synthesiser,organ,chinese violin,e-guitar,acoustic guitar,e-bass
alfred harth:tennor and alto saxes,trumpet,trombone,clarinet,bassclarinet,cello
peter prochir:drums

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しょうがつづかれ

いったいどういうことなのか、なぜこういうことになるのか、ぽっかりしたふもうがいぎたなくひらいて、それでもいまだにひきしぼられる、あんなにあったやすみがもう…なにがなんだかほうしんじょうたいでなにもてにつかない…とはいえそこそこじゅうじつしたひととき…やらなければならぬことさんせき…とりあえず、平井玄「破壊的音楽」(インパクト出版)をよむ…こんかいもしつこく休載。やらないといけないことのメモランダム。かきのじゅんばんはゆうせんじゅんいではありませぬ。

信楽焼紀行~アナキズム工芸論~ の執筆
荒み茶会記 第1回~荒みの世のはじまり~ の執筆
荒み茶会記 第2回(予定)の構想
北野大茶会再興への建白書執筆と送付~「織部妄魂」を掲げて~漫画「へうげもの」の来るべき最終回を記念すべく、講談社編集部宛
王道なきロック史~悪趣味の系譜~
王道なきロック史~ハードロック編~
ベランダの砂利25㎏撤去問題←結局年を越してまだある砂利。洗濯しづらい。
住居問題
「家」「家族」「賃仕事」三位一体進退問題
木彫(と漆)修行
秘密文書執筆

あまり手抜きも幸先が悪いので、テーマの一つである「悪趣味の系譜」の扁額に掲げるべきを引いて。出典も、字句の正確も確認できていないうろ覚えにもかかわらず…

「革命政党は生活を、芸術は趣味を攻撃しなければならない」(ウラジーミル・マヤコフスキー)

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尻切れトンボ

殺したいほどの憎悪や憐れみといった嫌な感情も時に漱がれて…しかし忘れたわけでもなく悪性のシコリのように残って…至って目出度くもなし。夢だけは相変わらず現実よりも過酷で、できれば眠りたくない。

面影を袈裟がけにする春の宵

ずたぼろの雀御手玉脳腫瘍猿の腰掛また逢う日まで

酒のみ過ぎて血は出るのかな宮史朗

しくじりはもとにもどらぬきぼりかないらだちあまるうでのさつばつ

とらふぐをヌンチャクにせん死出の昭一小沢の心

こたびもずるずる休載。来年もいいことはない。しかも、重篤な決断を迫られるきわどい年になること必定。自分で楽しいことを作るしかない。とりあえずめでたいことをひかえた御方の船出の飛翔にふさわしい品をこしらえてもらうようすかさず発注、きちりと納品終了。発送時期を思案中。何が起こるか分からない。先の事はまったく分からない。兎に角前倒しで楽しいことをしなければ、明日は我が身だ。その、めでたい日に参上できるかどうか暗中模索。ビール、ウイスキー、ワイン飲み過ぎた。くっそ、今年最重要の茶会に使った、ベランダに保管中の砂利25㎏を今年中に何とか処分したい。どこに捨てようか、否、どこに戻そうか。知っている山道には不法投棄の防犯カメラが設置してあるし、当てがないが、明日中には何とかしなければ。どこにいけばいいんだ。しくじってうっかりお助けした器も山か海に返したい…なんだかぎりぎりまで忙しい。よいお年を。指図は受けないよ。そうそう、いくつか、60年代ガレージ・パンクのコンピの納入したが、Back From the Graveが秀逸です。否応なく魂たぎります。ガレージの見事な抽出。ナゲッツは、ふところの広い収録だがその余裕が今となっては権威的で退屈…デジタルリマスターという奴は音の性(せい)を殺しているとしか思えない。少しくらい聴こえづらいほうがいい。モノラルよりはステレオかもしれないがデジタルよりはアナログ。どうしようもなくギスギスしながら作曲しなければならないのかグリー。出鱈目に、自分自身の決まりを守ること。家で野放図にのみすぎて、信楽の蹲(檜垣紋)から溢れかえるほどの棒状の尿を激しく出す。口内炎治癒を期待してビタミン剤服用中だから不透明な黄色。

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おいとまのひととき

ぽかんと、いまだに訳が分からず、日の本の大半の世の中は明日は休みだというのに明日は社会社へ出社、明日含めて年末年始の休みまであと4日もあるというのがこらえ難く苦しいのもどうでもよく息がし難く、大声で何度もずっと叫びたくなるがハイスタンダード…メロコア…我慢しがたい音楽性…だから言わんこっちゃない福祉音楽へ飛びつく被災餌…しかし音楽しかできないとでもいうのか…ライフラインなくとも電気なくとも音は出せる騒音…この辺の事はまたいつかきっちりやりたいが…兎も角22日、大阪四天王寺の太子会に馳せ参ずる抜け目なさ…小雨降る中、野性味あふれた柊の葉が鳳凰のように羽を広げた獰猛な朝日焼の小ぶりな旅茶碗…今週は休載…

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「incapacitants/new movements in cmpd(1996)arcd-092」



 岡部 喜代子
 横田 尤孝
 白木 勇
 大谷 剛彦

 以上、四名、此度の衆議院選挙と合わせて実施される最高裁判所裁判官の国民審査で小生が即刻やめさせるべきとして×印をつけた裁判官(判事?)である。情報源幾つかあるだろうがやはり各家庭に届けられる選挙公報を読んで決めるのが筋だろうと思い、小生にとっては衆院選より肝心である国民審査に臨んで、きっちり読もうとするも、司法家の文章と云うのは事件の機微に分け入るためなのか帰結が分かりづらい…各裁判官の判決事例を読む…決め手は、地方公務員の一種たる学校の教師に日の丸への尊崇と君が代斉唱を義務付ける業務規定が、上位の法である憲法十九条(思想、良心の自由)に反しないか否かの裁判で、憲法と矛盾せずとの判決を下した裁判官である。法学上の解釈の分かれは承知しているが小生は基本的人権の天賦説を擁護する立場である。憲法の根幹にして基盤をなす基本的人権は法によって保証されるものではなく犯すべからざる尊厳であって、法によって明文化されているのだから法改正すればなくせる類のものではない…義務によって補完される必然の無い、無償の権利である…公務員だから国家の公僕だから君が代斉唱しろ、それが嫌なら公務員やめればいい、という論調は、日本国民だから君が代斉唱しろ、それが嫌なら日本人をやめろ、非国民がっ、という極め付けに雪崩れ込むのはいつでもたやすいことであるし、同義の事を云っているのである…安倍、石原、橋本…言語道断である。いつの時代にもいるが口だけで煽り立てて自分では何もせぬ連中…徳富蘇峰か…国民の生命財産の保護を目的とした国家が(本当はそれも嘘っぱちだが…)国益、国防を具に国民に犠牲を要求する…そうした矛盾が、きれい事ではすまぬ国際情勢だというならば…徴兵制も構わぬ…ただし、有事の際にはまず一般国民を招集する前に、天皇家全員、国会議員およびその親族、行政省庁の管理職およびその親族の全ての親族、警察、司法関係全員とその親族が一兵卒として二等兵として戦争の最前線に立つ、老若男女関係なく、そして有事の戦術的指揮系統を任されるであろう自衛隊およびその親族は即刻全員自殺するか、石打の刑に処されるという法律を成立させるならば、徴兵制も構わぬ、ただし小生は命かけて忌避する。日本国家、国土、文化文物全て滅びてもよい、この国の累々たる文化や言語は小生一人で立派に暴発させてやる、それくらいの気概で日々、怠惰に、精進している…自民大勝の悪夢が、明日、正夢になるのか…とりあえず、古本屋で、「安心のファシズム-支配されたがる人びと-」という岩波新書を購入。あと、メキシコ革命の本と、世界の名著「ブルクハルト」「ヴォルテール、ディドロ、ダランベール」(←フランス革命の思想的背景の研究のため…今更)。さらに、辺見京子の句集「黒薩摩」。インパクトあり過ぎの題、手に取らざるを得ない…ななめ読みでも濃厚かつ静かで熱い句が多いが、じっくり鑑賞したい。

 先週の非常階段は耳に心地よい、重低音の建造物破砕系のスクラップジャンクノイズであったが、インキャパシタンツのこのアルバムは物理的に器官としての耳を痛ませる、金属とガラスの尖端が過度に嫌な感じに擦れ合う、痛い超高音の電流を接続してくる…目は覚める事請け合い…埋没する絶叫も無意味に電化されて、内面の無い、ただ騒がしいだけの叫びの化す…ちょっと慣れてきた…高速の風切り音…電子の光速…細かすぎて平坦…暮れになると訃報が多い…小沢昭一監修の日本の放浪芸のビデオを昔大学で見た事あり…欄干の無い橋を一人渡る、仕事道具をつめた木箱を背負う菅笠姿の放浪芸人の遠隔ショットの荒涼としながら暖かいフィルムの味わいが忘れられない…何とか自分で入手せねば。軽率、という言葉が気になる。

ままならぬ事のみ盛ん年の暮れ

来るべき「荒み」雑誌創刊にむけての荒み事例の収集というテーマもあったが、ほとんど下劣紙一重の事例を見つけた。尼崎事件で拘留中に自殺した首謀者格の女性の正面写真並みに飯が不味くなること必至⇒ 「ブ活」

t.mikawa
f.kosakai

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「非常階段/tapes(1994)arcd-069」



何だか本業の執筆の調子が低迷すると他の事も身に入らぬ始末…年の瀬の、やりっ放しな、もう終わってしまった気分の、自堕落な気分で…気が削がれて一字一句踏み出せなかったから帽子探しをせがむ細君に合わせてアーケードに連れて行く…恨みがましい、高圧の熱狂がないとどうしようもないのか、あるいは低迷の地べたを嘗め回すことで土の味が分かるようになるのか…会社の星見ても怒りの焔は消沈したまま…もう、勝手にやってろという捨て鉢な、しかし意見を構築へ導くご注進にも事欠く休みぼけの正直が黙って坐する…街を歩くと気の早いクリスマス気分…便乗した小生、何の手柄も無いのに己への贈物を画策、60年代ガレージ・パンク研究の基礎資料として、ガレージのコンピレーション・アルバムの嚆矢たるナゲッツのボックスセットその他を発注、今週中に納入完了したのであった…そんな満足が、低迷の原因か…しかしノイズ・ミュージックを清聴すればするほど自ずと、タギるものがある…キリスト教圏では4週間前くらいからそわそわ祝い出すようだからそんな事まで浸透してきたのか…非常階段…ノイズが、心地よい…ささくれ立って爛れた心にはふんわりしたタオルよりも紙やすりが心地いいように…そういえば、アナキズム/アクティヴィズム系の人の本の装丁で、表紙に紙やすりを貼る趣向があった…本屋の、両隣に置かれた他人の本をがさがさに傷つけんとする底意地…思想も嗜好も裏をかいて、単なる快楽としてうっとりノイズ、汚い絶叫、吠え、極私の嘆きに耳を澄ます…ぼんやりと、出来のよいノイズとあまりよろしくないノイズ、といった判別というか好みも生じてくる…ガレージ再聴からすっとんでノイズ研究に走りそうな予感…だって、ただただ気持よいのだから…雑音いっぱい魂にぶち込むといやったらしい雑念が消え、瞑想の域に、地べたで沈んで…とはいえ雑念は浮沈する浮世の性…込み入った事情は省くが、要するに、なんであいつは楽してんだ、みたいな陰口を言われていた、という内容を人伝てに聴く…同じ枠組みの労働を強いられている者どうしが、互いの仕事の軽重を監視し合い、計算高くねたみ合う有り様ほど救いがたい醜さはない…過去に何度かあったことでもあるし、あ、思い出した、ちょっと苦しいのでたとえで誤魔化すが要するに社会社で事を穏便にすますためにその不平者の靴を率先して舐めて赦しを乞う、ということもやった事があったのを苦苦しく思い出しもしたが、下下の人間の下劣がいかようにも、己の下劣を深化させるために天才的なひらめきや涙ぐましい努力の手練手管を行使しうるその可能性の深深とした闇を思えばこそ、その闇はむしろどうしようもない浅さとして顕現、互いに足を引っ張り合うのみで己が何故にかような状況にあるのか、己を取り巻く生産体制や社会歴史を相対化する能力が決定的に欠けているゆえのあまりに浅薄ないがみ合い嫉み合いに過ぎず…そうした馬鹿騒ぎも、もう、小生が己の本番として切羽詰ることも消え失せ…衰弱…ノイズと云うのはリズムもメロディも対位法もいったん放棄しているから、静謐だ。ノイズというのはロックの文脈においては専ら快楽のみに特化した音楽である。コンテンポラリーの側からいえばまた別の言いぐさがあるのだろうが…糞、フィギュアスケートのせいでタモリ倶楽部がないじゃないか…氷の上のお遊戯に、一体彼らはいつまで拍手を送り続けるのだろう…切実に、茶会やりたい。

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