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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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今週休載…

目新しく押し寄せる時事、持続的に憂国の情抑え難き時局のもろもろにつき…言い募る事山ほどあれど年の瀬に託けて押し寄せる激務甚だ芳しからず…今週休載…暫定的に次回は12/20と致します…頭がパンクしそう。

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消化試合…

茫洋とした鬱屈の十一月が終われば現金なもので慌ただしい年の瀬…馬鹿犬が相変わらずやかましくギャンギャン吠えまくり…高周波系の耳鳴りが断続しながらの頭痛に加えて寒気が誘発する腰痛…むしゃくしゃが徒に先鋭化するイラツキがガタガタにひどく…何も手につかない…今月は掃除月間と位置づけ…悦部屋で容易に処置し難い程埃が分厚く、物品数に比例して表面積が大きいために隙間のありとあらゆる処に堆積して絶望的に手の施し難い状況を打破すべく毎週末所定区域を抜本的に埃掃除する決意…埃によるダメージが大きく…翼賛自民が今度は来年夏に衆参ダブル選挙の企みをマスコミにチンコロ入れて世論の様子見…衆院だけでなく参院までも3分の2以上の議席を確保する事で愈々もって憲法改正発議→国民投票によってまたしても合法的に翼賛体制が成立するのを指をくわえて見ているべきか否か、来年は初っ端から此の国の根本が問われるが…野党の情けない体たらくから云ってこのままいくと合法的に翼賛体制成立必至…此の国の翼賛醸成の根本を断ち切る真の思想の樹立などに手間取っている余裕はないのか…対処療法的に過ぎないにしても直接行動による逐次対応に受け身的に浮き足立たされるのか…翼賛自民は普天間問題にしても県から裁判所に訴えられるよりも先を制して寧ろ国が県を高裁に訴えるという先手必勝を期するに躊躇しない、勝負に臨んで肝が据わっている事だけは認めざるを得ないから翼賛自民の絶えざる組織的策謀インテリジェンスを上回るほどの洞察力と陰謀力と実行力を年初には立ち上げないと翼賛体制が民主主義的合法性を以て成立し得るという危機感を鋭意涵養しなければ…此の国の政治経済外交環境と民度を、WW2頃と現在でざっくり比べてみると…

①政治経済外交環境:悪い←WW2<現在→よい
②民度:悪い←現在<WW2→よい

要するに政治経済外交環境は現在のほうがよいが民度は現在のほうが悪いので相対的には翼賛体制成立の確率はWW2頃と対して変わらない、と推察されると思う…
②は、ざっくり云えば、政治に限らず社会現象や自然現象を主体的に判断しうる力と云えようか…しかしそうならば、詳細は割愛するが諸々の歴史状況を勘案すると…WW2:封建制の名残りが農村等で大多数を占める知的脆弱性…現在:過度な文明化、ネット情報化による思考力の退化による知的脆弱性(人間や自然との直接から乖離し、ショッピングモールでスマホいじるだけでは奴隷しか生まれないだろう)、ならば…

②民度:現在≒WW2

かもしれない…いずれにせよ翼賛体制成立を阻止する最後のチャンスは来年の参院選あるいは衆参ダブル選挙である。其のタイムリミットまでに如何なる行動、生き方を自分として発現させるべきか、何が出来るか、何をするべきか、今、無茶苦茶悩んでいる。

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未虫が…

低温と高湿度、人の脂をいぎたなく好む忌むべき未虫の季節…傲岸携帯会社が一方的にADSLは採算が合わないからワイファイにしろと云うて来て強圧的な指令によって導入したワイファイに未虫が大量発生…此の界隈はワイファイ受信環境が劣悪な事が導入後に判明…ネット接続の度にたまにしか繋がらない理不尽を強いられ惨めな慷慨を募らせてもワイファイ頼りから抜け出せないのを見越しての惨めな隷属は兎も角として手放せないワイファイに否応無くなすり付く手脂を餌にする未虫どもが…風呂の修理も無事完了し…故あって近所を散歩すれば庭師が手入れした植木もすっきりした家々は寒く静まって…年末の構えが親方然としている…先週は植物園…今週は動物園見物…お目当ての麒麟と駱駝と獏にご挨拶…愛憎入り混じる人生苦は今の処解決の目途は全く立たず…気落ちする怨念が衰弱の一途を辿り…どうにかせねばと奮起する種火がその度毎に消沈…京都くんだりだとインテリ白人が工夫を凝らした古民家に棲みつくのだろうがもう此の界隈は手の付けられぬ日系マイルドヤンキーと其の予備軍の糞みたいな中学生が至る処で貧相に出没、連日屯しながら下卑た雄たけびを挙げている薄汚さに辟易…鼻水が止まらない…昔見た時より思いの外大きく老いたマレー獏は熱源を備えた室で一匹、横たわる元気の無さ…大きく黒く潤んだ瞳…散りぬべき時知りてこそ世の中は花も花なれ人も人なれ…細川ガラシャの辞世…人脈が全く無く…だから高い金ふんだくられた挙句に糞不味い物を食わされる惨めが色濃く…其れは兎も角としてちゃんとした、重厚なる油絵が一枚欲しい…莫迦犬が吠え立てる…正教のイコンなどあれば…敷居の高い画廊では門前払い以前に気が引けるから感じのよい骨董市なぞで、プリントなどではない、本物の油絵具を盛り立てた、人間の精神が剥き出しの絵画が…其れでもまだ莫迦犬がギャンギャンギャンスカ神経をイラつかせる…小筆が…下す度にぼさーっとなって穂先がまとまらぬから全く使えないからめげずに再び小筆を購入…写経用の中級程度の品と学童用の200円の小筆…筆の産地とやらの高価な小筆を買えども買えどもぼさーっとなって使い物にならぬという忸怩たる憤懣が募っており、大筆の場合では逆に安い筆の方が穂先がまとまって使い勝手が良いという経験があったから…此度も安い小筆の実力に期待する…細君にせがまれて年賀状用の書をしたためる…王義之の書法を学んできた此の一年の成果というほどでもなく結局王義之の書法を再現するに至らぬしくじりは目に付くがそれなりの出来栄え…雪隠で用を足していると旧友から覗かれ驚く間も無く其の旧友は帰り、旧家の旅籠に一人残された小生は突如として桜色の友禅を着こなした若女将に熱望されて茶会を主催する事に…若女将が決然として、ツワブキの花で団子を作ります、などと率先して野に出てしまったので小生は勝手の知らぬ他人の旅籠の台所で途方に暮れながら茶器の取り合わせを思案しながら頭はぎゅんぎゅんに熱くなる、という処で目が覚めた。寒くなったから導入した電気毛布…此れを使って寝ると大概奇矯な夢を見る…くっそ、莫迦犬まだうるさい…部屋の蛍光灯にぶん投げ掛けている、鳥取の大山寺から失敬したナナカマドの枯れ枝に金と赤のクリスマス飾りをして…持て余していた、白ガラスにえげつない赤ガラスがべっとり垂れた燭台に金色の蝋燭などもしつらえて…クリスマスに関しては小生は、それなりに尊敬する古代の思想家として生き抜いた言行録が生々しく残るイエス・キリストと云う人を顕彰する日として、ささやかながら自分なりに大切にしている…ロシア戦闘機をトルコが撃墜…百年前ならあっという間に世界大戦になりそうだがなんとか今のところは自制が効いているのか…灰色をした夕暮れの散歩の帰り…自宅アパート前のゴミ捨て場のカラス除け黄色ネット脇にライターが無造作に転がっていた…危ういな、と思って小生が其のライターを、一見では目に付かぬネットの影に隠したのを怪訝に思った細君は訳を問うに、年末だし、追い詰められて不穏に赤熱している殺伐とむしゃくしゃして頭が逆上した人間がふと此処を通りかかったら、よく燃えそうなカラス除けネットとライターが目に飛び込んで来たらすかさず火を付けるだろう、だから…と云いながら玄関で靴を脱いでいると細君は、でも、其のライターに〇〇(小生)の指紋が付いちゃったね、と、平穏な日常に忍び込むように云い顰め…小生が放火魔に仕立てられる可能性を暗示…もし本当に風来の放火魔による火事があって其のライターを調べられた時に元の持ち主の指紋の上に小生の指紋が付き、検出される可能性を示唆…無意味に妙な疑心暗鬼に巻き込まれ…致し方なく階下に戻って潔く其の他人のライターを、恐らくその辺のやんちゃ自慢がちんけ極まりないマイルドヤンキーが無神経に投棄した使い古しの小汚いライターをわざわざ摘み拾って持ち帰り、アルミホイルで包んで靴箱上に置いておく…しかるべき指定日に正式に捨てるために…其のライターでまだ火がつくかどうかを試す事はしなかった…いずれ死ぬような人間の云う事など決してきいてはならない…其の人間が死ぬまで惨めな隷属に忍従する道理などない…人の云う事はきかない事…パリのテロ事件に乗じて早速翼賛自民はすかさず共謀罪がどうのと議論の俎上に挙げるそつのなさ…スコッチの廉価ブレンド品がだいぶ廻ってきたついでに妄想止まぬ糞みたいな政治漫画小説集①を吐露…小生が道を歩いていると…向かいから来たMY(マイルドヤンキー)「あ~こいつ何かリベラルくせぇんだけど~おいちょっと待てよ!」小生「何だ貴様」MY、隣に居る政治将校にお伺いをたて「こいつ、リベラルくせぇですよね」自民の二字に菊紋の徽章を胸元に付けた政治将校はMYに耳打ち「…」MY「お前リベラルだって、旦那が云ってるよ、キョーボーザイで逮捕だってよ」小生「…」MY「土下座しろよ」小生(ぎりぎりしく)「…」MY「土下座しろっつってんだろぉリベラルさんよぉコーエキ及びオーヤケのチツジョを害した罪のキョーボー罪で逮捕すんぞお前ぇぇ」小生「…」MY「インテリのくせにとぼけやがって…土下座したら許されると思ってんのか?そーじゃねえぞ、土下座させた上で逮捕する決まりなんだよ、公益及び公の秩序を害した罪の共謀罪の現行犯は逮捕する前に土下座させてから逮捕する決まりなんだよ、憲法改正で!一億総活躍!安部ソーリに謝れ!」小生、懐に手を入れてドス…(続く)

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しれっと

今月いっぱい休載と云いながらもしれっと書き進める其の心理の浅ましさを露悪させようとも最早左様な心理の惨めを隠蔽する綺麗事に依存出来る ほどの執着力すらも…砧で徹底的に叩き延ばされた人生苦にあっては失墜を免れないからこそいぎたなく漏出する不潔なのであって…洗濯機に接続 する水道の蛇口からの水漏れは、業者召喚によって修理完了したが…あっちが立てばこっちが引っ込む人生苦の鼬ごっこなのか今度は洗濯機と蛇口 を繋ぐジョイント部品から水漏れがぽたぽたしており詮無い…これは洗濯機の付属品が原因なので水道業者を頼る訳にもいかず…しかし洗濯機メー カーの三洋電機は今や他企業に吸収合併の末消失…取説記載のお客様センターに電話して部品交換可能なのか一抹の不安…事をきちんと終わらせる 事の困難…愈々以て神経は衰弱…とは云えこうして書いている以上持ち前の人生苦が解決したのかと云うと、坐して解決する道理も無く寧ろ無性に 手をこまねいては重篤化の一途を辿る窮屈が…昨日は鑑定団はなく畜生、と憤りを鬱屈を内に込めていたが今日は鑑定団二本立てと云う拷問にも似 た意表に…睡眠を徹底的に妨げられる憲兵得意の拷問にも似て激甚なる昼間の眠気をおしてまでも苦しく視聴…仁阿弥道八の急須がまた出て来て網 膜を射られる…ほとんどミジンコのミイラみたいな珍妙且つ飄逸しかし洗練を拒否した糞みたいな道八の急須よの…昨日は公営の植物園に取材がて ら…大温室には常軌を逸した熱帯の珍植物群が…奇怪な食虫植物も充実…資料写真を撮りまくる…環境に左右されているようでその成長の仕方や形 態ののびのびした、出鱈目にも見える度肝抜く自由三昧ばらけぶりに爆笑する…しかし三連休初日晴天にも関わらずお客さんは少なく…維持してほ しいと強く願う施設である。いつの間にか炬燵布団に身に覚えのない赤い染みが…

いつの間にか事ある毎に報道系テレビ番組の画面下に、番組編成が恣意的に取捨選択したに過ぎないツイッタ―が垂れ流され…無論それは新橋駅な どでテレビ局取材者によって捕まえられた大衆の一部としての生身の人間に意見を聞く形の延長でありながら…そららは政治的主権者としての匿名 の大衆の意見として、それらへの批判は予め免除された形で特権的に肯定されている…たとえ如何に愚劣なる意見であっても…無論、テレビは多様 な意見(といってもたかが言説である以上多様性など皆無)を均等に取り上げて並べるのが仕事でそのいちいちに批判を与えるのは視聴者が己や周 囲の人間と意見を直に戦い合わせる内になされたらいいということなのだろうが実際は此の国において市民が社会的政治的な事に関して日常茶飯に 討論することなど殆どなく、テレビやネットで垂れ流される意見を己の中で無批判に吸収するだけなのだからテレビで匿名大衆の意見が特権的に無 批判に垂れ流されるのは限定的にせよ影響がないとは云えない…匿名大衆の意見を垂れ流すならばそのいちいちを批判に晒しうる仕組みを構築しな いといけないだろう…そうでないと匿名的大衆という存在性のみに立脚した特権を許す事になり、言説の屑ばかり放出されるだけで説得力ある論理 性あるいは独立した意志は何時まで経っても形成されないのだからいうなれば純正全体主義に資するのみで、政治的に自立した個別的人間としての 主権者の醸成を妨げる惨めばかり増進される…

それはそうとしてテレビはそのようにして、匿名の大衆に対して無際限に、ただ匿名の大衆であるという事のみに立脚して批判から免れる特権を与 えると同時に批判免除特権に起因する主権を与えると同時に中心無き権力の醸成を保障するのだが…そうしたテレビ界にあって、「有吉とマツコの 怒り新党」というテレビ番組が画期的なのは…テレビにおいて従来は批判を許されない特権を与えられていた匿名の大衆の構成員から寄せられた意 見に対して、有吉とマツコデラックスという個人たる有名人が己の見識を駆使して容赦なく批判を下す、という、およそ反民主主義的番組構成にあ る。従来においては例えばバラエティ番組などでいわゆる素人イジリというのは散見されたが其れは飽くまでも番組が求めるお笑い的雰囲気に其の 素人が即興で合致しうるかどうかを、番組が結果した雰囲気で以て事後的に評価するという雰囲気的なものであり「生身の言論」を介した「批判」 にまで至らなかった。しかし怒り新党においては、匿名の大衆構成員が社会や世の中に対してある程度言葉で論理的に示した言説に対して、有吉や マツコが、彼らの言葉で以て論理的に返答し、たとえ否定的であっても言葉の綾でごまかす手加減などなく時としてばっさり切って捨てる容赦の無 さも披瀝するから、「大衆を批判の対象になし得ている」と云っても過言ではない。怒り新党という番組は、「匿名的大衆は批判の対象から免除さ れるという特権」を大衆から見事に剥奪してくれた。匿名的大衆を批判の対象にはなし得ず、徒に批判免除の特権を与えて無際限に匿名大衆の意見 を肯定してきたテレビにおいては稀有な現象である。無論有吉やマツコらも匿名大衆あるいは既成権力からの反撃を察知する神経はタレントとして 一流の繊細であるから批判に用いる言葉は繊細であり、芸風としての当意即妙を維持しつつ、人生経験に根差した多角的視点で論理の硬直化を巧み に緩和させながら批判の核心を的確に射る論理の構成力はずば抜けているからこそ、批判に晒された大衆はぐうの音も出ないばかりか匿名大衆は正 当な反論を繰り出す能力も築き得ないために、番組が炎上する事無く続いているのだろう。

ちなみに中心無き権力という言説…今やポストモダニズムの功罪として、かような言説を弄して悦に入る瞞着に浸る余裕など全くないだろう、此の 荒んだ時局にあっては…自民党が政権を奪還して早々、経団連会長は、これからはどしどし自民党さんに献金させて頂く、と公言しており、…その 後の政治状況、とりわけ労働状況の劣悪化と経団連優遇政策を見ればどこに中心があるか誰の目にも明瞭である。だいたい選挙期間での金品のやり取りは贈収賄として禁止されているのに選挙が終わったら特定の階層による利益団体が政治家に金をやる、これを贈収賄と云わずして何であろうか。献金の内容が種々法律で管理されているといっても、贈収賄がいくら法律で管理されようとも贈収賄以外の何ものでもなく、むしろ法的にある程度承認されているゆえに政治的に悪質である。政治家は特定の団体から献金を貰ってはいるが其の特定の団体のみを利するような政策を作ったことは無い、広く国民のためになる政策を作っている、などという子供だましの詭弁が通るはずがないではないか。現状では法的に承認されている此の政治献金という制度はどう甘く見ても贈収賄以外の何ものでもない欺瞞である。無論、人間が献金し人間が政策を作る以上、其の人間の意志決定の原因を認識論的に論ずるならば中心は無いと云えようが…しかしそんな事で「見かけ上の権力の中心」を免罪していたら此の見かけ上の権力の中心の私腹を肥やすばかりでその他大勢は惨めに搾取されるばかり、という身も蓋も無い現実は、認識論的正当性では解消されないくらい、其の現実は切羽詰っているのである。権力に中心は無いなどと述べて悦に入っている事は、身に迫る生活苦という惨めな現実からすれば生温く高尚な甘えに過ぎず、其ればかりか、其れに付け込んで「見かけ上の権力の中心」はそれこそ民主主義的なる「中心無き権力」を隠れ蓑にして幾らでも、国家のためと云いながら国民をなだめすかしながら誤魔化しながら私腹肥やしと搾取を正当化する口実になる。もう、目の前の権力を直ぐ叩かなければ生活できないほど、余裕はない、此れが現実なのではないのか。

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しばらく休載…12/6まで。

解決の目途は全くない四面楚歌だが人生問題、生活問題がのっぴきならぬ深刻化を呈し…とても手につかないので今月いっぱい休載いたしたく…いちおう次回は12/6ですがそれすらも確定的ではないにしても…窓ガラスのゴムの目地材から黴が噴出してどうしようもなく部屋も湿っぽく、ワイファイからは恒例の未虫が発生し季節要因もあって鬱屈が重厚…花の都パリで129人の死者を出したISによるテロ…とはいえこの程度のテロは紛争地域では日常茶飯…アフリカ西部で猛威を振るうボコ・ハラムが村ごと300人ほど虐殺、といったニュースが軽く流されるだけでそれ以上の情報も全く無い此の世界…、イラク、アフガニスタン、シリア、イスラエルにパレスチナやウクライナなどでも数百人規模の死者がでるテロが起きても一行ほどのニュース記事で終わっているではないか…今日、内耳に一抹の疼痛を感じた後、鼻血が出た。右の鼻の粘膜からの出血…鼻水も止まらず、こめかみと後頭部の疼痛も…近所の馬鹿犬が今日も吠える。元気ない…鼻血は…おやつに食べたポッキーの食い過ぎのせいなのかもしれない…あるいはウヰスキー(スコッチのブレンドの廉価品)のお供に、あまりにうますぎて食い過ぎてしまった後悔冷めやらぬトーハトのキャラメルコーンのせいなのやも…結局人間は自分が面白そうだと思えることにしか注力できぬのか…此の世界においてとても緊急性があるとは思えぬ、スマホだのアプリだの3Dだのプロジェクションマッピングだのといったくだらない情報技術は楽で面白いから不必要に進んで人間の生活を愚かしく追い立ててくるが…此の世界にとって喫緊の課題であるはずの原発からの放射性廃棄物の無害化と石油に替わる有機材料の原料開発という、キツメながらも本当に必要な技術は全く進まない…これ等の問題はいくら机の上でプログラミングしようとも絶対に解決できない。実際の物質を己の手で扱わない事には始まらないからだ。それなのに、あぶくのごとく上っ面だけにぎやかだが本当にどうでもよい不必要な情報技術ばかりが持て囃される風潮、対して放射性廃棄物処理の問題は何となく見て見ぬふりで蔑む風潮には憤りは禁じ得ぬ。無論、生物由来の生分解性プラスチックの開発やプルサーマル計画などは承知しているが…もんじゅ計画…実験室レベルである程度成功したから、あのような、数兆円規模の原子力プラントを建設したのだろうが事此処に至っては最早一旦仕切り直しして、何十数億円規模で毎年垂れ流される経費=税金投入を即刻止めるべきと考えるのが普通の技術者の考えである…放射性廃棄物処理の研究はつくば辺りで細々と続けられているらしいが此れにこそ華やかにどしどし人員と経費を投入しないといけないのだがそれ以前にまず、放射性廃棄物を人間の寿命で根本的に処理できるための核物理的理論というか基礎研究がどうなっているのか…兎に角実験室レベル、小型パイロットプラントレベルで完成度を玉成させた上で、本格プラントを建設するのが筋…もんじゅは実際の処、そうした技術的常套はきちんと踏んでいるのだろうかと今更ながら疑問に思わざるを得ない…此処で小生が大声で云いたいのは兎に角インターネットだのスマホだのアプリなどは本当に人間にとってどうでもよい上っ面のカッコよさ自慢の腐れ技術に過ぎず、此れに比べたら遥かに重要な放射性廃棄物処理技術への挑戦に、もっと脚光を浴びせ付けなければならないのである。核物理学の研究が超高エネルギー領域問題を扱うから俄然設備が巨大化するのが問題で、核物理的研究が安価に簡単にできる簡素な小型の実験装置が必要なのだろうがそれが出来れば誰も苦労しない。

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人生苦が…

穏やかな日々など期待できようもなく…内的に幾ら引き籠ろうとも外部から容赦なく、しかし日々に底流している、思い当たる節のあるあれこれの具体的な不穏因子が確実に顕在化してクサビを撃ち込んで来る…もう他人事や政治、芸事如きに駄弁を弄する余裕は一切剥奪され、薄々思い当たる節のある人生苦への直面に空しく、鬱屈して萎え…齢も此のくらいに達すれば何事も笑い話で済まされず徒に窮屈なる深刻化を増すばかりの絶望しかない。11月というのは何だか冴えない月である。巷で何かと囁かれるラキスタというのを視聴…日常の細々とした事物への着眼点も其れへの見解もいずれも新しくも無いしそもそもそうした作品上の新しさへの貪欲も予め去勢されている、という作風すらも当然ながら陳腐でしかなく萌えアニメ御宅の内的充実が爛熟してはいる腐敗しきったハードコア感は否定できないだけで、学ぶべきことは全くない以前にもっと見たいとは一切思えない屑には達していた…それにしても最早消費如きでは誤魔化しきれぬ人生苦が日に日にシャレにならなくなる老いが…どうしようもなく野球観戦への駆り立てる…おっさんらがテレビの前に陣取って野球に血眼になっている絶望的光景が切実に理解される…日本シリーズも呆気なく終わり…東京に生まれたらスワローズファンになりたかったと人生唯一の後悔が…JR職員が野球賭博…国鉄時代からやっていた、という証言も飛び出て、昭和も遠くなりにけりという世情にあって、ぬっと昭和が蘇った不気味であり、俄然篤くなる、聴き捨てならぬ事件であった…ドラフト、戦力外通告、秋のキャンプと、オフシーズンでも話題に事欠かない野球にのめり込む要素は多いが、やはり、何でも鑑定団と同じくらい画面構成が完璧に固まった野球中継の実際の試合を凝視していると思考が自ずと、そして恐らく悪い方向に研ぎ澄まされていく…さながら暗く執拗な飲酒のように…契約更改の時期はまだなのかな、と、えげつない欲望が抑制できないほど野球に疼いている、それほどまでの人生苦の四面楚歌の咆哮が、球場全面ががばあっと大口をあけて言葉にならぬ呪詛を絶叫して天を衝くだろうナイター…ドームはそういう意味では息苦しくて詰まらない…日韓戦…いずれにせよ短期決戦などはある意味気楽に視聴できるのは…ペナントレースを半年に渡ってじっくり味わう、という味わいのほうが本物だという達観を知ってしまったからであった…賃貸の設備老化が目に余り…年内にやり残した事が無いよう大家さんに連絡する…野球見ても人生苦は解決しない。

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なえて…

近頃ごくたまに起こる聴覚過敏…幾ら雑音を排しても、むしろさもしく音をかき集めるように知らず知らずのうちに耳を研ぎ澄ませてしまうゆえの聴覚感度の増大に起因する神経性耳鳴りの高周波キーーーーーーーンもさることながら特にテレビの女性の甲高い声やアニメ声、即ち高周波が二重三重に割れて、あるいは重なって聴こえる不快感が突発…家庭の医学に記載されていたバルサルサ法というのを試してみる…鼻と口を閉じて息を口腔に吹き溜める事で、鼻腔と内耳を繋げる耳管に強制通気させる簡易的対処法…確かに其の刹那、鼓膜が外部にプッと膨らみ、内耳の器官がリセットされる感触が分かる…小一時間ほどして女声高周波のワレが解消される…意識的に、あまり耳を研ぎ澄まさないよう気を付ける…曇天裏寒く気分も萎えきって、何も書く気がしない…今週は休載…最近は昭和のムード歌謡ばかり聴いている…杭打ち施工不良によるマンション傾き問題も重篤ではあるがもっと深刻なのはむしろ福島原発作業員の一人が白血病になり労災認定された事件ではないのか、かの作業員の積算被曝量はどうだったのか、その値は原発作業員に対する基準値内なのかそれを超えているのか、そこんところをもっと詳しく報道し問題視すべきものを、ニュースでは一行読んで終わり、週末の、其の週のまとめの報道番組でも一顧だにされぬ済まされようは常軌を逸しているばかりか箝口令でも敷かれているのか…権力による上からの統制なのかあるいは下からの自発的自粛なのか、其の仕組みは分からねど情報統制の現実化だけは最早この国においては既成事実となっている…しかも全く情報が漏れないならば此の情報化社会においてバレた時に問題化が激化するのを見越しての、情報の小出し化による問題の矮小化こそが最も問題の無化に有効であることを政権が見越しての事なのか、と考えるのは勘ぐり過ぎなのか…ハロウィンでの馬鹿騒ぎ…無知なままとりわけ共同体の恩恵にあずかれない排除の論理が横暴的になっている抑圧される社会においては既に承認された解放区=伝統的祭り如きでは満足いかず常に新規・珍奇な祭りを欲するものだが…此度の、そのような、資本の思惑と抑圧の捌け口と権力の空気を読むことこそがスマートな生き方だとうそぶく奴隷根性的知性だけは内的に発達した統制への被虐趣味と、其処から来る反知性(=伝統)主義による資本化が許容する資本家したイベント(ディズニー)の無抵抗な受容などがこき交ぜられたと思しきハロウィン騒ぎの機微について立ち入るのは此度は割愛するが…、此れはハロウィンだけでなくコミケ等に関して過去に小生が言及してきたことだが…コスプレを文化だとうそぶく大勢・体制の風潮に対して、小生は、じゃりん子チエとはだしのゲンのコスプレが顕現しない限りコスプレは、思想が貫く文化たりえないのだから其れまでは政治的マゾが互いに慰め合うのに使われる程度の惨めな慰み物に過ぎないと云い置く。総じて、惨めでしかない。

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「SEALDsにおけるcall and response」




幾つもの、きっちり書かないといけない課題を列挙した計画を立てながら自然にぽしゃって来た痛恨すらも呆けた忘却に晒されて無神経な日暮らし、硯に向かいて…晴天続きで何も考えられない…家人からせがまれて、JR貨物のイベントに行く…貨物の車両基地があって、其処が年に一回解放され、古今の動力車や貨車の名機が整備士の目線で間近に観察できる撮り鉄メインながら国鉄モノの物販やソース臭たっぷりの屋台などにも抜け目ない、今や恒例となった鉄道イベント…何ほどのものやあらんとたかをくくっていたら周辺は、毎年数百人規模で圧死するメッカばりに老若男女問わず凄まじい巡礼の道、会場も芋の子洗いで身動きとれぬ人イキレで…早速、電力やディーゼルの動力車周辺は幾重にも三脚が取り巻いてさながら星の誕生のようにフラッシュが絶えない…撮り鉄密度が濃すぎる…貨物の動力車にもそれぞれ、レッドサンダーだとか名前が付けられているのを初めて知る。整備工場内もある程度解放され、そこかしこでエンジンや連結部の現物を指さしながら玄人たちがぼそぼそ熱心に議論している小さな人だかりが其処此処に散見される…此の国の、鉄道に掛ける常軌を逸した偏愛ぶり…三江線廃止の一報が米子支社から発せられ…決まった事ではない、と丁重に言葉を選ばざるを得ないのは偏に此の国の鉄道に関わる過敏な神経を刺激せぬよう気兼ねする周到さが垣間見える…小生は広大なる物販コーナーで、鉄道管理局が監修した、動力係員が携帯を義務付けられているらしい動力車乗務員手帳(乙種)を購入…制動距離算出のための数式やグラフが興味深い…変数が専ら経験則から導入されているのが、どうと云う訳でもなく気になる。イベント前に既に疲れていた理由…喉の入り口左側のみに小豆大のデキモノらしきが出来て、嚥下毎に違和感が否めず、風邪だと喉全体が痛いが左側だけの違和感なので風邪とは違う、何なのかと訝しく考え家庭の医学を見るとHIVや梅毒でも小豆大の結節が喉に出来るとあって仰天…耳鼻咽喉科に行こうとすると飛び込んだ耳鼻咽喉科が立て続けに二件閉店、仕方が無いのでHPがしっかりしている、待ち患者18人とかタイムリーに表示してくる、従って患者も多いデラックスな耳鼻咽喉科に駆け込む…泣き叫ぶ子供の絶叫に堪えながら2時間待ち…診察結果は…体の疲労によって抵抗力が落ちたがゆえの、扁桃腺の細菌性浮腫、といった所見で、クソ忙しそうな医者に一蹴され…赤茶色の、甘苦い薬を患部に付けられ、抗生物質や抗菌剤、嗽薬を処方されて終わる…その日中にあっさり全快する。ベタではあると思えどやはり横から見ると凸型のディーゼル機関車が好みである。

何とか今年中には以下の項目で此の国の政治情勢分析と、ささやかながらの政治的提唱を仕上げたいものだが…

①純正全体主義の一形態としての新社会主義
②抑圧移譲の原理の変容としての虐待の国
③純正全体主義の一形態としての家族主義の蔓延と、其の反作用としての虐待の国
④純正全体主義の一形態としての日本礼賛風潮の蔓延
⑤純正全体主義の起源としての国家=資本主義あるいは資本封建制の成立
⑥国家=資本主義による労働条件から見た虐待の国
⑦虐待の隠蔽/欺瞞的宥和/強化としての家族主義
⑧虐待の国における抑圧反動の無効事態~新社会主義における新奴隷制の成立
⑨国家内三権分立(立法、行政、司法)を参考にした社会内三権分立(市場、国家、人権)の提唱

これらは全て相互に緊密に影響し合っている…。

安保反対運動の中で俄かに名を挙げた学生主体政治団体SEALDs(以下、シールズと記す)…国家主義政権自民党の巧みな政治戦略の功が奏しつつあるのか経済ワッショイの雰囲気が醸成される体制の中で、今現在も、即ち安保成立のほとぼりも冷めつつ参院選まで遠いという中だるみした現在においても散発的に国会前でシールズ主催のデモ活動が成されているのは気骨在る意志的持続の力として重要ではある…参加者たちが政治的意見を文章で述べるシーンも一部ありはしたもののたまたまなのかテレビで強調されたのは以下のようなコール アンド レスポンスではあった…「民主主義って何だ!」「此れだ!」「民主主義って何だ!」「此れだ!」(以下、続く…)ヒップホップ調のリズムに乗ってやり過ぎて汚く枯れた濁声の音頭取り乃至は主催者らしきが「民主主義って何だ!」と叫べば間、髪を入れずにその他の支援者群衆が「此れだ!」を繰り返す、という仕儀である。其の突出した単調さ、そして専ら芸術としての、音楽としての詰まらなさに着目してしまうのは小生だけなのか、其れはさて置いても政治的な一抹の危惧は禁じえなかった…其れは、此処でも、例えばまたあの西ノ島新島や昭和新山が大地形成の過程を現在進行形で如実に示すように、シールズもまた、ある種の政治力学の過程を現在進行形で顕在化させつつ、其の力学に収容されつつあるように見えたからであった…

安保法制成立前夜…いわゆる声なき声として形(組織)即ち(政治的権)力にならぬ大衆のもどかしさが募る中にあって俄かに躍り出た政治新星シールズ…彼らが政治的に説得力を持ち得たのは…主権在民という民主主義の大義名分に則って、大衆という匿名性に潜在していたからこそ主権在民を体現したからこその、大衆あるいはマスコミへの説得力なのであった。ところが運動が嵩じる内にマスコミに認知され、「シールズ」という固有名で以て匿名の大衆という立場から「抽出」された時、大衆からの距離を工作され、シールズは匿名性に立脚していた大衆としての主権は剥奪され、大衆から非難あるいは賛同の「対象」になる…という、民主主義社会における政治力学が露呈するのである。そうした、匿名性の剥奪による大衆起源の権力剥奪の動き、を決定的にしたのは、安保成立前夜の、政権主催の公聴会に、シールズの代表者が呼ばれた、と云う事である。此れは政権側の、安保反対勢力への妥協と云うよりも、政権による、極めて積極的で巧妙な政治工作と見るべきであって、やはり政治力学を知悉した自公政権が一枚ウワテだったと小生は考える。此れによってシールズは政治団体としての固有名を、それこそ承認という形で烙印されたのであり、大衆からの分離工作のクサビを一発打ち込まれたのである。

しかしクサビを一発打ち込まれたからと云って完全に大衆と分離したとは云えまい。大衆から批判の対象にはなってしまったが其れでもまだ多数派の核に成りうる可能性がある…と、書きつつ、散発を余儀なくされる運動形態においてヒップホップ調の煽りが悪目立ちする様を編集されるところを見ると今のところは、予断を許さないとしか云えない…それでも、シールズもまた、上記のような政治力学の働きからは免れないだろう、たとえネット社会が発達しているといっても、結局は旧来の政治力学体系の速度と強度が高まるだけで其の構造は全く変わらないだろう。上記の政治力学の餌食となって匿名の大衆的権力が剥奪された反面教師として、「著名」な既成知識人らが関わる「9条の会」が存在するのである。

シールズのヒップホップ調の煽りがどこまで一般受け、大衆受けするかに、多数派の地位獲得が掛かっているが芸能としてみると其の工夫の無さが小生としては目につく…思えば1968パリ5月革命ではサルトルやブランショらが街頭で哲学的思弁的な演説を堂々繰り出し、街には「石畳の下には砂浜がある」といった詩句がばら撒かれたという(石畳…バリケード構築や投石の材料)…同時期の日本における街頭の革命運動といえば詩が生きていない早口左翼演説や造反有理といった貧しい言葉で塗り込められていた…一方で此れは法廷での話であるが其の時期、赤瀬川源平氏の千円札事件の公判では芸術とは何かという根源の事例として氏の仲間の前衛作家らが自作を法廷にどしどし持ち込み、法廷の中がさながら前衛芸術の祝祭と化したという…無論シールズ系のデモにおいても、60年代デモとは違って、どちらかと云うと60年代の産業サイケの復興を髣髴とさせる具合に、ピースフルなフェスやオーガニック野菜を売るシャレ乙マルシェの趣きを踏襲することで大衆性を確保しているのは新しいのかもしれない…しかしそれでも創意工夫に乏しいと感じるのは小生の悪癖なのか…しかしあまりに芸能的に創意工夫に富み過ぎると其の先鋭化が悪目立ちして取り沙汰される事でこれまた上記の政治力学の罠に掛かって、単なる「変質者集団」に収容され矮小化の憂き目に合うが、しかしバランス感覚の問題と云えるのか小生もよく分からない…いずれにせよ新興政治団体シールズもまた固有名の承認=烙印によって上記の政治力学の洗礼を受けたという事実は当事者らは自覚すべきであろう。あのコール アンド レスポンスにはそうした政治的自覚は感じられなかった。どのみち己の発した言葉は大抵、己に返ってくるものである。あの政治力学によって、己の言葉が皮肉という形でシールズ自身に返って来ないよう危惧するものである。

「民主主義って何だ!」
「此れだ!」
「民主主義って何だ!」
「此れだ!」
(続く)

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「巨人の応援テーマ」

爽快な秋晴れが続いて政治的に先鋭的になれない時節…例えば深刻な事実を伝えるたった一枚の写真や一流の絵画でさえも商品の包装紙に使われ、破られて捨てられてしまう諸芸能…こうなったら巨人が負けさえすれば溜飲がさがる、胸がすくというものであるが…ファイナルステージをテレビでのんびり鑑賞…音程は表せないので擬音だけで表すとこんな感じなのか読売巨人軍の応援「オーオオオーーオオオーーオーオーオーオーオーー」総じて、応援客が出すのに苦痛を強いる低音であり、畢竟全体への奉仕を強制する自虐的苦痛を強いる、起伏の少ない低音である…応援客も其の低音を出す苦痛に倒錯的快楽を得ている自虐が垣間見える…本当は何の価値も無いが兎に角大きいものの権威を守るために自己犠牲を強いる、その自己犠牲が達成された時に大勢を覆い尽くす悲愴且つ壮大な美しさに自己陶酔しており…胸糞悪いものであった。加えて、オレンジのタオルをぐるぐる回す応援スタイルも、湘南乃風とかエグザイルなどを思わせて、唾棄したくなる。今、この国が問答無用で根こそぎ押し流されようとしている劣悪なる時局に今宵は深入りする気力はない…ヤクルトおめでとう。NHKで特集を二回もきっちり視聴させて頂いたが森陶岳凄いよ、ほんとに。もうやり尽くした感のあった、備前焼の閉塞状況にあって明らかに突破口開いていたよ。開始早々陶岳氏曰く「巨大窯でしか、焼けないものがある。」冒頭のこの一言だけで胸が篤く焼けそうで悶絶…古備前の美への対抗心が嵩じて古の巨大窯を構想、発掘調査から桃山期の備前の共同窯が50m規模であったことから氏が年々築窯する度に大きくなり続けついに今年、全長85mの直炎式登り窯が完成、火入れ…6年かけて轆轤を引いた作品2000点あまりを数か月かけて釜詰め、3000トン(!)を超える薪で焚く…まさに空前絶後前代未聞の大窯でうまく焼ける保証ゼロ、温度が上がらない、あるいはバラつきが大きすぎて割れたりしようものなら身代を潰すは必定なのだから…一世一代の大博打である。日本酒の杜氏が、蔵まるごと造りにしくじり蔵主から身代潰しの汚名を着せられ自決したという悲劇話を思い出すが…これほどの規模の量の作品=製品を、化学工学的にはいわゆるバッチ式(回分式)で一挙に作ろうというのだから、無謀な博打と云うより他ない。窯焚きの途中、左右で当然、看過できぬほどの温度のバラつきが生じるという危機には見ている此方も思わず息をのむ…工程の節目ごとに釜からサンプルを取り出して焼き具合を確認…従来ではありえない程、1cm近くの灰が備前サンプルに降り積もっているのを見て若い女性弟子や古参の弟子までが「どうしようどうしよう」と狼狽える場面…此の段階で灰が溶けて釉薬になっていないのも問題だがこのまま溶けきらないと屑が小汚く付着した態となって見るに堪えない代物で終わるのだから…陶岳氏恬然として曰く「竹を一束もってこい」丸々と恰幅のよい氏の其の泰然自若ははさながら本陣の信玄か家康か、といった態であったが…弟子たちが、熱を上げるのに木の薪より即効性が高い竹の束をどしどし投入…その結果、サンプルに降り積もった分厚い灰は狙い通り溶け、見事な自然釉…若い弟子は兎も角、古参の弟子などはこうした場合の対処法には知悉しているはず、その証拠に薪だけでなく竹束もびっしり準備しているのだから…だから此れは陶岳氏に華を持たせるための、テレビ的な見せ場を作るための茶番だと分かってはいても、胸が篤くなるシーンなのであった。窯出しの日…従来窯ではありえない程の胡麻がブシャーブシャー垂れた備前大甕群のその向こうに仄白い一角が…吸い寄せられる氏が掴んだのは…まさに前代未聞の薄白き花入れ…無論、予め白泥や長石釉を掛けたのではない、江戸時代の細工物などで予め半透明の釉薬を掛けた、いわゆる白備前というものはあるがそれではない、備前土に掛かった自然釉にして白い呈色という…奇跡が…顕現…灰が溶けながら重力に逆らうほどの炎が下から横から無茶苦茶に吹き付けてくる段違いの熱量が珪素結晶中に気泡を抱かせることで、微小金属によって仄かに紅を差しながら白濁して見える自然釉が其の花入れの表面を暴れ回ったと小生推察する。氏も「炎が暴れている!」と云うし…だから其の備前花入れに定着した白濁釉をよく見ると上から下から横からあらゆる方向からさざ波がさわさわ溢れ、皺より、泡立って捻じれているのである…小生、此の釉調を「白胡麻」と名付けたい…弟子たちが窯出しに忙しい中、自己の興奮で廻りは眼中に無い氏は一目散に其の花入れをいそいそと持ち出し…隣の自宅に馳せ帰って床の間のあちこちに備前白胡麻花入れを合わせてみるのだった…陶岳氏曰く「化け物ですよ、此れは…」因みに氏は、無釉を誇る備前にあって、備前土に予め鉄釉をてっぷり掛ける「黒備前」なるものを創出しており、小生、恐らく森一派の(ひょっとして伊勢崎系かも)此の黒備前系の猪口を所持しており…数ある猪口蒐集の中でも天下一として最も頻繁に愛玩愛用している。黒い鉄釉の下からでさえも滲み出る下地の備前土の黙った骨気が釉薬の黒を玄妙に深めておるし、手触り口あたりもある時はざらり、ある時はつるりとして飲む人を魅了してやまぬ得も言われぬ逸品である。それにしても森陶岳氏の「白胡麻」は全く新しい…千年以上の歴史を有する備前焼の新境地として称賛したい。

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「耳を澄ませど漆から音は聴こえず」



またしても鑑定団二本立てを続けて視聴せざるを得ず…無茶苦茶眠いが無理して見ている…其れにしても何だ此の美しさは、と、血反吐が出るほど其の瞬間に仰天を余儀なくされたのは、物質というものとの生々しい邂逅を見たからであって…かねてより発注していたど銅粉がようやく到着、さっそく銅継ぎを試してみたのであった…対象は、先週紹介した、岩国は錦帯橋での骨董市でお助けした源内焼緑釉二枚一組皿…見ているだけで頭がおかしくなりそうな、珍品というよりも畸形、としか思えない、考え出したらおぞましいばかりの物品である…真贋は不明、だいたい2枚の皿を、成型段階で明らかに意図的に合体させるという目論見の前衛性が江戸時代後期に有り得たのか、しかし源内先生の事だからそれくらいのぶっ飛んだ所業に討って出ても不思議は無し、たとえ偽物だとしても此の畸形此の創意に悔いはないと思わせる奇跡の品であった…

しかし、よく見ると皿の縁が所所大きく欠け、水で洗いながら擦ると其の断面に塗られた安手の塗料が水溶していくという、どうやら緑色の水彩絵具をちょちょっと塗って欠けを誤魔化すという性根が腐りきった繕いを施されていたのであった。絵具がとれた後に見える胎土はどうも白すぎて偽物である事が濃厚なのには目を閉じるとして…前回、金で其の欠けの断面を繕おうとしたら別件の金継ぎで所有していた全ての金につぎ込んでしまい、此方の源内焼にまで回らなかったのが僥倖でもあったと云えよう。此れだけの断面に金粉を敷こうとしたら結構な御値段となる、其処で、金にこだわる必要も無し、すかさず銅を思ったのであった。無論、経時変化によって程よく酸化して、初期のアカガネ色が、器の緑釉に馴染む緑青色になる事を狙ったのは一介の数寄者としては凡庸ですらあった。朱顔料と朱合漆、そしてテレピン油を練って患部に塗り、一時間ほど生乾きにさせて銅粉を蒔いた其の瞬間といったら…錬金術師の悦びもかくやと驚喜させて余りあるほど…純度99.9%の銅そのものが持つ、あの、銅としか言いようのない確かな金属光沢、あの物質感が刃となって鮮烈に顕現、直接小生の心の臓を貫いたのであった…正直言って、金なんかよりもはるかに此の銅の光沢の方が美しい…金は土そのものの光だが、銅は肉そのものの光と云えようか。野上弥生子「秀吉と利休」で、介錯された利休の首の、盛り上がって白い頸椎の芯を取り囲む肉断面を花の艶か何かに喩えていたように記憶するが利休の頸椎の断面を盛り上がって包む首の肉の断面は赤銅色に輝いていたに違いない。取りあえず銅粉を蒔いただけでまだ半乾きの状態で未完成だから目の効く人からすれば杜撰さが目に付くでしょうが、これから、余分にはみ出た処を削り取ったり金属表面に磨きを掛けたり、と、仕上げの作業は残っている、という事を留意して写真を御覧いただければ幸甚です。ちなみに食品への接触があまり好ましくない銅を用いたのは、欠けた部分が器の縁であり、且つ、此の皿が茶会などの折にせいぜい生菓子を置く菓子器を用途としているためで、縁に口を付ける汁物用ではないからである。

放射線は出ないが赤銅の美しさに潜む毒の光にあてられて…色々あるがそれらについて先鋭的に突っ込んだ事を書く忍耐が今日は衰弱…最早看過できぬ程劣悪化が激しすぎる社会状況…①草の根のファシズムにおける、小生が今後警鐘する予定の、「純正全体主義」としての「新社会主義」、②其の基幹先兵たる、此の国に蔓延る「新家族主義」の、ありとあらゆる機会、ありとあらゆる媒体に付け込んでくる、これでもかとばかりの卑しい、いやらしいプロパガンダ攻勢も具に書きたいが後日に(「絆」とか)…④そうした純正全体主義、新社会主義、新家族主義の底辺では戦前の抑圧移譲の原理が現代に蘇った「虐待社会」が根付いて…(月20万円取る老人ホームでの嘲笑的虐待、コンビニ店員やタクシー運転手への土下座要求や運賃強奪…客と店という経済的階級差に付け込んだ…決して権力を持った「上」には向かない、下へ下へと虐待する人間としての誇りの欠片も無い卑劣が公然たる惨めな民度、底辺での足の引っ張り合い…)、⑤国家、民間があうんの呼吸でプロパガンダする「新家族主義」の底辺の実相では家族間殺人事件が横行する手の付けられなさ、親が子を殺し、子が親を殺し、が絶えない「人間」の勃発…⑥津山での修学の成果も書かないといけない…

辻褄合わせに、漆から音が出れば此のブログの趣旨に合うから耳を澄ませても漆からは音は聴こえなかった、しかし、此れも一つの発見である。戦時中のスローガンの頻発に勝るとも劣らないスローガンだらけの政権安倍…一億総活躍…活躍と云うのは国家に対する忠誠という意味なのは明白…反吐が出る…政権安倍の、国家総動員翼賛報国体制の宣言…上から目線で大衆を慰撫するようにゆっくり噛んで含むが如くに会見する首相安倍…プレゼン担当の議員世耕の指導でしおらしく練習した成果なのだろうが…最近はますます新興宗教の教祖然として薄気味悪さが増している。宮崎の八紘一宇の塔…歴史的経緯を知った中国人団体が問題視…塔の一部になっている、旧皇軍に略奪されたとする石の返還要求…一億円賠償請求という話も出て来て…劣悪化する国家間、国家内情勢がどんどんぐずついて如何ともし難く連鎖緊迫し合いながら、大きな体制からこうした一見些細な事柄にまで波及、現象としては末端のそうした小さな火種からいつ暴発してもおかしくない網の目の連鎖状況…きれいなジャイアン金正恩の肉声…甲高い声なのかと勝手に想像していたが、実際は、喉の閊えた感じの、低いしゃがれ声。小生が警鐘したい「新社会主義」という用語で懸念される誤解を一先ず解消しておくと、此の語は、当然ながら想起される、共産主義や資本主義に挟まれた、双方から修正主義と揶揄される類のいわゆる「社会主義」でもなければ、70年代以降の「新サヨク」とも異なる、とは云っておく。骨太国鉄漫画「カレチ」の池田邦彦氏の新連載「甲組の轍」も面白い…戦前戦中の国鉄をきっちり描く本格派。拍手とコメントくださった方へ、この場を借りて御礼申し上げます。

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