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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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荒み茶会記第二回 極寒大山野点放浪記

カリオストロの城の最初の10分のあの息もつかせぬ奇跡の動画だけは見ておこうと心に深く期していたはずなのに別件の読書への漫然とした、眠気混じりの不真面目な集中によってうっかり見そびれたがゆえの、抜き難い悔いの棘が喉元にいつまでも刺さったようで不快な曇天の一日ではあり…詳細は思い出したくも無いので省くが町内会の輪番制の仕事を怠る者が居て故あって幹部から苦情が来たのでその者を難詰に及び、つい感情が嵩じて理詰めで怒鳴り込んで追い込んでしまったが故に脱退を申し出される不始末までも招いて、他人の不手際をねちこく責めた自己嫌悪で後味は悪く…寛容の精神の大事を思い知る…あまり深入りして悪目立ちしても得はないので祭りへの不参加を決め込んでいるとまたぞろ追い打ちの振る舞い酒の配布を託しに来る御近所が鳴りやまず…何の有難味も無い、新調したプラスチックの軽量神輿を車輪付きで引きづりながら子らが出鱈目な太鼓を鳴らすだけの…ぺらぺらな行事の余波にげんなりしつつ…捨て鉢な気持ちで、書きそびれていた茶会記を大雑把にメモ替わりに…もうほとんど覚えていず、丁寧に記憶を復元するための努力にかかる誠実な気持ちさえも、先般からの精神のささくれ立ったザワツキのせいで台無しにされつつ…

荒み茶会記 第二回 極寒大山野点放浪記

日時:2013年(?)1月末日
場所:伯耆大山周辺
客 :伯耆国住夫妻、丹後国住、細君
亭主:小生

野点①:雪化粧した大山を仰ぎ見られるような雪原での茶会を夢想していたが…そんな都合の良い場所なぞ望むべくも無く…上るにつれて悪化する山道の凍結状況と、降る雪が少しずつ本格化するどんよりした気配に恐れをなして引き返す…遭難してはいけない…とりあえず安全そうな、大山のふもとの駐車場のアスファルトにて茶席をしつらえる…隅に汚れた残雪有り…雪雲に隠れた大山の相貌を想起しつつ。
客の敷物:断熱アルミ被膜
亭主の敷物:折り畳み蝙蝠傘を開いて、其の内に胡坐
茶 :宇治
茶入:褐色試薬瓶
仕覆:手榴弾形
菓子入:透明試薬瓶
菓子器:錫継ぎの若菜釉盃、高台に窯道具付着
菓子:金平糖
袱紗:カピタン柄
茶杓:出雲黒柿
茶箱:椰子の実
茶碗:金有理 作 長石釉垂れ掛け黒灰土光悦形
水筒:青

野点②:荒神社
茶碗:二重貫入青磁碗に雪を盛って、社殿両脇に控える石灯籠の中に奉納。此の国の各地に点在する荒神をかしこみかしこみおそれたてまつる。
参拝のため上った急激階段の参道を下りて鎮守の小山のふもとを回ると、八百比丘尼のホトか子宮かに見立てられたという洞穴を拝む…折しも猛吹雪の中…雪の積もったそこらの石塊表面で墨を擦り、持参した短冊に歌をしたためて、奉納。歌の内容は失念。寒すぎて、雪の積もった石の上で墨を擦っても、さらさらな雪なので全く溶けず、従って墨汁にならなかったため、呼び水として水筒の湯を少量用いると雪が溶けて墨が擦りやすくなり、筆が使えるようになった事は特筆に値する。
筆:熊野
墨:呉竹精昇堂

野点③:米子市辺りのどこかの砂浜…雪は降り止んだ午前中、真っ青に晴れた空、砂浜が真っ白に輝く雪に覆われ…日本海の荒波がどしどし押し寄せる絶景…おあつらえ向きに設置されていた、丸太を組んだ椅子とテーブルにて。
ガスボンベ:coleman
ガス点火装置:coleman
釜:ステンレス皿
ガス火で加熱しつつステンレス皿に、そこらのきれいな雪を盛るが…雪の結晶径の小ささ故か伝熱が良すぎて雪が固体から一挙に気体になって一向に雪が水になって皿に溜まってくれないと云う思わぬ困難が立ち塞がるが…ここでも水筒の水を少量足す事で雪が水に溶けてくれて、…其の水が沸くまで湯気ごしに砂浜の雪景色を楽しむ…不易流行此処に極まる。
茶 :宇治
茶入:褐色試薬瓶
仕覆:手榴弾形
菓子入:透明試薬瓶
菓子器:錫継ぎの若菜釉盃、高台に窯道具付着
菓子:金平糖
袱紗:カピタン柄
茶杓:出雲黒柿
茶箱:椰子の実
茶碗:金有理 作 長石釉垂れ掛け黒灰土光悦形
水筒:青

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HN:
仄々斎不吉
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非公開
自己紹介:
 数寄の天下を獲らんがため号するは、仄々斎不吉。

 三千家(裏千家・表千家・武者小路千家)及び諸家茶道流派に例外無き教条点前に豪を煮やす一方、近代数寄者(益田鈍翁、高橋掃庵等)以上に見立ての幅が広がった現代茶会に更なる侘びの新風を吹き込むべく研鑽を積む。

 利休の、無産有産といった階級をも併せ飲む侘びの骨頂に根ざしながら、そうはいってもありがちなブルジョア金満足だけは厳に慎みたい労農茶人。

 草木に臥してなお風雅を愛でる仲間であるために、茶の湯だけでなく、路上観察、テレビ跋渉、音楽及び納豆評論、 30人31脚批判もこなす趣味人にして愛陶家。 猫舌。


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