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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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浜木綿の衰え…

宮崎で拾った種から発芽した浜木綿…一枚、また一枚と葉が枯れていく日々…日照が良く、人肌には温かく感じられる陽気であっても外に出すと全体的に萎れるから、蛍光灯の下で暖房に当たらせると元気になるにはなるが、本来野生の植物がこんな事でいいのか、其のもやしっ子ぶりに先行きが思いやられる…なんとか春まで持ちこたえてほしいと切に願うのみ。システム屋が矢鱈と提唱するネットワーク社会は確かに国家や企業などの硬直して横暴極まる中央集権的組織構造を相対化するには有効なのだろうが、評価する者が評価される事もあるループ構造を有するネットワークは言うなれば相互監視の密告社会みたいなもので、典型的な全体主義社会でもある…鈴木健氏の「なめらかな社会とその敵」は、ある一面では其の世界認識は正しいと思われるし納得する部分も多く、其の上で繰り出される斬新なアイデアには舌を巻くスマートな書きぶりなのだが…国家やプラットフォーム企業、あるいはネットワーク社会が本来要請する多様な世界認識には至らない未熟なユーザーによる自己組織化によって結局はSNSが新手の分断と専制を敷きつつある様が露になった現在においては、鈴木氏のSNSへの楽観視がいささか残念な理論的落ち度に見えるが…とはいえ、あまりに劣悪な現行の貨幣や投票システムに代わって、なんとか人間の多様性をありのまま実現すべく数理的な理論的実証性で以て新しいシステムを提案してくるのはシステム屋ならではの仕事ぶりであり、勉強になるし、重要だとは思う…とは云え思想的には、ネットワークをなめらかな連続体として捉える処に、自分としては批判的である…まだ全部読んでいないので最終的な評価は保留したいが、彼の提案するシステムが、基本的人権を判別式として特権化するのか、あるいは基本的人権さえもネットワークの議題として相対化させるつもりなのか、が重要になるだろう…システム屋はえてして個人の意識の変革に絶望するから、そういった愚劣な人間の意識をシステム関数で最適な出力値として獲得しようとし、尚且つシステムの改善が人間の意識を改善する事を期待するのだろうが…過去の歴史から学んで、社会システムの変容が人間の意識を抜本的に変容させた事はないだろうし、確かにシステム改善によって人間生活の部分的改善があった事は否定しないが…とりわけ多様体の素直な出力を目論むシステムであってみれば、それこそ入力する人間意識の品質に依存する事になるから、個人の意識へのアプローチは避けて通れないだろう…。そんなこんなで、自分としても改めて自分の理論の大幅なる改良を進めたい野心の契機にはなった…ウイルスに関しては…これは基本的に自然現象であり、此れだけ他国との往来がある以上は国内感染がある程度広がるのは致し方ないとは思うが、…コロナウイルスに関する一連の顛末についてはまた今度にしたい。

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