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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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己のプール開き…

四月以降の心身の不調を根本解決するために念願としていた水泳に、ようやく挑戦がかなう…事前に試着した水着姿は、まさに結果にコミットされる以前の其れであったのを否めないが、破れや着脱の不具合などの問題は無い事を確認後、午前中、近所のプールに行ってみる…思っていた以上に体が動き、夏休みのプールを体が思い出したのか幾分はしゃいで数往復してしまったから息切れする度にプールサイドで休憩を挟みつつ平泳ぎで往復…帽子を忘れて脱衣所から出るのにもたつき、職員に借りる羽目になった細君がまるでリゾートホテルのように優雅なフォームで泳ぐおかしみもありつつ…初回としては充実した時間を過ごす…其の後、川沿いにひっそりと居を構えるアジア系喫茶店に遭遇し、勢いで入店…こだわりの強い女店主の説明と歓待を受けつつ、ベトナムコーヒーを味わう…抽出方法も独自であり、ペーパードリップでもネルドリップでもサイフォンでもメタルフィルターでもなく独自の器具を使う…どちらかと云うと、津山で見た、幕末の蘭学者が最初に試行した抽出器具の構造に近い…いわゆるスペシャルティコーヒーとは一線を画した、野趣溢れる直球の風味は…香りが図太く甘いが、砂糖を入れた訳ではなく焙煎の妙との由…しかし香りは甘いが飲み口はそんなに甘くなく土臭い豊潤で、香りと同じく野太い筋が一本通っている感あり…何よりもヌルめに設定された湯温、と云うのが猫舌の私にとっては殊の外有り難く…ベトナムは暑いから、コーヒーはヌルめが基本との事で好感度アップ…火を使う食べ物飲み物は何でもかんでも舌がヤケドするほど熱くする此の国の風潮に心底うんざり、こう熱くては味も何も分からんではないか、馬鹿の一つ覚えみたいに何でもかんでも熱くしやがって、とやり場のない憤慨を日常的に抱えている私にとっては、ヌルくて旨いベトナムコーヒーは新発見であった。安南直輸入の練乳が別に添えられていたが…ベトナムコーヒーでは此れが基本的に添加されて出て来るけれども日本人には甘すぎるので別添えにしているとの由…現地の味を経験するために少し入れたが舌が痺れるぐらい甘く、辟易…そのまま放っとくと硬化してキャラメルになると云う恐るべき代物…いい気分で雨に降られながら更に行くと、昼飯時となって腹が減り、結局…大阪系の、昼から呑める居酒屋のランチ定食に吸い込まれ…飲む気は無かったのに、隣席の、50代の、夫婦とは異なる謎の関係性らしき男女が会話弾まず黙って蛸ワサだのホッケの開きだの串焼きだのを肴に飲みまくっている既成事実に負けて、から揚げ定食を注文後、ビール追加…帰宅後…差し引き300g太る。運動した後だから、罪深い程飯とビールがが旨くてたまらんわ。

様々な文章や思想において、相互作用と云う概念がしばしば用いられるが…どうも、其の意味が不明確で漠然としたまま任意の現象や思念に都合よく適用されているように思えるから、論旨全体としても信用の置けない仕上がりになって、ミテクレばかり調子のいい空論が罷り通っているように思われる…相互作用を、例えば、AがBに作用してB’になり、B’がAに作用してA’になり、A’がB’に作用してB’’に…と考えると、此の現象の内実は、一方的な作用が交互に連続的に起こっているに過ぎず、要するに一方的な交互作用だと私は考える…しかるに相互作用とは、AとBが同時に互いに作用する事によってAとBの区別すらつかない局面と捉える事こそが、此の作用の一筋縄ではいかない困難と可能性を記述するものであり、まさに相互作用していると思われる諸事象の根源に迫る資格を得ると自覚すべきなのだろう…どうも書き手によっては、何とはなしに前述の単なる一方的な交互作用を相互作用と捉えるから、訳が分からないのだ…しかし、後者の、真の相互作用の意味を受容すると、其れは言説の核心を破壊する概念でもあるから、此の概念を用いるには其の書き手に相当の覚悟と思惑が無いとおいそれと用いられない、極めて困難な概念であるはずである…其処の処の覚悟が足りない輩が手前勝手に相互作用などと云うから、生煮えの愚劣な言説が蔓延るのだ…。

個別の生の謳歌と、種(=国家、あるいは民族でもよい)としての生の存続のどちらを優先すべきか、と云う問いに対して、後者を優先すべきという答えが暗黙の裡に罷り通っているから、個別の生の謳歌を抑圧する言説が罷り通り、抑圧への疑義を封じ込めるために無闇矢鱈に不安や恐怖を煽る権力が際限なく横行しているのだろう…本来は、種としての生の存続などと云う言説は妄想に過ぎないので、個別の生の謳歌を優先すべきなのだろう…少なくとも、一旦は、個別の生の謳歌を優先すべきである…其の上で、個別の生の謳歌を優先する事で種としての生の存続が成り立たない事によって個別の生の謳歌も困難になる、と云う事実を経験するなり、思想的に真に己のものとして実感する局面を個別に味わう局面を迎える事にはなろう…其の上で改めて、種としての生の存続のために必要な事が自覚的に取捨選択され、其れは畢竟、個別の生の謳歌としての選択へと返り咲くのである…其の際には、当然ながら、主権国家どうしの経済戦争などは無駄事として切り捨てられるだろう…個別の生の謳歌を、判断する己の核心とせず、頭ごなしに種としての生の存続を暗黙の正義として振りかざす心情は、種としての生の存続の危機を前提とした不安や恐怖を煽って事態を無駄に硬直化させ、硬直化した事態を既成事実化するための抑圧機構を大がかりに構築しようとする手練手管に膨大な労力が費やされるから実に非効率的で無駄で、実際にそうした非効率が種としての生の存続さえも本当に危機に陥れている逆説さえも現実となっている…環境、気候変動、現代文明を存続させるための資源やエネルギー確保、核などの、真に種としての存続のために解決すべき問題が棚上げされている現実である…

今回は投票以上の政治活動をしてみる…組織の後ろ盾はなく個人で立候補しており、しかし其の志に賛同できる候補者に、其の志に理論的根拠を与える論述を手土産にして、激励の手紙を送る…其の程度で時局を変える事など出来ないのは分かっているが…せめてもの灯を絶やさぬためにも…微力に過ぎるが…

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