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 ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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打ち上げ花火、近くで見るか、遠くで見るか

なるべく政治的な情報を自分に入れまいとして意識的に遮断していても、テレビを1秒見ただけで其の手のニュースが、コンタミのように侵入するから油断ならず…少しでも政治情報が体に入ると瞬時に怒りで沸騰するほどむしゃくしゃに掻き毟られるから…先週は港付近で恒例の花火大会があり…しかし現地まで出かけると人ごみによる地獄を見る事が必定なので、地図を眺め…方角と地形を考慮して、遠くからでも花火が見えそうなスポットを予想する…駐車料金が有料ではあるものの、遠くに港付近が見おろせそうな山腹の運動公園に狙いを定め…モスバーガーとスムージーを買い込んで、夜八時前に到着…花火は八時開始九時終了、公園の閉演時間は夜九時なので、鑑賞時間は十分確保される見込み…到着すると…多目的施設のようなところで、恐ろしい大音量で和太鼓の練習に励む者らが山々に遠慮なく太鼓や横笛、腹太い掛け声などを響かせており…我々にとっては些か過剰なほどの演出が整っていた…さすがにうるさすぎて風情どころではないので、少し上った処に潜むあずま屋に腰を落ち着ける…其処だと和太鼓の煽りもまた予期せぬ祭り風情と相成り…街灯が付近にあるが其の光はあずま屋には届かず、星明りのみが頼りのあずま屋…細君のスマホのライトで僅かに闇を凌ぐが、懐中電灯を持参すべきであったと反省しつつ…程なくして花火開始で、実によく見えるから、予想的中の喜びと相まって、落ち着いてゆっくり鑑賞…花火なんてものは近くから見るもんじゃないな、と云う、余裕を醸した優越感に浸る…顔に激突してくる甲虫の類をあしらいながら…小さいながらも遠くならではの視認によって開いた形の特徴がはっきりと分かる大輪小輪の花火が音も無くパッパッと開き、一連のプログラムにおける一小節が終わった頃に、光との時間差で音が山々や谷筋に木魂する風情で…存分に七月の終わりを惜しむ…散るために開く矛盾を全く意に介する事無く、開く事さえも散る事に含めてただ散るばかりの打ち上げ花火…

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