ロック史を体系的議論から解き放ちながら、サイケデリアの土着性とハードロックの非継承性を論ずる。主要1000タイトル、20年計画、週1回更新のプログ形式。
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五月晴れの憂鬱
科学技術文明社会が総力挙げて気候変動問題、エネルギー転換、石油材料からの脱却に努めて人類全滅阻止に邁進せねばならないのに世界を二分する戦争勃発で国境を超えた協力体制も見通せず人類衰退の加速に歯止めが全く掛からない全体的な恐れが加わりつつ…芥川のような漠然とした不安と云うよりも輪郭のくっきりした恐怖が足音立てて迫り来る状況に、お先真っ暗の暗澹たる陰鬱が深まる惜春の五月晴れ…中露北とならず者から虎視眈々と白眼視される此の国…戦備えを煽り立てるだけで巧みな交渉能力など全く期待できず其の外交的失敗を国民に押し付けることしか能がない無能な政治当局者…済し崩し的に戦争となれば…其れは敵国を追い払うと云う防衛の大義に託けて、国家主義者どもによって恣意的に指定された自国の不要分子を一斉処分する機会に利用されるのは必定…20~50代の非正規雇用の独身男性と云う、日本社会で最も蔑ろにされた階級に加えて、かつて隠遁隠逸の士と呼ばれ東アジア圏にて文化的に一時代を築いたが国家=資本主義者から画一的なイメージ(社会性と自己との意識を勝手にこじらせて自滅混じりの攻撃性を突発させる等)に嵌められて今や引きこもりと蔑称される推定数百万人の階級に加えて、思想犯と目されたリベラル階級などが優先的に懲罰的に徴兵され引きこもリベラル非正規連隊などと嘲笑されながら、敵国に殺されても全然かまわないが生き残りたければ敵兵を殺せとばかりに前線に放り込まれる、当事者として、と云う状況がありありと先取的に経験されてしまう絶望…百歩譲って徴兵されるのはよいが沖縄の離島に船で輸送される途中に敵の魚雷一発で撃沈&溺死と云う結末を一番リアルに恐れおののいて日常生活に支障を来たすほど抑鬱している…災害派遣などで外面の好感度を上げているようだが散発する内部での陰湿な暴力沙汰や自殺者などの報道を聞くにつけ内部の旧皇軍的体質は隠然と温存しているらしい自衛隊員から剥き出しの暴力的な拷問や罵倒や腹いせや私刑などの陰惨な仕打ちを受ける事以上に、溺死だけは自分にとって耐えがたい苦しみに死ぬ間際まで苛まれる最悪の死に方を妄想…国際、国内情勢が今や直接的に自分を絶望そのものの溺死に追い込む具体性がはっきりした今…気持ちが晴れるきっかけが全くつかめず…その日その日の恵まれた幸運を味わう事にも暗い影が忍びより…アーレントの暗い時代の人々と云う著作の意味が身に染みる痛恨である…。
次回は5月22日です。
次回は5月22日です。
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